2020年1月29日水曜日

冬季うつ

冬のうつの特徴は、睡眠障害と過食傾向!

 冬になると憂うつになる「冬季うつ」というのがありますが、これは、季節性感情障害の通称です。典型的なうつといえば、「不眠」、「食欲がない」というのが一般的なイメージですが、冬季うつは過食や過眠の症状が特に強く、うつとは自覚しにくいのが特徴です。

 冬季うつは、冬にはほとんど太陽が出ない北欧などに患者が多く、季節性のある「うつ」です。日本では柿の実が赤くなるころから増え始めるといわれ、春になると症状が改善する人が多いのが特徴です。10~11月ごろから徐々に元気がなくなり始め、眠くて、だるくて、何もやる気にならなくなるようなら、冬季うつかもしれません。

 特に「冬季うつになるのは20代の後半以降の女性に多い」と言われています。過眠・過食、体が重い、というのが最も多い症状。食べ物に“癒やし”を求める傾向があり、菓子パンのような甘いものや炭水化物を食べたくなるようです。また、寝てばかりでも食べるので、"うつ太り"になる人もいるとのこと。

 この冬季うつの原因を、国際医療福祉大学三田病院精神科の平島教授は「日照時間が短くなることが引き金となって、セロトニンなどの脳内の神経伝達物質が減ることが一因」と解説します。蓄積したストレスも原因と考えられています。また、遺伝などの家族性も指摘されています。そして、日照時間が短い地域などの環境的なものも要因として挙げられていますが、これらの要素が複合的に組み合わさって発症に至るケースが多いのです。

 冬季うつを始め、うつ病の原因とされているのが、脳内で働く神経伝達物質の一つ「セロトニン」の不足です。そのため病院では、脳内のセロトニン量を増やすとされている薬、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などが処方されています。しかし、SSRIは、セロトニンの再取り込みを阻止し仮想的にセロトニンを増しているものです。セロトニン神経の活性が低下している場合、セロトニンの分泌自体が少ないので、あまり意味がありません。また、セロトニンと関係が深い、メラトニンの観点からの治療薬も処方されています。セロトニン神経の活性化がセロトニンの分泌を促しメラトニンの原料となり「質の良い睡眠」を作り出します。

 このほかに高照度光療法も有効です。これは、朝の太陽と同じ程度の強い光を、毎朝2時間以上浴びる治療法。薬より早く改善効果が出ることもあり、医療器具も市販されています。
(出典:https://style.nikkei.com/)

■セロトニン神経の5大作用

ヒトの脳は外側を大脳が囲み、中間部・脳の根元に脳幹という部分があります。この脳幹の中に、セロトニン神経は存在します。その数は数万個といわれますが、これは脳全体で140億の神経細胞がある中のほんのわずかな量です。このわずかなセロトニン神経が、脳全体にセロトニンを分泌させるという構造的特徴をもっています。
 セロトニン神経は、よくオーケストラの指揮者に例えられます。それは、脳全体の神経細胞に指令を送ることができるからです。セロトニン神経の働きが強いか弱いかによって、他の神経の活動が上がったり下がったりするのです。その作用は主に以下の5つです。

① 大脳皮質を覚醒させ、意識のレベルを調整する
 人は、寝ている間は意識がなくなり、朝起きると覚醒します。覚醒時は、スッキリ状態もあれば、ぼんやりだったり、不快だったりしますが、セロトニン神経が活性している時は「スッキリ爽快」の状態です。つまり気分爽爽なのです。

② 自律神経を調整する
 心機能、血圧、代謝、呼吸などを管理する自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスがシーソーのように保ちながら、強くなったり弱くなったりを繰返しています。このシフトがうまくいくようにするのがセロトニン神経です。

③ 筋肉を動かす
 セロトニン神経は、筋肉を緊張させて歩行や姿勢を保つ筋肉を動かす働きがあります。まっすぐな姿勢やイキイキとした表情ができるのは、セロトニン神経が活性化している状態です。

④ 痛みの感覚を抑制する
 感覚に対しては、興奮ではなく抑制する作用があり特に下行性疼痛抑制系などに関わり鎮痛効果が現れることは知られています。ひざ・腰の痛みの90%はセロトニン不足でセロトニン神経機能低下のため痛むと考えられます。グルコサミン、ヒアルロン酸などの効果は限定的です。

⑤ 精神的なバランスを保つ
 人はストレスなどの外因・内因的な影響を受けて、高揚したり、落ち込んだり絶えず変化しています。しかし、その振り幅が大きすぎたり、継続すると「うつ」へと向かいます。セロトニン神経は、そのバランスを整えます。

 セロトニンは他にも、生体リズム・神経内分泌・体温調節などの生理機能や気分障害・統合失調症・薬物依存などの病態に関与しています。また、ドーパミンやノルアドレナリンなどによる感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年1月23日木曜日

更年期と高血圧

女性の更年期、なぜ血圧が上がる?

 高血圧というと太った男性のもので、痩せている人は低血圧ぎみ、というイメージを持ってはいませんか? 特に女性は「私は痩せているし、高血圧にはならないだろう」と根拠なく思っている人も少なくありません。しかし、実は痩せている人ほど高血圧になりやすいのです。 なぜなら、筋肉量が少ないからです。

 血液は、心臓のポンプ力によって全身に運ばれます。様々な要因で血液の流れが悪くなれば、当然心臓はより強い力を必要とするようになり、血圧は高くなっていきます。
 しかし血液は、心臓だけの力で全身の隅々まで送り届けられているわけではありません。心臓から遠い場所になると、当然血流は弱まります。そこで心臓ポンプのサポート役を務めているのが"筋肉"です。足が「第二の心臓」と言われている理由はそこにあるのです。痩せている人は筋肉量が少ないですから、心臓を助ける力が弱く、その結果、心臓は非常に強い力を必要とし、血圧が高くなります。

 女性は更年期の時期に血圧が高くなるということがありますが、これはホルモンの作用によるものです。女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があり、だいたい25~38日周期で、それぞれのホルモン分泌を繰り返しています。閉経が近くなる更年期に差しかかると、このうち卵胞ホルモンの分泌が急激に減少します。すると脳は卵胞ホルモンを分泌させようと体に指令を発します。その結果、自律神経が乱れ様々な不調が起こる‥‥というのが更年期です。

 更年期の症状として代表的なものに、ホットフラッシュ(のぼせ)があります。のぼせるということは、体温が上がり血流もアップしていますから、心臓も激しく血液を押し出しているということ。当然、血圧は高くなります。そのため更年期の頃は高血圧になりやすいのですが、これはホルモン分泌の乱れによる一時的なもの。ホルモン分泌の減少に体が慣れてしまえばホットフラッシュも治まり、血圧も自然と元に戻っていきます。過度の心配はいりませんし、ましてや薬で血圧を下げるなんてもってのほか!
 とは言うものの、運動は行うようにしましょう。というのも閉経後は、筋肉量がガクンと減るからです。そのため慢性的に血圧が上がりやすい状態になるのです。
 また閉経後はエストロゲンの分泌も大幅に減ります。エストロゲンは、妊娠の準備のためのホルモンである以外に、肌や髪に潤いを与え、骨も丈夫にしてくれます。さらに、血管若返り物質であるNO(一酸化窒素)の分泌を増やしてくれる作用もあるのです。このことからも、閉経後の女性は血圧が高くなりやすいということが言えるのです。

 何より、閉経後は「生理」のサインを失うことで、体の不調に気づきにくくなっています。女性はこれまで、体の不調は、生理のリズムや状態が狂うことで教えてもらっていました。閉経というのは、そのサインが消えてしまうということ。変わりに体調の変化を教えてくれるのが、血圧というわけです。
(出典:http://news.kodansha.co.jp/)

■更年期高血圧から本態性高血圧へ

乱高下を繰り返す更年期高血圧も、更年期が終われば自然に落ち着きます。しかし、問題はその後なのです、本格的な高血圧へと移行する場合があるのです。
自治医科大学循環器内科部門教授の苅尾教授は、「更年期のうちに血圧に良い生活を始めれば、その後の血圧上昇をゆるやかにすることも可能」と話します。

高血圧へのリスクと進行

血圧はよほど高くならないと頭痛などの症状は表れず、基本的に無症状。測って初めて高いことに気づく人がほとんど。「体質」や「交感神経の緊張」なども高血圧を招くリスクになるのでご用心。

 生活習慣や血管の老化、それにホルモンの減少が加わって、女性は更年期に血圧が上下しやすい「更年期高血圧」の状態になり、放置すると右図のように本格的な高血圧に進行します。

睡眠とストレス対策で予防を

■ 睡眠 :睡眠不足になると交感神経が興奮して血管が縮み、血圧を上げるストレスホルモンの分泌も増えるので、6時間以上の睡眠を心がけます。また、寝不足は"食塩感受性"を上げることが知られています。

■ ストレス対策 :ちょっとした緊張などのストレスは交感神経が乱れ、血圧が上がります。そんなときは腹式呼吸なども効果があります。お腹をへこませながら口から長く息を吐き、吐ききったら、お腹を膨らませながら息を吸う、を繰り返します。

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 更年期高血圧対策に最も効果が期待できるのが、血管内皮細胞が作り出すNO(一酸化窒素)です。NOには血管拡張効果があり、血液がスムーズに流れ血圧が下がります。
 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」にはNOの産生を促すエビデンスがあります。また、対処が難しいストレス対策・睡眠障害には、神経伝達物質のバランスを整える効果が期待できる「ラフマ」があります。
 血圧をこまめに測り、自分がどんなときに血圧が高くなるのかを把握して、生活習慣を見直し、改善することも大事です。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年1月15日水曜日

貧血対策

男性の貧血は要注意!

"女性の20%が貧血患者"といわれるほど貧血は女性に多く、そのほとんどは体内の鉄分不足が原因の鉄欠乏性貧血です。一方、女性に比べ男性の場合、鉄欠乏性貧血患者は少ないのですが、より重い病気のサインとなっているので要注意です。

 貧血は血液の赤血球の中にあるヘモグロビンの減少によって起こります。ヘモグロビンは身体の組織に酸素を運ぶなど、重要な役割を担っているため、減少する組織が酸欠状態になります。結果、顔色が悪い、全身倦怠感、立ちくらみ、胸痛、動悸、息切れなど様々な症状を起こします。

 女性に貧血が多いのは、月経や婦人科系の病気(子宮筋腫、子宮内膜症など)で出血が多くなることがあるからです。そのため、女性の貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血ですが、そのほかにも再生不良性貧血や溶血性貧血など深刻なケースもあります。

男性が貧血になる場合は、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、大腸ポリープ、大腸がんなどの可能性が高く、それらによって体内で出血が起こると貧血を引き起こします。事実、大腸がん専門医は、「貧血症状のある患者から大腸がんを発見することはかなりある」と指摘します。ほかにも貧血症状から重い病気をダブルで発見したこともあるそうです。「『早期の胃がん患者を見つけました』と消化器内科医から患者を紹介されたときのこと。検査を進めていくと、その患者は貧血の度合いが強い。早期胃がんで貧血になることはあまりないので、患者に了解を得て大腸の検査を加えた。すると、上行結腸に進行がんを発見した。胃がん、大腸がんともに、転移したものではない『他臓器重複がん』だった」
 このようなことにならないためにも、貧血の症状がひどくなったという自覚がある人で、特に40歳以上の人は便潜血検査を受けましょう。もちろん、40歳以上でなくても、便の色が変だったり、便に血が付着したりすることがある人は、すぐに内科を受診してください。変な便の色というのは「黒色の便」または「赤褐色から鮮紅色の便」です。
 黒色の便は食道、胃、十二指腸など上部消化管からの出血が考えられます。いわゆる、コールタール状のタール便です。血液が胃酸や消化酵素によって黒くなり、それが便とまざってタール便となって排泄されているのです。
 赤褐色から鮮紅色の便は大腸の、特に肛門に近いところからの出血が便にまざっていると考えられます。このようなとき、軽い病気や痔だと勘違いしがちですが、重大な病気を見逃してしまいかねません。血便は貧血の恐れもあります。必ず精密検査を受けましょう。

 男性は女性以上に"たかが貧血"と考える傾向がありますが、それは命取りになるので要注意です。検査を受けて、重大な病気の発見に結びつけましょう。

(出典:https://www.healthcare.omron.co.jp/)

■赤血球から見た貧血対策

貧血は、鉄欠乏性貧血の他にも起ります。赤血球の数や質に異常が起こることでも貧血になります。赤血球の主要な構成物質であり酸素運搬を担うヘモグロビンが血液体積あたりで減少し、血液の酸素運搬能力が低下します。すると、多臓器・組織が低酸素状態に陥り、様々な諸症状や機能不全が表れるのです。

赤血球が減少する原因

赤血球減少の原因は大別すると、赤血球産生低下、または赤血球の破壊・喪失の進行が考えられます(両方が同時に起きることもある)。

●赤血球産生の低下
 ⇒造血細胞の減少:造血細胞の数が減少し赤血球産出能力が低下する。
 ⇒その他:造血因子の減少や低栄養(鉄欠乏性など造血細胞の意欲が低下)。

●赤血球の破壊・喪失
 ⇒出血:出血では赤血球と血漿(水分)を同時に失う。血漿量は短時間で回復するが赤血球の回復には時間がかかるので血液が薄くなる。
 ⇒溶血:何らかの原因で赤血球が破壊される(溶血性貧血など)。

多能性造血幹細胞

赤血球・白血球・血小板は、全て骨髄で造られます。これらの元になる細胞は骨髄中の「多能性造血幹細胞」です。
 まず最初に、多能性造血幹細胞が「骨髄系幹細胞」と「リンパ系幹細胞」に分化します。このうち骨髄系幹細胞が、赤血球・好中球・単球・好酸球・好塩基球の出発点となる各々の前駆細胞に分化し、増殖成熟過程を経てそれぞれの成熟した細胞の集団が形成されます。

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 造血機能は、加齢や様々な疾患、虚弱体質、投薬などによっても低下します。康復医学学会の研究・開発による「黒米エキス加工食品」は造血効果が期待できます。そして、白米に比べたんぱく質、ビタミンB1・B2、ビタミンE、ナイアシン、鉄、カルシウム、マグネシウムなどが豊富に含まれており、糖質や脂質の代謝を助け、滋養強壮に優れています。

 また、がんの末期などは貧血を併発し、酸欠状態をおこしてQOLを低下させてしまいます。「HM-3000(特系霊芝)」には、赤血球の柱になる造血前駆細胞に好影響を与えるデータがあります。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年1月9日木曜日

肝臓の働き

脂肪肝は放置禁物 生活習慣の改善を

皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、年末年始にかけて、暴飲暴食がちだったという人も多いことと思います。注意したいのが肝臓に中性脂肪が過剰にたまる「脂肪肝」です。放置すると深刻な疾病を招きます。
 日本人の4人に1人が罹患しているといわれる脂肪肝ですが、肝臓を構成する肝細胞の約30%以上に中性脂肪がたまった状態を指します。原因は飲み過ぎ、食べ過ぎ、運動不足です。近年はこうした生活習慣が引き起こす肝臓病が急増しています。血液検査で肝臓の障害を示すASTやALTの数値が低くても脂肪肝になっていることがあります。脂肪肝は画像に白く写るのですぐわかります。疑いがあるなら超音波検査も受けてみることをお薦めします。

 肝臓の病気は自覚症状がほとんど表れません。そのため脂肪肝と診断されても放置してしまう人が多いのですが、肝細胞に中性脂肪が過剰に蓄積されると、肝臓内の血流障害が起こります。すると酸素や栄養素が末端まで行き渡らなくなり、肝機能が低下してしまうのです。
 脂肪肝は①アルコール性②非アルコール性に大別されます。かつては大酒飲みの人がなるものと思われていましたが、飲酒しない人でもなる②が増えていることが、最近注目されています。非アルコール性脂肪肝の1~2割が肝炎につながることもわかってきました。
 脂肪肝を放置すると、肝炎 ⇒ 肝硬変 ⇒ 肝臓がんへと進行するケースもあるので、脂肪肝のうちに生活習慣を改善することが大切です。
 ①の脂肪肝は、もちろん飲酒を控えめにすることが第一の改善策であり、そして②の脂肪肝を克服するには、過食をやめ運動不足を解消することが必須条件です。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ると、余ったエネルギーは肝臓に運ばれて中性脂肪になり、処理しきれなかった分がどんどんため込まれてしまいます。
 中性脂肪を増やす元凶は"糖質の取り過ぎ"です。ごはんを茶わん7分目にするなど、毎日の食事から糖質を10%減らすことを目標にしましょう。糖質の中でも一番避けたいのは、ジュースなどの清涼飲料水。血糖値を急激に上げてしまいます。のどが乾いたら水やお茶を飲むようにしましょう。フルーツも脂肪肝にはよくありません。果糖は吸収が早く肝臓で中性脂肪に変わりやすいので、少量を楽しむようにしましょう。

 食事の見直しだけでなく、1日30分、軽く汗ばむくらいの早歩き(有酸素運動)などの運動を日常習慣にして肝臓にたまった中性脂肪を燃やすことも重要です。また、スロースクワットなどの筋肉を増やす運動にも挑戦しましょう。下半身に筋肉がつくと基礎代謝が増え、ウォーキングの脂肪燃焼効果も高まります。
 地道な取り組みによって脂肪肝は改善します。適切な食事や運動を心がけましょう。
(出典:https://style.nikkei.com/)

■肝臓の働き

肝臓は右側の肋骨に守られるようにして存在する最も大きい臓器で、体重の約1/50の重さがあります。肝臓は、栄養素など、さまざまな物質を化学的に作り変える働きを持っています。また、何千という酵素を使い、500以上の複雑な化学変化を起こしています。肝臓が元気であることは、すべての器官にとっても大切なことなのです。
 肝臓の主な働きは、
  ① 代謝(たんぱく質の合成⇒アルブミン)
  ② 栄養の貯蔵(グリコーゲン)
  ③ 有害物質の分解・解毒
  ④ 消化に必要な胆汁の合成・分泌
の4つがあります。
 私たちが食べたものは、胃や腸で栄養分として吸収されやすい形に変えられた後、肝臓へ送られます。肝臓でいろいろな成分に加工されると、動脈を通って必要な場所に運ばれていきます。例えば、食事などから摂った糖質は、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられ、夜間にエネルギー源として血中に放出されます。利用されて不要になった老廃物は、今度は静脈を通って肝臓へ戻され胆汁へ排泄されます。その老廃物の一部は再び吸収されて肝臓で再利用されます。このように肝臓は栄養素の生産、リサイクルの中心となっています。

 肝臓の悪化は、食べ物の好き嫌いを激しくし食欲をなくしますので、全身が弱ってしまいます。また、肝臓は肉と砂糖が苦手で、過剰に摂取すると体が疲労します。心労やイライラ、美食、暴飲暴食も肝臓を傷める原因であり、肝硬変や肝臓病などはその最たるものです。
 肝臓は血糖の調節をして、多い時は肝臓に貯えます。このバランスが崩れると糖尿病にもなります。糖尿病は膵臓のインスリンが問題にされますが、肝臓の病気と言っても過言ではありません。肝臓の手当てと栄養さえしっかりすれば治ってしまいます。

 また、肝臓は血液循環の調節もしますが、この調節がうまくいかないと寝苦しかったり、心臓病を併発したりします。さらに、肝臓は脳にも関係が深いことがわかっています。脳で考えることはそのまま肝臓に響きますし、肝臓の働きの良し悪しはそのまま心に影響しますから、肝臓の働きが悪い人は短気で怒りっぽくなるのです。 

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 当学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」血流改善作用は肝臓や腎臓などの臓器にも影響し、きれいな血液をたくさん送り込みます。そうすると、機能低下を起こしていた臓器は次第に元気を取り戻し、その働きが回復していくのです。
 また、肝臓障害の進行に伴い免疫異常を併発してくるケースも多いため、免疫力正常化作用を持つ霊芝が役立つのです。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン