2021年6月25日金曜日

夏の接触皮膚炎

 汗の季節に注意“接触皮膚炎”

 皮膚は洗うほどきれいになりそうですが、夏は思っている以上に乾燥します。皮膚が接触する物によって刺激やアレルギーを起こす接触皮膚炎は、日常生活のいたるところにリスクがあります。また、リスクとなる要因を自分で作っていることがあります。汗の季節に増える「接触皮膚炎」に注意しましょう。

 汗をかくと皮膚は潤っているように見えますが、気化熱によって乾燥しやすく、皮膚の防御能力が低下します。身の周りの品によるかぶれなどに注意が必要です。東邦大学医療センター大森病院皮膚科の関東裕美教授は、「接触皮膚炎では、ベルトのバックル、ピアス、眼鏡のフレームなどの金属が汗に溶け出すことでかぶれが起きる。たとえば、汗をかいた皮膚がこすれて、そこにブラジャーの金具があるとかぶれる。刺激やアレルギーによるかぶれも、汗をかいて抵抗力の落ちた皮膚に起こりやすい皮膚炎だ」と話します。

 接触皮膚炎は皮膚に物が接触した状態で起こる炎症で、急性と慢性化する場合があります。皮膚の症状は刺激によるものとアレルギーがあり、見分けがつきにくいものですが、前者の刺激性接触皮膚炎は、接触した部位を超えることはなく、原因が除去されれば治ります。一方、後者のアレルギー性接触皮膚炎では接触部位を超えて広範囲になり、重症化します。

 夏は自然を満喫する人が増えますが、野山や庭の植物に注意しましょう。漆塗り食器が伝統的に使われている日本では、ウルシかぶれが知られています。「ウルシは強力なアレルゲンで、一度、ウルシかぶれを起こすとハゼノキでもかぶれる。小さいときに植物かぶれの経験がある人は、ウルシの可能性が高く、銀杏(ぎんなん)を拾ったり、マンゴーをむいたりしてかぶれるかもしれない。また、サクラソウ科のプリムラ・オブコニカの葉や花の手入れをしてかぶれてしまうこともある。ウルシ科植物の樹液は、釣り用具や履物、家具など思いがけない製品の塗料に使われていることがあり、注意してほしい」(関東教授)

 また、関東教授によると、目や口の周りの乾燥が目立つ患者さんの多くは、洗顔料で洗わないように指導すると半分以上が良くなります。日本人のきれい好き気質が皮膚のダメージを助長しているそうです。「顔に病変があると、必要以上にこすり洗うようです。洗い過ぎて本来皮膚を守るバリア膜や常在菌まで落とし過ぎてしまうから、良くならない。30代後半になると洗顔後の皮脂分泌の回復力が低下します。自分の年齢、皮膚の状態、環境に応じた洗顔をすることが大切」とアドバイスします。 

(出典:https://www.healthcare.omron.co.jp/)


■注意すべき日用品と市販薬

 接触皮膚炎は次のような日用品にも注意が必要です。気づいたら早めに受診しましょう。

 化粧品  

:目と口のまわりは、皮膚が薄く弱いところ。顔にトラブルがあると化粧かぶれと思いがちですが、洗いすぎにより、パック、日焼け止め、メイク落とし、界面活性剤、つけまつ毛の接着剤などに刺激反応を生じやすくなります。特に40歳代は洗いすぎに注意しましょう。

 日焼け止め  

:日焼け止めは、"光老化"の対策に有効です。しかし、紫外線吸収剤が入っていて、汗をかくと染みる人は、紫外線吸収剤の入っていないノンケミカルタイプを使うようにしましょう。

 毛染め  

:白髪染めやおしゃれ染めでは、アレルギーが重症化して、顔が腫れる、頬から頸部に皮膚炎が広がるなどの症状が表れることがあるようです。染めている最中や翌日に皮膚や頭皮に違和感があったら、毛染めアレルギーになっている可能性があります。皮膚科の専門医に相談した方がよいでしょう。

 爪のおしゃれ  

:ネイルの接着用アクリル樹脂は、皮膚につくとかぶれることがあります。扱いに慣れていない人や手荒れなどで皮膚が荒れている人は、爪のおしゃれでアクリル樹脂が入りやすくなるので注意しましょう。

 テープや絆創膏  

:医療用の接着剤で接触皮膚炎を起こすことがあります。テープや絆創膏にかぶれやすい人は、病院や歯科で治療を受ける前に医療者に話しましょう。また、絆創膏を貼り、湿って白っぽくなった皮膚のまわりに水っぽい発疹が出る場合は、アレルギー性接触皮膚炎の可能性があります。皮膚の症状にも気をつけましょう。


夏は市販の塗り薬にも気を付けましょう

 足に湿疹が出ると水虫の市販薬、虫刺されはかゆみ止めなどを使って、薬でかぶれることがあります。また、市販薬には、かゆみや痛みを早く止めるために局所麻酔薬(リドカイン塩酸塩)が配合されているものがあります。

 市販薬には、症状を緩和する目的で多くの成分が含まれています。すぐに痛みやかゆみをとるには局所麻酔薬が有効ですが、傷のある皮膚に塗り込むとアレルギーを起こすことがあります。必要なときに麻酔薬が使えないのは困りますから、アレルギー体質の人は皮膚から入れないように心掛けた方がよいでしょう。薬は目的に合った成分を使うことが大切です。市販薬を購入するときは内容成分を確認しましょう。

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 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、炎症やアレルギーを抑える効能も確認されています。アレルギー反応の原因となるヒスタミンの働きを抑えたり、接触で起こる皮膚炎を抑制したり、気管支ぜんそくなどによる異常呼吸の出現を抑制したりします。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2021年6月16日水曜日

細胞の寿命

 週3時間の運動で細胞寿命を延ばす!

 運動が体にいいのは、あくまでも"適度な運動"ということです。激しい運動を続けるのでなければ、運動習慣は健康にいいのです。運動によってアンチエイジング効果があるということでは、次のような調査結果があります。

 英国の大学、キングス・カレッジ・ロンドンの調査では、週3時間以上の運動習慣のある人は、運動をしない人(週に15分以下)と比べて、細胞の寿命が約9年長くなるという結果を発表しています。細胞の寿命が長くなるとは、寿命を決定するテロメア(染色体末端部にあり、染色体末端を保護する役目を持つ)が、寿命にすると9年分長いということです。

 この調査は18~81歳の約2,400人の"双子"を対象にして、運動習慣のアンケート調査と血液を採取してテロメアの長さを調べたものです。遺伝的な条件が同じである双子を対象にしたことで、生活習慣によって老化のスピードが違ってくるのをはっきりさせたわけです。運動習慣があることで約9年分老化が遅くなるということで、それがそのまま寿命が変わるかどうかは判断できませんが‥‥。

 この調査での週3時間の運動というのが、どの程度の強さの運動なのかははっきり示されていませんが、ウォーキングも入るならば、1日30分程度のウォーキングで老化が変わるということになります。

 ついでですが、このキングス・カレッジの研究では、やはり双子を対象にした調査で、"ほくろ"が多い人(100個以上)は、25個以下の人よりもテロメアが長いことを発見しました。だいたい6~7年の違いがあったということです。つまり、ほくろの多い人の方が6~7年老化が遅くなるというのです。

 ウォーキングは手軽にできる運動です。しかも歩くことは体力維持のためにいいだけではなく、脳細胞を活性化するということも定説になっています。歩けば最低限、足の筋力も保てますし、認知機能の維持にもなるのです。

 ちなみに歩くことがいいのは、脳内物質のセロトニンが分泌されることもあります。リズム運動で分泌されると言われるセロトニンは、気分を安定させる役割を持ち、うつ気分やストレスを解消させます。

 運動はやり過ぎは危険ですが、まったく運動をしないというのもよくありません。定年になって家にこもりがちであまり外に出て歩かないと、あっという間に歳を取ってしまいます。コロナ禍でますます外出しにくい昨今、リタイアした方でなくても、どうしても家に閉じこもりがち。散歩や外に出る機会を自分で工夫してつくることが大切になってきます。

(出典:『"健康常識"はウソだらけ』奥村康著/WAC文庫)


■なぜ人は老化するのか

 各生物の寿命は、ハエ4ヶ月、マウス2年、サル25年、ヒト70年、ゾウ70年と、生物種によって決まっています。つまり個体差は別として、生物種によって寿命は予めプログラムされている、という考え方です。1961年、米ウイスター研究所のヘイフリック博士が、若者の体の細胞を培養してみたところ、細胞は50~60回分裂したところで分裂しなくなりました。さらに、40歳、80歳の細胞の培養では、細胞の分裂回数が年齢の分だけ少なくなるということを発見しました。

 一方でヒト以外の動物の細胞を調べてみると、寿命が長い生物種の細胞ほど分裂の限界回数も多くなっています。つまり、生物の細胞には寿命があって、ある回数以上は分裂できないこと(細胞には寿命があること)がわかったのです。細胞が一定回数以上は分裂できない理由のひとつとして、染色体の「テロメアの短縮」という現象があります。染色体DNAの末端部分はテロメアとよばれ、TTAGGGという塩基配列の繰り返し配列で構成されています。テロメアには、染色体の構造を安定化するなどの役割があります。実は、細胞分裂でDNAが複製されるたびに、テロメアの繰り返し配列部分が端から50~100塩基ずつ短くなっていきます。細胞分裂が繰り返され、テロメアがある限度を超えて短くなると、染色体の構造が不安定になり、テロメアより内側にある大切なDNA配列が削れてしまいます。その結果、細胞はそれ以上分裂できなくなってしまうのです。

 一方で、テロメアの短縮が起こらず細胞分裂能力が衰えない(寿命のない)細胞が存在します。それは、精子、卵子を生み出す生殖系列の細胞と、がん細胞です。

 細胞の寿命にとって、重要な働きをしているテロメアですが、マウスの染色体を見てみると、テロメアが非常に長く、一個体の一生の間には細胞分裂が止まってしまうほどのテロメアの短縮は起こりません。これは、細胞の寿命と個体の寿命は必ずしも一致しないことを示しており、テロメアと個体の寿命との関係については今後のさらなる研究が必要です。


霊芝の抗老化作用 

 生薬の最高峰「霊芝」は、古より“不老長寿の薬”として用いられてきました。霊芝の抗老化作用を解明するための研究は多く、平均寿命や最長寿命を延ばし体力の保持学習・記憶障害を改善させる作用などが期待されています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2021年6月9日水曜日

反射性失神

高齢者向けコロナワクチン本格化

緊張で「失神」の恐れ

 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種が、5月10日から本格化しています。可能な限り安全に受けるには、何に気を付けるべきなのでしょうか。専門家は、重いアレルギー反応アナフィラキシーに加え、「接種時の緊張による失神も心配。力を抜いて受けて」と話します。

 米ファイザー製ワクチンは、接種当日に37.5度以上の発熱がある人や、このワクチンに含まれる成分でアナフィラキシーを経験した人は接種を受けられません。心臓などに基礎疾患がある人は要注意とされます。上腕筋肉に接種するため、肩を出しやすい服装で行きましょう。

 厚生労働省によると、4月22日までの約250万回の接種でアナフィラキシーは94件発生。接種後の死亡例は同27日までに19人確認されましたが、いずれも「因果関係は不明」で、同省専門部会は安全性に問題はないとしています。

 ワクチンに詳しい長崎大の森内浩幸教授は副反応などの頻度について、「想定の範囲内で、心配するレベルではない」と評価しています。一方で「注射時のストレスで失神する“血管迷走神経反射”にも注意が必要だ」と指摘します。

 これは、緊張や恐怖により、心臓や血管の動きを調整する副交感神経が過剰に働いて心臓の動きが弱くなり、脳への血流が減少する現象です。「ホラー映画やお化け屋敷で失神するのと同じ」(森内教授)で、立ちくらみのように倒れ、けがをする恐れもあります。接種直後が多く、若い痩せ形の女性で起きやすいということです。

 森内氏は「採血より痛みはない。リラックスして受けて」と呼び掛け、「かかりつけ医で受けるなら横になった状態で。集団接種ならすぐに立ち上がらず、背もたれ付きのいすで休めるように配慮してもらうのが望ましい。家族や知り合いに付き添ってもらい、ふらつかないよう支えてもらうのも有効」と話します。


 厚労省は、接種後15~30分は座って過ごすよう求めています。当日の入浴に問題はありませんが、こすってはだめで、激しい運動も控えること。接種から数日間は痛みや頭痛などが起こり得るとしています。

(出典:時事メディカル)


■神経調節性失神(反射性失神)

 失神とは一過性に意識消失を起こす状態をいいます。一時的に脳全体が必要とする血液が十分に行き届かなくなりますが、比較的速やかに数分以内で意識の回復がみられます。

 多くの場合、頭が重たい、体がふわふわ浮いた感じ、冷や汗をかく、ものが二重に見える、血の気が引いて気が遠くなる、腹が痛い、むかむかする、吐いてしまうなどの前駆症状が現れますが、前駆症状がなく突然失神を起こすこともあります。


 神経調節性失神には血管迷走神経性失神、状況失神、頸動脈洞症候群が含まれます。

【血管迷走神経性失神】:長時間立ったままや座ったままの同じ姿勢で仕事をしたり、痛み刺激を受けたり、不眠や肉体的疲労が長く続いたり、精神的恐怖を体験することが誘因となって起こる
【状況失神】:日常のある特定の動作(排尿、排便、飲み込み、咳き込みなど)の時に起こる
【頸動脈洞症候群】:衣服の着替えや重たい荷物の上げ下げで極端に首を回したり伸ばしたり、またネクタイなどをきつく締めたりすることが誘因となって起こる


 失神はその発症に"自律神経反射"が深く関与しています。自律神経は人間が生きていくために無意識のうちに心身の機能を調節する神経で、自律神経反射は自律神経によって起こる生体反応のことです(心臓を動かす、汗をかくなど)。

 自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は、緊急時やストレス時にはたらき、心身を活発にする神経です。血圧を上げたり、心拍数を上げたりするはたらきがあります。副交感神経は、心身を休め回復させる、身体のメンテナンスを担う神経で、血圧を下げたり、心拍数を下げたり、消化管のはたらきを活発にするはたらきがあります。通常は交感神経と副交感神経がバランスを保って心身の機能を調節しています。

 神経調節性失神は様々な誘因で交感神経と副交感神経(迷走神経)のバランスが悪くなり、交感神経抑制と迷走神経緊張が起こることで血圧が低下したり、脈が遅くなったり、あるいは両者が起こって失神に至ります。大多数が後遺症を残さない予後良好の疾患ですが、2~3年の間に3人に1人くらいの頻度で再発を認めます。

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 失神の発症に関与する自律神経の働きには、脳内セロトニンによるバランス作用が欠かせません。康復医学学会の主要研究素材「ラフマ葉エキス」は、脳内セロトニンを増加させ、セロトニン神経の通過性を安定させる作用が認められています。

 ラフマ葉にはフラボノイド配糖体、カテキン類、アポシニン類などが豊富で、また、特異成分としてヒペロシド、イソクエルシトリンなどが認められています。これらの成分により、ラフマ葉の生理作用として、鎮静抗ストレス睡眠改善血圧安定などの効果が期待できるのです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2021年6月4日金曜日

動脈硬化

 無症状でも油断できない動脈硬化

 血管の状態は、老化や健康寿命を左右する要因です。血管が傷んで老化すると、血管壁にコブ(プラーク)ができる「動脈硬化」を起こします。

 私たちの臓器や筋肉はすべて、血液中に含まれる酸素や栄養素が届くことで機能します。血管が老いれば、各臓器の機能も低下し、全身の老化が進むのは当然のことです。

 動脈が詰まれば心筋梗塞や脳梗塞を起こし、最悪の場合は突然死、命が助かっても後遺症が残る可能性があり、寝たきりで要介護状態となることもあります。さらに、血管は認知機能とも深い関わりを持っています。脳出血や脳梗塞を起こした後、認知症(脳血管性認知症)を発症する恐れがあることが知られています。

 現在、日本で死亡者数が最も多い病気は「がん」ですが、血管の老化がもとで起こる病気も、がんに負けず劣らず多くなっています。2位の「心疾患」と、4位の「脳血管疾患」がそれに該当します(グラフ参照)。心疾患の多くは、心筋梗塞や狭心症など、心臓に栄養を送る動脈(冠動脈)が"狭まる"または"詰まる"ことによって起きます。そして脳血管疾患は、脳梗塞や脳出血など、脳の血管が"詰まる"または"切れる"ことから発生します。2019年度の統計によれば、31万人を超える日本人が、脳・心血管系のトラブルにより亡くなっています。

 突然死の原因で最も多いのが、動脈硬化から始まる血管事故です。これが怖いのは、突然死だけでなく、脳梗塞のように麻痺や認知症が残って健康寿命が短くなる場合もあること。こうした事態を防ぐためには、動脈硬化を改善して血管の若さを保つことが大切です。

 加齢のほか、脂質異常症、高血圧、高血糖、喫煙、肥満等の要因で、血管壁が傷ついて動脈硬化が進み、血管壁にプラークができます。そこから狭心症や心筋梗塞を発症します。

 長年かけて大きくなったプラークが血管にあると、血管の内腔が狭くなりますが、心筋梗塞をよく起こすのはそのタイプではなく、実際は、動脈硬化の初期段階とも思えるような小さいコブこそ、ある日突然詰まることが多いのです。

 さらに、コロナ禍の今、血管事故の発生リスクのある人が通常時より多くなっている可能性があります。自粛生活で外出しなくなり、運動不足や食べ過ぎ、ストレスなどによる肥満から、動脈硬化のリスクが高まっている人が増えつつあるからです。

 便利・飽食の時代の今、運動不足と過食の人は多く、その上、コロナ禍の自粛生活が続くことになれば、生活習慣病の増悪のみならず、ストレスによる血圧上昇も生じやすく、血管事故の危険性が高まるのです。             

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■血圧と動脈硬化

 高血圧な状態が続くと、血管はその圧に負けまいとして壁の厚さを増します。血管の内腔を覆っている血管内皮細胞は直接高い圧に晒されるため、小さな傷ができたり、機能不全が起こったりします。すると、血管壁に慢性的な炎症反応が生じ、動脈硬化が進みます。高血圧→動脈硬化は、制限なく健康な日常生活を送る"健康寿命"の妨げになってしまうのです。


血行動態要因

 血圧は様々な因子が複雑に関与し合って規定されています。主な要因は大きく以下の5つに分けることができます。

心拍出量末梢血管抵抗循環血液量血液の粘着度大動脈の弾力

 高血圧90~95%を占める本態性高血圧(30~60歳代に多い)は血行動態の要因が原因と考えられています。

 二次性高血圧の場合、自律神経・ホルモン・腎臓などが関係してきます。


加齢も要因、動脈硬化

 高血圧と動脈硬化はお互いに危険因子となって血管の老化を促進してしまいます。そして、動脈硬化によって様々な疾患が引き起こされ、健康寿命を脅かします。動脈硬化は高血圧でなくても加齢(60代以降)によっても進行します。また、男性は女性と比較して動脈硬化を起こしやすいのですが、女性でも閉経期を過ぎるとLDL(悪玉コレステロール)を低下させる作用を持つエストロゲン(ホルモン)が低下するため動脈硬化を起こします。

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 生薬の最高峰とされる「霊芝」には、動脈硬化の要因となる物質の発生を抑える性質があることが発見されています(2016年)

 動脈硬化は脂質異常症や高血圧、喫煙などにより、血管内部で血液と接する「血管内皮細胞」の機能に障害が生じることで起きます。血管内皮細胞の表面に「ICAM」などの接着因子が現れ、白血球の仲間である単球を血管内部に取り込んで動脈硬化が進行します。霊芝エキスをヒト由来の血管内細胞に添加したところ、接着因子の発生量が従来比約5割になりました。「VCAM」や「セレクチン」という別の接着因子でも同様の結果が出ています。細胞の機能障害を抑制できるとがわかったのです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン