大半が意識していない冬の危険な問題
冬場のこの時期、室内外などで急激な温度変化により身体が影響を受ける「ヒートショック」には注意が必要です。このヒートショックについて、“言葉の認知度は過半数にのぼるものの、大半の人が普段意識していない”ということが、「暖差リスク予防委員会」の調査によってわかりました。
全国の20歳代~70歳代の男女2,500人にインターネットアンケート調査を実施したところ、回答者の50.9%はヒートショックという言葉を知っていましたが、自宅で普段ヒートショックを意識することがあるという人は41.2%にとどまりました。
ヒートショックについての印象を聞くと、「高齢者にとっては危険だと思う」との意見が71.4%と最も多く、16.8%は「自分のこととして考えたことがない」と答えています。しかし、冬に自宅で暖かい部屋から寒い部屋や空間に移動したとき、なんらかの身体の反応や変化、影響を感じたことがある人は約8割(79.3%)にのぼりました。具体的には「身体が寒くてぶるっと震えた」、「肩をすくめたり、身体を縮めたりした」という意見が多かったようです。
また、冬の自宅内の行動について尋ねたところ、「暖房等で暖めるのはリビングなど人のいる部屋のみで、その他の場所は暖めない」、「自宅の脱衣室や浴室が寒くても暖房器具を設置していない」など、多くの人がヒートショックの原因となる行動をとっていることが分かりました。さらに、そうした行動がヒートショックにつながるおそれがあることを知っているか質問したところ、52.1%が「知らない」と答えました。
そんなヒートショックは、急激な温度変化によって血圧が上下してしまい、心臓や血管に大きな影響を及ぼす現象のことで、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすと言われています。特に高血圧の方は注意が必要になります。
東京都健康長寿医療センター研究所プレスリリース(H26.3.26発表)、 2011年 警察庁交通局「平成23年中の交通事故死亡者数について」 |
高齢者は動脈硬化が進みやすく、高血圧の人も多いため注意が必要で、死亡した人の過半数は高齢者が占めています。寒い冬場、せっかく気持ちよくお風呂に入ろうと思ったら、急に体調が悪化してしまった・・・・という事態に陥らないためにも、日頃からの対策が必要になります。
「冬は夏と異なり、寒さのために血管が収縮して末梢の血行が悪くなることで、血圧が高くなりやすくなります。ヒートショックは特に高血圧の方が起こしやすく注意が必要です」(ノザキクリニック・野崎豊院長)
冬場の急激な温度差によるヒートショックは、日頃の高血圧に対するケアや微小循環の機能改善によって対処することで予防ができます。
(出典)2014.11.11日経BPウーマンオンライン/2014.11.18マイナビニュース他
■危険なヒートショックの対策
ヒートショックの影響を受けやすいのは高齢者、高血圧や糖尿病の病気をもつ人、動脈硬化のある人などです。また、肥満気味の人や呼吸器官に問題があり睡眠時無呼吸症候群などをもつ人、不整脈がある人など、以下のような場合もヒートショックの影響を受けやすいといわれています。こんな人はヒートショックの影響を受けやすい
○ 65歳以上である○ 高血圧・糖尿病・動脈硬化の病気をもっている
○ 肥満気味である
○ 睡眠時無呼吸症候群など呼吸器官に問題がある
○ 不整脈がある
○ 自宅の脱衣所や浴室に暖房器具がない
○ 熱い風呂が好き
○ いわゆる“一番風呂”に入ることが多い
○ お酒を飲んでから入浴することがある
入浴に伴う血圧の変動
① 寒い脱衣所で衣服を脱ぐと、体から熱が奪われないように毛細血管が収縮し、血圧が上昇する。② 浴槽に入り熱い湯に触れると交感神経が緊張、血圧が急激に上昇する。
③ 浴槽内で肩までどっぷり湯に浸かると、水圧により心臓に負担がかかり、さらに血圧が上昇する。
④ その後、浴槽内で体が温まると血管が拡張し、血圧は急激に下降する。
⑤ 浴槽から上がると水圧がかからなくなるため、血圧は下降する。
⑥ 入浴後、脱衣所が寒いと温まった体が冷えるため、熱が奪われないように再び毛細血管が収縮し、血圧が急激に上昇する。
高齢者や高血圧・糖尿病などの病気をもっている人にとって、冬の入浴は常に危険と隣り合わせであることを忘れてはなりません。冬場のヒートショックは、脳・心臓の血管系の基礎疾患や先天的なもの、生活習慣、ストレスなども起因になります。
康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、高血圧や狭心症・心筋梗塞・脳血管障害などの基礎疾患の改善に期待ができるエビデンスがあります。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ