2016年5月27日金曜日

認知症対策

認知症、岐路に立つ治療戦略

新しいことを覚えられない、すぐ忘れてしまう。ひょっとして認知症では? 
 50代半ばのAさんが医師を訪ねると、「大丈夫。認知症の人は、本人より周囲の人が気付いて連れてくることが多いんです」と言われました。ひと安心のAさんですが、認知症は難敵です。
 今症状が現れていなくても、頭の中では静かに病変が進行しているかもしれません。克服のめどはあるのでしょうか。

 認知症のおよそ半分を占めるアルツハイマー病の患者の脳では、「老人斑」(β(ベータ)アミロイドの蓄積)が見られます。アミロイドを分解すれば、アルツハイマー病を治すことができるのではないかと考えられました。薬やワクチンが開発されて、各国で臨床試験が行われたのです。しかしアミロイドの除去はできても、症状の改善はみられませんでした
 ここ数年でこうした結果が明らかになり、落胆の末、研究者の路線は二つに分かれました。

 一つのグループはこう考えます。
「アミロイドの蓄積は、症状が現れる15年から20年も前に始まる。発症の前から薬を投与すれば治るかもしれない。だから早期発見を図るのだ」。
 また、別のグループは、
「アミロイドは治療の標的にはならず、別の標的『タウたんぱく質』を狙うべきだ」
と考えました。性質が変わったタウが集まってかたまりを作ると神経細胞死を招きます。それを防ぐ候補物質について、臨床試験の準備が進んでいます。

 認知症の研究は分岐点に立っています。どの方向に進めば正解かは、まだ分からないのが現状です。
 薬物療法についていうならば、アルツハイマー病を根本的に治療する薬は未だにないのです。しかしアルツハイマー病と診断されると、多くの場合は薬が処方されます。一つの例が「アリセプト」という薬です。この薬には、神経伝達物質のアセチルコリンを脳内にとどめておく働きがあります。それによって、病気の進行を抑える効果が認められているのです。
 ただしすべての患者に効果があるわけではありません。
出典:中日新聞


■認知症対策の具体化に向けて

認知症対策としての糖尿病対策

認知症を減らすためにすぐできる方法、それが糖尿病対策です。糖尿病患者が認知症になる割合は、正常者の2~4倍とされます。

 脳内でインスリンが働かず高血糖が続くと、神経細胞が壊れやすくなる仕組みがあるようです。糖尿病患者の認知症には、典型的なアルツハイマー病とは少し違った病像がみられることから、
『糖尿病型認知症』というものが存在するのではないかとみられています。
 決定的な薬剤がない今、現実的な方策として、糖尿病はじめ生活習慣病の予防と治療をすることが、認知症対策としても有効ではないかと言われています。


DHAとEPAが認知機能の低下を低減

運動や食事といった生活習慣を改善することが、認知症の予防につながることは実証されています。

 運動が効果をもたらすメカニズムとして、脳血流の増加作用、神経成長因子への刺激、脂質代謝の改善、血糖を下げるインスリンに対する細胞の感受性(インスリン感受性)の改善、免疫機能を介する作用などが挙げられています。

 また、食事について注目されているものとして抗酸化物質が挙げられます。野菜や果物は抗酸化物質を豊富に含んでいます。
 さらに、不飽和脂肪酸が認知機能の改善に良いことも知られています。特にオメガ3系脂肪酸であるDHAEPAには、脳卒中や心筋梗塞の原因になる血栓を予防する効果や、抗炎症作用、降圧作用、インスリン感受性を良くする作用など、多くの効果があるといわれています。加齢による記憶力などの認知機能や記憶力に関係する脳領域で脳委縮を低減するという調査結果も米国で発表されています。DHA(EPAも体内でDHAに変換されます)は脳、特に脳神経に多くある成分で、加齢による記憶力などの認知機能の低下、さらには認知症の予防に役立つことが期待されています。DHAとEPAはマグロ(脂身=トロ)やサバ、サンマ、イワシなどの青魚に多く含まれています。

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康復医学学会の独自構想

現在、康復医学学会の研究のもと、認知症の予防・改善に影響する新たな製品開発が進んでいます。抗酸化作用血流改善作用のある主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」だけでも、認知機能の改善実績がありますが、新製品では、より認知症に特化した成分をバランスよくブレンドしています。
 本基礎講座5月11日号でもお伝えしましたが、康復医学学会ではこの製品を使用しながら、自治体と協力して「認知症ゼロの町」構想も進めております。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
 

2016年5月25日水曜日

糖は“毒物”

AGE測定器、日本でも輸入発売! 

 日本の医療機器や健康器具の輸入会社が、オランダ企業が開発した、老化促進を始め心疾患等の様々な疾患の原因になる“老化物質”を素早く測定できる『AGE Reader mu:最終糖化生成物測定器』の輸入・販売を、今年5月より始めました。

 すでに当「本説伝」をお読みの方は周知のことですが、AGE(Advanced Glycation End-products:最終糖化生成物)は今、世界中で最も注目されている“老化物質”です。
 体内において「タンパク質」と「糖」が加熱と時間経過によって褐色物質が生成(メイラード反応)され、シッフ塩基を形成しアマドリ転位によってアマドリ化合物(HbA1cや糖化アルブミン等)になります。
 更にアマドリ化合物は、酸化・脱水・縮合等の複雑な反応経路を経て、AGEに変化します。 

 AGEは、代謝、分解等されないため、体内に溜まり蓄積してゆく不可逆的物質で、老化促進を始め心筋梗塞、白内障、脳こうそく、骨粗しょう症、アルツハイマー病、がん等、様々な疾患の原因になることがわかっています。

 このAGEを非侵襲的・短時間に測定することを可能にしたのが『AGE Reader mu』です。コンパクトな機器本体に腕を乗せ、わずか12秒で測定結果が得られます。今後、より多くの人達が手軽にAGE測定ができるよう健康診断・人間ドック施設や、予防医療・栄養療法等を展開する医療機関への導入が期待されます。

■基本的に、糖は“毒物”である

人の体の大部分は「タンパク質」でできています。筋肉や血管、肌などのタンパク質を良好な状態に保つことは、健康と若さを維持するのにとても大切なことです。そのタンパク質を劣化させ、人の体を老化に導く大きな要因となっているのが「糖質」です。

「糖」が起こす病気

糖質というと肥満や糖尿病が思い浮かびますが、動脈硬化とそこから引き起こされる脳梗塞と心筋梗塞にも気を付けなければいけません。動脈硬化の本当の原因は糖質なのです。
 ここで言う動脈硬化とは、いわゆる血液がドロドロで動脈が詰まりやすい状態になっている「粥状(じゅくじょう)動脈硬化」をさします。コレステロールそのものに罪はありませんが、しかし糖がコレステロールと結びつくと問題なのです。また摂りすぎた糖質はタンパク質と結びつきやすい性質があります。
 そして糖質と結びついたタンパク質が「AGE」(糖化最終生成物)という有害物質を生成するのです。これが老化を促進させるだけでなく体の至るところで細胞を傷つけ、感染症がんアレルギーなどにかかりやすくしてしまいます。

直接糖と間接糖

糖質には、「直接糖」「間接糖」という分け方があります。

 直接糖は、食べ物を精製して生まれた糖のこと。ブドウ糖や果糖などに代表される、身体に直接的に『糖』として働き、ただちに吸収される糖です。砂糖だけでなく、精製された白い米・白い小麦といった「白い炭水化物」は、いずれも直接糖と考えたほうが良いでしょう。
 栄養価が高いイメージのあるハチミツや黒砂糖、三温糖なども、いってしまえば植物から不自然に糖分だけを取り出した直接糖です。これらの直接糖を摂ることは、はっきり言って体には有害です。

 間接糖は、食べ物の中にさまざまな栄養素と一緒に含まれている自然な形の糖で、身体の中で何度も分解を繰り返して、ゆっくりと吸収されていくものです。穀物やイモ類のでんぷんがこれに当たります。
 しかし、玄米や全粒小麦などの間接糖であっても、取り過ぎれば病気になりやすくなるので、注意した方がいいでしょう。

砂糖は最悪の“毒物”

砂糖は数ある食品の中でも最強ともいえる毒であり、もともと人間の体は砂糖を直接取るようには出来ていないのです。
 糖は糖化を促進し活性酸素を生み出し過酸化を誘導、さらに糖化が進むと体内ではAGEが生成され弊害が生じてきます。

 また、現代の子どもが精神的におかしくなる原因の一つに、親や社会が砂糖や甘いものを与えていることが挙げられます。白砂糖はミネラルが皆無です。代謝の過程で体内のミネラル、特にカルシウムやビタミンなどを使ってしまいますが、厳密に述べればすべての糖は使用すべきではないのです。三温糖、黒砂糖、てんさい糖、なども同じなのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン



2016年5月21日土曜日

抗がん剤

抗がん剤、実は増がん剤だった!?

米国癌学会が抗がん剤治療を受けた多数の患者を調べた結果、抗がん剤は、がんを何倍にも増やす増がん剤だと断定しました。

 今や日本人の死因の第1位となっているがん治療について、米国議会がん問題調査委員会(OTA)のレポートによると、現在の抗がん剤による通常療法は、

  ▼ 抗ガン剤・多剤投与群ほど〝命に関わる副作用〟が7~10倍
  ▼ 腫瘍が縮んでも5~8ヶ月で再増殖
  ▼ 多剤投与群は腫瘍が縮んでも生存期間が短い
  ▼ 治療しないほうが長生きする
‥‥と現代治療の“常識”を覆す治験結果が記されており、さらに

「抗ガン剤では患者は救えない」「投与でガンは悪性化する」
と結論づけています。

 OTAはこの結果を重視、1988年にがん問題調査委員会が組織され、通常療法と非通常療法(代替療法)の比較が行われました。その結果、非通常療法の方が副作用無く治癒率が高いという結論に達したのです。
 米国国立がん研究所(NCI)は現行の治療法には数十余年で見るべき進歩がない、政府はNCIへの研究補助費に疑問を投げて、国民のためのがん治療をしているとは言い難いとしてNCIの責任を追及しているのです。
 また会計検査院の1987年の調査報告書では、NCIへの予算ががん患者の生存率に寄与していないとまで報告しています。

抗がん剤が増がん剤になるという問題は1988年(平成元年)の日本癌学会大会でも大きな問題となり、本家NCIでも同年に通常療法によるがん治療が新たながんを生むことを3,000ページもの報告書『ガンの病因学』で認めています。

 抗がん剤の副作用情報を確認してみると、しっかり“二次発がん”と書いてあります。抗がん剤=増がん剤であることは薬の添付文書、説明書であるインタビューフォームや、薬の辞典なども書いてある常識。一番上の抗がん剤は「ナイトロジェンマスタード」と書いてあります。これはベトナム戦争で枯葉剤としてまかれ、多くのがんや奇形児を生んだ発がん性物質のマスタードガスから作られているのです。
 平成19年に調査した医療施設のすべての環境からシクロホスファミド(抗がん剤)が検出されており、すべての医療施設は常温で揮発する発がん性物質で汚染されていると考えて対処する必要があります。

 現在、米国民の3分の1の人が、代替医療を行っています。また、教育レベルの高い人ほど、収入のある人ほど、代替医療に行っています。これは米国民が代替医療を選んだことを意味しています。
出典:NPO法人薬害研究センター 内海聡理事長のFBより

■「抗がん剤」の現状と今後

抗がん剤の効く仕組み

細胞はどの細胞でも、古くなると置き換わるために新細胞が発生してきます。そのとき、遺伝子情報(DNA)の転写が行われます。このDNAの転写を遮って新細胞を作れないようにしてしまえば細胞の増殖が妨げられ、がん細胞の増殖が止まり、やがては死滅させられるというのが、抗がん剤が効く仕組みです。
 全ての飲み薬や点滴液は体を巡り全身の組織で薬効を発揮します。細胞を死滅させる効用を細胞毒性といいますが、この毒性で正常細胞までが死滅させられては困ります。1日に2000億個も生まれる新細胞が全てストップしてしまいます。
 そこで、がん細胞以外には薬効が及ばないように何らかの絞り込み手段(制御方法)、薬の中に標的として絞り込む何かが必要になります。現在の抗がん剤の標的の設定は、がん細胞の置き換わりの早い性質に照準を合わせて作られていて、抗がん剤が手当たり次第に正常細胞に作用を及ぼさないようにしています。
 しかしこの標的では、毛根細胞や小腸の上皮細胞体内細胞など、がんと同様に増殖の速い細胞は当然、障害を受けることになります。これが、頭髪が抜ける症状や悪心(吐き気、ムカつき)などの副作用を起こすのです。

期待される新免疫薬「ニボルマブ」

2014年、新たな免疫治療薬・抗PD-1抗体の製品(一般名ニボルマブ)が実用化されました。世界に先駆けて実用化したのは関西の中堅製薬会社でした。
 がんは体内の免疫に攻撃されないように免疫機能を抑制する特殊な能力を持っています。ニボルマブはこの抑制能力を解除する仕組みで、覚醒した免疫細胞によってがん細胞を攻撃させる薬です。がんの新たな治療法の扉を開けたニボルマブ。日本発の免疫薬に世界の目が注がれています。

 しかし、ニボルマブにも重大な副作用(間質性肺疾患、重症筋無力症、筋炎、大腸炎、重度の下痢、肝機能障害、肝炎、甲状腺機能障害、インフュージョンリアクション)が報告されています。
 また、極めて高価な薬であり100mg約73万円、一年間の使用で3500万円にもなります。これは従来の抗がん剤よりも相当高額であり日本の医療財政の大きな負担になることが懸念されています。

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「HM-3000(特系霊芝)」の実績

新薬登場とはいえ、「手術療法」「化学(薬物)療法」「放射線療法」という現在主流の3大療法は医師や専門家の間でも賛否があります。西洋医学は“がんを叩く”という対症療法中心です。根本的な治癒につながらず、再発したり早期に亡くなったりする人が多いのは非常に残念なことです。

 康復医学学会には病院治療を行いながらご相談にみえる患者の方もたくさんいらっしゃいます。長期にわたる過酷な治療に耐えうる体力と体内環境をしっかりと整えることが重要なのです。「HM-3000(特系霊芝)」を中心とした康復療法によって状況が改善された多くの実績があります。

参考:康復医学学会HP 「がんと霊芝」 → http://www.koufukuigaku.org/kenkyu_reishikounou_02gan.htm


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年5月19日木曜日

血管年齢と酸素供給

海女の血管年齢10歳以上若い、その理由は!?

ベテランの海女(あま)は、動脈硬化の程度を反映する「血管年齢」が、同じ年代の女性より10歳以上若いとの研究結果を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などの研究チームが発表しました。
 水泳など有酸素運動が有効であることは知られていますが、研究チームは「呼吸を止める潜水では、水圧の影響など別のメカニズムが働いている可能性がある」と指摘しています。

 研究チームは、三重県志摩・鳥羽地区と千葉県南房総市で、海女115人(40~70代、平均海女経験38年)と同年代の一般女性83人の計198人を対象に、動脈の壁の硬さを計測。年齢ごとに、両グループそれぞれを健康な日本人5000人以上の平均データと比較しています。
 その結果、海女は約11歳若い人と同程度でした。また、一般女性のうちウォーキングなど日常的に有酸素運動をしている33人も平均で約8歳若かったことがわかりました。

 水中では末梢血管に圧力がかかるため、多量の血液が心臓に戻り、心臓が1回の拍動で送り出す血液の量も増えます。研究チームの菅原順・同研究所主任研究員(体育科学)は、「こうした影響が加齢に伴う動脈硬化の進行を抑え、海女の血管年齢を引き下げている可能性がある。水圧や水中運動が血管に与える影響などを明らかにし、効果的な動脈硬化の予防法を構築したい」と
話しています。
出典:http://mainichi.jp/

■血管年齢と酸素供給の重要性

血管年齢は、血管の老化度合いの目安を表す指標です。血管年齢が高いと動脈硬化が進行していることを表し、血管年齢が低いと動脈硬化がそれほど進行していないことを表します。

血管年齢が高くなる原因3つ

1.高血圧

高血圧になると、血が勢いよく血管内を巡り、血管に負担をかけてしまいます。これが動脈硬化を促進し、血管年齢を老化させます。高血圧になる原因は、塩分の摂り過ぎ、ストレス、タバコ、肥満などが挙げられます。

2.高血糖

血糖が体内に入るとタンパク質と結びつき「AGE」という最悪の老化促進物質を生成します。高血糖になると、AGEが血中にたくさんでき、動脈硬化を促進します。

3.中性脂肪・コレステロールが高くなる

悪玉コレステロールは血管に付着し動脈硬化を促進させ、善玉コレステロールは血管に付着した悪玉コレステロールを取り除いてくれます。血中に悪玉コレステロールが多くなると動脈硬化が進行します。さらに中性脂肪が多くなると、善玉が減り、悪玉が増えてしまいます。結果、悪玉により、動脈硬化が進行します。中性脂肪やコレステロール値が高くなる原因は、脂質の多い食生活、肥満などが挙げられます。

血管年齢を改善するには?

【食生活】

血管年齢は、食事の仕方や食べ物を変えるだけで改善することができます。例えば、魚に含まれるEPADHAなどの多価不飽和脂肪酸は、血管年齢を改善してくれます。
 このEPAやDHAは、認知症の改善などにも注目されている成分です。しかしEPAやDHAは、日本人が不足している成分としても有名です。
 また、野菜を食事の始めに食べるだけでも、動脈硬化の予防になることが明らかになっています。

【有酸素運動】

運動は、血管年齢を改善するだけではなく健康面で様々な良い効果があります。例えば、ウォーキングなどの有酸素運動は、全身の血流を良くしストレス解消にもなります。筋肉や関節に負担をかけずに無理なくできる血管年齢改善方法としておすすめです。

【禁煙】

タ バコを吸うだけで、動脈硬化が進行します。喫煙は動脈硬化のリスク要因として最も大きいと言われています。

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海女のような潜水では、無呼吸と水圧が有酸素運動をさらに効果的にしていると考えられます。

 当学会の研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、微小循環を改善し細胞への酸素供給量を増加します。
 さらに抗酸化作用も加わって、HM-3000は血管年齢の改善にも大いに役立っているのです。



いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年5月14日土曜日

肥満と減量の基礎知識

世界の肥満者40年で6倍に!

過去約40年で世界の肥満人口は6倍余りに増え、このままだと9年後の2025年には5人に1人が肥満になるとの研究を国際研究チームがまとめ、英医学誌ランセットに発表しました。

 チームは体重を身長の2乗で割った体格指数(BMI)が30以上を肥満18.5未満を低体重として、186カ国の18歳以上の男女1920万人分のデータを使い1975年と2014年の状況を比べました。

 その結果、1975年に1億500万人(男性3400万人、女性7100万人)だった世界の肥満人口は、2014年には6億4100万人(男性2億6600万人、女性3億7500万人)に増えていました。BMIの平均は、男性が21.7から24.2へ、女性は22.1から24.4に。これは、世界の人々の体重が10年ごとに約1.5キロずつ重くなった計算になるといいます。肥満者の割合は、男性が3.2%から10.8%に、女性は6.4%から14.9%と大きく増えました。
 2025年には世界の男性の18%、女性の21%が肥満になるとチームは推計しています。

 日本人の肥満者の割合はほかの国と比べると低いほうです。しかし、日本人は高度肥満になる前に糖尿病などを発病してしまうので、高度肥満になる時間的余裕がないのです。日本人は肥満に弱く、健康な肥満になりにくいと言い換えてもよいでしょう。
 白人ではBMIが30以上になっても、それほど深刻な状態にはならないことが多いのですが、日本人ではそうはいきません。

 WHO(世界保健機関)は2025年までに肥満を食い止めるとしていますが、研究者は「この40年の間に、減量に成功したという国の報告は一切ない」と悲観的です。
 頼みの抗肥満薬も安全性の面で懸念が残ります。

参考出典:http://www.sankei.com/life/news/

■肥満と減量の基礎知識

“ダイエット”って何だろう?

ダイエットの語源はギリシャ語で「生き方」「生活様式」などを意味し、英語では「日常の食べ物」「適切な食べ物」などと訳されています。
 ダイエットの目的は『太ってしまった自分を美しく健康的に痩せさせ、その身体を維持する』こと。そのためにも今までの太りやすい体質を改善し、基礎代謝を上げ、太りにくい体質を身に付けることが大切です。最近では肥満のための食事制限や運動、美容のための減量など特化された意味になっていますが、語源から考えても生活の一環として自然に続けられるものでなければいけません。


消費エネルギーの増加 ⇒ エネルギー収支をマイナスに!

基本的に体重の増減は、食事などから摂取するエネルギー量と運動や生活活動によって消費するエネルギー量との出納バランス(エネルギー収支)によって決まります。すなわち、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回れば体重は増加し、逆に消費エネルギーが摂取エネルギーを上回れば体重は減少するのです。

基礎代謝を増やす!

基礎代謝とは、生きていくために最低限必要な生命活動、つまり内臓を動かしたり体温を維持したりするなどに使われるエネルギーで、総消費エネルギーの60~70%を占めています。つまり、基礎代謝を増やすことがエネルギー消費に大きく影響するのです。

1日の総消費エネルギー基礎代謝(約70%)生活活動代謝(約30%)

基礎代謝の中で、最もエネルギー消費が多いのは筋肉です。筋肉を鍛えて筋肉量を増やすことで基礎代謝量が増え、太りにくく痩せやすいカラダになります。逆に筋肉が少なく脂肪が多いと、基礎代謝量が少ないので痩せにくいカラダになってしまいます。

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酸素の供給と燃焼の促進が鍵!

食物として摂取した炭水化物・タンパク質・脂肪が吸収されてエネルギーの素ATPの材料となります。そして、大量のATPを作り出すのは細胞内のミトコンドリアです。

 しかし、そこには十分な酸素と着火剤として働く「コエンザイムQ10」が不可欠です。

 「HM-3000(特系霊芝)」は細胞への酸素供給を促進させ、代謝とエネルギー消費に影響します。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年5月12日木曜日

認知症への取り組み

認知症への向精神薬使用の危険性 

「認知症 抗精神病薬〝慎重な投与が必要〟
 4月11日のニュースで、認知症患者への向精神薬の危険性に関する研究発表が報道されました。

 認知症患者の向精神薬の影響を調べる上で、認知症患者を

 ① 研究開始前からずっと飲んでいる人 
 ② 向精神薬を飲んでいない人 
 ③ 研究開始後新規に処方を受けた85症例
 
の3グループに分けて調べたところ、③の短期間(半年)の死亡率が②に比べてとても高い(2.5倍)という内容です。①と②に差はないので薬を飲むことが絶対悪ではありません。

 死亡率上昇の理由として、嚥下障害からくる食事摂取不良、誤嚥性肺炎の影響をあげていました。つまり副作用管理を含めて初期の投薬後の対応がうまくできていないということです。エビデンスレベルは85例という症例数を含めてそれほど高いものではありませんが、欧米からの報告を含めて納得はできるものです。現在やむを得ず使用する場合は少量から始め、長期の使用は避けるなど医師に対し慎重な投与が求められています。 
 認知症に出現するBPSD(周辺症状)に対してこの薬は適応外ですが、よく医療、介護の現場を含めて投与されています。また入院中に発生したせん妄という認知症ではない状態に対して、医療行為の安全という名目での患者をおとなしくさせるためにも使われています。そして精神症状が悪化してしまうこともよくあります。薬の作用か、自然の経過なのか区別が難しいことは事実です。

 入院治療によって認知症様症状が悪化することは高齢者によくあります。そのまま体の状態も悪化し亡くなる方もいれば、ある程度治ったが追加の治療を困難と諦め退院したら、認知症と思われていたせん妄が改善し元気になったという患者も実はいます。

 NHKの「クローズアップ現代」でも認知症患者の介護の仕方としてユマニチュードを提示されていました。(見つめて 触れて 語りかけて ~認知症ケア“ユマニチュード”~)つまり薬に頼らない治療の提示です。この治療を実践するには、教育を行うこと、そのためには人手を増やすこと、つまり介護、医療の現場の人数を増やすことが必要です。それができていない今の日本の状況では、いっぱい人手がいる欧米と異なり、薬の短期使用はやむをえないのかと現場は感じているでしょう。例示された女性に対して向精神薬を投与し続ける医療者が悪いと思いますが、環境を変えていくことが先に必要です。
出典:http://blogos.com/

■認知症に対する康復医学学会の取り組み

微小循環血流の改善で老廃物を回収する

認知症の症状軽減や治癒には、脳血管血流を含めた全身の微小循環血管の機能改善が前提となります。

 全身の組織や部位に酸素と栄養素を運び、不要な老廃物や二酸化炭素を回収するという血管内外の物質交換が起こるところは微小循環以外になく、ゆえに微小循環血管は生理学的には「交換血管」とも呼ばれるのです。

 康復医学学会の研究する主要生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、微小循環の改善と認知症の症状軽減に関するさまざまな実証例とデータがあります。

認知症改善に影響する運動療法

認知症の予防や改善には運動療法が欠かせないことはわかっています。しかし、認知症患者の方に定まった運動を続けていただくのはなかなか難しいと言わざるを得ません。

 運動療法の基本もやはり筋肉や骨、神経の刺激によって血流を効率よく流し、脳機能を活性化させることがポイントです。当学会では、独自に研究開発した指圧代用器(特許第4124463号)を使って、患者自身に認知症の予防・改善のツボ及びその周辺を軽くトントンと叩くことを勧めています。これは中国の「拍打(パイタ)」(=叩けば気と血が流れる)という叩く気功を応用したものです。

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「認知症ゼロの町」構想がスタートしています

世界的には2050年に1億3000万人が認知症を発症すると予測されており、日本でも10年後に約800万人の認知症患者を抱えるとみられています。認知症対策は日本の国家戦略の基本の一つとなっています。

 康復医学学会では数年前より、独自栽培の「HM-3000(特系霊芝)」を原材料の中心に、認知症に対してより有効に働くサプリメントの研究開発を進めており、ほぼ完成の域に達しています。

 現在、当学会を中心に、自治体と協力して「認知症ゼロの町」構想の実現に向けてプロジェクトがスタートしています。ご期待ください。

“早すぎる準備はない!”


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年5月6日金曜日

被災者の感染症対策

長引く避難所生活、エコノミークラス症候群や感染症に注意!

先月、熊本を中心とする九州地方を襲った「平成28年(2016年)熊本地震」の余波はまだ続いています。被害にあわれた方、避難生活を余儀なくされている方々におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。

さて、避難生活の長期化で懸念されるのが「急性肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)」です。長時間同じ姿勢を続けることで足の静脈に血のかたまり(血栓)ができる症状で、命の危険もあります。また避難所では、感染症のリスクもあり、専門家が注意を呼びかけています。
 「車中泊が最も危険です。特に3連泊以上続くと、血栓ができやすくなります」。新潟県中越地震(平成16年)や東日本大震災(23年)で被災者のエコノミークラス症候群の調査を担当した新潟大医学部の榛沢講師はこう指摘しています。
 エコノミークラス症候群は、椅子に座ったままなど長時間同じ姿勢を続けることで血流が悪くなり、足の静脈に血の塊(血栓)ができる症状。最悪の場合、血栓が肺に届いて血管を詰まらせ死亡する恐れもあります。中越地震では、車中泊が3連泊以上続いた被災者の約3割に血栓が見つかっています。体内の水分が不足すると血栓ができやすくなるといい、榛沢講師は「十分な水分補給が大切で、そのためにはトイレも十分確保する必要があります」と話しています。

 居住空間が限られる避難所でもエコノミークラス症候群を発症する可能性があり、その対策は歩行や運動です。榛沢講師は「膝の曲げ伸ばしをしたり、4~5時間おきに歩いて運動することも大切です」と強調します。

 さらに、不自由な避難生活が長引くと、被災者の体力低下も懸念されます。国立感染症研究所感染症疫学センターの大石センター長は「不特定多数の人が集団生活を送る避難所では感染症が拡大しやすくなります」と指摘しています。避難所で注意が必要となるのが、インフルエンザなどの“急性呼吸器感染症”とノロウイルスやロタウイルスなどによる“感染性胃腸炎”です。
 大石センター長は「感染症を予防するためには、食事前や排泄後の手洗いや消毒を徹底する必要があります」と話します。

■科学的根拠に基づく正しい「手洗い」方法

外から帰ってきた時やトイレなどではもちろん、食事の前にも手を洗うことでかなりの病気を予防できます。でも、ちょっと待ってください。正しい手の洗い方を知っていますか?

 手洗いのベストな方法については、世界保健機関(WHO)が6段階の手洗い方法、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が 3段階の手洗い方法を推奨しています。どちらも40秒ほどかかりますが、もっとも効果が期待できるのはどちらの推奨方法なのでしょうか?

 「洗面所を出たばかりの手に残っているバクテリア」に着目して、英・グラスゴー・カレドニアン大学が分析した結果、「世界保健機関の推奨する方法の方が効果はあった」ことが判明しました。被験者となったのは42名の医師と78名の看護師です。
 ただし必要なのは 6段階の手洗いの方法だけではありません。手についたバクテリアを完全に除去するには、殺菌能力のあるハンドソープや、アルコールベースの消毒剤を使い、洗ったあとの手は 清潔な布かペーパータオルでしっかりと拭くという、一連の行動が重要とのことです。

推奨される 6段階の手洗いの方法

➊ 両手のひらを洗う。
➋ 右の手のひらで左の手の甲、指と指をクロスさせるように洗う。手をかえて同様に。
➌ 両手のひらを再度あわせ、指をクロスさせるように洗う。
➍ 両手でげんこつをつくり、左の手のひらに右の指があたるようにして引き合うように洗う。
➎ 左手の親指を右手で握り回転させるように洗う。逆も同様に。
➏ 左の手のひらを右の指を使って円を描くように洗う、逆も同様に。

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「ホタテ貝殻焼成カルシウム」の力

すでに効果に敏感な農場や食品工場では、食中毒対策として使用されている「ホタテ貝殻焼成カルシウム」
 当学会では、ご家庭の感染対策・除菌・消臭にもお奨めしています。
 お奨めの理由は、
①アルコール系や次亜塩素系の製品と比べて、即効性と持続性がある。
②強アルカリ性と活性酸素種が効く。
③食品添加物として認められている天然素材だから安心・安全。
④有機物の存在下でも効果を発揮。
⑤金属製品も腐食を起こさない。
⑥無臭!


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン