2015年12月25日金曜日

老化の原因

長寿と炎症、テロメアの密接な関係解明

炎症と染色体の末端にある塩基配列の長さが長寿と深い関係を持つことが、超高齢者を対象とした慶應義塾大学と英ニューカッスル大学の研究チームによる大規模調査で明らかになりました。

 さまざまな副作用がある現在の抗炎症薬に代わる安全な代替薬が開発できれば、高齢者の生活の質を大きく改善し、さらに老化に伴って炎症が起こる理由を解明することで、新しい健康増進法の開発につながることも期待できる、と研究者たちは述べています。

 慶大医学部百寿総合研究センターの新井康通専任講師、広瀬信義特別招聘教授と英ニューカッスル大学のトーマス・グリニツキー教授らは、100歳以上の超高齢者(684人)とその直系家族、85~99歳の高齢者、計1,554人を対象に、長寿に関係があると考えられる造血能(貧血)、代謝、肝機能、腎機能の働き、炎症と、細胞老化の指標とされるテロメア(染色体の末端にある塩基配列)の長さを調べました。
 この結果、炎症の有無や程度を反映する血液中の生化学的指標である炎症マーカーの値が、100歳以上の超高齢者の直系子孫(血縁のある子供)では低く抑えられており、長寿者の中でも特に炎症マーカー値が低いグループは、認知機能と生活の自立をより長い期間保持しているということも明らかになりました。
 さらに、100歳以上の超高齢者と直系子孫はいずれもテロメアの長さがより長く保たれていることも分かったのです。テロメアは細胞分裂のたびに少しずつ短くなるため、長さが細胞の老化を反映する指標と考えられています。実際の年齢が80歳台という直系子孫でも、テロメアは60歳台平均値ほどの長さを維持していました。

今回調べたのは白血球のテロメアですが、超高齢者のテロメアが長く保たれている理由について研究者の一人は、「免疫細胞の老化が起こりにくい」、「酸化ストレスの影響を受けにくい」などの可能性を指摘しています。

 健康的な食生活や運動、ストレス管理、社会支援など生活習慣の改善によってテロメア長の短縮を防げることが報告されています。研究者らは85歳以上の超高齢者を対象に詳細な食事摂取や運動習慣の調査を行っており、炎症を低く抑え、テロメア長を保つ健康増進法の開発を目指しています。 
 
出典:The Huffington Post Japan

■人間を老化させる三つの原因

「酸化ストレス説」「テロメア説」「老化遺伝子説」

●酸化ストレス説:

この説は、簡単にいえば、活性酸素によって細胞かダメージを受け、その結果、老化するというものです。これは、まず間違いありません。

●テロメア説:

テロメア説は、細胞分裂は永遠に続くものではなく、約50回が限界という説です。テロメアとは、DNAの末端にある特殊な構造をした部分で、細く長い染色体を保護するため、両端をキャップのように固定して遺伝子を安定化させるものです。しかし、このテロメアは細胞分裂をするたびに短くなり、ある長さになると、分裂ができなくなります。その時がその細胞の寿命です。そのために、テロメアは細胞の寿命を決める"老化時計"と考えられています。細胞の老化が、体全体の老化にどのようにかかわっているかは、まだ研究段階です。しかし、細胞が分裂してから、さらに新しい細胞に分裂するまでの周期は2年強といわれており、仮に細胞分裂を50回繰り返すと約120年かかります。テロメア説では、これが人間の限界寿命とされています。

●老化遺伝子説:

これは、老化が遺伝子によってプログラム化されているという説です。長寿にかかわる遺伝子は、大きく分けて2種類あり、一つは老化を促進する遺伝子で、もう一つは寿命を延ばす遺伝子です。前者がdaf2(ダフ・ツー)遺伝子で、1993年にカリフォルニア大学のシンシア・ケニヨン博士が発見しました。これが抑制されることで、老化が抑えられるといいます。後者はsir2(サー・ツー)遺伝子で、1991年にレオナルド・ガレンテ博士が発見、長寿遺伝子と呼ばれることでも知られています。空腹の状態で活性化されると話題になっている遺伝子です。
◎肥満者が短命になる理由は、この三つからも説明できます。肥満者の細胞は、細胞自体が膨満し、活性酸素で害された毒素がいっぱいです。俗にこれを"細胞便秘"などといいますが、酸化ストレスをめいっぱい受けています。テロメアは、肥満すると通常より10倍も速く短くなります。また長寿遺伝子は、満腹状態では活性化しません。

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そして、老化・寿命に関わる新説「酵素寿命説」

しかし、これらの三つは根本原因ではなく、現象の一部と考えられます。酸化も、テロメアも、遺伝子も、すべて酵素が関係していますが、もっとも大きな原因は「酵素寿命説」です。
 一生に一定量しかない酵素が徐々に失われていくのが老化で、尽きる時が死を迎える時です。そのため、酵素の浪費は絶対に避けなければならないのです。
 1833年にでんぷん分解物質ジアスターゼ(アミラーゼ)が発見されて以降、様々な酵素が次々と発見され多くのことがわかってきましたが、まだまだ研究は道半ばといってよいでしょう。
 来年、この『本説伝』でも「酵素特集」を検討しております。お楽しみに。

【本年最後の『本説伝』となります。来年もよろしくお願いいたします】


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光・愛・感謝 村雨カレン

2015年12月22日火曜日

“怒り”のメカニズム

“怒り”が便秘や老化、免疫低下の原因に!

 今年も残すところあと1ヵ月余り。慌ただしい世相に飲み込まれて、ついイライラすることが多くなっていませんか?
 怒るとそれからしばらくの間、調子が出ない、ずっとイライラを引きずる‥‥ということがありますが、これは科学的にも明らかになっていて、実は“怒り”は身体を傷つけてしまう強力なパワーを持っているのです。では“怒り”は私たちの体にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。

【便秘になりやすい】

怒っている時は交感神経が優位の状態。消化管の動きが悪くなり、腸内環境が乱れます。腸内環境が乱れると、蠕動(ぜんどう)運動が起きなくなり、便が硬くなって便秘になります。
 しかめっ面をするだけで交感神経の働きが優位になるので、表情は柔らかくしていましょう。

【血液ドロドロ】

組織や細胞の様子を観察してみると、激怒した前と後では身体は全く別の状態になっていることがわかります。血液の色が暗赤色になって、見た目にも粘り気が多く、まさにドロドロ。激しい怒りを感じると交感神経の働きで血圧が上がり、動脈硬化の危険さえあります。

【集中力の低下、やる気が起きない】

怒るとドーパミンやノルアドレナリンが放出され興奮状態になります。しかし、神経細胞はこれらの物質が過剰になっていることを感知すると、分泌するのを止めてしまい必要な時に分泌されない状態になります。その結果、集中力が低下、やる気が起きない、うつなどの症状が現れてきます。

【風邪やインフルエンザにかかりやすい】

免疫の中でもっとも働くのが白血球。この白血球をコントロールしているのが自律神経です。怒りっぽい人ほど免疫力が落ちて、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。反対に副交感神経が過剰になると、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患にかかりやすくなります。

【酸化&糖化で老けやすい】

毎日、怒ったり、イライラしたりしていると大量の活性酸素が発生し続けて、身体が錆び、疲れが抜けにくい状態に。また怒りでアドレナリンが増えているときは、糖分を摂っていなくても血糖値が下がりにくくなって、糖化が進行するのです。酸化、糖化は老化を加速させます。


 イライラしやすい人は要注意。さらに怒りだけでなく、後悔嫉妬という感情も怒りの一種です。こういった感情も自律神経が乱れる原因になっていきます。

■“怒り”のメカニズム

怒りには「衝動的怒り」と「戦略的怒り」の2つのタイプがあります。

【衝動的怒り】

すべての動物に組み込まれた危機に対する本能。危険を感じると命を守るため相手に攻撃を仕掛けます。興奮状態が恐怖心を取り除き実際に攻撃に移させます。

【戦略的怒り】

冷静な判断をした結果生じる怒りで、以下の4種類に分けられます。

① 防衛回避 :自分の正当性を相手に訴えるために怒り。
② 強制 :上下関係を強調・維持し、自分の正当性を相手に認めさせるための怒り。
③ 制裁・報復 :社会的な間違いや、信頼関係の破綻を感じた時の怒り。
④ 自己表現 :プライドを傷つけられた時の怒り。相手には悪意はなくても怒りをかう場合も多い。実はこの怒りが最も激しく“キレる”原因となりやすい。

キレやすい人とキレにくい人の違い

実は以下のような原因が関係しています。

低血糖症 :血糖値を正常な数値に上げようと、副腎からアドレナリンを分泌
現代型栄養失調 :グルタミン酸・ビタミン・カルシウムが不足している状態
成長過程における、様々な経験やストレス :脳が形成される過程で様々な経験をしないと、我慢の仕方や解決法が見つけられません。経験の幅が少ない人は感情のコントロールができず、キレやすい人間になってしまうのです。実は現代の子供達は、ストレスに対する免疫力が低下しており、キレる子供が増えています。兄弟の数が減り生活の中での競争がなくなったり、一人でゲームに費やす時間が増加して他人とのコミュニケーションが足りなかったりと、人格形成に必要なストレスが減少しているのです。

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怒りを鎮め、キレることを防ぐシステム

人間には怒りに対するブレーキシステムがあります。
 一つは脳内物質「セロトニン」です。ドーパミン(覚醒・快感)、ノルアドレナリン(覚醒・怒り)、アドレナリン(恐怖・驚き)といった感情を作る脳内物質を抑制し、興奮した神経が暴走しないようにコントロールしているのがセロトニンです。
 動物の場合、セロトニンだけが本能をコントロールしますが、人間の場合は、第2のブレーキがあり、より強いコントロールをします。人間の脳だけ著しく発達した場所“大脳新皮質”があり、ここは本能以外の複雑な情報処理や想像力など、人間だけが持つ高度な知能を司る場所です。そして、この大脳新皮質で造られた「理性」こそが、人がキレることを防ぐ第2のブレーキなのです。理性のない動物の場合、怒りに任せて相手の命を奪うまで攻撃します。しかし、他人との共同社会を営む人間の場合、感情剥き出しでは成立しません。そこで、大脳新皮質が理性という第2のブレーキを造り出したのです。

 日常的にストレスや精神疲労を感じている怒りっぽい方には、脳内セロトニン増加とセロトニン神経通過性に影響を与える、康復医学学会の研究素材「ラフマ」をお勧めします。


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2015年12月18日金曜日

糖尿病と霊芝

世界の糖尿病は4億人超、日本もトップ10入り

国際糖尿病連合(IDF)が世界の糖尿病の患者数や医療費などをまとめた「糖尿病アトラス第7版 2015」の概略版を発表しました。
 これによると、今年の世界の成人糖尿病患者数は昨年から2,830万人増加。成人のほぼ11人に1人が糖尿病であると推定されます。国別の患者数や医療費のトップ10には日本も名を連ねています。

 今回の発表によると、2015年の20~79歳の糖尿病患者数は4億1,500万人、うち46.5%(1億9,300万人)が未受診者で、耐糖能異常のある成人も3億1,800万人に上るとしています。
 さらに、世界の糖尿病患者数は2040年までに32%増加し、6億4,200万人に達すると予測。これに伴い糖尿病に関連した医療費も今年の6,730億ドルから2040年には8,020億ドルに増加するとの予測を示しています。

 地域別では、糖尿病患者が最も多いのは日本を含む西太平洋地域で、2015年で1億5,320万人です。

 国別患者数では日本が昨年より1つアップの第9位(図1)。医療費も日本は第4位です(図2)。

この他、1型糖尿病患者も増加傾向にあることに言及。特に小児患者数(0~14歳)は世界で54万2,000人に上り、年間8万6,000人が新規に診断されていることを指摘しています。

 また、IDFではメッセージとして、
・「糖尿病患者の4分の3を低・中所得国の患者が占めている」
・「新生児の7人に1人が妊娠糖尿病の母親から出生している」
・「6秒に1人、500万人が糖尿病によって死亡している」などを伝えています。

■糖尿病とHM-3000(特系霊芝)

現在使用されている薬で糖尿病は治る?

糖尿病の専門医は、「糖尿病は治りません。このクスリを一生飲み続けることですね」と言って血糖降下剤を患者に与えます。
 現在「糖尿病」は血糖値をはじめとする数値で判断され、病院でも数値を下げることが第一目標とされてしまっています。現代でいう糖尿病の治療薬にその価値はほとんどないといっても過言ではありません。

 血糖降下剤の一つ「スルホニル尿素剤(SU剤)」は、アメリカの臨床試験で、使用により心筋梗塞死のリスクが増すという結果が出ています。
 また「α-グルコシダーゼ阻害薬」も、合併症や寿命延長効果を認めた試験結果はありません。
 さらに「グリタゾン系薬剤」に関しても、心筋梗塞や心不全、骨粗しょう症、膀胱がんなどの増加が確認されています。

 つまり、すべてが数値を下げるための対症療法であり、遺伝性のいわゆる1型糖尿病におけるインスリン治療以外は、まったく無駄だといえるのが現実なのです。

糖尿病と微小循環

高血糖状態が続くと血流や血管(特に微小循環)への負荷が高まります。血管内皮細胞は、微小循環をはじめとする血管を円滑に維持していますが、糖化たんぱく質が増えると、その影響で血管内皮細胞が阻害され、NO(一酸化窒素)の産生が低下し、血管が収縮し炎症を起こしやすく、血栓が形成されやすい血管になってしまいます。
 糖尿病の合併症には網膜症・腎症・心筋梗塞や、脳卒中を起こす動脈硬化などがあります。
 境界型糖尿病でも10年以内の動脈硬化の発症リスクが正常型の2倍になることが分かっています。
 糖尿病治療の本来の目的は、合併症への対処です。それには、やはり末端の微小循環の血流の改善が基本となります。

「HM-3000(特系霊芝)」による作用

HM-3000配合の『HM真菌』
ヘモグロビンは酸素と結びついて細胞に酸素を届けますが、糖化したヘモグロビン(HbA1c)は酸素を寄せ付けなくなり、細胞に酸素が行き届かない状態になってしまいます。

 「HM-3000(特系霊芝)」は、酸素の供給量を高める作用のある物質「2,3-DPG(グリセリン2,3-リン酸)」の産生促進に影響を与えます。
 また、2,3-DPGは、酸素を効率よく細胞に供給するだけではなく、HbA1c生成阻害作用も確認されています。

 「糖尿病」というとインスリンを分泌する膵臓をまず思い浮べますが、血糖値を精密にコントロールしているのは実は肝臓です。そして、霊芝には、肝臓での糖新生を抑制するとともに解糖系およびグリコーゲン合成を活性化させ、さらに肝臓への糖の輸送能を亢進して血糖上昇を抑制する作用もあると言われています。

 「HM-3000(特系霊芝)」を活用しながら、体重を減らしてヘルシーな食事、エクササイズに励めば、肝臓にも血糖コントロールにもいいということなのです。


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2015年12月16日水曜日

ノロウイルス対策

11~2月がピークに! ノロウイルスの食中毒

食中毒というと、夏場に多く発生する病原性大腸菌やサルモネラ菌などによる「細菌性食中毒」をイメージするかもしれませんが、冬場も夏場と同じように注意が必要です。

 冬場に多く発生するものは「ウイルス性食中毒」です。代表的なものがノロウイルスで、年間を通してみると食中毒にかかった患者数が最も多いのがノロウイルスによるものです。
 また、ノロウイルスによる食中毒はウイルス感染という特性から、発端は食中毒であったとしても感染する力が極めて強く、学校や病院等で発生した集団感染の大半は誰かがまずノロウイルスに感染し、ヒトからヒトへ感染して広がっていきます。大規模になりやすいので、発生した場合は適切な対処をして感染拡大を防ぐことが大切です。

 ノロウイルスの主な原因食品は牡蠣、アサリ、シジミなどの二枚貝ですが、ウイルス性食中毒の感染は食品からだけでなく、ヒトや食器、おもちゃやドアノブなどからも経由して拡がります。少量でもウイルスが体内に入ると腸内で増殖して、吐き気やおう吐、下痢、腹痛などを引き起こします。幼児や高齢者、病気治療中の人は、症状が重くなる場合もあります。
 ノロウイルスによる食中毒は、ウイルスによる感染です。食品管理はもちろん、身の回りの衛生面に注意しましょう。

 周りの人がノロウイルスによる食中毒に感染していることが疑われる場合、次の点に気をつけて対処しましょう。
 便や吐いたものを片付けるときは、使い捨ての手袋やマスク、ペーパータオルを利用し、処理後はビニール袋に密封し、家庭用の塩素系漂白剤など消毒液を加えて捨ててください。
 汚れた床や家具、衣類、調理器具、食器などは水で薄めた家庭用塩素系漂白剤で消毒しましょう。その際、表示されている使用方法を確認しましょう。
 処理後は自分自身をていねいに洗うことを忘れずに。

■焼成カルシウム水溶液で予防&処理を

焼成カルシウムがなぜノロウイルスに効くの?

一般的な次亜塩素酸ナトリウム剤と同様、「強アルカリ性」の特性によりノロウイルスを不活化します。
 さらにホタテ貝殻焼成カルシウム水溶液からは「活性酸素種(特にスーパーオキシド:O2-)」が発生していることが確認され、この活性酸素種も抗菌・抗ウイルス要因の一つとして注目されています(神奈川工科大学・澤井淳教授)。

次亜塩素系の製品について

1921年に東京・大阪で水道水に加えたのが始まり。その後1957年に水道法が公布され、広域に水道が普及しました。それまで10万人規模だった感染症(コレラ、赤痢など)の患者が大幅に減少したことは、塩素消毒による明らかな功績と言えます。

 しかし近年、次のような重大な課題も表面化しています。
(1)揮発性が高く、効果の持続性がない
(2)高濃度で使用する場合、塩素ガスが発生する。
(3)金属類に対して腐食性があるため、医療用具、食材調理用具には利用が制限される。
(4)水に含まれるフミン酸(有機物)などと反応して、発がん物質のトリハロメタン類を生成する可能性が拭いきれない。
(5)有機物存在環境下では変化を受けやすく、消毒効果(ウイルスの不活化及び殺菌効果)が低下する。

アルコール製品でウイルスを不活化できる?

脂肪で構成されるエンベロープ(envelope:脂質膜状構造)を持つウイルスには有効ですが、濃度の高いアルコールの液状の中に5分以上浸けている必要があります。また、濃度によって効果の対象が変わります。
 そして、ノロウイルスをはじめとするエンベロープを持たないウイルスは消毒対抗性が強く、アルコール類では効果がありません。ですから厚生労働省からは、アルコールではなく、塩素系の使用が指示されているのです。

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ホタテ貝殻焼成カルシウム水溶液は、東京農工大・獣医衛生学の竹原教授(獣医学博士)などの研究により、大腸菌やサルモネラ菌などの様々な菌をはじめ、鳥インフルエンザウイルス(AIV)、鳥アデノウイルス(AVV)、ガチョウパルボウイルス(GPV)、ノロウイルスに対してその有効性が認められています。
 特筆すべきは「有機物存在下」でも消毒効果を持続することです。さらに、他の塩素系消毒剤と併用、混合使用することで、塩素特有の臭いを軽減し、消毒効果の増加が期待できます。
 また、金属製品も腐食を起こさず、天然素材だから安心・安全です。

 当学会でもホタテ貝殻焼成カルシウムの効果に早くから着目し、研究を開始。メーカーの協力を得て、粉末、水溶液、スプレー各タイプの商品化を実現しています。


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光・愛・感謝 村雨カレン

2015年12月11日金曜日

手洗いで感染予防

オムツ替えや嘔吐物処理後に手洗いする人、30~40%

 「自分以外の人のオムツ替えやトイレ介助の後に必ず手洗いをする」割合は33.0%、「嘔吐物を処理した後」でも41.9%――。消費者庁が全国で二千人を対象に行ったインターネット調査で明らかになりました。

 例年、冬季にノロウイルスを原因とする食中毒などが多く発生していることから、消費者庁が最も重要な予防策である「手洗い」の実態を調査。家庭で手洗いを実施する16~65歳の男女、ネットモニター2,000人が調査対象です。1回の手洗いにかける時間は「5~10秒未満」が39.7%と最も多く、「10~15秒未満」が26.3%と続いています。一般向けとは言えませんが、食品取り扱い者向けのガイドでは食中毒発生予防のための手洗いとして「ハッピーバースデーの歌2回(約30秒)の手順に沿った手洗いと約20秒のすすぎ」の計約1分間を推奨しています。
 今回の調査では「30秒以上」は7.2%と最も少ない結果でした。トイレ後の手洗いのタイミングについては「小便後」87.7%、「大便後」92.0%。一方「トイレが汚れていた時」と回答した人も37.8%に上っていた他、「手は洗わない」も2.0%いました。

 「手が汚れる可能性がある行動後に必ず手洗いをする状況」に関する質問では「土や泥、生ゴミに触った後」と答えた人が80%以上を占める一方、「鼻をかんだり、咳・くしゃみをした後」と答えた人は33.9%でした。また、「自分以外の人の世話をするときに必ず手洗いをするタイミング」では「子供の世話をした後」は14.6%、「病気の人の世話をする前」は26.2%、「病気の人の世話をした後」が32.2%。他に「オムツを替えや、トイレの介助をした後」で33.0%、「嘔吐物を処理した後」でも41.9%でした。消費者庁は「食事前、トイレの後には必ず手洗いを」「感染予防、汚染防止のために手洗いをしましょう」などと呼びかけています。

 今回の調査に医療従事者が含まれているかはわかりませんが、米疾病対策センター(CDC)の資料によると、医療従事者の病院における手指衛生の遵守率は職種に差はあるものの、一般病棟で30~40%台、集中治療室でも40%台だそうです。手指衛生が徹底されにくい要因としては、「石けんや殺菌消毒剤による刺激」「手洗い場が不便な場所にある」「忙しい」「スタッフが少なく、患者が多過ぎる(手洗いの時間がない)」「患者からの感染リスクは低い」などと考えているためと分析されています。
出典:https://medical-tribune.co.jp/

■“まず手指衛生の徹底”で感染予防

手指衛生が感染を防ぐ上で非常に重要なポイントであることは、いまや世界の常識になっています。ノロウイルスやインフルエンザウイルスは、咳やくしゃみで出た飛沫を直接吸い込んで感染する飛沫感染以外にも、飛沫で汚染された手指や物、周囲環境の表面から手を介して接触感染しますので、手洗い・手指消毒は非常に重要なのです。

手洗いの注意ポイント

◎石けんを使ったとしても、石けん自体に消毒効果があるわけではないのでしっかりと時間をかけて丁寧に洗わないと効果は半減してしまいます。

◎お湯でゴシゴシ洗うのもNG。皮膚の油分が奪われて手荒れの原因となってしまいます。荒れた皮膚は、細菌が増殖しやすいことが分かっています。

◎家族で共有のタオルを使うと手洗いも台無し。湿ったタオルで増殖した細菌が再び手に付着してしまいます。

 普段の手洗いでは、感染予防対策として間違った方法もよく見受けられます。せっかくの手洗いも、感染の抜け道を作るばかりか、逆効果にもなりかねません。

インフル、ノロだけではない! 新たなウイルスにも注意

現在、乳幼児にぜんそく症状を起こし、重症化すると麻痺が残る「エンテロウイルスD68」の国内感染数も過去最多を記録しています。
 エンテロウイルスD68は、昨年から今年にかけて全米で1153人が感染し、うち14人が死亡しています。国内でも11月青森で10歳男児の重い麻痺症状が確認されました。
 大人では症状が出なかったり、軽症で済む場合が多いのですが、感染源は大人から乳幼児や子供へというケースが一般的です。現時点で治療薬やワクチンは無く、手洗いやマスクによる対策が重要とされています。

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ホタテ貝殻焼成カルシウムで徹底する!

康復医学学会では各種ウイルス対策として「ホタテ貝殻焼成カルシウム」を推奨しています。アルコール系や次亜塩素酸系の消毒液と比べ、効果の程度、持続性、安全性に関して大きなメリットがあります。
 現状、焼成カルシウム水溶液は以下の細菌やウイルスに対して有効性が確認されています。
●細菌=《大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、カンピロバクター、白癬菌、レジオネラ菌、緑膿菌、枯草菌、真菌》、
●ウイルス=《鳥インフルエンザウイルス、鳥アデノウイルス、ガチョウパルボウイルス、ノロウイルス》。

 帰宅時の手洗いやうがいだけでなく、お子様のおもちゃやドアノブ、調理器具などにも使用できます。


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光・愛・感謝 村雨カレン

2015年12月9日水曜日

昼寝のメリット

若手会社員の過半数が職場で昼寝、9割が効果実感 

昼休み、デスクに突っ伏して仮眠をとる人をよく見かけます。15分程度の短い睡眠で、疲れが取れるという人は多く、最近では昼寝を推奨する企業も出てきました。そんな風潮もあってか、若手社会人の過半数が「会社で昼寝をしている」との結果が、不動産・住宅情報の専門サイトの調査で明らかになりました。

 調査は、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の20~39歳の会社員・公務員の男女552人を対象に、インターネットで実施。「あなたは勤務中、昼休みなどに昼寝をしていますか?」と聞いたところ、「毎日する」が14.7%、「する日の方が多い」が18.1%、「しない日の方が多い」が24.3%、「全くしない」が42.9%でした。「全くしない」人を除くと、若手社会人の半数以上が昼寝をしていることになります。

 「会社で昼寝をする場合の平均的な睡眠時間」を答えてもらった結果、「5分以内」が7.6%、「~10分以内」が18.7%、「~15分以内」が29.2%、「~20分以内」が21.3%、「~30分以内」が14.6%、など。最も多いのは「15分以内」でした。ランチを食べてからデスクで仮眠となると、このくらいが現実的なのでしょう。

 「快適な昼寝のために、あなた自身が工夫していることはありますか?」と聞いたところ(複数回答)、「体を横にする」が19.9%、「耳栓やヘッドフォンを使用する」が15.6%、「枕を使用する」が14.6%、「アイマスクを付ける」が8.6%、「暗い部屋で寝る」が6.3%、「その他」が1.5%、「特になし」が33.5%でした。全体の66.5%が、快適な昼寝のためになんらかの工夫をしています。「タオルをかぶる」(33歳男性)、「座布団の上にうつぶせ」(29歳女性)など、さまざまな声も寄せられました。

 「昼寝の前後ではどのような効果を感じますか?」と複数回答で尋ねた結果では、「寝不足が解消される」が29.1%と最も多く、次いで「頭の回転が良くなる」(22.6%)、「体調が良くなる」(21.5%)、「ストレスが解消される」(14.8%)など、全体の9割が昼寝の効果を実感しています。20~30代の若手社会人にとって、昼寝は午後からの仕事を効率的に行うための「効果的な習慣」になっているようです。

■昼寝のメリットと効果的な方法

もともと人間には、13時から14時ごろにかけて眠るように本能づけられているサイクルがあります。本能に基づいた行為ですから、この行動には様々なメリットがあるのです。

昼寝に隠されたさまざまなメリット

●疲労回復効果

昼寝の質は、夜に熟睡しているのと同じ効果があることがわかっています。その疲労回復効果は、通常の睡眠に比べて約3倍ともいわれています。

●記憶力を高める

アメリカの大学の研究によれば、英語圏で暮らす大学生を『昼寝をするグループ』と『昼寝をしないグループ』の2つに分け、漢字を覚える実験をしたところ、昼寝グループの方が正しい解答率が高かったそうです。脳は睡眠中に情報を取捨選択・整理していますが、昼寝にも同様の効果があるとみられます。

●心臓病のリスク低下

ギリシャのアテネ医科大学やハーバード大学医学部において、昼寝をすることで心臓病のリスクが低下するという検証結果が報告されています。

●ストレス解消

午前中の仕事に集中した脳には疲労が蓄積しています。昼寝により外部の情報を遮断する事で、脳は休むことが出来、リフレッシュされます。

より効果的な昼寝の方法

本格的に寝入らない:昼寝の目的は脳を休ませ、リフレッシュさせることです。
時間は10~20分:効果が表れるのは、昼寝の時間が10分過ぎから。逆に30分を超えると、脳はレム睡眠に入ってしまい覚醒に時間がかかります。
昼寝の前に一杯のコーヒーを飲む:カフェインは摂取してからその効果が表れるまで約2~30分の時間を要します。それはちょうど目覚めるタイミングと重なるのです。
アイマスクをつける:ただ眼をつぶり、頭をからっぽにするだけでも効果はあります。
昼寝の前後には水分補給を:人間の体は脱水症状を起こすと疲労を感じやすくなり、昼寝の効果が半減してしまいます。
※喉を乾かすことはさまざまなリスクを伴います。口を閉じ、鼻呼吸を心掛けましょう。

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康復医学学会の研究素材「ラフマ」は脳内セロトニンに影響し分泌を促進します。精神的な疲労を改善するとともに、血圧を安定させ心臓負担を減らします。すっきりと覚醒しますので昼寝前にもラフマエキスのサプリメントをお勧めします。


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光・愛・感謝 村雨カレン

2015年12月4日金曜日

糖質制限ダイエットの落とし穴

明治期、ドイツ人医師が感嘆した日本人の体力

Erwin von Bälz

1876年、明治政府の要請で東京医学校(現・東京大学医学部)教授として招かれたドイツ帝国の医師エルヴィン・フォン・ヘルツの日記に、面白いエピソードが残されていました。
 ベルツは、草津温泉の泉質を調査し、その湯が体に良いことを証明して、草津温泉を有名にした人で、滞在中に日本人女性を妻に娶っています。

 当時、東京など市中の乗りものは人力車がほとんどでした。ベルツは、車夫の強靭な体力に感嘆していましたが、医学的関心からその体力がどれくらいか測りたくなったようです。そこで行なったのが、車夫と馬との日光までの競争です。東京から日光までは約150キロの道のりです。
 ベルツは、馬を6回乗り換え、14時間かけてやっと日光にたどり着きました。一方の車夫は、人間ひとりを乗せて交代なしに走り通し、ベルツより遅れること30分で日光に到着したのでした。普通に考えれば、人間よりも馬のほうが体力はあるし格段に速いはずですが、これではまるで逆。ベルツは、たいへん驚きました。この体力はいったいどこから来るのだろうか、と。

 そこで、道中での車夫の食事内容を聞き出します。車夫の弁当の中身は《玄米の握り飯と梅干し、味噌大根の千切り、たくあん》だけでした。聞けば平素の食事も、米・麦・粟・ジャガイモなどの典型的な低タンパク・低脂肪食とのこと。この内容に、ベルツは驚愕したといいます。

 その後ベルツは、2人の車夫を雇い、一方には肉食を与えて競争させてみました。しかし肉料理を食べたほうの車夫は疲労が募って次第に走れなくなり、「どうか普段の食事に戻して欲しい」と懇願したそうです。

 車夫の普段の食事は一見貧しく、質素に見えますが、実は理に適った食事でもあったのです。
 まず、食物繊維が多いこと。また、酵素も酵母も多く、エネルギー代謝を助けるビタミンB群もあります。ミネラルも豊富で、車夫の腸内は発酵という現象が起こっていたと思います。足りないのは、ビタミンB12くらいです。
 また、ベルツは、日本人女性について「こんなに乳が出る民族は見たことがない」とももらしています。

 彼はドイツに帰国後、このことを報告し、ドイツ国民に広く菜食(穀物、野菜類の摂取)を提唱しています。明治時代の日本人の食事の内容は、耐久力や健康面に関しても大きなメリットがあったのです。

■糖質制限ダイエットの危険な落とし穴

糖質制限ダイエットとは

近年、「糖質制限ダイエット」や「低炭水化物ダイエット」が人気です。食事から糖質を極力制限し、そのかわりに肉はいくら食べてもいいというダイエット法です。
 やせる理由に挙げられているのは、インスリンというホルモンです。食事で摂った糖質は体内で消化され、ブドウ糖として血液に送られます。そこでインスリンが分泌され、細胞に取り込まれます。しかし、血液中にブドウ糖が増え過ぎるとインスリンが過剰に分泌され、増え過ぎたブドウ糖はどんどん細胞に取り込まれます。そして、取り込まれた一部が脂肪に形を変え、皮下脂肪として蓄積されるのですが、タンパク質や脂肪はインスリンが分泌されにくいので、いくら食べても、脂肪が増えにくいというのが、人気の秘密のようです。

長期間続けると糖尿病でない人は病気リスクが高まる

しかし、このダイエット法はとてもリスクが大きいと言う研究者も多いのです。なぜなら、ブドウ糖だけを栄養とする臓器が人の体には四つもあるからです。
肺の粘膜」、「神経組織の内膜」、「眼の水晶体」、「血管壁」です(よく言われることで、脳もブドウ糖を栄養源としますが、ブドウ糖がない場合はアミノ酸からブドウ糖を作る糖新生や脂肪を分解して作るケトン体を栄養源にするので、この四つには入りません)。
 このダイエットを長期間続けると、四つの臓器に栄養が不足することになり、最終的には肺気腫神経痛白内障を起こすリスクが高まります。血管もダメージを受けます。

 アメリカでは、このダイエット法を「アトキンス・ダイエット」といい、多くの人が行なっています。確かに、やせることはやせます。ただ、動脈硬化の促進が見られるなど、体調は悪くなる人が多いのも事実です。
 血液がドロドロになり、微小循環が悪化するのです。腎臓にも多くの負担がかかり、腎炎や腎不全なども発症しやすくなります。
 何よりも、腸内環境が悪化します。腸内で起きる発酵現象がなく、タンパク質の摂りすぎで起こる“腐敗”や脂肪の摂りすぎで起こる“酸敗”が起きてしまうからです。そして、その結果生じた窒素残留物が、がんを含め多くの病気を発症させるのです。また、発酵がなければ、善玉菌のビフィズス菌が作る有機酸(短鎖脂肪酸)も作れません。

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炭水化物とうまく付き合って健康にダイエットを

前回説明した短鎖脂肪酸の力を理解すれば、糖質制限ダイエットの怖さはご理解いただけると思います。糖類、デンプン、セルロースなど炭水化物は、体に有用でとても大事な栄養素なのです。要は食べ過ぎがいけないのです。
 痩身より健康が第一です。糖尿病でない人なら、量や食べ方を工夫して炭水化物と上手に付き合っていくことが必要です。体内の消化酵素を制限して代謝に回すためにも、食物酵素の豊富な食材を十分に摂りましょう。
 「HM-3000(特系霊芝)」による微小循環の改善と免疫機能の調整があれば完璧です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年12月2日水曜日

健康のカギ「短鎖脂肪酸」

2週間の食事の変更で大腸がんになりやすい体に?

大腸がんの少ないアフリカの人の食事を2週間変えただけで、瞬く間に大腸がんになりやすい腸の状態に変わってしまった――米国、英国、フィンランド、南アフリカ、オランダの国際共同研究チームが、科学誌に報告しました。

 南アフリカの農村地域では大腸がんは1万人当たり5人未満と少なく、一方、アフリカ系米国人1万人に65人と、10倍以上もの差があります。この差は何なのか――。

 米国食はアフリカ食より動物性タンパク質と脂質が多く水溶性の食物繊維が少ないことが、がんリスク増加の原因と考えられます。米国人は、大腸の胆汁酸の水準が高いほか、大腸の“短鎖脂肪酸”の量が低く、粘膜の増殖性のがんリスクにつながる検査値が高いことが分かっています。

研究チームは、50~65歳のアフリカ系米国人と南アフリカ農村地域の住民20人ずつに宿泊所を用意し、がんリスクに影響を及ぼす他の要素がない環境で、それぞれの食材と調理法で準備した食事を交換して2週間食べてもらいました。
 南アフリカの人は、高食物繊維・低タンパク質の食事を西洋風(低繊維・高動物性タンパク質・高脂肪の食事)に変え、アフリカ系米国人にはその反対を行いました。前後に便と腸内を大腸内視鏡で検査し、腸内の化学的・生物学的性質変化を2週間測定しました。

 その結果、米国人の方は腸内の炎症レベルが下がり、がんのリスクと関係する化学物質が低下。アフリカの人は、がんに関係する計測値が劇的に増加したのです。
 具体的には、腸内壁の細胞交替の速度、食物繊維の発酵の程度、がんリスクに関連する細菌の代謝活動、炎症に関する検査値などが、それぞれお互いのものに変わってしまいました。
 特に米国人では、腸内細菌の種類が変化。抗がん作用を果たすとされている“短鎖脂肪酸”の一つ「酪酸エステル」の産生増加がありました。酪酸エステルは、免疫の調整役である制御性T細胞(Tレグ)を増やすとして注目されています。腸内フローラの働きについては見逃せません。アフリカ系米国人では、食物繊維がおよそ10gから50g以上に増えたことが、がんリスク検査値の低下につながったと見られています。動物性タンパク質と脂肪の減少も役立ったようです。

 わずか2週間食事を変えただけで、がんリスクにつながる検査値が減少しました。逆に言えば、大腸がんのリスクを減らそうと思えば、食事内容を変えるだけで早期に成果は出てくるということです。
 決して遅すぎるということはなさそうです。
(Medエッジニュース)

■健康のカギを握る「短鎖脂肪酸」

脂肪酸には、炭素数12以上の「長鎖脂肪酸」、7~11の「中鎖脂肪酸」、6以下の「短鎖脂肪酸」があります。「短鎖脂肪酸」は、大腸内で、善玉菌が持つ酵素の働きによって行われる食物繊維(糖質)の発酵で生じます。
 短鎖脂肪酸は飽和脂肪酸です(不飽和脂肪酸には、短鎖及び中鎖脂肪酸は存在しません)。飽和脂肪酸は、肉類の脂肪や乳製品の脂肪に多く含まれ、中性脂肪やコレステロールを増加させ、動脈硬化を促進させる悪者‥‥これは間違いです。飽和脂肪酸がなければ、細胞膜はボロボロに崩壊し、細胞が存在できなくなります細胞膜形成に欠かせない栄養素なのです。ありすぎたり摂りすぎたりすると問題なだけの話です。

ミトコンドリアの活性、免疫の強化に

短鎖脂肪酸は、炭素の鎖の連結が短いために分解が容易で、すぐにエネルギー源として働きやすいのです。※体脂肪として蓄積されるのは、鎖が16以上ある脂肪酸であり、短鎖脂肪酸ではありません。近年大きな注目を集めている酢酸、酪酸、プロピオン酸も短鎖脂肪酸です。
・「酢酸」は脂肪合成材料です。
・「プロピオン酸」は肝臓における糖新生の材料として使われています。
・「酪酸」は大腸の主要部分の栄養素となります。

 これら短鎖脂肪酸は、水溶性の食物繊維や糖質の発酵で生じ、免疫機能の向上や、健康増進・維持への有益性が認められてきました。短鎖脂肪酸の95%は大腸粘膜から吸収され、すべての消化管と全身の臓器の粘膜上皮細胞の形成・増殖を担い、粘液を分泌させる働きをしています。
 胃液も腸液、膵液、胆汁もすべて短鎖脂肪酸が作っており、大腸粘液などは100%、短鎖脂肪酸をエネルギー源としています
 さらに、細胞内のミトコンドリアに働き、エネルギー活性化を促進します。また、腸のpHを上げ、殺菌力を高めます。がんのアポトーシス(プログラムされた細胞死)にも関わっています。
 つまり短鎖脂肪酸は、人間の体液(粘液)のかなりの部分を作り、細胞のミトコンドリアを活性させ、粘液の強化に寄与しているのです。

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短鎖脂肪酸を増やす食事を

短鎖脂肪酸を増やす材料は、熟した果物、わかめ、昆布などに含まれる水溶性の食物繊維です。穀物、大豆、キノコに含まれる不溶性の食物繊維も材料となります。
 ほかには、酢(黒酢)、梅干し、酢の物、らっきょう、ピクルス、漬物、キムチなどの発酵食品も、短鎖脂肪酸の材料になります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年11月27日金曜日

「ストレスチェック制度」いよいよスタート

「ストレスチェック」来月開始、厚労省が無料ソフトを公開

仕事上のストレスで「心の病」となる人が今、増えています。そしていよいよ来月12月から、50人以上の企業に対して、心の状態を調べる「ストレスチェック」で社員の心理的な負担をはかることが義務付けられます。
 この制度が始まるのを前に、厚生労働省が近く、パソコンでストレスチェックを受けられる無料ソフトを公開することが分かりました。高いストレスを抱える従業員が検出でき、本人に通知する検査結果も出力できるというものです。
 外部業者に検査の実施を委託する企業が増える中、ソフトを利用すれば企業の負担が抑えられ、実施が努力義務になっている50人未満の企業にも制度が広がることが期待されています。

 ストレスチェック制度は、従業員がストレスに関する質問に回答し、自分のストレスの状態を知ることで、うつ病などの精神的な不調を防止する制度。過労やストレスで心の病になり、労災を申請する例が増える中、導入が決まったのです。
 「時間内に仕事を処理しきれない」「何をするのも面倒」などの質問に答えると、ストレスの状態が数値化されます。長時間労働やストレスが多いと「医師による面接指導が必要」と判定され、従業員が希望すれば医師の面接も行われます。
 会社は医師の意見を受け、労働時間短縮や配置転換などの措置を取ることになります。

 面接指導に当たる医師は企業のことをよく知る産業医が望ましいですが、精神科が専門の産業医は少ないのが現状です。
 東邦大医療センター佐倉病院の黒木宣夫教授(精神神経医学)は、「産業医と精神科医が連携できるシステムが必要」と話します。
 厚労省は専門医以外も適切な面接指導を行えるようにするため、面接指導に当たる産業医の参考となるマニュアルも近く公表するとのことです。

■ストレスチェック義務化への懸念点

会社がストレスチェックを行うという今回の「改正・労働安全衛生法」ですが、ストレスチェックそのものに限界があるのも事実です。

①スクリ-ニングの限界

厚生労働省が例示したような簡単なテストで、働く上での心理的ストレスをすべて把握できるわけではない。

②結果をよく見せたいという心理(歪曲)

たとえ、精神的な問題を抱えていたとしても、労働者自身がそれを隠そうとしてテスト結果が歪んでしまう恐れがある。

③労働環境orプライベ-ト

ストレスチェックで「問題あり」とされても、それが労働環境によるものなのか、プライベ-トが原因なのかがはっきりしない。プライベ-トが原因のストレスを会社のせいにして、会社に多額の補償をせまる不当な労働者も現れている。

企業本来の義務への支障が懸念される

いったん「会社の過失によるうつ病(労災)」と認定されてしまえば、会社は大きなダメ-ジを受けるため、最近では企業側もこういった問題に過敏になっています。もちろん、その結果としてメンタル不調にまつわる労災が減るのは望ましいことなのですが、あまり過敏になりすぎて、働く人がそれを悪用したり、企業本来の義務に必要な指揮命令・配置転換・社員教育などに支障が出たりしては困ります。

 また、「ストレスチェックを行った」「その時には問題は見当たらなかった」ということが、いざ問題が起きた場合の「免罪符」になってしまうようなことも「あってはならない」ことです。

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自分のストレス耐性を知ろう

 “ストレス状態に対する強さ”のことを「ストレス耐性」と言い、次の6つの能力に集約されます。そしてストレス耐性には個人差があります。あなた自身のストレス耐性を知って、自分にあったストレス対処方法を見つけることが大切です。

●ストレス感知能力 : ストレッサーの刺激を受けたときに、それに気付くか気付かないか。
●ストレス回避能力 : ストレスを作りやすい性格かどうか。
●ストレス処理能力 : ストレスの原因であるストレッサーをなくせるか、また弱められるか。
●ストレス経験 : どんなストレッサーにどれくらい出合ったことがあるか。
●ストレス転換能力 : ストレス状態に陥ったとき、そのストレッサーの意味をいい方向に考え直したり、ストレッサーをバネにして生きる能力が高いか。
●ストレス容量 : ストレスをどれくらい溜められるか、ストレス状態の程度がストレス容量の許容範囲ならば、ストレスをストレスと感じないですむか。

 康復医学学会では各企業及び産業医に対して、ストレス勉強会の実施、及び「ラフマ」「コエンザイムQ10」「アミノ酸」の補給食事運動による対応をお勧めしています。

※ストレスのことがよくわかるサイト
「疲れたなぁ.com」(http://tukaretana.com/



いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年11月25日水曜日

農薬の危険性と対策

農薬は日本のほうが怖い!?


農薬がなぜダメで、どれほど危険なのかご存知でしょうか。

 科学的にいえば、農薬は精神薬と同じ強力な神経細胞毒で、脳細胞を次々と死に至らしめます。しかしすぐに影響は出ずに体内に蓄積されていき、後々弊害をもたらすのです。しかも脳だけでなく脂肪が存在するあらゆる場所に蓄積されていきます。

 中国の野菜が怖いと思われがちですが、農薬に関する限り、実は日本の野菜の方が怖いのです。日本の農薬消費量は半端ではなく、何十回も撒くのは当たり前。これは使用基準値が世界一高いからです。しかし、ほとんどの日本人は「きれいに売られているから」と意識は低いようです。

 農薬には大きく三種あり、殺虫剤も農薬に含まれます。
 一つは「有機リン系」で、神経系・呼吸器系に対する毒性化合物です。第二次大戦前後から殺虫剤として農薬に使われています。農業用、家庭園芸用、殺虫剤または殺菌剤、除草剤として使用され、その後、河川に流れ出し浄水場から水道水に入ってきます。「ホス」と名の付く農薬は大体有機リン剤で、神経ガスのサリンはその仲間です。有機リンやサリンとアルツハイマーの薬は同じ作用機序です。木材防腐剤や、電車・バス・タクシー・航空機などの車内・機内消毒に使用されます。塩化ビニール・ウレタン・エポキシ樹脂などの可塑剤や難燃剤、ガソリンなどの添加剤としても使われています。

 二つめは「ネオニコチノイド系」。これは神経を興奮させ続けることで昆虫を死に至らしめる毒物です。近年、世界各地でミツバチが姿を消していることで話題になりました。フランスやイタリアなどでは使用禁止です。川や湧き水などにはすでに大量のネオニコチノイドが混入しています。
 日本では防蟻剤としての需要も多く、今年改修工事の終わった姫路城にも使われました。しかし、復元整備計画中の熊本城や数年前改修の終わった東京の根津神社は、危険性を考えて不使用でした。

 三つめは「グリホサート系」で、いわゆるラウンドアップといわれる除草剤。遺伝子操作によりラウンドアップに耐性を有する作物とセット販売されていますが、ベトナム戦争での枯葉剤はその類似品です。その双方の毒物を作ったのが米国の大企業Mです。

 日本の農薬使用量は常に世界一で、韓国が続いています。近年農薬使用量が増えているのが中国です。最近になって日本はさらに一部で基準値が引き上げられてしまいました。これで一位の座は不動と言っていいでしょう。
出典:「医者が教える あなたを殺す食事 生かす食事」(内海聡著/フォレスト出版)

■残留農薬を除去する方法

農産物の種類と農薬の使用状況

農産物の種類には大まかに分けて次の三種類があります。

①有機農産物:
 国が定めた基準に合致して有機JAS法に基づく認証を受けている農産物です。無農薬でないこともあります。種子はほとんどが消毒しています。

②特別栽培農産物:
 減農薬や減化学肥料など、各地域や団体などで国の定めたJAS法とは異なる独自の基準を定めています。普通に無農薬として販売されているものもここに入ります。ただ「栽培期間中無農薬」の場合、"種まき~収穫"以外はバンバン使用している場合もあります。

③慣行農産物:
 普通の、農薬も化学肥料も使用して栽培された農産物です。 

 以上、全ての農産物は一応上の三つのカテゴリーのどこかに入ります。

自分で残留農薬を除去する方法アレコレ

●重曹水やレモン汁:
 酸性(レモン汁pH2~3)やアルカリ性(重曹pH8.2)を使用して農薬を落とそうとする方法です。レモンは大量に使うには高くつきますし、レモン自体が農薬まみれです。また、重曹は
食材に吸収される恐れがあるので1分以内に取り出す必要があり、弱アルカリ性なので完全に除去できません。

●調理法の工夫:
 皮をむく、ゆでる、揚げる、炒めるなどで農薬はかなり減らすことができます。デメリットとして、栄養価が大幅に減り、特に重要な食物酵素が失われてしまうため、体の負担につながります。

●安価な野菜用洗剤:
 食器などの汚れを落とすのと同様の仕組みで農薬を除去します。植物性製剤でも界面活性剤の塊です。徹底的に流水ですすぐ必要があります。農薬を気にする皆さんが使用するとは思えません。

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ホタテ貝殻焼成カルシウム水溶液に浸けたミニトマト。展着剤も
剥がれ落ちます。抗菌・抗ウイルス効果も確認されています。

良い農薬ほど落ちにくい

健康志向の高まりから、世界一の農薬大国日本でも、散布の回数を減らしても効果の高い農薬が開発されてきました。長期間、雨や風に耐えて農作物から離れないように、農薬は効率的な「展着剤」を加えて使用します。特にネギのように水を弾きやすい作物には多めに使われています。こうなると、流水や弱アルカリ性洗剤では容易に落とせません。

康復医学学会がお勧めする「ホタテ貝殻焼成カルシウム」の水溶液は、食材を5~10分間浸けるだけ。強アルカリ性(pH12以上)の剥離効果で、農薬をはじめ、様々な病原菌やバイキンを剥がし落とします。しかも化学添加物ゼロの天然素材なので安全です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年11月20日金曜日

食物酵素と微小循環

人間を「健康にする食品」のポイントとは?

巷にあふれる食品・食材‥‥。その中で健康になる食物の条件を挙げてみましょう。

 まずは、血液がサラサラと流れる「血流が良くなる食物」です。全身に栄養素も酸素も潤沢に送り届けられます。
 次に「腸内腐敗の少ない食物」です。腸内腐敗は病気の原因であり、微小循環も悪化させます。「便通をよくする食物」も腸内環境を整えます。
 また、「抗酸化力や抗炎症作用の強い食物」も大事です。健康の大敵、活性酸素を除去します。これも人間が健康に生きていくのに必要な要素です。
 さらに、しっかりした「エネルギーを作り出す食物」であることも重要です。

 こうした条件にピッタリなのが、生野菜、果物、海藻、芋、豆、穀類、そして発酵食品です。中でも、発酵食品の黒酢と梅干しはお勧めです。
 生の野菜と果物には、体の健康を維持する栄養素が満載されています。食物繊維も、ビタミンも、ミネラルも、ファイトケミカルも、酵素もあります。

人間の体を構成する元素は酸素、炭素、水素、窒素などですが、驚きなのはその65%が酸素なのです。人間は酸素がなければ生きていけないことがよくわかります。

 また、人間の細胞を構成する要素は70%が水です。この組成が大きく変わることはありませんが、脂肪を摂りすぎると脂肪の比率がどんどん上がり、細胞自体も大きくなります。これが、肥満=太るということですが、その時も水の割合は変わりません。最も水を必要とする細胞は脳細胞で、なんと85%(図表参照)です。この水分が減ると人間はおかしくなります。84%くらいになるとボケてきますし、また命に支障も出ます。酵素も水がなければ働けません。それくらい人間に水は必要なのです。生の野菜や果物からは、この酸素をタップリと含んだ水を十分に摂収できます。

 このように、日常の食生活の中で、これら生のものをたくさん摂ることが健康への近道です。焼いたお肉や野菜の煮物、野菜炒めだけではダメなのです。

■食物酵素と微小循環

酵素を多く含んだ食品を摂ると、なぜ体に良いのでしょう。まず一つは、消化が良く栄養素がスムーズに吸収できることです。そのために、食べたものがすぐにエネルギー源となり、行動力、活動力がアップします。体内酵素(潜在酵素)を消化に回す分が少なくて済むので、その分を代謝酵素に使えます(代謝がスムーズになります)。
 第二に、腸内腐敗を減らし「腸管免疫」の向上につながることです。免疫機能増強の最大ポイントである「短鎖脂肪酸」の生成を行なう力となります。そして特に強調したいことは、酵素を多く含む食品を摂ると血液がサラサラになり、微小循環(毛細血管の血流)に好影響を与えることです。この微小循環が良いことは、人間の健康にとても大きな意味を持ちます。

全身に張り巡らされる血管

重要な役割を持つ血液と毛細血管

血液は心・血管系の中を循環する液体で、生命の維持にきわめて重要です。その主な役割は、酸素や栄養素の「運搬」、pH・ホルモン・体温などを一定に保つ「緩衝」、そして病原体や異物などから体を守る「防御」です。
 人間の心臓から送り出された血液は、総延長なんと10万km(地球2周半)におよぶ血管の中を流れていきます。その気の遠くなるような距離を巡りながら、体中の細胞に酸素を供給し、アミノ酸・ブドウ糖・脂肪酸・ビタミン・ミネラル・酵素など大事な栄養物を送り込んでいきます。戻る時には、二酸化炭素や体内の老廃物を持ち帰ります。この大事な役目を担っている血管の93%が毛細血管です。
 この毛細血管=微小循環という組織こそが、細胞の代謝を支えているのです。

微小循環不良は万病のもと!

血漿内が高タンパク状態になったり、酸化油脂などの悪い油や糖化夕ンパクが増えると、赤血球の間にそれらの物質が入り込み、糊の役目をして、赤血球同士をつなげてしまいます。これをルロー(連銭形成)と言います。赤血球は2個つながっただけでも極細血管には入れません。

 微小循環が悪化し全身に酸素も栄養素も回らないと、組織は飢餓状態になります。この微小循環不良は、病気を引き起こす原因の最終段階です。特に目、腎臓、脳、子宮、卵巣など血液循環が重要な臓器はより大きなダメージを受けます。ほとんどの病気が微小循環不良から起こるといっても過言ではありません。がんもその一つです。がんは、まず酸素のないところに生じるのです。

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霊芝と酵素食品で微小循環の改善を!

赤血球のルローをほどく力は、酵素にしかありません。この作用をするのは代謝酵素ですが、実は食物酵素も体内で吸収され、血中でルローをほどくのです。

 微小循環を改善するクスリはまだありません。現状唯一の方法は「HM-3000(特系霊芝)」です。そしてそれを助けるのが、酵素を摂る食事です。つまり加熱していない「生」の食物と「発酵物」なのです。


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光・愛・感謝 村雨カレン

2015年11月18日水曜日

片側顔面けいれん対策

まぶたのピクピクはストレス警報!? 


ストレスを感じたとき、体は“警鐘”としてさまざまな反応を示します。血圧の上昇や動悸などが知られていますが、顔の一部がピクピク動く「顔面けいれん」もその一つです。

 ピクピクする場所の9割が上下のまぶた、それ以外はほとんどが口の端。どちらであれ動くのは片側で、痛みはありません。持続時間は1回数秒から数十秒程度です。この症状を訴える人の多くは、脳の病気を心配します。しかし、95%以上の人はストレスが原因で、脳の病気がある方は5%未満です。

 なぜストレスで顔がピクピクするのでしょうか。
 頭部には多くの神経が走っています。このうち、顔の筋肉を動かすのは「顔面神経」と呼ばれる運動神経です。この神経はストレスが強くなると異常に興奮し、不必要に筋肉を動かしてしまうのです。

 顔面けいれんは、過重なストレスがかかっていることを教えてくれるアラームです。ただし、少数ですが、脳に問題がある場合もあります。その中で多いのは動脈と神経のぶつかりです。動脈には、心臓が収縮して血液を送り出すときのドンドンという力(ハンマーエフェクト)が加わります。脳の動脈と顔面神経は併走していますが、動脈硬化が進むと血管が蛇行し、カーブしたところが神経にぶつかることがあります。すると、神経にハンマーエフェクトが伝わり、その場所がけいれんするのです。このほか、脳腫瘍も原因になります。その多くは良性ですが、悪性の場合もあります。

 顔面けいれんを起こしやすい人の性別や年代は、原因によって異なります。ストレス性のものは圧倒的に女性が多く、特にまぶたのけいれんはほとんどが若い女性です。動脈と神経のぶつかりは、動脈硬化が進み始める50代以降に多いのですが、若い女性でも何らかのはずみで起こることがあります。

 顔面けいれんが起こったら、まず生活環境を振り返って、ストレス過多ではないかチェックしてください。職場の人間関係、オーバーワーク、睡眠障害‥‥思い当たる原因があれば、取り除く努力をしましょう。
 それでも改善しない場合や、自分の力ではストレス源をどうにもできないときは受診をおすすめします。

 ストレス社会と言われる現代、顔面けいれんに悩まされる人が増えています。特に、真面目で几帳面な頑張り屋に多いのが特徴です。顔面けいれんは、「頑張りすぎ」というアラーム。まぶたや口の端がピクピクしたら、張り詰めた緊張の糸を緩めて、自分をリラックスさせてあげましょう。
出典:http://mainichi.jp/

■片側顔面けいれんの対策

顔面けいれんは、正式には「片側顔面けいれん」といい、片側の目の周囲や顔の筋肉が無意識のうちに勝手に動くもので、片側の目をつぶるための筋肉、笑うときに収縮する筋肉、口の開閉にかかわる筋肉が勝手に収縮したり、収縮と弛緩を繰り返してピクピクしたりする病気です。
 うっとうしいばかりでなく、顔がゆがみ、ひどい場合は片眼が閉じてしまうため生活にも不都合が生じます。両側に起こることは非常にまれです。

 また、健常な人に、過労や睡眠不足を契機に、眼周囲の筋肉のごく一部だけに虫の這うような勝手な動きの出る「眼瞼ミオキミア」という状態があり、ときどきこの病気と間違われます。しかし、これは顔面けいれんとは無関係のもので、生活の改善で自然に治ります。

顔面けいれんの治療

治療は脳外科的に神経と血管がぶつからないようにする手術が最も根治的治療ですが、特に60歳以上ではリスクもあるので勧められません。
 最近は勝手に動く筋肉にボツリヌス毒素A製剤を少量注射して、いわば麻酔によってけいれんを止める方法が主流になりつつあります。効果は3~4か月です。(日本眼科学会)

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康復医学における予防・対応法

当学会においては、動脈硬化の予防とストレス対策を中心にした対応をお勧めしています。

“腎臓”を温める

目は、肝臓や腎臓の影響を受けやすい器官です。肝腎の機能低下は、眼精疲労の原因にもつながります。腎臓は一旦冷えるとなかなか改善しにくく、むくみが取れづらくなり造血機能に影響が出てきます。腎臓を温めると眼精疲労だけでなく、ダイエットや冷え性の改善にも期待できます。

「アイマスク」で目の疲れを防ぐ

目の疲れを防ぐには、やはり休息が一番。アイマスクをするだけでも、目は癒されます。当学会が開発した『和漢研アイマスク』は、特殊素材をコーティングしたシートが放つマイナスイオンと遠赤外線によって目と目元を温め血液の循環が促されます。

「ラフマ」でストレスを解消する

ストレスにより、交感神経の興奮がストレスホルモンを上昇させ、脳内神経伝達物質のノルアドレナリン・アドレナリンの分泌を促進、細動脈の収縮により脳内の血流・血圧に影響を与えます。「ラフマ」は、ノルアドレナリン・アドレナリンの分泌を抑制するセロトニンの分泌を促進させます。

「HM-3000(特系霊芝)」で目の細胞や粘膜の新陳代謝を促す

顔面けいれんは動脈硬化が進んだ血管が原因となることが多いので、「HM-3000(特系霊芝)」の微小循環の改善効果や抗酸化作用によって血液の機能を活性させることが大切です。近年、若い女性の動脈硬化も多くみられるようになってきました。若いうちから血管・血液の浄化に取り組みましょう。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年11月13日金曜日

小腸がんと体のpH

最近、小腸がんが増えている!?

昔は、小腸では、めったにがんが発生しませんでした。はっきりとした理由はまだ解明されていませんが、「小腸粘膜は非常に新陳代謝が激しく、がん化が起こっても、がん細胞が剥がれ、体内からすぐに排泄される」というのが定説です。
 ほかにも理由があり、小腸は6~7メートルで、腸全体の長さの3分の2を占めているにもかかわらず、「食物の通過時間が4~5時間と速く、そのため発がん物質との接触時間が少ない」という説もあります。
 免疫細胞が小腸に集中している(70%)という理由も有力です。

 しかし、最近、その珍しいといわれる小腸がんが増えているのです。十二指腸を除き、小腸はpH(水素イオン濃度)5~6.5の弱酸性に保たれていなければいけないのですが、最近の傾向として空腸(十二指腸から続く小腸の上部)や回腸(小腸の下部で大腸に続く部分)でもpHが7以上になることが多くなっています。
(【酸性】pH 0~7←【中性】→pH 7~14【アルカリ性】)
 言い換えれば、十二指腸で上がったpHが、小腸で下がらなくなっているのです。

 pHを上げる要因となっているのは、ショ糖の入った食品の過剰摂取です。ショ糖は、カンジダ菌などの強い繁殖剤ですが、これらの悪玉菌がショ糖を食べて繁殖するとpHのコントロールが利かなくなり、空腸、回腸でもpHが下がらなくなってしまいます。
 悪いことに腸内が腐敗すると、膵臓から重炭酸塩が出なくなり、十二指腸で胃からの内容物の酸性が中和されません。そのためpHが上がらなくなります。すると膵酵素が出なくなり、消化ができなくなります。結果、また腸内は腐敗するのです。まさに悪循環です。
 この腸内の腐敗が、小腸がんを発生させているのだと考えられます。

 また、肉、魚などの動物性タンパクの摂り過ぎも細菌を繁殖させます。現在の日本の食生活の乱れが、昔の日本人にほとんどなかった小腸がんを生み出しているのです。
 ちなみに、胆管がんも、胆のうがんも、小腸のpHがアルカリ性に傾いた時に出現します。小腸のpHは、弱酸性でなければいけないのです。

 「人間は弱アルカリ性だから、健康のためにはアルカリ性食品をいっぱい摂らなければ」と懸命になっている人もいますが、アルカリイオン水などアルカリ度の高い食品の大量摂取も、胃酸を薄めてしまい危険を増大させることになるので注意が必要です。
出典:http://www.tsurumiclinic.com/

■人間の体のpHと健康

“体の外は酸性、内はアルカリ性”が基本

人間の体は、「ホメオスタシス」(生体の恒常性維持機能。哺乳類では自律神経と内分泌腺が主体となって行なわれる)によって、pH 7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。

 血液などの体液はpH 7.4前後の弱アルカリ性ですが、皮膚や髪の毛は、細菌やカビから守るためpH 5.5~6.5の弱酸性です。

胃は、通常pH 5以下ですが、食物が入ってくるとpH 1.5くらいの強酸になります。この強い酸で食物を溶かし、細菌を殺しているのです。
 小腸はpH 5~6.5、大腸はpH 5~6の弱酸性に保たれています。その理由は、胃酸でも殺されずに残った悪い細菌や、あらたに繁殖した細菌などに備えるためです。

 人間の体は「外は酸性、内はアルカリ性」です。口腔から肛門までの1本の長い管である消化管が“内なる外”であることがわかります。ただし、十二指腸だけは例外で弱アルカリ性です。 これはpH 8にならないと、膵臓酵素が働かないからです。食物が胃から十二指腸に入った時、コレシストキニンとセクレチンというホルモンが分泌され、重炭酸塩を十二指腸に送ります。これで一気にpHがアルカリ性になり、膵臓からのアルカリ性酵素は、酸で変性されずに働けるのです。
 それでもpHは、次の空腸・回腸で、また酸性に戻ります。

血液のpHについて

微小循環系がうまく機能せず二酸化炭素が体内に溜まっている時や、腎臓でうまく酸の排出が出来ない時、下痢をした時、乳酸などの酸性物質が体内に溜まった時などは血液が酸性になります。頭痛や眠気、呼吸の障害、吐き気や疲労感などが症状として表れます。

 一方、高地に行った時や呼吸数が増えて体内の二酸化炭素が少なくなった時、また、嘔吐した時などは血液がアルカリ性に傾きます。体がアルカリ性になると、筋肉が痙攣したり、引きつりを起こしたりします。

 健康体であれば、血液が一時的に酸性やアルカリ性に傾いてもすぐに元に戻りますが、腎臓や肺・心臓などに病気がある場合や、生活習慣の乱れによって消化・代謝機能のバランスを崩している場合は体の様子の変化に注意する必要があります。

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「HM-3000(特系霊芝)」には、

 ①ホメオスタシスの保持・調整作用がある 
 ②毒性(副作用)がない 
 ③「温寒」の性質に対して双向性に優れている 
 ④作用が特定の臓器、器官に限定されす、正常化作用を持つ

――など、アダプトゲンとしての特長がみられます。ですからHM-3000は体のpHの正常化に向けて作用し、好影響を与えるのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年11月11日水曜日

健康リスク増す「生活習慣病」

塩分過多や喫煙、生活習慣に起因する死者が増加!

 世界で高血圧や喫煙などの回避可能な健康リスクとの関連による死者数が、1990年以降約23%増加したとする研究論文が9月に発表されました。

 英医学誌「ランセット」に掲載されたこの研究は、世界188か国を対象としたもので、世界保健機関(WHO)や世界銀行などの各種データに加えて、100か国を超える国々の科学者約1,000人から提供された統計を基にまとめられたものです。
 研究は、79の健康リスクによって2013年に3,080万人が死に至ったとの結論に達しています。人口増加と高齢化を考慮した場合でも、1990年比で570万人も増えています。

 2013年に危険度が最も高かった健康リスクは、診断も治療も容易な「高血圧」で、計1,040万人の死亡要因となっていました。高血圧に続く上位の健康リスクは、「喫煙」「肥満」「高血糖」「塩分の過剰摂取」の四つで、世界全体の死者数を22.7%押し上げています。

 最も危険な健康リスクは1990年以降、“欠乏”に起因するものから“過剰摂取”を原因とするものへと著しく変化しました。
 死亡につながる健康リスクの上位グループは、すべて食習慣に関連したものです。赤身肉や糖分含有飲料を多く摂取する一方で果物・野菜の摂取量が少ない食生活が一因で死亡した人は、2013年の死者のうち21%を占めています。

 このほか、性別によって疾病の発症や死亡に大きな違いが生じることが明らかになっています。例えば「喫煙」は、男性では死につながるリスク要因の第2位で、2013年には440万人が死亡しています。これに対し、女性で喫煙を原因とする死者は、男性よりも6割も少なくなっています。またアルコール摂取についても、男性ではリスク要因の上位10内に入りますが、女性の場合は主な死亡原因ではなく、塩分の過剰摂取など食生活に起因するリスクが最も高くなっています。

 こうした研究結果について論文共同執筆者の一人は、「端的に言えば、われわれは悪しき生活習慣を送っているということです」と説明。「しかし、こうした習慣は避けられるもので、個人でも地域としても、なんらかの手段を講じられるはずです」と述べ、生活習慣に起因した死を予防する必要性を強調しています。
出典:http://www.afpbb.com/

■生活習慣病の予防と対策

「生活習慣病」という用語は、従来用いられていた「成人病」対策が、二次予防(病気の早期発見・早期治療)に重点を置いていたのに加えて、生活習慣の改善を中心にした一次予防(健康増進・発病予防)に重点を置いた対策を推進するために新たに導入された概念です。

主な生活習慣病

▼脳出血 ▼脳梗塞 ▼高血圧 ▼心筋梗塞 ▼狭心症 ▼COPD(慢性閉塞性肺疾患) ▼肺扁平上皮がん ▼大腸がん ▼アルコール性肝炎 ▼脂質異常症(高脂血症) ▼痛風 ▼糖尿病 ▼歯周病 ▼メタボリックシンドローム  

健康習慣「一無、二少、三多」の勧め (日本生活習慣病予防協会)

①【一無(いちむ)とは「禁煙」のことです。以前は「ニコチン・タール・一酸化炭素」が"タバコの三悪"と言われていましたが、現在では、「身体への悪影響・他人への迷惑・環境汚染」がより重大な三悪として社会問題となっています。タバコの煙に含まれるダイオキシン濃度は、ごみ焼却場から出る排煙より高く、3~18倍にもなります。

②【二少(にしょう)は、「少食」「少酒」です。昔から「腹八分目に医者いらず」と言われているように、暴飲暴食を控えることは、身体の機能を健康な状態に維持していく上でたいへん重要です。よく生活習慣病で"食事療法"という言葉が用いられることからも、糖尿病、脂質異常症、高血圧の予防・治療の基本は常に日常の食生活にあります。

③【三多(さんた)とは、「体を多く動かすこと(多動)」「しっかり休養をとること(多休)」「多くの人・事・物に接すること(多接)」です。メリハリのある生活は、健康長寿には欠かせない要素です。

康復医学における生活習慣に関わる3大要素

「血流観察会」の様子
(1)血流(血液を流す)
流動性など血液の質を論じるだけでなく、マイキュレーターによる定期的な微小循環血流の観察によって“血液の機能”をチェックすることが大切です。当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には微小循環の改善、抗酸化作用など、生活習慣病予防のための様々なエビデンスがあります。

(2)休息(睡眠)
日常のストレスや睡眠障害は、様々な生活習慣病の引き金になります。「ラフマ」には抗ストレスに関するデータがあります。また、ラフマは、睡眠ホルモン「メラトニン」の原料となる脳内セロトニンの産生を促します。

(3)体力(食事と運動)
体力の低下(エネルギー産生の低下)は、生活習慣病を招くだけでなく、免疫機能も正常に働きません。また、老化や健康寿命にも大きく影響を与えます。エネルギーの多くが細胞内のミトコンドリアで作られますが、そこでエネルギー産生に不可欠なものが「コエンザイムQ10」(Co-Q10)です。Co-Q10は加齢により減少しますので、サプリメントで補給することが大切になります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年11月6日金曜日

新型ノロウイルス

“新型ノロウイルス”大流行のおそれ! 


 激しいおう吐や下痢などを引き起こすノロウイルスに、遺伝子が変異した新型が発見され、国内で感染を広げています。
 神奈川・川崎市では、2015年6月までに、この新型のノロウイルスに感染した患者が36人確認されていて、従来型の感染者数を上回っています。
 川崎市健康安全研究所と国立感染症研究所などのチームの調査によると、例年は「GⅡー4」という型が主に流行していましたが、2015年に入って新型のノロウイルス「GⅡ-17の変異種」が急増しています。

 感染経路は、基本的に口からウイルスが入る経口感染です。ノロウイルスに汚染された牡蠣・アサリ・シジミなどの二枚貝を生や加熱が不十分な状態で食べたり、ノロウイルスに感染した人が調理した際に手や指などを介して汚染された食品を食べたりして感染するケースが多いといわれます。

 口からノロウイルスが入ると、小腸の上皮細胞に感染し、24~48時間の潜伏期間を経て症状が表れます。特に、突発的な吐き気やおう吐、下痢、腹痛などの急性胃腸炎の症状を起こしますが、大半は数日間で自然に回復します。
 ただ、体力のない高齢者や乳幼児などの場合、おう吐物による窒息や、誤嚥性肺炎で死亡することもあります。
 回復しても、糞便中には通常1週間ほど、長ければ1カ月以上もノロウイルスが排出され、手指に付着してドアのノブやおもちゃなどを汚染し、二次感染や集団感染を引き起こす恐れもあります。

 川崎市立川崎病院では「皆さんには抗体とか免疫がありませんので、やはり1人発病すると、周囲の方が感染して発病するリスクは従来型ウイルスよりも高くなります」と話しています。従来型のウイルスの免疫を持っている人でも、新型には効力がないため、大流行する可能性があります。2006年や2012年にも大流行したノロウイルス。このときも変異したウイルスが原因で、全国各地で学級閉鎖などが相次いだものです。

 新型のノロウイルスは、現在わかっているだけでも、川崎市以外に埼玉、栃木、長野、さらに三重でも確認されています。また、中国や台湾、アメリカでも同じ型の新型ウイルスが検出されていて、世界中に広がっているおそれがあります。毎年、秋から冬にかけて流行するノロウイルスですが、用便後はしっかり手を洗うなど、例年以上に徹底した予防、対策が必要です。

■ノロウイルス感染の予防

食中毒の中で、患者数はノロウイルスが最も多いといわれています。特に新型ノロウイルスは抗体や免疫がないため、一人でも感染するとそこから感染者が広がるリスクは従来型ウイルスよりも高いので、今まで以上の注意が必要です。

感染症状が表れない「不顕性感染」

ウイルスの流行の背景にあるのが、ウイルスが体内に入り込んでも症状が出ない「不顕性感染」です。感染者の5~10%が不顕性感染とされます。
 不顕性感染は感染を自覚できないため、家庭や学校・職場で普段と同じ生活を続けることになります。身近な人に症状が出ていなければ「うちは感染していない」と思いがちで、もし誰かが不顕性感染をしていれば、ドアノブや共用の手拭きタオルなどを介し、ウイルスが家族間で広がる恐れもあります。

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ホタテ貝殻焼成カルシウムによる対策

特効薬的なワクチンの開発が難しいウイルスには、体内に侵入させない予防策が必要です。ノロウイルスをはじめとするウイルスや細菌の感染経路は、経口や接触、嘔吐物・糞便などです。そのため徹底した洗浄による予防が有効です。

 康復医学学会の研究テーマの一つ「ホタテ貝殻焼成カルシウム」の水溶液は、最強ウイルスといわれるガチョウパルボウイルス(GPV)に対する効果も認められている抗ウイルス・除菌・消臭剤です。多くの消毒剤が、有機物存在下で抗ウイルス・抗微生物効果が著しく減弱したり、揮発性のため効果にムラがあり、持続しなかったりする中、焼成カルシウムは効果が確認されています(下表参照)。
 家庭や学校・施設、職場、作業場などでの感染対策におすすめです。帰宅時の手洗い、キッチン、ドアノブ、トイレ、浴室、マスク、子供のおもちゃ、ぬいぐるみなどにストレートタイプをスプレーしたり、嘔吐物やオムツの糞便などには濃縮タイプを直接注いで処理します。また、希釈液をつくってうがいに使用すると、予防効果が高まります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年11月4日水曜日

WHOの指摘が世界中で大問題に

“加工肉の発がん性” WHO組織が正式に認定 

世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)はこのほど、ハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉を、「人に対して発がん性がある」とする「グループ1」として正式に指定しました。また、牛や豚、羊などの赤肉も、「人に対しておそらく発がん性がある」とする「グループ2A」に分類しました。

 この結論は、800件を超える疫学調査の分析を、22人の専門家でつくる委員会が審査して得られたもので、結果は『Lancet Oncology(腫瘍学)』誌で発表されました。分析には、さまざまな国や民族、食生活にわたるデータが含まれているため、「偶然や偏り、混同などで説明されるとは考えにくい」とされています。

 関連性が最も顕著に表れているのは、「加工肉の消費量」と「結腸がん」との関連ですが、加工肉は胃がんとも関連付けられています。
 これを裏付ける証拠のひとつとして、委員会では2011年のメタ分析結果を引用しています。これは、日常的に摂取する加工肉を50g増やすごとに、人が結腸がんになる相対リスクは18%高くなると結論付けたものです。
 さらにこの調査では、日常的に摂取する赤肉を100g増やすごとに、人が結腸がんになる相対リスクが17%高くなることもわかっています。証拠が限られているため、赤肉とがんとの相関性に関する委員会の結論は、「おそらく」発がん性があるという表現にとどまっています。ただし、結腸がんのほかに、膵臓がんや前立腺がんとも相関性があることがわかっています。

 肉とがんとの関係については、そのメカニズムに関する強力なデータがあります。塩漬けや燻製などの肉の加工方法によって、ニトロソ化合物多環芳香族炭化水素などの発がん性化学物質が形成されるのです。焼く、揚げるなど高温で赤肉を調理した場合も、ヘテロサイクリック芳香族アミンなどの既知の発がん性物質や、その疑いがある物質が形成されます。

 「ガンを作る食物群の中でも、最も避けるべきは、動物性タンパク質の『肉』『牛乳』『卵』です。この三つは、腸の中に腐敗菌などの有害な細菌を繁殖させてしまいます。有害な細菌が繁殖すれば、さまざまな毒素が発生し、それが血液の中に取り込まれ、体中をかけめぐり、ガンや他の病気も発生させることになります」(『ガンは食事で治す』森下敬一著から抜粋)
出典:https://wired.jp/

■赤肉や加工肉は本当に悪いのか!?

がんの死亡リスクから見るとWHOの発表ではありますが、ここは慎重に考えなければならない話題です。“がんの死亡リスク”をWHOの統計で見てみると、日本は30%以上あり、肉食中心の欧米諸国の方が低くなっています。イタリアやドイツでも25%強です。今回のWHOの発表は、IARCががんのリスクを認め、「喫煙」や「アスベスト」、「ヒ素」、「放射性物質」と同じに分類され、世界的な医学誌「Lancet(ランセット)」に発表されています。実際大腸がんは増えていますし、あらゆるデータが肉食との相関関係を示しているのは間違いありません。

考えたい近代日本の食肉事情

では肉やソーセージという食材自体が悪いかというと、実は違うのではないかと思われるのです。ここはやはり生物原則に着目する必要があります。
 昔から保存肉をよく食べていた欧米人も、ネイティブアメリカンやイヌイットなど先住民も、がんなどは全くといっていいほど存在しないからです。昔の肉や保存食でもニトロソ化合物や多環芳香族などは生じますが、同時の多くの栄養も摂取しており、生活習慣や人間の生存機能構造によって相殺できると推測できるのです。

 では、何が問題かというと、まず“肉の質”が悪いことです。食肉用として育てられる動物の餌はGMO(遺伝子組み換え作物)ですし、レンダリングプラント(動物性脂肪精製工場)やケージ飼いなどの弊害、ホルモン剤や抗生物質、ワクチンの影響、そして加工時の添加物及びその添加物に火が入った場合の影響、それらを完全に考慮して研究するのは不可能です。

 なので、消費者は商品を選ぶ力を養うことがポイントです。私たち一人一人が情報を判断し、勉強しなければならない時代になってきました。“本物”の肉やソーセージやハムを食べることが重要なのです。

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 動物性食品を摂らないとどうしても不足する栄養素もあります(特にアミノ酸ビタミンB群)。
 しかし、医学の祖・ヒポクラテスは、「火食(加熱食)は過食に通ず」と言っています。過食が病気に通じるのは現代では周知の事実ですが、“火食”もまた病気に通じています。なぜなら、最も大事な栄養素の一つである「酵素」が火で失われてしまうからです。
 お肉を食べるときは、生の野菜や果物など消化を助ける体外酵素も一緒に摂ることを忘れずに。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月30日金曜日

子供の受動喫煙

子ども同乗の車内喫煙を禁止、違反者に罰金(英国) 

英・イングランドとウェールズで10月1日、子どもが同乗している車内での喫煙を禁止する新法が発効しました。もっとも英国警察関係者は、取り締まりの徹底は「非常に困難」との見方を示しています。

 新法では、“18歳未満”の同乗者がいる車内で喫煙しているのが見つかった場合、窓を開けていたとしても罰金50ポンド(約9,000円)の対象となります。子どもを受動喫煙から守ることを目的としているため、同乗者の喫煙を許した運転手も罰金の対象となるそうです。
 また、スコットランド議会も来年、同様の法律の導入を検討しています。

 新法の施行前に行われた英・ニューカッスル大学の実験では、同乗者がタバコを吸うと、窓を開けていても、危険な化学物質のレベルが推奨されている安全指針の100倍を超えたとのこと。この実験を再現した20分間のドライブでは、窓を閉めて空調を入れたところ、人体に有害な微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が安全指標の200倍に達したということです。【10月2日AFP】

 世界では「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」に示されているように、受動喫煙の健康被害は明白なものとして、分煙ではなく全面禁煙化が進んでいます。先進国で屋内が全面禁煙でないのは日本だけです。
 海外の状況に比較して、日本は喫煙対策「後進国」とたびたび揶揄されています。


■喫煙が子どもに及ぼす影響

喫煙は、がん、循環器疾患などの生活習慣病の重要な危険因子であり、喫煙者だけでなく、周りの子供や非喫煙者の健康にも被害を及ぼします。喫煙が健康を脅かす大きな社会悪になってきていることを自覚し、児童虐待や傷害の加害者とならないよう気を付けましょう。

副流煙は主流煙より刺激性が強い

タバコの煙には、喫煙者が直接吸い込む主流煙と、点火部から立ち上る副流煙があります。有害成分は低温の不完全燃焼時により多く発生するため、副流煙は主流煙よりも、一酸化炭素が4.7倍ニコチン2.8倍カドミウム1.5倍アンモニア147倍(国際がん研究機関(IARC)データ)にもなり、多量の有害物質を含むことが知られています。

北京の環境問題どころじゃないPM2.5

タバコの煙はPM2.5の塊で、私たちが一番身近に接するPM2.5は、タバコの煙なのです。
 問題になっている北京はいまも400μg/立方メートルくらいの「危険水準」を超えていますが、喫煙中の室内はそれ以上の場合があります。
 たとえば、クルマの中。車内は狭いので、1本タバコに火をつけると窓を開けていても1000μg/立方メートル、窓を閉めていると3000μg/立方メートルになることがあります。
 保育園で外遊びが中止されても、親御さんが送り迎えの車内でタバコを吸ったらそれどころではありません。居酒屋などにも連れて行くべきではありません。

子どもの害はさらに大きい!

子どもへの受動喫煙の影響には、肺炎や気管支炎、気管支喘息の発病と悪化などがあります。母親が喫煙者の3歳児が喘息様気管支炎になる割合は、非喫煙者の場合の4.3倍にもなります。
 ニコチンには血管を細くする作用があり、皮膚の血行が悪くなり、皮膚温が低下します。屋外でタバコを吸う家庭の子どもの尿中ニコチン濃度を測定すると、非喫煙家庭の子どもの7倍検出されたとの報告があります。
 また、タバコの煙に含まれる高濃度の鉛が子どもの脳細胞を傷つけ、知能の発達に影響を与えることがわかっています(米・ハーバード大とボストン小児病院の共同研究)。
 ベランダやキッチンの換気扇の下で喫煙していても、移動と共に有害物質は付いてくることも確認されており、影響は周囲の人に及ぶのです。

子どもの体に溜まった“毒素”を出す

親御さんの禁煙が前提ですが、血液を効率よく流すことで、体内に溜まった有害物質を徐々に排出することが可能です。

 康復医学学会のメイン研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」抹消血管血流を改善し、酸素・栄養素を送り届け老廃物の回収を促進させます。お子様への安全性も確認されています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月28日水曜日

がん対策

がんが再発するのは“原因”に手を打たないから

 西洋医学では、がんは時間とともにどんどん悪化するという概念が前提にあるため、早期発見、早期治療が決め手といわれます。しかし、がんは正常細胞に発がん要因が毎日作用し、10年から30年かかってやっと顕在化します。最新の医療技術で発見できるがんは、最小でも大豆の大きさ(約1g)で、がん細胞が約10億個も集まった状態です。つまり、どんなに早期の発見でも、生物学的にがんの誕生・増殖を見るとすでに末期の段階だといえるのです。

 がん以外の病気で亡くなった60歳以上の方を解剖すると、かなりの確率で体内のどこかに早期がんが見つかるそうです。微小がんは誰にでも潜んでいるのです。
 ただし、これが腫瘍にまで発展するかどうかは免疫機能にかかっています。いかに免疫機能が有効に働くかが、がんから逃れるポイントになります。

 全ての進行がんが末期がんになるわけではありません。放置して何年間も同じ大きさのまま進行しないことがありますし、退縮・消滅してしまう場合もあります。無症状のがんが健診などで見つかり早期治療したところ、かえって体調が悪化して亡くなってしまったという例はいくらでもあります。

 手術・抗がん剤・放射線が、西洋医学における現代の三大療法です。
 しかし、手術は「元通り直す」という意味の“治す”ことからはほど遠い行為です。
 また抗がん剤は、第一次世界大戦時、ドイツ軍が使った毒ガス兵器のナイトロジェンマスタード(マスタードガス)を起源とする細胞毒ですし、放射線は広島と長崎で数十万人の命を奪ったことを思えば、どんなものかは想像がつきます。
 がん細胞は正常細胞より抗がん剤や放射能に弱いことを利用していますが、免疫の働きが弱っている正常細胞への影響も避けられません。

 そもそも自然医学的に見れば、がんは「血液の汚れ*」という原因があって、その結果作られた“浄血装置”といえます。がん細胞を殺しても根本原因である血液の汚れに何の対策も講じないのでは、再発転移して新しい浄血装置が作られるだけです。
 こうした現状で考えると、現代の三大療法以外にも、様々な代替医療を積極的にとり入れ、「経過観察」や「無治療」という療法も選択肢に入れてよいのではないでしょうか。がんを予防し、治すための唯一の方法は、「血液を浄化する」ことにあるのですから。

*血液の汚れ」:東洋医学では二千年以上も昔から、病気の原因を「万病一元、(瘀血:おけつ、血液の汚れ)から生ず」と簡潔に説明しています。

出典:http://gainground.xsrv.jp/

■がん対策 ~血液を浄化するために~

“食べ過ぎ”が血液をドロドロにする原因に

食べ過ぎによる栄養過多でコレステロールや中性脂肪、血糖などが余剰物となり、乳酸、尿酸、ピルビン酸などの老廃物が溜まり、血液がドロドロになって、血液が滞ります。肉食や高脂肪の食べ物が増え、動脈硬化高血圧がんなどが増えています。

運動で「体温上昇」と「血液浄化」を

運動不足は血液の汚れの大きな原因となります。運動することにより体温が上昇、血液中の脂肪や糖などの余剰物、尿酸や乳酸などの老廃物が燃焼されます。さらに運動で、白血球の処理能力(老廃物や余剰物を貪食する能力)が高まり、血液浄化作用が促進します。

低体温を好み高温に弱い性質を知れば怖くない!

健康な人の体温は36.5℃ですが、現代日本人の体温は35.5℃にまで下がっています。この低体温化が日本人のがん発症率の増加の大きな要因になっています。
 がん細胞は、体温が35.5℃以下で最も活発に増殖し、その反対に、39.6℃で死滅する性質をもっています。がん患者が肺炎や、丹毒、バセドー病などで高熱を出した後に、がん細胞が自然退縮していた例も多くみられます。常に動いて熱を出している心臓や高温の臓器には、がんは発生しません。外界とつながっていて温度が低くなりがちな肺、食道、胃、大腸、子宮、乳房などはがんが発生しやすいので、冷えないように体温を上げ、血流を良くするようにしましょう。

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“瘀血”の状態を改善する「HM-3000(特系霊芝)」

特系霊芝は群馬県の嬬恋農場
で作られています。
“瘀血”(血液の汚れ)は、以下のような状態を生じます。
 ●血液がドロドロになって血流が滞り、体の隅々の細胞まで必要な栄養素や酸素を届けることができなくなる。
 ●細胞の新陳代謝がうまく行えなくなる。
 ●細胞が壊死する。
 ●遺伝子を傷つけられて新しい細胞を作れなくなる。
 ●免疫系の働きが低下して、病気にかかりやすくなる。

 当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、がんに対して主に次の7つの働きがあります。

① 微小循環の血流改善:がんで生じた悪液質を改善、転移・浸潤の可能性を減らす。

② 免疫調整作用:免疫系に対して調整的な双向性があるため、免疫バランスを保ち生体機能恒常性の維持などに有効。

③ 酸素供給量の増進:酸素供給量を高める物質「2,3-DPG」の産生を促進。がんは嫌気性細胞であり酸素供給が滞ると増殖する。

④ 血栓の抑制:がんのストレスや終末期に起こる血栓による副作用を防ぐ。

⑤ 貧血対策:治療過程で造血系に影響が出るため貧血に陥り、細胞の低酸素状態を招く。霊芝の造血前駆物質活性化作用が貧血改善に働く。

⑥ 抗酸化作用:強い抗酸化作用を持つ酵素「GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)」の活性を促し、がんの転移や進行を抑える。

⑦ 抗がん剤の副作用対策:抗がん剤との併用により、抗がん剤の副作用を抑え、患者の抗がん剤への耐性を高めて、抗がん剤の薬効をより発揮させる。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月23日金曜日

中途覚醒

40代以上の過半数が「夜中に何度も目が覚める‥‥」 

某製薬会社が「中高年の不眠に関する意識と実態調査」の結果を発表しました。全国の40~70代の男女8,000人を対象とした調査です。

 調査の結果、40代以上の55.0%が、朝まで睡眠を維持できない「睡眠維持力の低下」による不眠を自覚していると判明。不眠症状には、寝つきが悪い「入眠困難」と、夜中に目が覚める「中途覚醒」、目が覚める時間が早すぎる「早朝覚醒」の3種ありますが、40代以上の約5人に1人の割合(18.1%)で、すべての症状を有していました。

 不眠症状が一つでもあると答えた人に、眠りたいのに眠れない原因について聞くと、「不安や興奮、緊張やストレス、考え事などで眠れない」(50.8%)が最も多く、「日中、十分に活動していないため疲れておらず、眠れない」(17.6%)や「生活のリズムが不規則で眠れない」(15.7%)などは20%以下でした。

このように、中高年の不眠症状がある人が眠れない原因は「精神面」の影響が大きいようです。そして近年、この不安や興奮などの感情が大きく動く時に、“オレキシン”という覚醒物質の分泌が増えることが解明されました。オレキシンは本来、目覚めている事が必要な時に多く分泌され、適切な覚醒状態が維持されます。眠る時にはオレキシン分泌が少なくなるため覚醒状態を維持できなくなり、自然に眠ることができます。しかし、入眠時に不安や興奮などでオレキシンが分泌され、脳が覚醒状態となってしまうことがあり、その状態が続くことにより、不眠症に陥りやすくなっていると指摘されています。

 そこで、オレキシンの覚醒作用をブロックすることで、眠りたいときの過度な脳の覚醒状態を抑える治療薬として、2014年に「ベルソムラ」(一般名:スボレキサント)が登場。ベルソムラは「寝つき」と「睡眠の持続」の両方に効果が期待されていますが、東京慈恵会医科大学葛飾医療センター院長で睡眠学会理事長を務める伊藤洋氏は、「不眠症治療薬における治療は、漫然と治療薬を服用するのではなく、出口を見据えた治療が基本です」とコメントし、服薬中の場合には主治医と相談の上、自身の症状に合った治療を選ぶようすすめています。
出典:http://www.j-cast.com/trend/

■中途覚醒のメカニズムと対策


「昔はぐっすり朝まで眠れたのに、最近は夜中に何度も目がさめてしまう」、これは『中途覚醒』と呼ばれている不眠症です。一般的には「夜中に2回以上目が覚める日が、週に3日以上ある」という場合、中途覚醒と判断されます。
 寝ている最中に目が覚めるということは、睡眠時間が削られることを意味します。脳や身体の疲労が完全には回復できなくなり、その影響は日中の眠気という形で現れます。
 また、中途覚醒は自覚しやすい不眠症なので「どうして何度も目が覚めてしまうんだろう‥‥」と悩み、それが精神的ストレスになってさらに眠りが阻害されるケースも少なくありません。

中途覚醒が起きるメカニズム

中途覚醒は、ある一定のタイミング「眠りについてから3時間後か4時間半後」で発生することが多く、これには睡眠のサイクルが関係しています(図参照)。
 中途覚醒が発生しやすいのは睡眠が浅くなるとき。そして、人間の眠りは90分周期で浅くなるタイミングがあるので、それに合わせて目が覚めやすいのです。
 ただし、睡眠の周期には個人差があり、80分周期や100分周期の人もいます。また、その日の体調でも睡眠リズムは変わります(1時間ごとに目が覚める、2時間ごとに起きてしまう、という人もいます)。

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中途覚醒の原因と対策

【原因】中途覚醒の原因は多岐にわたりますが、以下が代表的なものです。
①年齢を重ねたことによる影響  ②特定の生活習慣の影響  ③首や肩、腰などの痛み  ④睡眠時無呼吸症候群  ⑤周期性四肢運動障害

【対策】対策としてはそれぞれ、
①睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を増やす  ②お酒と食事の時間帯に気をくばるようにする  ③敷布団の硬さや枕の素材・形状を変えてみる  ④⑤睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動障害はしっかり治療する
――などが大切です。

 康復医学学会の研究素材「ラフマ」には、メラトニンの原料である脳内の「セロトニン」の産生を促進させるデータがあります。
 また、人は眠りに入るときに深部体温が1度ほど低下することが知られています。当学会開発商品『甘みストレスフリー』(販売:和漢生薬研究所)は、深部体温の低下を促し、熟眠障害の改善に作用するアミノ酸の一種「グリシン」が主成分です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月21日水曜日

座りっぱなし症候群

“貧乏ゆすり”が女性の死亡リスクを減らす!?

落ち着きがない、イライラしやすいなど、ネガティブなイメージを持たれやすい「貧乏ゆすり」。
 最近の研究では貧乏ゆすりもストレス解消手段の一つであることがわかってきています。足元からの刺激が中枢神経に伝わり、イライラや緊張感を緩和させます。貧乏ゆすりは品が悪いというイメージがありますが、実はストレスの緩和に一役買っていたのです。
 貧乏ゆすりだけでなく、机を指でトントン叩く行動や爪を噛んでしまう行動などは、「転移行動」と呼ばれています。これらも何らかのストレスを受けており、それを緩和させるための行動です。

 そんな「貧乏ゆすり」に、なんと命を救う可能性が――。英・リーズ大学の研究者らが、女性の前向き観察研究「英国女性コホート研究(UKWCS)」の解析結果から明らかにしました。
 これまでも、座っている時間の長さが、糖尿病や心血管疾患、全死亡リスクの上昇に影響することは報告されていました。これらの関連は運動レベルとは独立して見られますが、今回研究者らは、よりエネルギー消費が少ないばかりか、神経質さや落ち着きのなさと結びつけられやすい貧乏ゆすりとの関連に着目しました。

 前向き観察研究UKWCSの二次調査(1999~2002年)に参加した女性のうち、1日当たりの平均座位時間や貧乏ゆすりの程度(1「全くしない」~10「常にする」の10レベルで評価)、運動、食事や喫煙・飲酒などの関連因子の情報が入手できた1万2,778例(37~78歳)の座位時間、貧乏ゆすりの程度と全死亡リスクの関連を解析しました。

 1日の坐位時間が5時間未満の群に比べ、7時間以上かつ貧乏ゆすりをほとんどしない群(レベル1または2)では、全死亡の調整後ハザード比(AHR)は1.30に上昇していました。
 一方、座位時間が5~6時間、あるいは7時間以上でも貧乏ゆすりをある程度する(レベル3~4)、またはかなりする(レベル5以上)群の死亡リスクは上昇しませんでした。
 さらに1日の座位時間が5~6時間かつ貧乏ゆすりをかなりする群の死亡リスクは有意に減少していました(AHR 0.63)。

 研究者らは、「貧乏ゆすりが長い座位時間に関連する全死亡リスクを減少させる可能性が示唆された」と結論。
 今回の調査では座位、立位の姿勢に関係なく貧乏ゆすりの程度を聞き取っていたことから、座位での貧乏ゆすりとの関連を含め、より詳しい検討が必要と述べています。
年齢、慢性疾患、身体活動レベル、座位時間、学歴、職業階層、退職状況、喫煙、飲酒、果物・野菜の摂取状況、睡眠時間で調整
出典:https://medical-tribune.co.jp/


■「座りっぱなし症候群」

座りっぱなしによる2つの危険性!

ふくらはぎはよく“第二の心臓”と言われます。それはふくらはぎの筋肉が収縮することで、下半身の血液を心臓に送り戻すポンプ機能を担っているからです。座りっぱなしだとふくらはぎの筋肉を使う機会も減り、下半身に血流が滞ってしまうのです。また座りっぱなしの状態はヒザ裏を圧迫していることが多く、血流が悪くなりやすいのです。
 最悪の場合、急性肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)になります。個人差はありますが、一般的には5時間以上座りっぱなしの状態が続くと危険と言われます。
 むくみというのは血流が滞っている結果ですから、いかに座りっぱなしが足の血流循環に悪影響を与えているのかが分かります。
 また、座りっぱなしの状態が続くことでがん、糖尿病、心疾患などの命に関わる病気を引き起こすリスクが高まるという英国の研究もあります。
 そして1日4時間未満と1日11時間以上座りっぱなしを比較すると、3年以内に死亡するリスクが40%増加するそうです。

 もう一つの健康上のリスクとして気をつけたいのが、徐々に進行する「脱水」です。座り続けていると、実は喉の渇きに気付かないまま脱水がおこっていることがあり、安静時でも500~600m?程度(体重の1%)の脱水は起こり得ます。自分で意識的に水分補給をしないと、脱水状態に陥りやすいのです。

康復医学学会が勧める座りっぱなし症候群の予防法

 「貧乏ゆすり」も意識的にやると効果的ですが、1時間の座位による血管障害は10分の散歩で解消されることが確認されています(ミズーリ医科大学)。

 当学会でも、少しで効果があって部屋の中でも実践できる歩き方「SFTフットグラッピング」をお勧めしています。これは、足の指で地面をつかむことを意識しながら歩く方法です(靴の中でもできます)。足を地面(床)から離すときに指を大きく開き、着地するときに地面をつかむように歩きます。外出時には、駅まで、スーパーまで、次の曲がり角まで‥‥と目標を決めて、10分(1000歩)を目安に試してみてください。効率よく足腰の強化ができ、普通の歩き方以上にふくらはぎを動かすので全身の血流をよくします。
 さらに、普段から全身の“血の巡り”を良好に保つために、当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」をお役立てください。


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光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月16日金曜日

がん減少と和食

なぜ、アメリカが“がん減少”に成功しているのか

栄養学が発達し、食物中の成分が栄養としてどう役立っているかが解明されるに伴って、たんぱく質、炭水化物、脂肪の三大栄養素を中心に、それに見合うビタミンやミネラルなどの微量栄養素を摂りさえすればよいという考え方が定着しました。
 しかしヨーロッパで生まれたこの栄養学を短略的にとり入れ、「食の欧米化」を進めた結果、日本人の間でがん・脳梗塞・心臓病など、「病気の欧米化」も急速に進んでしまったと断言できます。

 戦後の日本では肺や大腸、乳・卵巣・子宮、前立腺、すい臓などの欧米型がんが急激に増え、高度経済成長を始めた1960年代以降は特にその傾向が顕著になりました。
 1950年以前から比べると、現在は肉、牛乳、乳製品の摂取量が10~20倍と増え、米、ジャガイモ、サツマイモなどはそれぞれ0.65倍、0.4倍、0.07倍と激減しています。社会が豊かになるにつれ、油脂の摂取量増加と食物の精白化が進むのは多くの先進国の歴史が証明していますが、同時にがんを筆頭とする“生活習慣病”の増加もこれらの国に共通して起こっています。

「dietary goals for the united states」
ただ、先進国の中で唯一アメリカだけはがんを減らすことに成功しています。
 きっかけは、1977年に米上院の「栄養改善委員会」がまとめた5,000ページにも及ぶ報告書『Dietary Goals(栄養の目標)』でした。2年がかりの疫学調査に基づき、報告書はアメリカ人の食生活と病気の関係を綿密に分析しています。
 それを読んだマクガバン上院議員は、「我々はバカだった。これまで“造病食”“殺人食”を食べていた」と涙ながらに発表しました。
 そして、「果物、野菜、未精白穀物(玄麦・玄米・トウモロコシなど)、鶏肉、魚、スキムミルク、植物性油を多く摂ること」「全乳・肉・卵・バター・砂糖を多く含む食品、塩分、脂肪類を減らすこと」という食生活の指針が全米国民に提示されたのです。

 高カロリー・高たんぱくの食生活を見直した結果、アメリカでは1977年から2011年までの間にがんによる死亡率が17%減、しかも死囚のトップであった心筋梗塞による死亡率が58%も減りました
 一方、最近の日本では、さらに“食の欧米化”が進み、米飯からパン食・肉食中心、ファストフード中心になっています。日本とアメリカはまったく逆の道を進み、一方ではがん患者が増え、もう一方では減っているというわけです。

出典:『なぜ、「おなかをすかせる」と病気にならないのか?』(石原結實著)

■アメリカのがん死亡者を減らした和食!

『Dietary Goals(栄養の目標)』の主旨要約

1977年に、アメリカ上院の「栄養改善委員会」がまとめた報告書『Dietary Goals(栄養の目標)』の主旨を要約すると、以下のようなものです。

(1)1日のエネルギー摂取量の55~60%を炭水化物にする 
(2)1日のエネルギー摂取量の30%まで、脂肪摂取を減らす 
(3)飽和脂肪酸(バター、ラードなど動物の脂)と不飽和脂肪酸(魚油、植物油などの油)の摂取量の比率を同等にする 
(4)コレステロールの摂取量を1日30mgまでに減らす 
(5)砂糖の摂取量を40%減らす 
(6)塩の摂取量を1日3gまでに減らす――

 そして次のようにまとめています。
 「具体的には、果物、野菜、未精白の穀物、鶏肉、魚、スキムミルク、植物油の摂取を増やし、牛乳、肉、卵、バター、砂糖・塩・脂肪の多い食物の摂取を減らすことによって、この目標は達成されなければならない‥‥」

「食事ピラミッド」

1980年代にはアメリカ農務省が食事のバランスをアメリカ国民にわかりやすく示すために、「食事ピラミッド(Food Guide Pyramid)」(右図)を作りました。食べ物をいくつかの食品群に分けて、食生活全体での各食品群の重要度や摂取比率をピラミッドにして表したものです。
 以来現在まで、アメリカ人は「和食こそ世界一の健康食」*であることを理解し、ふだんの食生活でも米や豆腐・味噌などの豆製品、魚介類を多く摂るようになりました。その結果、先進国のG7加盟国としては、唯一がん死亡者が減っている国になったのです。
*但し、具体的には「元禄時代の和食」を指しています。

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和食を支える“だし文化”

日本の食文化の根底を支える「だし」には、油脂に匹敵する高度な美味しさがあります。生理学的に第5の基本味として認められた「うま味」成分には、単に美味しいだけでなく、健康や美容にとっても必要不可欠な要素を数多く含んでいます。
 昆布やトマトのグルタミン酸、鰹節・鮪節や煮干のイノシン酸、干し椎茸に多く含まれるグアニル酸を合わせると相乗効果が生まれ、うま味は5~10倍もアップします。
 日本人の体に昔から穏やかに生きる知恵が染み付いているのは、自然の恵みの素材の味を生かしてだしを使い、刺激が少なくやさしい食生活を続けてきたことにあります。
 康復医学学会がメーカーと共同開発した『薬膳の素』(和漢生薬研究所)は、日々の食事バランスを整える“うま味成分の三種混合天然だし”としてお使いいただけます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン