2016年12月28日水曜日

貧血

「貧血」にご用心!

なんだか疲れやすいし、時々めまいもする‥‥。そんな不調を感じている場合、それは貧血かもしれません。

 健康診断でのヘモグロビン(Hb)基準値は、男性13.0~16.6g/dl、女性11.4~14.6g/dlです。この基準を下回ると貧血の恐れがあります。ヘモグロビンには、全身に酸素や栄養を運ぶ大切な役割があるので、ヘモグロビンが不足していると、様々な不調を感じるのです。
 単なる疲れや風邪と考えたり、低血圧と似ているので見過ごしたりしがちですが、以下のような症状を3つ以上感じている場合は、貧血を疑い、食事内容や運動習慣、睡眠について見直してみましょう。体のことを見つめなおす良いチャンスです!

◆ だるさや疲れやすさを感じる 
◆ 動悸や息切れ、めまいや立ちくらみがある 
◆ 風邪をひきやすい 
◆ 髪や肌につやがなくなってきた 
◆ 目の下にクマができやすい 
◆ 爪の色が悪く、割れやすい

貧血で最も多いのが、鉄分の不足が原因となる「鉄欠乏性貧血」です。女性は生理によって毎月鉄分が失われますから、鉄分補給がより重要です。また、ヘモグロビンは尿や便、汗でも排泄され、激しいスポーツでは足の裏で赤血球が破壊されることにより貧血を引き起こすこともあります。

 たくさん運動して汗をかいたら、鉄分の補給を心がけましよう。最近は健康ブームで、ランニングやマラソンなども盛んです。ところが、運動をして体力がついているはずなのに息切れがひどい、疲れがなかなか回復しない、だるいなどの症状を感じる人も多くいます。このような場合は、貧血の可能性があります。

 鉄やタンパク質、そしてそれを吸収し合成するために必要なビタミンCやビタミンB群を摂ることが必要です。ダイエットで極端に食事制限しながら運動すると、低栄養状態になり、肝心な脂肪が減るよりも先に貧血になってしまいます。その結果、やせてキレイになるはずだったのに、眼の下にクマができてやつれてしまうなどの結果が待っています。

 また、きちんと栄養を摂ったら、それが吸収されるために十分な睡眠が必要です。成長ホルモンが分泌される22時頃から2時頃には眠っておきたいものです。食べて動いてきちんと眠ってこそ、キレイで健康になるのです。

 朝礼で倒れたり、立ちくらみやめまいがしたりした時に「貧血が起きた」と言いますが、これは一過性の脳貧血で、ヘモグロビンが減ることで起きる貧血とは違います。本来は、長時間座ったりしゃがんだりしていた状態から急に動いても、自律神経が働いて脳に送る血液量を維持します。ところが、寝不足やストレスなどで自律神経の働きが低下していると、立ちくらみやめまいを起こしやすくなります。生活を整えて、心身を良い状態に保ちましょう。

■赤血球に関わる貧血

貧血は、体が酸欠状態になるため、チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色に変化してしまう現象)が出て爪床や口唇周囲が青くなったり、疲れやだるさなどを感じやすくなったりします。夏場の貧血には、汗や尿に排泄されるヘモグロビン鉄の消失による鉄欠乏性貧血が多いのですが、貧血の原因には多岐にわたります。季節に関係なく、鉄剤でも改善されないような場合は、血液自体(血球)に関わる造血機能の低下が考えられます。

 赤血球の数や質に異常がおこると貧血になり、赤血球の主要な構成物質であり酸素運搬を担うヘモグロビンが血液体積あたりで減少し、血液の酸素運搬能力が低下します。すると、多臓器・組織が低酸素状態に陥り、様々な諸症状や機能不全が表れます。

赤血球が減少する原因

赤血球減少の原因は大別すると、赤血球産生低下、または赤血球の破壊・喪失の進行が考えられます(両方が同時に起きることもあります)。

■赤血球産生の低下

○造血細胞の減少
 造血細胞の数が減少し赤血球産出能力が低下する。
○その他
 造血因子の減少や低栄養(鉄欠乏性など造血細胞の意欲が低下)

■赤血球の破壊・喪失

○出血
 出血では赤血球と血漿(水分)を同時に失う。血漿量は短時間で回復するが赤血球の回復には時間がかかるので血液が薄くなる。
○溶血
 何らかの原因で赤血球が破壊される(溶血性貧血など)。

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康復医学学会が特に注意を促している症状の一つが貧血です。貧血で血液の酸素運搬能力が低下すると、各臓器で酸素不足に陥り、顔色が悪い・頭痛・めまい・立ちくらみ・動悸・息切れ・疲労・肩こり・消化不良などの症状が表れ、様々な病気の原因となります。

 「黒米エキス」は、多くの研究者らにより様々な効果が裏付けられています。その一つが鉄分の利用を高める"造血効果"です。造血機能は、加齢やさまざまな疾患、虚弱体質、投薬などによっても低下します。
 そのほか黒米には、胃潰瘍抑制効果、視覚機能改善効果、糖尿病予防効果、コレステロールの脂質酸化予防効果、抗炎症作用、美肌効果などが期待できると言われています。

 また、がん患者などは特に貧血ががん細胞の増殖を招くことが多く、さらにがんも末期になると酸欠状態が強くなってQOLを低下させてしまいます。
 生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、赤血球の柱になる造血前駆細胞に影響を与えるデータがあります。
 黒米エキスとの併用で、貧血の改善に期待が持てます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年12月21日水曜日

体を酸性にする要因

がんは“酸性”の環境が好き!

 生活習慣や毎日食べるものによって、私たちの体はアルカリ性寄りにも、また酸性寄りにもなります。これが、がんをはじめとした現代病を引き起こす要因となりうることをご存知でしょうか。中でがんは、酸性寄りの体を好むと言われています。

 私たちの体の調子の良いときはアルカリ性寄りの状態です。体が酸性状態に変わると、そこはがんが発生しても敵が少なく、がん細胞の棲みやすい環境につながってしまうのです。


血液のpHバランスの重要性

 私たちの血液の正常なpHの値は、6.8から7.8の範囲で調整されています。検査値では、pH7.35~7.45の間が基準値とされており、血液は弱アルカリ性が一番良い状態とされています。体の中では、うまくバランスをとってこの状態をキープしています。
 しかし、この状態がほんの少しでもずれると、体の機能は悪い方向へ傾きやすくなります。体全体がpH7.7以上のアルカリ性になるとけいれんなどの症状が起き、逆にpH7.0以下の酸性だと昏睡症状が現れたりするようになります。小数点第一位のずれも私たちの体は乱すことを許されないのだということを知っておきましょう。そして、がん細胞は体の部分的にpH5程度の酸性が強くなることでそこから増殖しやすくなってしまいます。
 私たちの兼ね備えた自然治癒力が最も強力になるのは、pH7.35~7.45と言われています。この数値を維持することが大切になってくるのです。

●pHとは水素イオン(濃度)指数のことで、日本での読み方は現在ピーエッチと定められていますが、ペーハーの読みも一般的には多く用いられています。水溶液中のpHの値が小さいほど水素イオン(H+=電子を持たない)の濃度が高いことを示し、pHの値が1変化することは水素イオン濃度が10倍または10分の1異なることを意味します。酸性の場合、水素イオン活量(H+)が水酸化物イオン活量(OH-)より大きくなり、中性の場合は水素イオン活量と水酸化物イオン活量とが等しくなり、そしてアルカリ性の場合は水素イオン活量より水酸化物イオン活量が大きくなります。pH13というのは中性(pH7)の106倍の電子が入っているということです。
●血液を弱アルカリ性に保つためには、いかに多くの電子、例えばマイナス水素イオン(H-=電子を2個持つ)を体内に取り込むことができるかがカギということになります。

現代社会の生活は酸性に傾きがち

現代生活は、ストレスが多く、ファストフードで食事を済ませたり、寝不足運動不足がちだったりと、どうしても体が酸性に傾きやすい傾向にあります。
 いかに日々の生活を正して、自分の体の機能を正常に保った状態を維持できるかが、がん予防だけでなく様々な疾患になるリスクを下げることにつながります。まずは、日常的に自分の感じている不調を認識し、少しずつ改善、解決していくことから始めてみましょう。

■血液を酸性にする要因と対策


以下のような日常生活が原因で、血液が酸性に傾いてしまいます。

アレルギーなどの炎症を放置する

炎症の5大兆候「発赤、腫脹、発熱、疼痛、機能障害」が起こると、血液は部分的に酸性になります。アトピー性皮膚炎のようなアレルギー反応、頭痛・腰痛のような痛みの反応を放置したり、長期間改善されないまま放置したりすることも、血液を酸性側に傾ける要因です。

農薬や添加物、汚染による毒素を溜める

体内の毒素の排泄がうまくできていないと血液は酸性に傾きやすくなります。大気汚染物質、農薬、食品添加物、海洋汚染物質も体からできた毒素同様に酸性に傾ける要因になります。また、便秘も酸性の原因の一つ。

ストレスが多い

過度なストレスは、それが精神的なものであっても肉体的なものであっても、交感神経を優位にし、大量の活性酸素を発生させて血液を酸性に傾けます。

糖質過剰

血液中の糖分はミトコンドリアで酸素と反応してエネルギー産生に主に使われますが、糖質が過剰になると、無酸素でエネルギーを作るために、乳酸が作られやすくなります。乳酸が溜まると、細胞および組織は酸性に傾きやすくなるのです。特にがん細胞では、この反応が進行しやすく、がん細胞が多いほど酸性の環境を作りやすくします。また、酸性になると免疫機能がうまく働かずがん細胞が増殖し続けてしまいます。さらに、糖はがんのエサです。清涼飲料水、お菓子などの糖分摂取は控えることが大切です。


浅い呼吸

呼吸が浅いと血液の中に二酸化炭素が溜まりやすくなって、血液が酸性に傾きます。上記の無酸素エネルギー産生反応を進行させやすくもなります。腹式呼吸で肺の隅々に空気を行き渡らせるような深い呼吸を心がけましょう。

アルカリ性食品、厳選した良い食材を

食品に含まれるミネラル成分のうち、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどはアルカリ性を示します。これらは、大豆、海藻、野菜、果物、きのこなどに多く含まれます。
 またミネラルのうち、硫黄、塩素、リンなどは酸性を示します。これらは肉類、魚、穀類に多く含まれます。いずれも農薬や汚染物質、ホルモン剤、抗生物質には要注意!


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食材や生薬には酸性・中性・アルカリ性などの性質のほか、体を温めるもの(温)と体を冷やすもの(寒)、そして常用により温寒のバランス調整作用のあるもの(平)といった特性があります。
 当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」に配合した四系(赤芝・黄芝・白芝・黒芝)は、すべて“アルカリ性の平”の薬能・薬理を持っています。
 つまり、毒性がなく、特定の部位に限定されずに体を正常化する作用が期待できるのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年12月14日水曜日

光と睡眠

アイマスクの快眠パワー

 皆さんは寝る時にアイマスクをつけていますか?

 「いいえ」と答える方が多いかもしれません。アイマスクをつけると寝苦しいと感じるかもしれませんが、実はアイマスクには睡眠を高める驚くべき効果があるのです。
 アイマスクにもよりますが、ほとんどの場合は光を完全に遮断してくれるために、どんな明るい場所でも集中して睡眠を促すことができます。寝る時は部屋を暗くするからアイマスクは必要ない、という方もいるでしょう。しかし電気を消していても、実は月の光や街灯などで部屋に多少の明かりは入ってしまいます。アイマスクにはそのすべての光を遮断する効果があります。

 夜になると眠りを誘うホルモン「メラトニン」が分泌されます。このメラトニンのおかげで眠くなるのです。メラトニンは暗いとより分泌されます。夜間でも明るい環境だとメラトニンの分泌が阻害されてしまい、ゆっくり休むことができません。アイマスクで光を遮るとメラトニンの分泌が増え、深い眠りにつくことができます。アイマスクには睡眠の質を上げる効果もあるのです。

 アイマスクをして睡眠をとることによって、寝付くのが早くなったという人も多く、その大半が朝まで熟睡できたと話します。光を遮断するという効果もありますが、アイマスクによってこれから睡眠状態に入るということを体全体に意識させることになり、体は一気に睡眠モードに切り替わります。アイマスクで睡眠の“メリハリ”をつけることで、睡眠の体制をしっかり整えることができるのです。
 アイマスクで体全体から睡眠を促し熟睡できるということは、短時間の睡眠にも有効です。たった数時間の睡眠でも十分に体の疲れをとり、リラックスすることができます。日々忙しく、睡眠時間が少ないという人でも、暗い環境を作ることで短時間での熟睡に繋がります。

和漢研 アイマスク
アイマスクを選ぶときは、耳にゴムをかけるタイプのものはやめましょう。寝ている間に、耳が痛くなることがあります。ゴムが頭の後ろを1周するタイプを選んでください。耳が痛くならないほかに、寝ている間に外れることも防いでくれます。

 さらに効果を高める方法としては、耳栓が効果的です。視覚ストレスからだけでなく、耳からの音のストレスなどにも気をつける必要があります。アイマスク+耳栓でさらに、熟睡効果も高まります。
 さまざまなものが睡眠に影響を与えているので、それを防ぐことが良質な睡眠への一歩となります。もちろんアイマスクや耳栓だけはなく、日頃の生活習慣も大切になってきます。仕事、家族のストレスや、寝る前のテレビやスマホが交感神経を優位にさせ、眠りを邪魔してしまう原因にもなるのです。


■光と体内時計の働き

光は体内時計と深い関係があり、体内時計を進めるのも遅らせるのも光が原因です。実際は25時間の体内リズムを24時間に同調させる役割を光は担っています。その仕組みは以下の通りです。

◆網膜に入った光が光情報として「視交叉上核」の時計に伝えられます。視交叉上核とは、脳の視床下部にある非常に小さい領域で、哺乳類の概日リズムを統率する時計中枢としての役割を担っています。

◆光情報は「時計遺伝子Per」の光受容領域に働きかけ、リズム変位を起こします。時計遺伝子Perとは、時計の秒針のようなもので、光情報によって体内時計を1時間早める働きをします。

 このように光は体内時計の調整にとって大切な役割を持っています。光は目から入って脳を刺激し、生体リズムを変化させるのです。睡眠が不規則になり体内時計が乱れると、通常の食事をしていても脂肪肝になりやすく、肝臓がんになるリスクが増えるとするマウスの実験の結果を、先日アメリカのベイラー医科大学などのグループが発表したのも注目すべきニュースでした。

 体温調節やホルモン分泌、そして睡眠に対する光の影響力には特徴があります。最低体温となる明け方に光を浴びると体内時計の時刻が進み、夜中に光が当たると体内時計は遅れだします。朝、溢れる太陽の光を浴びて目覚めると、夜は光の影響で早く眠くなり、早寝早起きになります。ただし3000ルクス以上の光が必要となります。

光と睡眠ホルモン

睡眠と光の関係についてはホルモン(メラトニン)の役割が重要視されています。メラトニンは別名“睡眠ホルモン”といわれ、メラトニンを適切に分泌することが質の高い眠りにつながります。メラトニンは通常、夜間に合成されますので夜間に増加します。
 メラトニンの分泌リズムは視交叉上核によってコントロールされており、光によってメラトニンは抑制されます。つまり、明るい時間帯は睡眠ホルモンであるメラトニンはほとんど合成されない、ということになります。明るい部屋ではなかなか眠れないのはこのためです。

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活性ラフマエキス配合アンチストレス(R)

 質の良い睡眠をとる方法としては、適正なアイマスクの効果的な利用と同時に、「ラフマエキス」を併用することをおすすめしています。古くから中国などでリラックスハーブとして利用されてきたラフマは、メラトニン生成の原料となるセロトニンの産生を促し、脳内ホルモンのバランスを調整するため、睡眠改善などの生理作用が認められています。
 また、体の深部体温が低くなると眠りにつきやすくなることがわかっています。これは、体温の基準値が下げられることにより、代謝が低下し、体内で生み出される熱の量(熱産生)が少なくなるためだと考えられます。「グリシン」には入眠時の深部体温を低下させる効果が確認されています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年12月7日水曜日

GMOの問題

遺伝子組み換え(GM)食品の基礎知識

「GM」は"Genetically Modified"(遺伝子組み換えされた)という意味。「遺伝子組み換え作物」のことは英語では"Genetically Modified Orgasnisms"といい、略して「GMO」と呼ばれています。人間に都合のいい特性のDNAを細胞から取り出し、遺伝子の構成や並び方を変えて別の細胞に組み込むことで、新しい特性をもった生物や植物を作る技術。1980年以降の新技術で、昔ながらの交配(かけ合わせ・品種改良)とは全く異質で、種の垣根を越えて行われるため、将来的にどんな危険を生み出すかが未知なのです。

遺伝子組み換え例

【除草剤耐性】…除草剤をかけても枯れない作物 
【殺虫性】…害虫やウイルスを殺す毒素を持っている作物 
【新機能】…「ビタミンA強化米」「花粉症緩和米」など 
【成長スピード】…2倍のスピードで成長する鮭 
【その他】…「光る糸をつくるカイコ」など

日本に輸入されている遺伝子組み換え(GM)食品

●現状は、大豆、とうもろこし、じゃがいも、菜種、綿実、てんさい、アルファルファ、パパイヤ8種類だけ 
●大豆の輸入状況(2011年度):自給6%、輸入94% ★輸入先:アメリカ64.6%、ブラジル20.0%、カナダ13.8%、その他1.6% ★GM大豆の作付面積:アメリカ94%、ブラジル83%、カナダ79% ⇒日本に流通する輸入大豆の約8割がGM!

日本のGM表示の抜け穴

現在、上記8つの農作物とその加工品にGMの表示義務はありますが、次の場合は表示義務がありませんので注意が必要です。表示の抜け穴といえます。

【抜け穴①】 
 組み換えDNAや、それによって生成したたんぱく質が含まれない場合には、遺伝子組み換えである旨を表示しなくてもよい。つまり、GM飼料で育った家畜の畜産品(肉や牛乳、チーズ)やGMOから作られた加工品(油、醤油、液糖、水飴、コーンフレークなど)には表示義務がないということ。

【抜け穴②】 
 GM原料が原材料全体に占める割合が4番目以下重量の割合が5%以下ならば表示義務がない。つまり、分量が少しであれば遺伝子組換えであることが表示されない場合もあるということ。

【抜け穴③】 
 5%以下の意図せぬ混入には表示義務はない。つまり、前回運搬したGMOが箱の隅に少しだけ残っていたような場合は「遺伝子組換えでない」と表示できるということ。

規制の厳しいEUでは、基本的に遺伝子組み換え技術を用いている食品は全て表示義務があり、表示が免除される意図せぬ混入の場合も、0.9%未満と非常に厳しい。

■GM食品の問題点

① 健康への懸念 ~三大障害「がん・腫瘍」「アレルギー」「不妊・奇形」~


◆ GMコーンを長期に与えたラットの実験(仏):腫瘍の発生高い早死率など有害性を示しました。この実験は、外国では大きく報道され大問題になりました。GM推進派が反論をしましたが、科学者側は、「GM推進側は科学的根拠なく反論している」として一蹴しています。(写真左)

◆ GM大豆を長期にマウスに与える実験(露):GM大豆で育ったマウス(A群)は発育の悪いものが多く、生後3週間までに半数が死んでいます。この実験は日本の学会で報告されました。(写真右)

 GM食品の安全性と健康への懸念について厚生労働省は「安全性に問題がない食品以外は市場に流通していない」と答弁。これに対して消費者団体は「長期に摂取したときの慢性毒性の安全の保証がない」と批判しています。

 また、国際がん研究機関(IARC)は2015年3月、米国の巨大GM企業であるモンサント社が開発した除草剤「グリホサート(商品名:ラウンドアップ)」発がん性の恐れがあると発表しました。
※モンサントはグリホサート耐性を持つGM品種を開発・販売しています。


② 環境への問題 ~生態系の破壊~

◆ GM遺伝子が花粉によって広がれば、その影響ははかり知れません。
◆ 除草剤耐性のスーパー雑草が出現して、より強力、より危険な除草剤が必要になっています。
他の生物、昆虫、鳥類などへの影響や被害も未知。
◆ 自然の喪失、多様性の喪失、在来種の絶滅など、生体系全体への影響も問題です。

③ 社会的な問題 ~増大する農家の支出、独占されるタネ~

◆ GMの種子や肥料は在来種よりも高く、「収穫量がアップする上、農薬や除草剤を使わなくて済む」という宣伝でしたが、思ったほど収穫はなく、「スーパー雑草」や「スーパー害虫」が出現して、その対策に新しい農薬や除草剤を買う羽目に。GMOに切り替えた農家の支出は増える一方です。

◆ モンサント社などのGM企業は、組み換え遺伝子は知的財産だとして特許権を主張し、契約していない畑の作物を検査し組み換え遺伝子が見つかれば、特許権の侵害で訴えています。また、特許使用料を払いGM企業と契約してしまうと、自主採種は禁止されているため、毎年、GM企業から種を買うことになり、農薬もGM企業のものを使用せざるを得なくなります。そして、毎年契約料を払い、GM企業の立ち入りも許すことが求められます。こうして、GM企業は農業の独占化を進めているのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年11月30日水曜日

風邪とインフルエンザ対策

風邪をひかない生活習慣!

11月最終日、冬本番を迎えました。くしゃみや鼻水、咳など、風邪の症状の人が増え始めています。風邪の多くはウイルス感染によって人から人へとうつります。風邪をひきおこすウイルスは200種類以上もあり、感染するウイルスの種類や型が異なるたびに風邪をひくことも少なくありません。風邪予防にはウイルスにさらされないこと、ウイルスに負けない抵抗力をつけることが大切です。

ウイルスにはこうして感染する


 感染ルートには、ウイルスの付着した手を介して口や鼻の粘膜から感染する「接触感染」、風邪をひいた人の咳やくしゃみによってウイルスを含んだ小粒子が飛び散り、それを吸い込むことによる「飛沫感染」、さらに空気中に浮遊したウイルスを吸い込むことによる「空気感染」があります。こうしたことから、風邪の予防には「こまめに手洗いをする」「マスクを着用する」「症状の出ている人に近づかない」ことが基本です。
 また、同じ環境で過ごしていても、体力や抵抗力が低下している人はウイルスに感染しやすくなります。しっかり睡眠をとり、十分に栄養を補給し適度に運動し、風邪に負けない身体づくりを実践しましょう。また、なるべく薄着を心がけることも効果的です。厚着は気温の変化に身体が順応する力を弱めて、抵抗力の低下につながります。

風邪をひいてしまったら…

まず、十分な休養と睡眠をとりましょう。ウイルスにより胃腸が弱っている時は、おかゆなど温かく消化が良いものを食べましょう。また、食べたくないときは体が風邪との闘いに専念しているときです。無理に食べたり食べさせたりしないことです。
 ただ、発熱や炎症があると体内の水分を消耗しますので、水分補給は十分に行うことが大切です。食欲が出てきたら、消耗した体力を補う意味で、たんぱく質や糖質などを摂ってエネルギー補給をしましょう。


■インフルエンザ対策も十分に

通常の風邪のほか、インフルエンザ対策も重要です。風邪の症状は進行もゆるやかで、症状も鼻やのどを中心とした上気道に起こり、発熱しても38度と比較的軽度です。一方、インフルエンザは感染して1~3日の潜伏期間後、突然38度以上の高熱や全身の倦怠感、食欲不振の全身症状が強くあらわれるのが特徴です。
 インフルエンザウイルス対策には、通常の風邪対策以外に湿度管理も大切です。加湿器などで50~60%の湿度を保ちましょう。
 なお、効果の有無の議論は尽きませんが、予防ワクチンの接種をして安心する人が大勢います。一方、ワクチンを打ったのにかかってしまったという人が多いのも確かです。特に高齢者の中には摂取したのにインフルにかかり、重症化して亡くなってしまった方も多く報告されています。
★インフルエンザワクチンの接種はあくまで自己責任で、が前提です。

 ワクチン接種奨励側の意見は「インフルエンザは例年12~3月頃に流行するが、接種効果が現れるまでに2週間程度かかるため、12月中旬までに接種するのが望ましい。接種には、発病リスクを低減させ、かかった時の重症化防止に有効とされている」など。
 一方、摂取反対側の意見は「そもそもワクチンは効かずむしろ感染者を増やす。接種が重症化防止に有効だとされるデータも全くない」というもの。反対意見の裏付けとして有名なのは「前橋医師会のレポート」。ある児童の予防接種事故をきっかけに集団接種を中止した前橋市は、研究班を立ち上げました。そして5つの市で計75000人を対象にして6年間にわたり、インフルエンザワクチンの疫学調査をしました。そして罹患率が全く変わらずワクチンが予防に何の効果も示さないことが証明されたというものです。

インフルエンザ予防のポイントはIgA抗体

そもそもインフルエンザウイルスは、そもそも鼻やのどから感染しますが、これを防ぐIgA抗体(免疫グロブリンA)の産生細胞(M細胞)は粘膜の下の組織にしか存在しません。このIgA抗体をまったく増やさない現行のワクチンでは予防・治療は不可能なのです。
 のど飴として世界で初めて「インフルエンザ予防・治療用の経口投与組成物」の特許を取得した「霊芝エキス」「センダン葉エキス」を配合した製品では、IgAにターゲットを絞り、極めて予防・治療効果の高い飴型商品の開発に成功しています。こののど飴は、ウイルスが肺に入って発病する前にのどの段階で食い止め、不活化する製品です。
 さらに昨年、九大と近大の研究者らが、霊芝から抗インフルエンザ薬のリード化合物(感染を抑制する働き)を発見したことを発表しています。「HM-3000(特系霊芝)」を常用されている方は普段からインフルエンザの予防対策をしているということになります。
⇒九州大プレスリリース:http://www.kyushu-u.ac.jp/pressrelease/2015/2015_08_27.pdf


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年11月22日火曜日

認知症と生活習慣病

認知症対策へ国際連携

日米欧の先進7カ国(G7)保健相会合が9月12日、神戸市で開かれました。その中で、世界的な課題となっている高齢化について討議し、認知症の早期診断や患者の生活環境の改善を目指した対策に乗り出すとした「神戸宣言」を採択しました。

 厚生労働省によると、認知症関連の施策が保健相会合のテーマとなるのは初めてとのことです。5月に開かれた主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に引き続き、高齢化社会にG7が一致して取り組むことを確認しました。

 厚労省は、日本で実施している認知症患者や家族への支援の取り組みが世界でも参考になるとみて、成果を積極的に発信して貢献を図るとしています。閉幕後の記者会見で塩崎恭久厚労相は「(患者が暮らす)地域でケアするシステムを構築する重要性が認識された」と述べました。

 世界保健機関(WHO)によると、世界の認知症患者は4,700万人で、2050年には約3倍に増える見通しだそうです。神戸宣言は「認知症の人が地域とつながり、それを享受できるための数々の活動を支援する」とした上で「治療法開発を加速するような研究を奨励する」と明記しています。

 さらに、WHOが患者の住みやすい環境づくりのために策定する認知症の予防や早期診断、ケアなどの行動計画を支援するとしています。この行動計画は、世界各国の施策の基となると見込まれています。

 保健相会合には、先進国よりも急速な高齢化が懸念されるアジアからラオスやミャンマー、シンガポール、タイの閣僚も参加。日本の介護保険制度のような公的制度の導入に強い関心を示しました。塩崎厚労相は「G7とアジアには共通の課題が多く、今後も連携を深めていきたい」と話しました。
(出典:http://iryou.chunichi.co.jp/)

■認知症と生活習慣病の関係


 食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足、喫煙など、良いとは言えない生活習慣から起こる病気(糖尿病・脂質異常症・高血圧・脳卒中・肥満など)を生活習慣病と言います。
 日本人の死亡原因の3分の2は生活習慣病によるものとされています。高齢者の生活習慣病は増え続けており、認知症と大きく関連していることも分かってきました。


生活習慣病が脳に及ぼす影響

脳の血管に障害が起きると、脳血管性認知症が発症しやすくなります。

◆糖尿病:

生活習慣によってインスリンの分泌が低下したり、インスリンに対して抵抗性が表れたりすることで、血液中のブドウ糖を処理し切れず、血糖値が高いままになると、脳血管や脳神経に障害が起こりやすくなります。

◆脂質異常症:

血液中の中性脂肪やコレステロールが多くなり、血管内に溜まることで動脈硬化になると血管内が狭くなるため、血流が悪くなったり、血管がもろくなったりし、結果、心疾患や、脳梗塞、脳出血などが起きやすくなります。

◆高血圧:

血圧が高いという状態は、血管が大きく引き伸ばされる状態が続く事です。その結果、血管が傷み、動脈硬化などを起こしやすく、脳卒中などの原因になります。


◆肥満:

BMI(肥満指数)の値が25以上を肥満と言います。肥満になる生活をしていることが様々な病気を引き起こす元になります。糖尿病や脂質異常症などは、肥満との関連があります。また、肥満は無呼吸症候群になりやすく、脳へ送る酸素が少なくなることで、脳に障害を引き起こす原因にもなると言われています。


糖尿病患者はアルツハイマーの発症リスクが4.6倍に

九州大学で行われていた研究の結果、2型糖尿病と関係する高インスリン血症状態が、アルツハイマー型の原因と言われているアミロイドβたんぱくを分解出来なくすることがわかりました。また、アミロイドβたんぱくと同じく、アルツハイマー型の原因と考えられているタウたんぱくの変質促進にも関わっているとされています。そして糖尿病の人の発症リスクは、血糖値が正常な人より約4.6倍も高くなっている事も明らかになっています。

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認知症を予防するには、まず生活習慣の改善を

生活習慣病は、そのほとんどが「HM-3000(特系霊芝)」による改善が期待されます。そして、康復医学学会の研究協力によって先日発売されたサプリメント(商品名「光華」)を試された方の多くは認知機能に改善が見られています。
 特筆すべきは、多くの人がそれまで持病として持っていた何らかの生活習慣病も改善されたことです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年11月17日木曜日

本当は危険な製品

抗菌せっけん、米で販売禁止!

米食品医薬品局(FDA)は9月、抗菌作用のあるトリクロサンなど19種類の殺菌剤を含む抗菌せっけんやボディーソープなどを販売禁止にすると発表しました。通常のせっけんより殺菌効果があるという根拠がなく、長期使用の安全性も検証されていません。
 一部の米企業はこうした殺菌剤の使用をすでに中止しました。トリクロサンを含む製品が多く流通している日本でも影響が出そうです。

 これを受け、厚生労働省は各都道府県衛生主管部(局)長宛に「薬用石けんに関する取扱い等について」、その対応を指示文書を通達しています。

※19品目の詳細は厚労省の下記アドレスをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11125000-Iyakushokuhinkyoku-Anzentaisakuka/0000138230.pdf

 規制対象となったのはトリクロサン、トリクロカルバンといった殺菌剤を含むせっけんやハンドソープ、ボディーソープなど。トリクロサンは殺菌効果などをうたう液体抗菌製品の93%に含まれており、2000種以上が販売されているといいます。
 FDAは「消費者は抗菌せっけんは細菌の増殖を防ぐのにより効果があると考えがちだが、通常のせっけんと水より有効だという科学的根拠はない」と指摘しました。さらに「殺菌剤は長期的に利点よりも有害となりうる可能性があるとの指摘もある」と警告しています。

 一部の研究によると、殺菌剤を使うことで耐性菌が増えるリスクがあるほか、ホルモンの働きを阻害するなど健康への影響を懸念する意見もあります。FDAは2013年、衛生製品メーカーに、トリクロサンなどの有効性と安全性のデータを提出するよう要請し、販売規制の是非を検討してきました。

 今回の規制対象に消毒液や医療機関向けの製品は含まれていないということです。FDAは通常のせっけんと水による手洗いを推奨しており、せっけんがない環境ではアルコール消毒液の使用を勧めています。

 トリクロサンは抗菌成分を持つ物質として、多くの日用品に含まれており、米国ではトリクロサンを含むせっけんが40年以上前から市販されています。日本では1990年代に病原性大腸菌O-157の被害が広がると抗菌剤に注目が集まり、トリクロサンが配合された薬用せっけんなども広く使われるようになりました。
(出典:http://www.nikkei.com/)

■良いと勘違い…危険性が増す商品

「薬用」のせっけんやシャンプー、ハンドソープのほかにも、健康に害を及ぼすような製品が多い現代生活。以下のものを避けるだけでも病気のリスクは軽減されます。


【ハミガキ剤】 

ハミガキ剤は、基本的には使わない方が良いです。ハミガキ剤の界面活性剤は歯茎の粘膜にとっては毒性があります。ハミガキ剤を使う時はなおのことですが、歯茎を擦ってはいけません。
 また、決して抗菌剤フッ素ラウリル硫酸ナトリウムが入っているものは使わないでください。歯茎の粘膜に炎症を起こし、かえって歯周病の原因となります。体の洗いすぎでアトピーや皮膚炎が増えるように、歯の磨きすぎも口内炎や歯周病、虫歯の原因になります。
 歯茎のバリアー機能を破壊しないような歯磨きを心がけましょう。

【マーガリン】 

 マーガリンは、トランス脂肪酸を多く含む油脂の代表格。デンマークで販売禁止となっているほか、多くの先進国では「毒」と見なされ厳しく規制されています。
 トランス脂肪酸は動物の肉や乳にも5%程度含まれますが、天然のトランス脂肪酸は人工の脂肪酸とは構造が違います。人工的に作られた不自然なトランス脂肪酸には発がん性があるほか、心臓病、糖尿病、注意力欠損、認知症などを引き起こします。ショートニングも同じ。

【牛乳】 

牛乳に含まれるリンとタンパク質は血液を酸性に傾け、体からカルシウムを失わせるよう働きます。牛乳には母乳の約6倍のリンが含まれており、実際にpHは変わらなくてもそれを代償しなければなりません。その結果世界中で、「牛乳を飲む人の方が骨が弱い」というデータが多いです。
 また乳糖不耐症の場合、牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を分解できないので、この場合牛乳に含まれる栄養素を利用することも難しくなります。
 牛乳は仔牛のための母乳です。ミルク好きな人も、“牛乳は嗜好品”と割り切ることが大切です。

【肉】 

最も農薬汚染されている食物は野菜や果物ではなく、肉や牛乳です(米国人の農薬汚染源は95%が肉と牛乳)。飼料穀物の残留農薬は、牛の体内で濃縮蓄積されます。
 当然肉食女性の母乳も農薬汚染が進んでいます。    

【栄養ドリンク】

栄養ドリンクに疲労回復効果があるような気がするのは、配合されているカフェイン、アルコール、HFCS(果糖ブドウ糖液糖)による中枢神経興奮作用によるものです。これらには疲労回復効果がないばかりか、いずれも中毒性の高い物質でむしろ副腎をさらに疲労させます。

【食品ラップ】 

某有名製品の原料(ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル)も、添加物(フタル酸エステル)もともに発がん物質で、催奇形性生殖毒性があります。
 使うなら安全性の高い無添加ポリエチレン製のものを選ぶのがよいようです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年11月10日木曜日

糖化のリスクを増長する食べ方

"主食重ね食べ"生活習慣病の原因にも

太めの人は、ラーメンにごはんなどの“主食の重ね食べ”は控えて――。
 大阪府が府民の食の傾向について初めて実施した調査で、肥満度の高い人は、重ね食べの回数が多いことがわかりました。重ね食べは全国にも広がっています。

大阪では「お好み焼き+ご飯」は当たり前?
お好み焼き+ご飯」「うどん+かやくご飯」「チャーハン+ラーメン」‥‥
 お昼時には炭水化物を組み合わせたランチメニューを掲げた飲食店が目に付きます。大阪人にとって重ね食べは庶民の食文化。お好み焼きや焼きそばとご飯を一緒に食べるのは普通のことのようです。外食の多い大阪商人が、江戸時代からうどんといなりずしの組み合わせで食べていたのが発祥とされ、戦後、それにお好み焼きやたこ焼きなどソース味の「粉もん」が加わったのです。

「その食文化が栄養バランスを崩しているのでは」という問題意識から、大阪府は昨年末、18歳以上を対象に調査。約1900人から回答を得ました。「米・パンと、麺類や粉もんを一緒にどれぐらいの頻度で食べているか」という質問に、「1日1食以上」と回答したのは、男性26.8%、女性26%。4人に1人が毎日食べているのです。「週1食以上」に広げると、男性61.5%、女性47.1%に急増。肥満度を示すBMI(体重を身長の2乗で割った数値)でみると、肥満とされるBMI 25以上の人のうち、週1食以上食べるのは63.9%。BMI 18.5~25の普通(51.6%)、BMI 18.5未満のやせ(44.6%)より高いという結果です。
 この結果は、重ね食べはカロリー量が多くなりやすいためと考えられ、アルコールと同様に、重ね食べの量や回数を控えた方が体に良いことがわかります。

 食事は、三大栄養素のタンパク質と脂質、炭水化物を偏りなく食べるのが理想的とされます。炭水化物からのエネルギー摂取量が食事全体の6割を超えると、内臓脂肪が増えるなど肥満や生活習慣病の原因となります。農林水産省と厚生労働省が2005年、食事バランスガイドを策定。主食や主菜など5つの料理グループに分け、バランスの良い食事のために、1日に何をどれだけ食べたらよいかを分かりやすく示しました(例:1日2200kcalを摂取する人の場合、主食は小盛りのご飯6杯が目安)。
 一方、食事と死亡リスクを調査するため、国立がん研究センターは、1990年代後半に45~75歳だった男女約8万人を15年間追跡調査。食事バランスガイドを基準に食事内容を点数化して4群に分けたところ、最もバランスが良い食事をしている群の死亡リスクは、最も悪い群より15%低かったのです。

 家庭でお好み焼きやたこ焼きを作る際は、残り物の野菜や肉、魚介類を入れることが多く、外食よりバランスが良いそうです。1回の食事の量とバランスに気を配ることが大切です。


■"糖化が進む食べ方"予防法

チャーハンとラーメンなど、炭水化物の重ね食べは「糖化」を促進します。実は糖化こそが老化や病気の大きな原因のひとつなのです。活性酸素による原因を「体のサビ」と呼ぶならば、糖化はいわば「体のコゲ」ともいうべき反応で、細胞などを劣化させてしまいます。
 糖化とは、タンパク質や脂質が糖と結びつくこと。血液中に余分な糖分があると、老化促進物質である「AGE(終末糖化産物)」を作り出します。糖化によってコラーゲンが破壊されると肌は弾力を失います。
 また、糖化の生み出した老廃物が皮膚の細胞に沈着するとシミやくすみになってしまいます。さらに、AGEは肌や髪の老化を促進させるだけでなく、体のいたるところに病巣の原因をつくってしまうのです。

糖化が進む!?「危険な食べ方」とは

糖化は、「食べ方」に大きな原因があります。あなたはいくつあてはまりますか。あてはまる数が多ければ多いほど、あなたの糖化は進んでいるということです。

▼早食いである 
▼甘いものや清涼飲料水を好んで摂る 
▼定食はまずご飯から食べ始める 
▼あまり野菜は食べない 
▼パンや麺類をよく食べる 
▼スナック菓子が好き 
▼食後の一服のタバコがたまらない 
▼つい食べ過ぎてしまう 
▼飲んだ後の〆はラーメン! 


糖化を防ぐ食品を選ぶ

糖化を防ぐには、血糖値を急に上げない食品が効果的です。「GI(Glycemic Index)値」の低いものを選びましょう。
 特に主食となる炭水化物は摂り方に注意が必要です。パスタやおかゆはGI値が低めですが、重ね食べは控えるべきです。肥満や糖尿病など生活習慣病の原因になります。
 GI値が低めな野菜類ですが、カボチャ、ニンジン、ジャガイモなどは高GI値。オススメはキノコ類や海藻類です。
 意外かもしれませんが、嗜好品である牛乳をはじめとした乳製品や肉類もすべて49以下です。

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糖化したヘモグロビン(HbA1c)は酸素を寄せ付けなくなり、細胞に酸素が行き届かない状態にします。
 「HM-3000(特系霊芝)」は、酸素の供給量を高める作用のある物質「2,3-DPG」の産生促進HbA1c生成阻害作用など、糖尿病の改善に影響する様々なデータを有しています。食後1時間のタイミングでの軽い運動や、AGEを増幅してしまうタバコを止めるなどの糖化を防ぐ生活を心がけるととともに、霊芝パワーをぜひ実感してください。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年11月2日水曜日

エネルギーと酸素

50歳を過ぎたら「低糖質・高酸素・高体温」

がん細胞は、正常細胞が細胞分裂の際にコピーミスをした中から突然変異してできます。その際、発がん物質(イニシエーター)が作用することで発がん遺伝子が目覚め、細胞分裂を繰り返して増殖していきます。
「活性酸素」は、最悪の発がん物質であり、認知症の元凶でもあります。50歳を過ぎたら“白い主食”を避けたほうがよいのは、活性酸素を過剰に発生させる原因になるからです。これは人体のエネルギー産生システムと関係しています。

 私たちの細胞には、「解糖系」「ミトコンドリア系」という2種類のエネルギー産生システムがあります。なぜ、システムが2つあるのか、その理由は生物の進化の過程の中に隠されています。

 解糖系は、地球上にまだ酸素がなく気温の低い時代に原核細胞が使っていたエネルギー産生システムが起源です。糖質を原料に動くシステムで、エネルギー効率は高くないものの、必要に応じて瞬発力のあるエネルギーをつくり出します。人間では若い体でよく働きます。

 一方、ミトコンドリア系は、地球上に酸素が発生した後に出来たシステムです。ミトコンドリアは細胞内の小器官で、細胞1個あたりに数百~数千個存在しています。呼吸によって得た酸素と日光を使い、食物のわずかなエネルギーをもとに、莫大なエネルギーを効率よく作り出します。こちらのシステムは持久力に長けています。

 この2つのシステムは、私たちの体内でも常時互いを補い合いながら働きます。ただ、どちらがメインになるかは体内環境によって違ってきます。解糖系は、「高糖質・低酸素・低体温」という三つの条件のもとでよく働き、ミトコンドリア系「低糖質・高酸素・高体温」のもとで活性化します。

 50歳を過ぎた体に必要なのは、瞬発力よりも持久力に長けた持続可能なエネルギーです。生殖期を終えると、ホルモンの分泌や体のエネルギーの使い方などが若い頃とは違ってきます。そこで体の変化に応じて、解糖系からミトコンドリア系に主体を移す必要が出てきます。子孫を残すという役割を終えた後、健康で長生きしていくために、体を作り変えていかなければならないからです。
 ところがミトコンドリア系は、解糖系が動き過ぎてその働きを邪魔されてしまうと困ったことが起こります。酸素をもとに、「排気ガス」ともいえる活性酸素を過剰に発生させてしまうのです。

 50歳を過ぎたら、解糖系を働かせ過ぎないために、白い主食や白砂糖を避けましょう。白い主食や白砂糖は食物繊維がないために腸からの吸収が早く、血液中のブドウ糖の量(血糖値)が一気に上昇します。そうなると、解糖系が活発になり、ミトコンドリア系が活性酸素を大量につくり出すことになってしまうのです。

■エネルギー不足は酸素不足から

述べてきたように、人間のエネルギー産生には解糖系とミトコンドリア系という2つのシステムが備わっています。そして使い道により、それぞれ下表のような特徴があります。


 1日どころか5分間呼吸せずに酸素を供給しなければ死んでしまいます。これは、生命維持に必要なミトコンドリア系のエネルギーが不足してしまうからです。

 しかし、現代社会は酸素不足の時代でもあるのです。


酸素不足(酸欠)を起こしてしまう4つの原因

(1)ストレス:
 人間関係、環境の変化などの内的ストレスに対応するため体内でホルモンが作られますが、それには酸素が使われます。また、大気汚染・喫煙・飲酒などによる外的ストレスに対しても体内毒素を除去するために酸素が使われています。

(2)けが、肉体疲労:
 けがの治癒や筋肉疲労の回復にも酸素が使われます。

(3)病気・薬:
 ウイルス・病原菌や薬・化学合成品なども細胞内の酸素量を低下させます。

(4)大気中の酸素濃度の低下:

 空気中の酸素の比率は21%と教わってきましたが、現代先進国では17~15%、東京の都心部にいたっては13%にまで低下しているといわれています。

 血液中の酸素濃度は16%です。酸素不足になって濃度が低下すると、脳内ホルモンなどが減少してうつ病になりやすくなり、また嫌気性のがん細胞を活性化し増殖させます。

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酸欠時代、平常時こそ「HM-3000(特系霊芝)」が必須

酸素を全身の細胞へ運搬するのが、赤血球中の“酸素運搬タンパク質”と言われるヘモグロビンです。

HM-3000の4系統霊芝
康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、全身に運ばれた酸素を切り離して酸素供給量を高め細胞の酸欠を改善する働きを持つ「2,3-DPG(グリセリン2,3-リン酸)という物質を産生・増加させることが確認されています。
 また、霊芝は肝臓で作られる「GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)という非常に強い抗酸化作用を持つ酵素の増加を促します。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年10月26日水曜日

認知機能改善サプリメント

認知症を遠ざける水の飲み方・選び方

認知症の予防には、水の飲み方も重要です。脳の約80%が水分である以上、どんな水を腸から吸収して脳に届けるか、これを意識するのも大切なことです。
 人の脳は、水分不足にとても弱いものです。人体の総水分量のうち1~2%減ってしまうだけで、意識レベルが落ち、物忘れが生じ、認知能力が低下します。認知とは周囲の存在を認識し、それが何であるか理解し、どうすればよいのか判断し、行動に移す過程のことです。通常、人は認知の流れを意識しなくてもスムーズに行動できますが、その流れをうまくつかめなくなり、状況に適した正しい行動をとれなくなるのが認知症です。

 私たちが日常的にくり返し得ている“のどが渇く”という感覚は非常に重要な感覚です。人体は、体内の水分量が2%減るとのどに渇きを感じるようにできています。脳の認知機能を保てるギリギリの水分量であることを、のどの渇きが教えてくれているのです。この感覚を放置してはいけません。体内の水分量が3%減ると、脳はもはや水分不足の指令を出す力もなくなり、のどの渇きを感じなくなります。そして、6%減ると脱水症状を起こし、生命の危機に陥ります。
 ところが高齢になると、のどの渇きを感じにくくなってしまいます。50歳を過ぎたら、のどの渇きを感じる前に水を飲む習慣をつけましょう。
 脳機能を守るためには、1日に1~2リットルの水をこまめにチビリチビリと飲むことがポイントで、平均1・5リットルを基準に、あとは季節や発汗量などに応じて調整するとよいでしょう。

 認知症予防には、水の選び方にもポイントがあります。
 第一に、塩素や加熱などによって殺菌処理をしていない水であること。水道水など塩素を含む水は腸内細菌にダメージを与えるとともに、活性酸素を発生させる原因になるので飲み水には適しません。また、水は加熱すると、水が本来持つ生理活性能力を失ってしまいます。よって大事なのは、加熱殺菌しなくても、安心しておいしく飲める天然水であること。具体的にはパッケージに「非加熱」と記載されているナチュラルミネラルウォーターを選びましょう。
 第二に、アルカリ性の水であること。アルカリ性の水には、酸化した細胞を還元する作用を期待できます。水素イオン濃度指数(pH)が7・4以上のものをおすすめします。
 第三は、ミネラルをほどよく含むこと。とくにカルシウムとマグネシウムが大事です。天然水に含まれるミネラルはイオン化されているため、体に吸収されやすいのです。吸収率はほぼ100%と考えてよいでしょう。天然水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量は「硬度」という単位で示されます。就寝前は硬度の高い水は体に負担となるので、硬度の低い「軟水」がよいのですが、日中には硬度60㎎/L以上ある天然水の中から"おいしい"と感じる水を選ぶとよいでしょう。           
 (出典:『1分間「腸」健康法』藤田紘一郎著)

■認知機能を改善するサプリメント!

以前、この「本説伝」(8/10号)でもお伝えした、認知機能改善サポートサプリメントがいよいよ発売されます。

 この商品は、当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」をはじめ厳選された原材料を配合し、認知症の予防や改善を目的に研究を進めていたもので、一般社団法人 認知症改善サポート日本協会が販売します。

実感して納得いただける、4つのパワー!

この商品の特徴は、次の4つの原材料の配合バランスにあります(特許出願中)。

(1) HM-3000(特系霊芝)エキス & 霊芝炭末

すでに、霊芝の特異成分「ガノデリン酸A」による微小循環の改善が、認知機能の予防とその症状緩和に影響することは判っていました(詳細は当学会ホームページをご覧ください)
→http://www.koufukuigaku.org/kenkyu_reishikounou_06ninchishou.htm
 また、霊芝炭末から放射される赤外線が、霊芝炭末に豊富に残留するケイ素を活性化し、他の配合物の効能に補完作用や増幅作用を及ぼすと考えられています。

(2) ビール酵母(セレン含有)

ビール酵母には、現代人に不足しがちな栄養素が豊富に含まれているため、様々な効能が期待されます。特に霊芝の効能を促すセレンを含有した酵母です。
※ビール酵母に含まれる栄養素:アミノ酸(18種)、食物繊維、ビタミンB群、ミネラル類(10種以上)、核酸(DNA, RNA)、グルタチオン(抗酸化物質/グルタミン酸、システイン、グリシンがこの順でペプチド統合したトリペプタイド)、グルカン、エルゴステロール

(3) オメガ3系脂肪酸

オメガ3系脂肪酸は、アレルギー抑制、炎症抑制、血栓抑制作用が期待できる、いま話題の健康油です。商品には食用アマニ油、DHA、EPAを配合しました。現代人のオメガ6系脂肪酸過多の食生活による体質が、認知症をはじめ、生活習慣病やアレルギー症状などを増やしている原因にもなっています。大切なのはオメガ3とオメガ6の摂取バランスです。

(4) サバペプタイド

サバはとても細胞賦活力に満ちた“薬効のある魚”として認識されており、中国では海魚で唯一の「薬用魚」として扱われています。そのサバの天然型タンパク質を高吸収ペプタイドの形で加えました。ペプタイドとはアミノ酸が結合した構造で、栄養効率はアミノ酸単体よりもずっと高くなります。疲労回復に役立つ酵素を増やす作用や、脳内の神経伝達を阻害する水素イオンを除去する働きがあります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年10月19日水曜日

潰瘍性大腸炎

食物繊維は便秘に逆効果!?

先日、NHKの『ガッテン!』で、「出た!便秘新対策で劇的改善SP」が特集され、腸の動きを活発にする運動や、食物繊維の新事実が紹介されました。

 女性に多い便秘ですが、近年では男性の便秘も増えています。大腸の病気には難病の「潰瘍性大腸炎」などがあります。

 健康な大腸に備わる腸ぜん動の「大ぜん動」は、便を通常の200倍ものスピードで動かすことで排便を促します。大ぜん動を復活させるには「うつ伏せゴロゴロ寝運動」が効果的です。お腹のあたりにクッションを敷き、うつ伏せになって寝転がり10分程度左右にゴロゴロする、ただこれだけの運動です。この運動を行うことによって、大腸内に貯留し大腸の自然な動きを妨げていたガスを体外に追い出すことができます。再び過剰なガスのない状態で大腸が正常に働きだすと大ぜん動が起こるようになり、便秘の解消などに役立ちます。


●便秘中の食物繊維は改善に逆効果!

十分な食物繊維を摂ると便秘予防に非常に効果的であることはよく知られています。しかし、ひどい便秘になっているとき、さらに食物繊維を多量に摂ることはかえってお腹のハリなどの原因になる場合もあるので注意が必要です。
 便秘のときの心がけとしては、うどんなど消化吸収のよい炭水化物を摂るのがよいといわれています。これは、本来出ていくべき便やガスによって腸がパンパンの時に、それ以上食物残渣の原因となるものを詰め込まないという意味なのです。
 そして、いったん便秘が解消したら、今度は便秘予防のために積極的に食物繊維を摂りましょう。食物繊維は大腸の働きが正常なうちから摂ることが大切です。

●潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は大腸粘膜に潰瘍やびらんなどが起こる原因不明の炎症性腸疾患です。 お腹が痛くなったり、下血が混じったり混じらなかったりする下痢の存在が特徴的な症状といえます。
 潰瘍性大腸炎の発症はどの年齢層でもみられますが、男女とも発症のピークは20代です。 日本では人口10万人に対して100人程度で、例えばアメリカなどに比較すると半分以下ですが、それでも国内に16万人を超える患者がおり、決して珍しい病気ではありません。

●潰瘍性大腸炎のセルフチェック

□ 原因のわからない強いお腹の痛みや、同時に発熱などの症状が起こる
□ 体重が急に減ってしまう  
□ 便に血や、白っぽい粘液などが混入していることに気づく
□ 便秘と下痢を繰り返す  
□ 貧血や風邪をひきやすくなったといった変化があった

 1つでも当てはまる方は、潰瘍性大腸炎の疑いがあります。医療機関にご相談ください。

■原因不明の疾患「潰瘍性大腸炎」とは?

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。
 病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。この病気は病変の拡がりや経過などにより下記のように分類されます。

① 病変の拡がりによる分類 :全大腸炎、左側大腸炎、直腸炎 
② 病期の分類 :活動期、寛解期 
③ 重症度による分類 :軽症、中等症、重症、激症 
④ 臨床経過による分類 :再燃寛解型、慢性持続型、急性激症型、初回発作型

 この病気は難病指定の非特異性炎症性疾患です。これまでに大腸粘膜に対する異常な免疫反応(体の中に異常な抗体ができ、これが自身の大腸粘膜を攻撃する)などが原因とされていますが、遺伝的素因や食生活、腸内細菌叢の変化などが複雑に絡み合っており、すべてが明らかになっているわけではありません。
 肉体的、精神的ストレスで悪化することがありますが、ストレスは原因というよりも誘因と考えられています。

 よくなったり悪くなったり(緩解と再燃)を繰り返すことが多いため、緩解期になっても治療を中断しないことが大切です。
 緩解期には厳しい食事制限は必要ありませんが、症状のある時には、高脂肪食や繊維質の多い食事を避け、アルコールや香辛料をひかえるようにします。
 肉体的、精神的ストレスをきっかけに悪化することがあるため、ストレスを多く受けないような自己管理も重要です。

 厚生労働省の特定疾患に指定されていますので、申請すると医療費の補助が受けられます。

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免疫系の疾患であるにせよ、その他の原因が大きいにせよ、康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には潰瘍性大腸炎の改善実績があります。

 HM-3000(特系霊芝)は、恒常性の保持作用・調整作用を基本とし、また、作用が特定の臓器に限定されない毒性(副作用)がない「温寒」の性質に対しても双方向性に優れている、正常化作用を持っているなど、いわゆるアダプトゲンとしての条件を兼ね備えています。

 クスリに頼らない自然治癒力の向上が期待できます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年10月12日水曜日

胸腺と松果体

現代人の免疫力は低下している!?

肺炎というありふれた病気で亡くなる方が最近急増しており、日本の死因の第3位になっています。また、4人に1人が結核にかかっています。結核はもう根絶された過去の病気だと思っていましたが、最近どんどん増えているのです。

 1918年に世界的にインフルエンザが大流行しました(スペイン風邪と言っていました)。当時の世界人口が12億人の時に2000万~6000万人が亡くなりましたが、亡くなったのは栄養失調で免疫機能が低下していた人達でした。現在でも、クラス閉鎖しても全員がインフルエンザに感染したわけではなく、かからない人もいます。

 免疫機能低下の原因は、胸腺が委縮して小さくなってきたからです。老化が原因ではなく、胸腺の退化が原因です。そして、胸腺を作っている栄養素(ミネラル)がケイ素です。毛細血管の内壁がLDL(悪玉コレステロール)で狭くなったり詰まったりして、胸腺につながる毛細血管に栄養と酸素が届かなくなって胸腺が萎縮したり消えてしまっているのです。

 一方、脳内にある松かさ状で豆粒大の小さな器官「松果体」は"第3の目"と言われ第六感を働かせ、免疫力の増強に関わる脳内ホルモン「メラトニン」を分泌します。松果体は、昼と夜の身体のモードを切り替える体内時計のスイッチの役目もはたしています。

 高度成長期以前、日本の道路は未舗装で、空気中には多くのホコリや砂塵も漂っており、花粉等の量が今より少なかったというわけでもありません。環境の変化により人の体の免疫力の感度が敏感になり過ぎたり、反応するレベルの臨界値が下がっているのでしょう。胸腺に栄養を与え正しい白血球(Tリンパ球)の教育を復活させることが大切なのです。

■胸腺と松果体を強化して老化を防ぐ

 「胸腺」は胸骨の裏側、心臓の上前部にあり、Tリンパ球と呼ばれる白血球を作り出している臓器です。胸腺は実は"白血球の教育器官"で、人間の免疫機能を支配する要となっています。
 赤血球の寿命は約120日、白血球(Tリンパ球)は7日ですが、白血球(Tリンパ球)は誕生して約100日間は胸腺に存在しています。その間、どういう外敵が来たら、どういう戦い方をすればいいか訓練されているのです。それから、血管内に入り約7日で死滅します。

 老化が進むと胸腺は萎縮して小さくなり、当然、免疫力が低下していくと考えられていました。胸腺を構成している臓器成分の基になっているのは「ケイ素」です。ケイ素が欠乏すると老化現象が始まってきますから、日頃からケイ素を補えば老化予防となり、胸腺の萎縮から免れて強く正しい免疫機能の維持・促進に役立つのです。

 「松果体」は、脳内ホルモンを分泌する小器官です。松果体が老化するとホルモンの産生量が減って支障をきたします。そして、このような重要な働きをする松果体の組織を構成している成分もケイ素なのです。ケイ素を十分に摂り入れると、松果体の働きが正常に戻っていきます

松果体には、脳砂と呼ばれる炭酸カルシウムでできた砂状の細胞が存在します。この脳砂は骨と同じ成分(炭酸カルシウム)ですが、脳砂を生成する過程でコラーゲンとケイ素が関わっています。松果体は人間の一日の生活リズム(サーカディアンリズム)、明るい昼間は活発に行動して、暗くなると眠るという自然のサイクルに合わせて、自律神経である交感神経と昼のホルモン、副交感神経と夜のホルモンを働かせます。そして朝の光を感じ取って体内時計をリスタートさせるスイッチとして働く機能を持っています。

 また人も第6感と呼ばれる能力を持っているといわれています。ツバメやハクチョウなどの渡り鳥が長距離を飛んで見知らぬ土地から毎年同じ越冬地に帰って来る能力や、レース鳩や伝書鳩の帰巣本能なども、松果体が持つ能力を活用した良い例です。
 人もこの第6感を十二分に働かせることにより、自然の変化に順応、対抗する力を持つのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2016年10月5日水曜日

アディポサイトカイン

生活習慣病予防のカギ 「アディポサイトカイン」

「最近、メタボぎみだなぁ」と不安になっている人はいませんか? その肥満や内臓脂肪には「アディポサイトカイン」が関わっているかもしれません。

 アディポサイトカインとは、脂肪細胞から産生・分泌される様々な物質の総称のことで、TNF-α、PAI-1、HB-EGF、レプチン、アディポネクチンなどの種類があります。

 生活習慣病の予防にはコレステロールや中性脂肪のコントロールが重要とされていますが、コレステロールと同じくらい生活習慣病予防のためにはアディポサイトカインのコントロールが重要であることがわかってきました。

アディポサイトカインには善玉と悪玉がある

 コレステロールに善玉と悪玉とがあるように、アディポサイトカインにも善玉アディポサイトカインと悪玉アディポサイトカインがあります。内臓脂肪が蓄積すると、脂肪細胞で産生・分泌されるアディポサイトカインに異常が生じて、血液中の悪玉アディポサイトカインが増加し、善玉アディポサイトカインが減少します。悪玉アディポサイトカインが増えると、高血圧や糖尿病、脂質異常症などを引き起こして、動脈硬化を引き起こします。また、内臓脂肪が増えれば悪玉が増えますが、内臓脂肪が減れば、善玉が増えることがわかっています。
 つまり、いかに悪玉アディポサイトカインを減らして、善玉アディポサイトカインを増やすかが、生活習慣病を予防するカギとなるのです。

善玉アディポサイトカインの増やし方

アディポサイトカインには、TNF-α、PAI-1、HB-EGF、レプチン、アディポネクチンの5つがあると説明しましたが、この中でレプチンとアディポネクチンが善玉になります。TNF-α、PAI-1、HB-EGF、が悪玉です。
 レプチンとアディポネクチンを増やすためには、先ほど説明したほうに、内臓脂肪を減らす必要があります。内臓脂肪を減らすためには、食事制限も大切ですが、ウォーキングやサイクリングのような有酸素運動をすると良いでしょう。また、レプチンの分泌量を増やすためには、睡眠をしっかりとることが大切です。きちんと眠ることで、レプチンの分泌量を安定させることができるのです。さらに、アディポネクチンは魚に含まれるEPAを摂ると分泌量が増えますので、イワシやサンマ、サバなどの積極的に食べることをおすすめします。

 善玉アディポサイトカインが増えれば、太りにくくなり、さらに生活習慣病を予防することができるのです。これからはコレステロールだけでなく、アディポサイトカインを意識した生活を送るようにしましょう。
(出典:http://hotrange.net/)

■レプチンとアディポネクチン

レプチンは、脂肪組織から分泌され、食事をしたときに「これ以上エネルギーはいらない!お腹いっぱい!」と脳に伝えてくれる善玉ホルモンです。このホルモンは食事を始めてから20~30分後に分泌され働き始めます。血液中にレプチンが流れ出して血中のレプチン濃度が上がると、脳に対して"満腹信号"を発信します。内臓脂肪が増えるとレプチンの働きは低下します。レプチンには、①満腹サインを出して食欲を抑える ②エネルギー消費を増加し、肝臓機能で脂肪を燃やす ③血糖値を下げて、糖尿病を予防・改善する、という3つの効果があります。

 アディポネクチンは、糖代謝、脂質代謝をスムーズにし、傷ついた血管を修復し動脈硬化の発症を防ぐ善玉ホルモンです。レプチンと同じ脂肪細胞から分泌され、血中濃度は一般的なホルモンに比べて高くなっています。このホルモンは、動脈硬化抑制のほか、肝臓を活性化させることによるインスリン感受性の亢進、抗炎症、心筋肥大抑制などの作用が知られています。内臓脂肪が増えると脂肪細胞が肥大・分裂し、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンは減少します。

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康復医学における肥満などの生活習慣病対処法

HM-3000(特系霊芝)⇒ 必須栄養素の吸収と供給および血流を改善する

体が吸収した栄養素を各臓器や細胞組織に供給するのが微小循環です。HM-3000(特系霊芝)は、血液の粘度、赤血球の凝集、毛細血管の出入口の収縮など、微小循環血流を総合的に改善します。また、エネルギー産生に必要な酸素の供給に影響を与えます。

三種混合だし ⇒ 吸収効率の高い良質のタンパク質を摂取する

タンパク質を体内で利用するには体内で合成されない9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれていることが重要で、それらがすべて存在する食物はアミノ酸スコアが100となります。そして、アミノ酸はコラーゲンペプチドの状態が最も吸収しやすいのです。

コエンザイムQ10 ⇒ 基礎代謝(ミトコンドリア活性)を促進する

1日の総消費エネルギーの60~70%を占める基礎代謝は、筋肉の中に多く存在するミトコンドリアの活性に影響します。筋肉量の減少はミトコンドリアの活性低下につながり基礎代謝を低下させます。ミトコンドリアのエネルギー産生促進に最も重要なのがコエンザイムQ10 なのです。


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光・愛・感謝 村雨カレン

2016年9月28日水曜日

じんましん

原因の特定が難しい「じんましん」

「じんましん(蕁麻疹)」は身近な病名ですが、食べ物で誘発されることが多いせいもあって実態はあまり知られていません。これを機にもう一度勉強しておきましょう。

 じんましんとは、皮膚の浅い層に部分的なむくみやブツブツ、赤みが集中して現れる皮膚疾患のことをいいます。症状は、まず痒みを覚えます。痒み以外に、患部がチクチクしたり、熱い感じがしたりすることもあります。

【原因は?】

種類が多く原因を特定することは難しい病気です。大人では食品添加物や食物自体に誘発される場合、ダニやハウスダスト、ペット、花粉、大気汚染、薬などが単独または複合して起こす場合などがあります。子供は風邪の後に免疫系が活発になって起こる場合が多いようです。痒み、熱、痛み以外にミミズ腫れのようなじんましんが出ることもあります。また、じんましんの一種に血管浮腫というのがあり、これが気道に生じると呼吸困難を起こして窒息し、最悪の場合は死に至るケースもあります。

【治療法は?】

抗ヒスタミン剤を内服薬または注射で使用する治療が一般的。日常の生活では、生活リズムを整え、疲労や睡眠不足に注意することが大切です。

【予防するには?】

基本的には、原因物質を避ける予防法が最良の方法です。特にアレルギー性じんましんは、原因になる食物を食べないこと、動物性アレルギーの場合は動物に近付かないことが大切。非アレルギー性の場合は原因を特定する必要があります。

【じんましんの種類】

●心因性じんましん
 ストレスが原因のじんましん。日常生活でのストレスを貯めないことが最高の予防法となる。
●アレルギー性じんましん
 食事性じんましんで、代表的なものはサバなどの青魚、エビ、カニ、そばなどが原因になることが多い。子どもでは卵や牛乳も原因の多くを占める。また薬や羽毛、そばがらなども原因になる。
●急性じんましん:
 風邪などの感染症がキッカケでじんましんが出るが、通常は2週間以内で治癒する。
●機械性じんましん
 圧迫や摩擦で出るもの。重いカバンをさげると腕が赤くなったり、下着のゴムの圧迫で赤くなったりする。
●コリン性じんましん
 発汗の刺激で出るじんましんで、運動や入浴、体が温まったり興奮したりしたときに出やすい。汗のかきはじめに小さいじんましんが沢山できてピリピリと痛みを伴うことが多い。
●寒冷じんましん
 冷たいものを触れたり飲んだりすると出る場合がある。
●温熱じんましん
 温水や温風によって体が温まり皮膚の温度が上昇すると発症する。
●日光じんましん
 太陽光の強い時期に起こりやすい。日光の当たった部分が赤く腫れ、かゆみを伴う。基本的には発症しても日光を避けていれば数時間で症状が治まる。

■アレルギー性じんましん発症のメカニズム

ヒスタミンが膨らみやかゆみを発生させる

 皮膚の血管内や血管周辺には、極めて小さい粒子がたくさん詰まった肥満細胞(マスト細胞)が散らばっています。肥満細胞内の粒子にはヒスタミンロイコトリエンという化学物質が含まれています。
 アレルギーや外部刺激など、じんましんの原因物質が肥満細胞を刺激することで、その細胞からヒスタミンが放出されて、血管内に広がります。血管には微小な穴がたくさんありますが、分泌されたヒスタミンの影響で血管が拡張されて穴も広がります。この穴よりサイズが大きい赤血球や白血球は漏れることはありませんが、血液の液体成分(血漿)は漏れて血管の外に滲み出します。その結果、血漿が皮膚の一部を盛りあげて、じんましんの特徴である皮膚表面の赤みやむくみが表れます。さらにヒスタミンはかゆみの神経を直接的に刺激するため、じんましんが発生した箇所はかゆくなりやすいのです。
 
 このようにじんましんは皮膚の浅い層に大小様々な部分的なブツブツが現れて、赤みとむくみが目立ち、強いかゆみを伴います。しばらくすると跡形もなく消えてしまいますが、チクチクと焼ける熱さを感じることもあります。

 じんましんの原因は様々で、アレルギーだけではなく、暖かい部屋から寒い所に出たり、腕時計の絞めつけ、運動後に汗をかいて出る場合もあり、特に体調や時間帯に左右されます。
 じんましんが出る仕組みは明確で、抗ヒスタミン薬によって症状を抑える治療も確立されていますが、じんましんの発症自体をなくすといった根本的な治療法はまだなく、基本的には原因物質を避けながら薬を服用し続けることになります。

HM-3000商品『HM真菌』
(和漢生薬研究所)
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 当学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」には、アレルギーを含めた免疫系疾患の対策に関しても多くのエビデンスデータを持っています。

(参考:http://www.koufukuigaku.org/kenkyu_reishikounou_07meneki.htm)


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2016年9月21日水曜日

血管の老化

塩分と動物の油は、血管の老化の原因?

血管の中でも一番大切な毛細血管の老化を促す大きな原因は日常の食生活です。そして、血管を狭くさせる要因の一つは“塩分の過剰摂取”があげられます。塩分はおいしさを感じる要素でもあるため、つい多めに摂りがちです。
 では、なぜ塩分がいけないのでしょうか?

 まず塩分を摂り過ぎると体内では余計な塩分を出そうと血圧を高くして排除しようとします。それでも余る塩分が血管の壁に入り込んでしまう結果、血管壁はしなやかさを失くし、厚く硬くなってしまうのです。徐々に血管の内側にある内皮細胞が傷つきその傷口に異物が入り込みます。その異物の代表が悪玉のLDLコレステロール、つまり油なのです。そのLDLコレステロールは異物(非自己)なので、体内の免疫機能が働き攻撃をします。その結果、免疫細胞のマクロファージは不要な酸化LDLコレステロールを食べて処理をするのです。おなか一杯になったマクロファージは泡沫細胞に変化し血管内膜にふくらんだコブを作ります。これが血管の通りをさらに悪くするアテローム性プラークなのです。


 毛細血管が何かの原因で詰まってしまうことが毛細血管の老化へとつながります。余分な塩分以外に毛細血管を詰まらせる理由はあります。それが酸化悪玉コレステロールの過食、つまり“油脂の過剰摂取”です。体にとって良い油、悪い油の見分け方の目安は、人間の体温より高い動物の油かどうかということです。

 毎日の食事で少しずつ血管内に入ったこの油は人間の平均体温36.5℃(深部体温でも36.5~37.5℃)では体外に出られないのです。考えてみてください。ラードは牛の油脂です。鉄板の上で熱を加えれば溶けますが、人間の体温では溶けません。なぜなら牛の体温は38.5℃なので、もし36.5℃で溶けるなら牛の体内で霜降り脂肪はできないのです。このように豊かな食生活によって人間より体温の高い動物の油脂を食する機会が増えたことが問題です。人間より体温の高い動物を別表でつけましたので参考にしてください。

 動物でも魚の油(EPA、DHA)は人間の体温より低いのでOKです。また、植物性油、特に質の良いオリーブ油は最高です。これらは血管の抗老化にも良い油といわれています。


■血管の老化によるリスクと予防

血管の99%は毛細血管です。血管の老化とは毛細血管の老化のことであり、その原因は、野菜不足や運動不足、睡眠不足などの悪い生活習慣です。これに「タバコ」が加わると、血管の老化だけでなく身体全体の老化を早め、死に近づきますので注意が必要です。
 血管の老化は、
①(血管が)硬くなる
②(血管が)厚くなる
③(血管が)狭くなる
という3つの変化を起こします。実際の年齢よりも血管年齢の方が高いという場合、「血管が詰まる・破れる」リスクが高くなります。詰まった場合は「心筋梗塞」「脳梗塞」、詰まって破れた場合は「脳出血」「くも膜下出血」になります。
 また、脳血管の老化は認知症の発症にも大きな影響を与えます。

毛細血管の老化を予防するには

AGE(終末糖化産物)を発生させない食生活

糖質を制限する(人工甘味料は別の意味で危険)、AGEの多い食品(ファストフード、ジャンクフード)は手に取らない、酸化ストレス(紫外線、タバコ、深酒など)を避ける。

軽い運動を習慣化する

運動は内皮細胞の機能を改善します。少し汗ばむ、中程度の運動が効果的です。速歩やスロージョギング、室内運動としてはベンチステップなどがオススメ。1日30分以上毎日続けてみてください。分けて行ってもOK。週3回以上、合計で180分以上を目標にしましょう。
 激しい運動はむしろ内皮細胞の機能を低下させ動脈硬化を促してしまう恐れがあり、逆効果だといわれています。


血流改善こそが真の健康への近道!

真の健康とは、病気や老化の原因である毛細血管の老化を止めること、また毛細血管血流により全身の各組織・器官・細胞に必要な栄養素や酸素、ホルモンや抗体などが運ばれ、正しい新陳代謝が行われることによって体内に蓄積された重金属類の不純物やその他の老廃物を排出することにあるのです。

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当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、毛細血管血流の改善だけでなく、毛細血管内皮細胞増殖への促進作用が確認されていますので、血管内皮の保護、損傷後の内皮細胞の修復へとつながり、毛細血管壁の正常性および血栓形成の予防に重要な意味を持っています。
 つまりHM-3000は、毛細血管の老化予防に最も効果的な生薬といえるのです。


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2016年9月14日水曜日

はしかとワクチン

はしか感染広がる 「第3波」に注意

大阪府泉佐野市の関西国際空港(関空)から、はしかの感染が広がっています。空港従業員や利用客ら少なくとも計39人の発症が確認され、今後も感染拡大が心配されています。厚生労働省は「2回接種が必要なワクチンをきちんと受けていない人は、早く受けてほしい」と呼び掛けています。


感染力強いウイルス

はしかは麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。風邪と初期症状が似ていますが、感染力が強いのが特徴です。免疫を持たない人がウイルスに感染すると、ほぼ100%発症します。感染から約10日の潜伏期間を経て、発熱やせき、鼻水などの症状が表れ、高熱や全身に発疹が出ます。

 発症者が最初に現れたのは8月9日。関空の国際線カウンターなどで接客を担当する20代の女性従業員でした。厚労省によると、9日以降に発症した利用客3人は、7月31日に関空にいました。4人はこの時期に関空にいた別の人物から感染したとみられています。

 従業員と接触した医療関係者も次々に発症。関空利用客の1人が参加した千葉市の幕張メッセで開かれたコンサート会場にいた人への感染も確認されています。大阪府は8月9日を「第1波」、次に症状が相次いだ同21日以降を「第2波」としています。2次感染者から広がる「第3波」は9月7日ごろ以降とみています。


「排除状態」にあったが…

日本は2015年3月、世界保健機関(WHO)から、はしかの「排除状態」にあるとの認定を受けました。国内に定着した麻疹ウイルス(土着ウイルス)による感染が3年間、確認されなかったことから、一般には日本ではしかが「撲滅された」と理解されています。
 日本は先進国の中では認定を受けたのが遅く、対策が進んでいた海外からは「はしか輸出国」と非難されたことも。はしかはワクチンを2回接種すれば、ほぼ免疫を獲得できるため、2006年度から未就学児に2回の定期接種を始めています。2007~08年にワクチンを十分に受けていなかった10~20代に大流行が起きたことから、2008年度から5年、中学1年と高校3年が接種する機会が設けられました。2008年に1万人超だった患者数は2009年以降は激減しています。

 今回の感染者にはワクチン接種歴のない人が目立っています。感染の大半は20~30代で、ワクチン接種を1回しか受けていない人が多いとのこと。十分な免疫が付かなかったため、感染につながったとみられています。


■ワクチンの有効性論争

はしか(麻疹)には、特異的な治療法はありません。日本でははしかと風疹を予防するための混合ワクチン『MRワクチン』が広く使用されています。ワクチンを接種することで95%以上の人に免疫をつけることができると言われていますが、副作用もあります(接種して2週間以内の発熱が約13%、接種後1週間前後の発しんが数%、アレルギー反応としてのじんま疹が約3%、発熱に伴うけいれんが約0.3%)。重篤な副作用として脳炎がありますが、因果関係が不明なものを含めて100~150万人に1人以下とされています。

最終判断は自分たちで下すしかない

そもそも予防接種を打つかどうかを判断するには、正確な情報が必要です。しかし、医師や学者の間でもワクチンの有効性を訴える人や無効性を説く人の双方がいますので、その情報が正確なのか偽りなのかの最終的判断は自分たちで下さなければならないのが難しいところです。

【ワクチン積極論者の言い分】

「はしかは感染力が強く空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。ワクチンが有効な予防法といえます。また、はしかの患者に接触した場合、72時間以内にワクチンの予防接種をすることも効果的です。反ワクチン論者のせいで、わざと子どもをはしかに感染させて"自然な免疫"を付けさせようという人もいますが、合併症を起こして後遺症が残るリスクは高いのです。はしかに限らず、ワクチンは免疫の弱い人たちを病気から守るためのものでもあります。ワクチンを打っても免疫がつきにくい人、病気のせいでワクチンを打てない人もいます。不正確な反ワクチン論が広まると、こうした弱い人たちが被害を受けることを忘れないでください」


【反ワクチン論者の言い分】

「はしかのワクチンも風疹のワクチンも効きません。たとえばイスラマバード市内の病院は運ばれてきたはしかの子どもたちの50%以上は以前に予防接種を受けてきたことがわかっており、ワクチンに何も予防効果もないことを証明しています。日本のトップ機関である国立感染症研究所のデータでは、はしかにかかった人の66%ははしかワクチンを接種、風疹に罹った男性の76%は風疹ワクチンを接種、女性の65%は風疹ワクチンを接種、とあります。やはり予防効果はありません。そもそもワクチンは効果がないどころか感染症を増やしてしまうのです」

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 いずれにせよ、きちんとワクチン接種する人も、ワクチン接種しない人も、無防備な時期が生じるのは避けられません。また、はしかワクチンは不足しており、予防接種を希望しても、打つのが難しくなる恐れも出てきています。

(はしかに関する国の考え方は、厚労省のホームページをご確認ください。→ http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/


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2016年9月7日水曜日

注目の「ケイ素」

ケイ素(珪素・シリカ)の体内での働き

健康や美を保つ成分として、ケイ素(=シリカ)に注目が集まっています。
 ケイ素とは岩石や土壌、粘土などを構成している元素のことを指し、一般的には水晶の形状をしているとして知られています。そのケイ素が健康や美容に対してどのような働きをするのか、なぜ重要であるのかについてご紹介します。


【体内での働きと効果】

実はケイ素は、ケイ酸塩として皮膚や骨、毛髪、爪、血管、細胞壁など、人の身体の様々な部位に含まれており、なかでも皮膚への含有量が一番多いとされています。
 体内に含まれるケイ素は肌の保湿、骨や毛髪、爪、コラーゲンの再生などを手助けしてくれています。つまり健やかな素肌や強い骨、しなやかな髪には、ケイ素の働きが少なからず関係しているというわけです。
 特に肌の弾力を保つのに必要なエラスチンや、潤い成分であるヒアルロン酸を結びつけ肌を丈夫にしてくれる働きがあるため、健やかな肌には必要不可欠な成分と言えます。


【ケイ素が含まれる食品】

加齢により次第に減少すると言われているケイ素ですが、日常ではどのような形で摂取できるのでしょうか。ワカメの茎、アサリ、昆布、大豆、ゴボウが、ケイ素を多く含む食品です。なかでもワカメのケイ素含有量は4.8mg/100gと、特に多いと言われています。大人が1日当たりに必要とするケイ素は9mgですから、含有量の多いワカメで考えても、毎日200gずつ食べなければならないという計算になります。
 白米や精白パン、加工食品が多く取り入れられている現代の典型的な食事内容からは、ケイ素の摂取量は非常に少ないと推測されます。上記にもあるように、そもそも食事で1日に必要なケイ素を摂取しつづけるのは非常に困難であることが分かります。

【ケイ素が不足すると】

これらの理由からも、サプリメントなどの健康食品や化粧品などからケイ素を取り入れることが効果的と言えます。
 では、ケイ素不足になってしまうとどのようなことが起こるのでしょうか? 先述の通り、ケイ素は皮膚や骨、毛髪、爪など身体の様々な部位に存在しており、それらの成長促進や再生を手助けする役割を担っています。例えば骨を強くするためにはカルシウムが必要とされていますが、実はカルシウムを効率良く補給させるためには、ケイ素の働きが重要なのです。つまりケイ素が不足すると、骨が弱くなるのです。のみならず、血管内皮細胞の構成成分でもあるケイ素の不足は、肌、爪、毛髪、歯などの老化も促進してしまうのです。
(出典:http://www.skincare-univ.com/)


■霊芝とケイ素の関係

ミネラルを取り込んだ「HM-3000(特系霊芝)」

康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は群馬県嬬恋村農場で栽培しています。
 浅間砂を使用した培養用の埋床の中に霊芝菌を蔓延させた原木を埋め込むと同時に、さらに浅間砂を暑さ2㎝前後覆います。浅間砂は火山性のため雑菌率が極めて少ないため、菌糸の発育が雑菌に阻害されることなく、菌糸は木質内深部に蓄積された栄養分や浅間砂の持つミネラル、特にセレニウムやケイ素を吸収し含有した霊芝が得られるのです。


ポイントは"水溶性ケイ素"

ケイ素が体に良いといっても、火山灰や浅間砂に含まれるような鉱物性のケイ素(SiO2:二酸化ケイ素)はそのままでは体内に吸収されません。水溶性ケイ素(イオン化して水に溶けている)が重要なのです。
 ケイ素は植物や海藻類の「細胞壁」を構成する成分で、この細胞壁が食物繊維です。ただ、生野菜などを食べても実際に食物繊維を消化できる量は少なく、ケイ素もほとんど摂れません。しかし、食物繊維を長時間煮込んでいくと、ケイ素が水溶性の成分になって溶け出してくるのです(熱水抽出)。水溶性ケイ素は吸収性が高いうえ、腸内の善玉菌の活動を活発にし腸内環境を整えます。つまり、長い時間をかけてコトコト煮込んだ野菜の煮物には、水溶性ケイ素が溶け出しており、それを食べることで様々なケイ素のメリットが得られる、ということになります。
 霊芝製品を選ぶ際にも、ケイ素を十分含んだ霊芝が原料であること、そしてしっかりと水抽出したエキスを使用していることが重要です。
 生薬や漢方薬の多くが植物性であり、それを乾燥させて細胞壁を壊しやすくし、煎じて利用する‥‥というのはまさに理にかなったケイ素の取り出し方でもあったのです。


独自開発品「霊芝炭末」の効用

霊芝の黒焼き
康復医学学会の研究から生まれたものに「霊芝炭末(=霊芝の黒焼き粉末)」があります。ケイ素をはじめ、カルシウム、リン、ゲルマニウム、セレニウムを含有したHM-3000(特系霊芝)を長時間にわたって高温化し、かつ、ほぼ無酸素状態で炭化させ粉末化しています。
 アレルギー疾患や腎障害の改善など、いわゆる薬用炭としての効能の他、驚くべき特長を有しています。ケイ素は太陽光や火、炭などから放射される赤外線によって活性化しますから、霊芝炭の炭化成分が発する遠赤外線が、含有するケイ素を活性化。今度はその活性化したケイ素原子から、霊芝炭末の外に向かって赤外線を含む光エネルギーを放射します。
 霊芝エキス末や他の生薬に微量の霊芝炭末を混ぜると、元の生薬自体の効能が増進したりよみがえったりするのは、ケイ素の活性化に秘密があったのです。


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2016年8月31日水曜日

高齢者、認知症と睡眠

細胞へのCaの出入りが睡眠を支配?

人はどのようなメカニズムで眠り、どのようなメカニズムで起きるのでしょうか。疲れたから寝る。8時間ぐらい寝たから起きる。そんな単純なことのように思いますが、細胞レベルでみると、ある原子の働きでコントロールされているといいます。

人の睡眠時間と覚醒時間は一定に保たれています。毎日、同じように過ごしていれば、だいたい同じ時間帯に眠くなり、だいたい同じ時間、睡眠を取って、毎朝、同じ時間に起きます。逆に、睡眠を長く取りすぎて、朝、起きるのが遅かった日は、その日の夜、なかなか眠くならないし、徹夜をした日は翌日、早くから眠くなってしまいます。
 実体験で皆が体験していることなのですが、どのようにしてバランスを取っているのか、何が睡眠時間を測っているのか、これまではっきりと分かっていませんでした。

 東京大学と理化学研究所の研究チームは、遺伝子操作を施したマウスを使って実験を行いました。その結果、細胞内にカルシウムイオンを取り込む遺伝子群をなくしたマウスでは睡眠時間が減少。一方、カルシウムイオンを細胞外へ放出する遺伝子群をなくしたマウスでは睡眠時間が増えたのです。
 これらの結果などから、研究チームは、マウスが寝るためには神経細胞にカルシウムイオンが入る必要があること、逆にマウスが起きるためにはカルシウムイオンが神経細胞から出る必要があると結論付けました。寝るとき、起きるときには、細胞ではカルシウムの出入りが起こっていたのです。

 カルシウムイオンが睡眠時間を調整しているというメカニズムが明らかになったことで、睡眠に異常がある病気の治療に役立つのではないかと研究チームは考えています。
 アルツハイマー病などの認知症では、同年代の人と比べても睡眠が浅く、重度の患者ではたったの1時間程度の短時間でさえ連続して眠ることができなくなる人もいるようです。
 こうした症状は睡眠と覚醒のバランスが異常を来している表れだと考えられています。しかし、残念なことに現状では認知症の睡眠障害に有効な薬物療法はありません。
 特に超高齢社会に突入した日本にとって、認知症の睡眠障害は今後、どんどん大きな問題となってくるでしょう。例えば、将来、カルシウムイオンの出入りを人為的にコントロールするといったことができるようになれば、認知症の睡眠障害のように、現在では対処しようがない症状でも解決することができるのかもしれません。今回の研究成果はその大きな第一歩だとみられています。
(出典:http://www.circl.jp/)

■高齢者、認知症と睡眠について

年齢とともに睡眠が変化する

年齢とともに体力が落ち、老眼になり白髪が増える――それと同じように睡眠にも変化が生じます。
 第一の変化は早寝早起きになること。これは体内時計の加齢変化によるもので、血圧・体温・ホルモン分泌など睡眠を支える多くの生体機能リズムが前倒しになります。
 そして第二の変化は"睡眠が浅くなる"ことです。睡眠脳波を調べてみると、深いノンレム睡眠が減って浅いレム睡眠が増えるようになります。そのため尿意やちょっとした物音でも目が覚めてしまうのです。

認知症の睡眠問題

認知症の方では、同年代に較べてもさらに睡眠が浅く、さまざまな睡眠問題がみられるようになります。重度の認知症の方ではわずか1時間程度の短時間でさえ連続して眠ることができなくなるといわれています。夜間の不眠とともに昼寝(午睡)が増え、昼夜逆転の不規則な睡眠・覚醒リズムに陥るようになります。
 またしっかり目が覚めきれず「せん妄」(もうろう状態)がしばしば表れます。この時には不安感から興奮しやすく時に攻撃的になるため、介護の負担が増します。認知症患者の一部では、夕方から就床の時間帯に徘徊・焦燥・興奮・奇声などの異常行動(日没症候群)がみられます。これも睡眠・覚醒リズムの異常が関係していると考えられています。
 認知症の睡眠障害に有効な薬物療法は知られていません。効果が出ても一過性の場合が多く、長期間使用することは避けねばなりません。睡眠薬や鎮静薬を使いすぎると、強い眠気や誤嚥、転倒・骨折などのために生活の質が低下し、結果的に介護負担が増加します

 認知症の方の睡眠障害への対処法として、「なるべく日中に刺激を与えて覚醒させる」「規則正しい日課で生活リズムを保つ」「夜間睡眠の妨げになる原因をなくす」ことを心がけてください。

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ラフマエキス配合『アンチストレス(R)

睡眠薬は効きやすくなるので注意を!

認知症の方に対する睡眠薬の使用については、高齢者では若年者に較べて睡眠薬に対する感受性が高く(少量で効きやすい)、体内から排泄する力も弱くなるので、注意深く使用する必要があります。
 睡眠薬の前に、「ラフマエキス」など、安全性が十分確認されているサプリメントを使用することをお勧めします。


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