2011年11月27日日曜日

サルコペニア⑫ 長寿遺伝子は幻想!?


サルコペニアとサーチュイン遺伝子

 特集でお送りしています「サルコペニア」は、筋肉の減少・機能低下によって運動障害をおこしたり、健康的な長寿生活のQOLが低下したりするのが特徴です。

 長寿とのつながりでいえば、寿命を延ばす「サーチュイン遺伝子」が話題になりました。
 ところが、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL/ロンドン大学)の健康加齢研究所の研究チームは、サーチュインと長寿の間に因果関係があるというのは幻想だ、ということを明白な証拠とともに示したのです。研究チームは、指標となる研究を再現し、寿命延長効果をもたらすとされたミミズやミバエの「Sir2」や哺乳類の「SIRT1」という遺伝子以外に、寿命延長効果をもたらす要因があったか検討したのです。その結果、「サーチュインは長寿の鍵とは言えず、寿命延長効果はないとみられる」という結論に至ったということです。
 過去の実験の問題点は、実験で比較した遺伝子操作された個体と自然の個体との間にありうる相違点を詳細に検討しなかったことにあったそうです。例えば線虫でサーチュインのレベルだけが異なるように慎重に準備した実験では、寿命延長効果はみられなかった――つまり、サーチュイン以外の要因が寿命延長に寄与したが、それが見逃されていたということです。

 かつてこれらの先駆的な実験の一部を行ったマサチューセッツ工科大学(MIT)のレオナード・ガランテ氏も、雑誌「ネイチャー」に掲載された“短報”の中で、自身が行った過去の実験に不備があったことを認めたそうです。また、健康加齢研究所の研究チームらがミバエを使って行った同様の実験結果でも、サーチュインが原因とされていたものは実際は別の遺伝的要因で起きていたことが分かったのです。

 過去の研究では人工的に合成したミバエのサーチュインがレスベラトロールで活性化されるとされていました。しかしこれも、今回研究チームが2か所の研究所で複数の手法を使って調べたところ、そのような結果は得られずに終わったのでした。その上、食事を制限するとサーチュインが関与し寿命が延びるという現象も否定したそうです。


 健康や肥満・長寿のために食事について考えることは良いことですが、食事の減らし方を間違えると問題が出ます。特に高齢者の場合、たんぱく質不足による「サルコペニア」が心配されます。


サルコペニア⑫
たんぱく質不足→筋肉減少→サルコペニア

 サルコペニアを起こす身近な原因のひとつに、栄養障害があります。高齢者の栄養障害の要因は多岐にわたり、低栄養状態がさまざまな機能障害を起こします。その栄養素がたんぱく質です。老年期に入ると老化の過程でたんぱく質の分解が主となり、合成は低下したんぱく質が減少します。

偏食・ダイエット・食欲不振・摂食障害
 健康管理やダイエットを目的とした場合、菜食主体の食生活が推奨されます。しかし、これは間違った健康情報です。そこで問題となるのは“たんぱく質の不足”なのです。
特に高齢者の場合は、食欲の低下に加え、胃腸機能の低下による消化吸収量の減少、嚥下障害*などによってたんぱく質が不足になってしまいます。
*嚥下障害:水分や食べ物を口の中に取り込み、咽頭から食道・胃へと送り込む(飲み込む)過程で、どこかがうまく機能しなくなり飲み込みにくくなること。

手軽に摂取!必須アミノ酸『薬膳の素』
〇必須アミノ酸BCAA
 必須アミノ酸のBCAAは、筋たんぱく質を作りだし、また壊れにくくする働きがあることが知られています。体内で合成できず、体外から取込む必要があるBCAAは、鮪の赤身に多く含まれています。

〇吸収力のペプチドタイプ
 小腸にはアミノ酸とペプチドの2つ吸収システムがあり、ペプチド形態で摂取した場合には、腸管内でペプチドからアミノ酸になるものもあるので、アミノ酸タイプで摂取した場合よりも効率的であると考えられています。

〇アミノ酸スコア100の状態で吸収
 アミノ酸成分を単体で摂取した場合、胃で壊される種類のアミノ酸があります。最終的に血中に取込まれたときにアミノ酸のバランス、アミノ酸スコアが100にならないと意味がありません

〇負担が少ない“だし”タイプ
 高齢者の場合、必要なたんぱく質は成人期の約30%増が目安だそうですが、食事などによる補給が難しい場合があります。
 和漢研の『薬膳の素』は、食事の負担を軽減でき(脂肪分が非常に少ない)、必須アミノ酸が多く摂取できる商品です。その上、鮪・昆布・椎茸のうま味成分たっぷりの美味しい“三種混合だし”です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2011年11月22日火曜日

サルコペニア⑪ 体力とは


本当に必要な体力のために

 皆さんはどんな時に年齢を感じますか? たとえば、「走るとすぐに息が切れる」「階段を登ると次第に足が上がらなくなる」「夜更かしをすると次の日がつらい」「仕事に対して集中力が続かない、頑張りがきかなくなった」などのとき、思わず「体力がなくなったなぁ‥‥」とつぶやいてしまいませんか? 

 よく考えると、先にあげた「走ると…」「階段を…」の場合は、明らかに運動能力が低下したことを指しています。一方、「夜更かしを…」「仕事に対して…」などは、持続力やストレスに対抗する力の低下を意味しています。

 一口に体力といっても、実にさまざまな能力を含んでいます。普段から週末にスポーツを楽しんだり、元気に散歩や山登りなどをしている、などという体力では、「頑張りがきくのか、きかないのか」はわかりません。この場合の体力は、あくまでも運動するための体力に過ぎないからです。運動できる体力があるからといって、病気にならないわけではありません。体力抜群のはずのスポーツ選手が、若くして亡くなってしまうこともまれではありません。

 一方、スポーツは全くしない、体の細い高齢の方が長生きしていることもよくあります。特に高齢者の方々に必要な体力は、運動ができる体力ではなく、日々の生活を自分ひとりで不自由なく送れる体力で十分なのです。もちろんスポーツ選手に限らず高齢者にとっても、体力に関わるのが「筋肉」(筋肉細胞にはミトコンドリアが多い)です。

 筋肉は、日常の生活活動などによる刺激と、たんぱく質、アミノ酸等の摂取によって増加します。そのため、食事の際に栄養の偏りに気をつけて十分な量のたんぱく質を摂取することが重要です。一方で、たんぱく質であれば何でもいいわけではありません。たんぱく質は分解するとペプチド~アミノ酸になりますが、食物の種類によってこのアミノ酸の組成は大きく異なります。そして、この違いが筋肉の合成の度合いが大きく異なることが分かってきています。つまり、摂取するアミノ酸の種類により、より効果的に筋肉を維持、増加させていくことができるのです。



サルコペニア⑪
■たんぱく質 → ペプチド → アミノ酸

 食品中のたんぱく質は、胃や小腸で消化を受け、ペプチドやアミノ酸になります。これらのうち、小腸で吸収され体内に取り込まれるのは、アミノ酸が 2 ~ 3個つながったペプチドと、バラバラに消化されたアミノ酸だけです。

小腸の吸収システムにはペプチドとアミノ酸の2つがある!
 小腸の吸収システム(下図)には、小さなペプチドをまとめて一度に吸収するシステムと、アミノ酸を個々に吸収するシステムが別々に存在します。アミノ酸だけを摂取した場合には、当然アミノ酸を吸収するシステムしか使われません。一方、小さなペプチドを摂取した場合には、アミノ酸になるものもあるので、両方の吸収システムを使うことができます。


最終的にアミノ酸スコア100を実現!
 上図のように、ペプチド形態で摂取した場合には、アミノ酸単体で摂取した場合よりも効率的であると考えられています。また、アミノ酸成分を単体で摂取した場合、胃で壊される種類のアミノ酸もあるのです。最終的に血中に取込まれたときに、アミノ酸のバランス、アミノ酸スコアが100にならないと意味がありません。

 『薬膳の素』は、吸収力が高いペプチドタイプなので、そのまま小腸まで届き、アミノ酸スコア100の状態で効率よく吸収されるのです。さらに『薬膳の素』は、必須アミノ酸を多く含くむ鮪・昆布・椎茸の三大素材を用いており、使いやすく手軽に摂取できる"混合だしタイプ"となっています。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2011年11月20日日曜日

サルコペニア⑩ 必須アミノ酸


必須アミノ酸アミノ酸スコア

あらゆる生き物は、すべてたんぱく質によってその生命活動が支えられています。なかでも人の体の場合は、20種類のアミノ酸がいろいろな配列で結合してたんぱく質を構成しています。たんぱく質の性質や働きは、アミノ酸の並び方によって決められているので、アミノ酸一つの違いが大きな差を生み出すのです。

人の体は、筋肉も血管も脳も、細胞で構成されています。そして、細胞分裂を繰り返します。その細胞の材料となる成分がアミノ酸です。そのうち、私達が体の中で作り出せず、必ず外から摂取しなければならない成分は9種類あり、それを「必須アミノ酸」と呼んでいます。
必須アミノ酸が足りなくなると、細胞は生まれ変わることができません。古い材料のままです。すると、皮膚が衰えたり、臓器の機能に障害が出たりするのです。つまり必須アミノ酸は、体の老化を防ぐ働きをしているのです。

しかし、やたらに多く摂取すれば良い訳でもありません。 9種類の必須アミノ酸をバランスよく取り入れる必要があります。必須アミノ酸は、いずれかが不足すると、ほかの必須アミノ酸の働きも低下させる性質があります。バランスが悪いと、きちんとした働きはできません。逆に、体調を崩す原因にもなってしまうのです。 必須アミノ酸をバランスよく含んでいるものを「良質たんぱく質」といいます。そして、食品中必要な必須アミノ酸の品質を評価するのが「アミノ酸スコア」です。たんぱく質を体内で利用するには必要な必須アミノ酸がバランスよく含まれている必要があり、それらが全て存在する場合にはスコアが「100点」となります。昨今では、老若男女、健康志向や美容・ダイエットを意識した食生活で、ついつい野菜中心になりがちです。しかし、カロリーを意識しすぎて肉や魚を摂らないことは、むしろ良くありません

必須アミノ酸を豊富に含む「アミノ酸スコア100」の良質たんぱく質『薬膳の素』は、手軽に摂れる“だしタイプ”なのでカロリーも気になりません。良質たんぱく質を意識して摂ることで、健康なからだづくりをすることに期待がもてます。


サルコペニア⑩
体内で合成できないアミノ酸

あらゆる生き物は、すべてたんぱく質によってその生命活動が支えられています。なかでも人人間の身体の場合は20種類のアミノ酸が、いろいろな配列で結合してたんぱく質を構成しています。アミノ酸の並び方によってたんぱく質の性質や働きが決められているので、アミノ酸一つの違いが大きな差を生みだします。

必須アミノ酸と非必須アミノ酸
人間の場合、体内でつくりだせないアミノ酸が9種類あります。(図参照)これら9種類のアミノ酸は生命を維持するために欠かせないものなので、「必須アミノ酸」と呼ばれています。これらの必須アミノ酸は、食物から摂取する必要があるのです。


必須アミノ酸の中でもBCAAは、筋たんぱく質を作り出しやすく壊れにくくする働きがあることが知られています。そして、加齢などによる運動機能低下や疲労、栄養不足が原因のサルコペニアなどに必要とされています。そして、体外から取込む必要のある“必須アミノ酸”のBCAAは鮪の赤身に多く含まれています鮪と昆布・椎茸の三大素材を用いた混合だし、和漢研の『薬膳の素』は、必須アミノ酸がバランスよく、全て存在する場合に与えられる「アミノ酸スコア100」です。また、吸収力が高いペプチドコラーゲンタイプの理想的なBCAA補給源です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2011年11月17日木曜日

サルコペニア⑨ 老化とアミノ酸


たんぱく質の需要は若者より高齢者

 高齢者と若年者が同じ栄養条件を与えられた場合、高齢者の血漿中のアミノ酸の含有量が低く、特にBCAA(必須アミノ酸の一種/前回参照)が不足することが、近年の研究で報告されています。

 BCAAはたんぱく質合成作用があり、また体内の生理活動中にエネルギーが消費されるときには大量の酸性物質が発生します。アミノ酸が不足していると抗酸化作用が低下するため細胞の分裂が加速され、疲労や組織の老化の原因となります。

 老化の抑制や抵抗力の強化、免疫機能の促進など、高齢者の健康を維持するためには、ミネラルや糖分を含む食品の摂取が必要となります。そして免疫機能を支える基本はたんぱく質で、すべてがたんぱく質から作られています。このため人体にたんぱく質やアミノ酸が不足すると、ミネラルや糖分はその機能を果たさなくなってしまいます
 老化による免疫能力の低下はその他の器官にも影響を与えるので、感染症や癌、免疫複合病などは高齢者ほど発症率が高まるのです

 そして、近年の研究結果で、ストレスなど精神的に極度に緊張した状態や病気の時は、本来体内で合成されるはずの非必須アミノ酸が不足しやすいことも分かってきています。
 では、どのくらい不足しているかというと、高齢者の体内総たんぱく質量は若年者の60~70%まで下がっているそうです。これは、高齢者においてはたんぱく質の合成より分解が主となり、また胃液の分泌が減ったり、胃液の酸度が下がることで、たんぱく質の消化吸収量が減少するからです。そのため加齢と共に筋肉量が低下しますが、たんぱく質の需要量は逆に増えるのです。
 一般的には成人期の30%増くらいが目安だそうですが、年齢と共に食欲や消化吸収力も低下するので食事だけで30%増は大変です。



サルコペニア⑨
■ 老化とアミノ酸

 高齢者の生理・栄養状態は、老化の進み具合によって変わってきます。
 たんぱく質に関していえば、乳幼児から成長期まではたんぱく質代謝の過程で、合成が分解より大きくなります。これは身体が成長する中で多くのたんぱく質を必要とするからです。そして成人期になると、合成と分解がほぼ等しくなり体重も安定しています。さらに老年期に入ると老化の過程で分解が主となり、合成はゆったりとしてきます。

たんぱく質代謝の低下による症状
● 筋肉繊維が衰えて体力が低下し、サルコペニアの原因にもなる。また、免疫能力も低下する。
● ヘモグロビンの合成が減少して老人に多く見られる貧血症になる。
● ホルモンの働きや小腸の機能が衰えて、たんぱく質の吸収過程で分解が不十分となり、有効なアミノ酸量が不足がちになる。
● 腎臓のロイシン、イソロイシン、バリンの不足によって腎機能が低下し、アミノ酸の再吸収に影響が出る。
● 肝臓にメチオニンが不足して肝機能が弱まり、脂肪肝になり易くなる
● 脳細胞にリジン、トリプトファン、アルギニン、グルタミン酸などが不足しがちになり、老年性痴呆症やパーキンソン氏病を誘引する。

食事による負担を軽減し効率よく補給!
 高齢者の場合、食欲の低下に加え、胃液の分泌が減ったり、胃液の酸度が下がることで、たんぱく質の消化吸収量が減少するため、食事などによる補給が難しい場合があります。鮪・昆布・椎茸の三大素材を用いた和漢研の『薬膳の素』は、食事による負担を軽減できる“だし”タイプです。アミノ酸スコア100吸収力が高いコラーゲンペプチドを豊富に含んだ、理想的なBCAA補給源です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2011年11月14日月曜日

サルコペニア⑧ BCAAと廃用症候群


「BCAA」って何?

血中の必須アミノ酸濃度は、筋肉中のたんぱく質合成能を制御しています。そして、必須アミノ酸を豊富に含むたんぱく源による食事療法は、筋肉のたんぱく合成能を活性化させると考えられています。

 BCAA(Branched Chain Amino Acid)とは、分岐鎖アミノ酸と訳され、ロイシン、イソロイシン、バリンの3種類のアミノ酸のことです。
BCAAは、血漿中の遊離必須アミノ酸の約4割を占めていて、肝臓ではほとんど代謝されず、主として骨格筋と脳で代謝されます。そして、骨格筋のたんぱく質合成を促進し、たんぱく質の分解を抑制します。運動時の骨格筋の維持や増量に、重要な役割をすると言われています。また、運動後の筋肉の疲労を、早く回復させます(運動3日後、4日後の筋肉痛や疲労感が、早く軽減する)。

運動時に、筋肉にグリコーゲンが不足すると、筋肉のたんぱく質のアミノ酸が分解されエネルギー源となります。そのときBCAAは、筋肉のたんぱく質のアミノ酸の分解を抑制し(疲労の軽減)筋肉の合成を促進させる(疲労回復の促進)のです。BCAAを含む必須アミノ酸は、カラダで作り出すことができないので、食事やサプリメントなどからとる必要があります。
そして、BCAAはサルコペニアを防ぐ上で有用であることが明らかになってきています。


BCAAの中でもロイシン高配合必須アミノ酸を継続的に摂取すると、筋肉量と筋力が向上し、歩行するスピードが速くなるなど、運動能力の改善が確認されています。また、ロイシンは、特に筋たんぱく質を作りやすくする機能が強く、加齢に伴ってその必要量がしだいに高まることも指摘されている重要なアミノ酸です。
BCAAの3種のアミノ酸を多く含む食品では、豚や鳥肉を押さえて「まぐろ」がダントツに多く含有されています。
(「五訂食品成分表_2005」(女子栄養大学出版部)より)


■ 廃用症候群

「廃用症候群(はいようしょうこうぐん)」とは、疾患などのために活動性や運動量の低下した安静状態が続くことで全身の臓器に生じる二次的障害の総称です。しかし、安静臥床のみの廃用症候群は少なく、低栄養を合併することが多く、程度が重いほど疾患や低栄養に関したサルコペニアの合併が多いそうです。

疾患・障害の概要
廃用症候群でよく認められるのは、骨粗しょう症、筋萎縮、関節拘縮、など筋骨格系。また、心機能低下、起立性低血圧、摂食・嚥下障害、褥瘡(床擦れ)、抑うつ状態、高次脳機能障害などがあります。安静臥床のみの廃用症候群は少なく、疾患による侵襲、悪液質などの原因は筋萎縮だけではないこともあります。

サルコペニアと廃用症候群の関係
【加齢】 廃用症候群は高齢者に多い。
【活動】 活動の低下は必ず現れる。
【疾患】 廃用症候群の引金となったサルコペニア疾患、手術、感染症などを認めることが多      く、疾患が重症なほど、重度となりやすい。
【栄養】 廃用症候群の91%にサルコペニア状態を認めたという報告がある。

必須アミノ酸BCAAを効率よく補給しましょう!
廃用症候群は、その大半が低栄養などのために活動性や運動量の低下が原因と言われています。アミノ酸の中でも分岐鎖アミノ酸(BCAA)は筋肉に多く含まれている成分であり、筋たんぱく質を作り出しやすく壊れにくくする働きがあることが知られています。そして、BCAAは鮪の赤身に多く含まれています。その鮪の赤身に、昆布・椎茸をプラス。三大素材を用いた混合だし『薬膳の素』は、アミノ酸スコア100で、その上大量のコラーゲンペプチドを含み吸収力が抜群! まさに理想的なBCAA補給源です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2011年11月9日水曜日

サルコペニア⑦


日本食は世界遺産? 
       農水省が登録目指す!

小笠原諸島――ここがユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されたのは記憶に新しいところです。
その世界遺産には「無形文化遺産」というのもあります。形にならない社会的習慣や儀式、祭礼行事などが対象とされる世界遺産で、ユネスコが審査・登録を行います。農林水産省の検討会は、“日本の食文化”をこの無形文化遺産に登録することを目標に、課題などを盛り込んだ最終報告書をユネスコに申請しようとしています。

日本食文化を特徴づける要素としては、

(1)年中行事や人生儀礼などと結合
(2)国土に根ざした多様な食材を新鮮なまま使用
(3)米飯を中心とした栄養バランスに優れた食事
(4)だし汁のうま味やさまざまな発酵食品を活用

以上の4点を提示し、「WASHOKU(和食)」を日本食文化を代表する言葉として、積極的に用いるよう提言したそうです。
検討会の座長を務めた静岡文化芸術大学の熊倉功夫学長は、「食文化の多様化によって日本食文化は危機的な状況にあり、世界遺産への登録をきっかけに、もう一度、日本食の文化のよさを再認識してほしい」と話していました。

日本食の特徴は、だし汁のうま味や、日本酒や漬け物をはじめとする多様な発酵食品の活用にあります。中でもだし汁のうま味は、日本人自らが発見したものです。最初に発見されたうま味物質はグルタミン酸で、東京帝国大学(現在の東京大学)教授だった池田菊苗によって、1908年にだし昆布の中から発見されました。1913年に、小玉新太郎が鰹節から抽出したイノシン酸もうま味成分であることを確認し、さらにその後、椎茸中からグアニル酸が抽出され新たなうま味成分であることが発見されたのです。しかし、このうま味成分が世界的に認められたのは2000年、舌の味蕾にある感覚細胞にグルタミン酸受容体(mGluR4)が発見されたことからでした。“うま味”を表現する言葉は世界の主要言語の語彙にはなく、結果として“umami”が使われるようになったという経緯があります。

世界無形文化遺産の「食文化」では、これまでフランス料理のほか、メキシコ料理、地中海料理などが登録されています。世界的にも和食は知名度もあり、だしに使われる定番素材、昆布椎茸は、さまざまな食効があることがわかっています。つまり、和食が世界無形文化遺産に登録されれば、それはそのまま“健康文化遺産”にもなるということ、がんばって欲しいものです。


サルコペニア⑦
■ 三大だし素材の健康効果

素材1:(まぐろ)
鮪や鰹のうま味の主成分・イノシン酸は、細胞生成に不可欠な肝臓でつくられる物質です。20歳くらいから生成量がダウンします。イノシン酸が不足するとDNAの活性が弱くなり、老化が進んでしまいます。イノシン酸を取り入れることで、新陳代謝が促進され、細胞が活性化、老化の進行を防止します。意外と知られていませんが、イノシン酸は鰹より鮪の方が多く含有しています。

素材2:椎茸(しいたけ)
椎茸は低カロリー食品です。その上、たんぱく質、ビタミンBやD、ミネラル、食物繊維を豊富に含みます。そして、血圧・コレステロール調整作用のある「エリタデニン」は、椎茸特有の成分であり、血中コレステロールを排泄する役目をしますので、動脈硬化、脳溢血、狭心症などの予防に期待がもてます。また、他のキノコ類にはない「レンチナン」を豊富に含み、免疫力に関しての効果が期侍されています。

素材3:昆布(こんぶ)
昆布は低カロリーでミネラルが豊富です。海藻に含まれる成分である「アルギン酸」は、血圧を上げる原因となるナトリウムを排泄することにより、血圧を下げる働きをもっています。そして、昆布に含まれるヨウ素が原料となって作られる甲状腺ホルモンは、タンパク質や脂質、糖質の代謝をよくし、余分な体脂肪を燃焼させる働きもあります。また、皮膚や髪、爪を健康に保つよう働いてくれます。

うま味だしで摂るたんぱく質
たんぱく質を日常的に補うには、三大素材を用いた「だし」が効率的です。だしは「うま味」が凝縮していて美味しいだけでなく、満足感を得られ、もちろん低カロリーです。さらに、だしをうまく取り入れれば、料理で使う油や砂糖、塩分などを減らすこともできます。

和漢研の三大素材混合だし『薬膳の素』は、アミノ酸スコア100で吸収力が高いコラーゲンペプチドを使用した、美味しさと健康に理想的な「うま味だし」です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2011年11月4日金曜日

サルコペニア⑥ うま味で健康生活


うま味と肥満の関係

「うま味」といえば、「グルタミン酸」、「イノシン酸」、「グアニル酸」です。グルタミン酸はアミノ酸の一種で、昆布に多く含まれています。また、核酸の一種、イノシン酸が多いのが鰹や鮪。グアニル酸は椎茸に多く含有することが知られています。皆、日本人にはなじみの深い食材です。
うま味は「第5の基本味」と言われ日本人が発見しました。舌にある感覚細胞にグルタミン酸受容体が発見されたのは2000年。うま味の実在が“umami”として世界に認められました。 

うま味に敏感な日本人ですが、うま味の感度が鈍いと肥満になる割合が高い傾向にある(!)という調査結果が、日本高血圧学会で発表されました。山陰労災病院・水田栄之助医師による調査は、09~10年、鳥取県内の男女48人(平均年齢37.4歳)を対象に実施されました。グルタミン酸を含むうま味調味料を水に溶かして口に入れ、反応を観察しました。肥満は体重を身長の2乗で割ったBMI(体格指数)が25以上と定義されています。その結果、同調味料の濃度が0.1%未満の溶液でも味を感じることができたグループは、BMI値の平均が11.5%だったのに対し、濃度0.1%以上にならないと味を感じられないグループのBMI値は、36.4%でした。「うま味感度が鈍いと、うま味を摂取することで生じる満足感が低下し、代わりに甘いものを食べることによる満足感が強くなると考えられる。その結果が肥満の増加につながっているのでは」と水田医師は話しています。

最近の研究では、うま味物質は食事を美味しくするだけでなく、摂取後に消化器官などで代謝促進効果を増したり神経性情報が脳を介した末梢制御機構によって代謝を促進し、肥満形成や体脂肪蓄積を抑制するなど、さまざまな効果が明らかになってきています。

日本人が発見した“umami”成分に対して味覚が鈍い人。その原因は、やはり欧米化した食生活や、健康に良いと信じて菜食中心に走ってしまい、結果としてたんぱく質不足に陥ってしまう‥‥などが考えられるのです。


サルコペニア⑤
■食習慣における“たんぱく質不足”

サルコペニアの原因のひとつとして身近にあるのが栄養障害です。低栄養状態は高齢者においてさまざまな機能障害を起こしかねません。その原因となる栄養素がたんぱく質です。

野菜中心の食習慣の弊害
生活習慣病の改善や健康管理を目的とした場合、一般的には野菜中心の食生活が推奨されます。菜食主体の食事で問題となるのは、たんぱく質(アミノ酸)の摂取不足です。植物性のもので満たす場合、豆類と穀類に頼ることになります。かなりしっかりと摂取しない限り、必要なアミノ酸を満たすことができないだけでなく、植物性のたんぱく質だけでは摂れない栄養素もあるのです。マスコミなどで紹介される健康への取り組みは、一面的に捉えてがちな情報が多く、弊害などは紹介されないことが多いので注意が必要です。

「うま味」で摂るアミノ酸
たんぱく質(アミノ酸)を健康的に補うには、日本人の食の知恵「だし」がおすすめです。だしは「うま味」が凝縮していて満足感を得やすく、もちろん低カロリーです。だしをうまく料理に取り入れれば、油や砂糖、塩分などを減らすこともできます。「うま味」成分のグルタミン酸は“昆布”イノシン酸は“赤味の鮪や鰹”グアニル酸は“椎茸”に多く含まれています。
和漢研の『薬膳の素』は、体内に必要な必須アミノ酸がバランスよく存在する「アミノ酸スコア100」の鮪を使用し、吸収力が高いコラーゲンペプチドたっぷりの理想的な「三種混合うま味だし」です。
※学研より発売の月間フィッテ11月号で、“だし”によって食欲をセーブするダイエット法が紹介されました!


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ


















2011年11月2日水曜日

ADHDと子供への向精神薬の弊害について


向精神薬処方の低年齢化の弊害

今年の3月に、厚労省の研究班が全国の小児神経専門医など1,155人に対して「発達障害」がある子供への向精神薬処方についてのアンケートを実施しました。

アンケート結果によると、回答した618人のうち約3割が小学校入学前の幼児に向精神薬を処方していて、小学校低学年まで含めると5割以上、高校生まで含めると7割を超えていたそうです。
しかし、「本来、『発達障害』と診断されるべきで薬の必要のない子供が『初期の統合失調症』と誤診されて、向精神薬を処方されるケースが実に多い。その場合、診断・治療法が間違っているので当然効果はなく、薬の副作用にだけ苦しめられることになります」。
多くの向精神薬は麻薬や覚せい剤と同じく脳の中枢神経に作用する。これを成長過程にある子供に処方するのは危険極まりないと、林試(りんし)の森クリニック・石川憲彦院長は言います。
「15歳までの子供の脳は未発達で大人の脳とは全く別物です。精神に作用する薬は脳の発達を阻害する恐れあり、子供への処方は大人の何倍も危険です。また、脳細胞は他の臓器と違い、一生の間ほとんど細胞が入れ替わらないため、蓄積的な作用による危険も増幅されます。従って12歳まで薬を処方しないのが大原則。15歳になってもなるべく薬は控えて問題を解決するべきでしょう」。
それでも、冒頭の調査結果のように向精神薬処方の低年齢化は進んでいて、特に近年懸念されているのが「発達障害」を口実にした処方だそうです。

もともと発達傷害は、知的障害や脳性まひの子供を意味していました。しかし近年になり「学習障害」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」など、病気の概念が拡大され、これに伴い、年端もいかない子供に精神科や心療内科の受診を勧める学校関係者が増え、子供に対する向精神薬処方が急増しているそうです。

また、発達障害は、大人になっても症状が止まらない「成人ADHD」の存在が知られています。家事をしようとしても、何から手をつけていいのかわからず、片付けているそばから物が散乱していく、本を読み始めると止まらない、無性に車の運転をしたくなる、などの症状があらわれます。彼らには、注意力を維持しにくい、時間感覚がずれている、様々な情報をまとめることが苦手、等々の特徴があるそうです。そして、大人の場合は日常のストレスも関係しているそうです。   【SAPIO11/16号より】


■ ADHD(注意欠陥多動性障害)

多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害もしくは行動障害のこと。集中困難・過活動・不注意などの症状が通常7歳までに確認されます。しかし、過活動が顕著でない不注意優勢型の場合、幼少期には周囲が気付かない場合も多いそうです。

成人にもあるADHD 
ADHDは、近年は大人になっても残る可能性があるといわれています。その場合は多動ではなく、感情的な衝動性(安定性がないことや短絡的に結論に飛躍し順序だてた考えでなく感情が優先しすぎ)や注意力(シャツをズボンから出し忘れていたりファスナーを締め忘れていたり、こういった日常の行動が人並みでない‥‥など)や集中力の欠如が多いそうです。

成人の場合、ストレスも関与
ストレスによる生体反応を見てみると、ストレスの刺激(物理的または心理的)を受けると生体反応が起こることから、自覚症状や疾病があらわれるのがわかっています。そして、ADHDは精神神経系の生体反応が考えられるといわれています。

ストレスによる精神神経系の生体反応
ストレス⇒CRH*↑⇒5-HT↓⇒精神的自覚症状↑
●関連する疾患と症状
ノイローゼ、パニック障害、ADHD、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、緊張性頭痛、偏頭痛、不眠、睡眠障害、心因性多飲多食症、拒食症、うつ状態など。
★CRH(コルチコトロピン放出ホルモン)というストレスホルモンが増加してセロトニン放出を抑制するという変化が表れることがわかっています。CRHは、痛みや冷熱、大きな音、不安や恐怖などのストレスに対して、脳の視床下部や偏桃体などから分泌されます。

【ストレスによる精神神経系対策】
現在、ADHDなどに主に処方されている薬は、脳内神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンに作用する薬です。脳内神経伝達物質はバランスが大切ですが、ストレスによりストレスホルモンが放出されセロトニン神経が抑制されることがわかっています。脳内神経伝達物質のバランスを司るセロトニン神経の活性には「ラフマ」が期待できます。また、自覚症状の軽減や薬に対する副作用対応などには、微小循環の血流対策として「霊芝」が、期待が持てます。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ