東日本大震災の被災地で、食物アレルギーに対応した食料の備蓄や受け入れ態勢が
整備されていないため、患者らが命の危険にさらされるケースが相次いでいます。
都道府県と政令市計66自治体で、この「食物アレルギー対応食料」の受け入れ態勢が
整備済みなのは、5自治体(8%)だったそうです(毎日新聞調べ)。阪神大震災や新潟県
中越沖地震でも問題化しましたが、自治体レベルでは教訓が活かされていませんでした。
しかし、民間レベルでは過去の教訓から様々な対策を講じています。
新潟県に腎臓病患者向けのアルファ化米を製造している会社があります。開発のきっ
かけは、同社も被災した中越地震です。慢性腎炎の女性社員が避難所生活で思うような
食事ができず、病状が悪化。半年後、人工透析が必要になってしまったそうです。
「避難所でも食事制限ができていたら、人工透析せずに済んでいるのでは‥‥」とアレル
ギーで食事に不自由する被災者の姿も見て、商品開発を始めたということでした。そして、
開発から販売に至り、東京都が食物アレルギーに対応した食料の備蓄として購入しました。
ところが、その事を新聞報道によって知った厚生労働省の薬事担当が「腎臓病者向け」
という部分をとらえてクレームをつけたのです。
医薬品ではないので、「病者向け」であることを表示することはできないと、新潟県とこの
米を備蓄用に購入した東京都に申し入れをおこなったそうです。当然、新潟県も東京都も
この申し入れに反発したそうですが、「この米を食べて、万が一腎臓病患者に問題が起き
たら責任がとれるのか」ということで相手にされませんでした。そして、この米の段ボール
に印刷された「腎臓病者向け」の表示をわざわざ黒く塗りつぶして対応したということです。
健康食品などで安全性に関わる問題が生じた場合に、世間の非難の矛先が「なぜ、こう
したことが起きる前にチェックをしなかったのか!」と所轄の省庁に向けられるのが怖い
ため、そうした問題の責任から逃れるために、どんどん規制を強化する傾向がある
事を私たちは知っておかねばならないのではないでしょうか。
現在、支援物資の中にはアレルギーなどの対応食品が増えてきているようですが、支援
物資の集積所では一般の支援物資にまぎれて行方不明のままになっている物も多いとい
うことです。
■グリーフケア 『ストレスと疲労』
長期にわたる避難生活などで持続的なストレスによる「疲労」は、ストレス
によりストレスホルモンの分泌・血流の低下などが考えられます。また、
ストレスが原因による疲労の蓄積は、セロトニンが関係すると考えられるので「慢性疲労
症候群」などにも発展していく恐れもあります。
ストレスによる「疲労」のしくみ
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【ストレス型疲労対策】
血管運動の低下~収縮は、微小循環の血流を低下させ、細胞への酸素供給不足を招
き、これに伴い老廃物の蓄積から疲労の原因になることが考えられます。
そして、ストレスからの疲労が長期にわたるとストレスホルモンが過剰に分泌され、セロ
トニンの代謝異常などから痛みを伴う疲労や慢性疲労などに至ることが考えられます。
これらストレスからくる「疲労・慢性疲労」の改善には、セロトニン代謝異常に影響を与え
る「ラフマ」や、微小循環の血流に影響を与える「霊芝」が期待されています。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ