知って備える脳卒中
寒さが一段と厳しくなる1月。寒さに対して、体は体温を逃さないよう血管を収縮させます。そのため、冬季には血圧が上がりやすくなりますが、これに伴って起こりやすくなる病気の一つに「脳卒中」があります。
脳卒中は大きく、①脳の血管が詰まって起こる「脳梗塞」、②脳の血管が破れて起こる「脳出血」「くも膜下出血」にわけられます。高血圧が長く続くと、血管に過度の負担がかかり、動脈硬化(血管が弾力を失いもろくなる状態)が進行します。その結果、狭くなった脳の血管に血栓が詰まって起こるのが脳梗塞です。一方、高血圧等による動脈硬化で、硬くなった血管が破れて起こるのが脳出血、脳の動脈にできたこぶ(動脈瘤)が破裂するのがくも膜下出血です。
脳卒中は、ひとたび発症すれば命にかかわる病気であり、昭和55年頃まで、日本人の死因の第1位を占めてきました。その後、医療の進歩などに伴って死亡率は低下し、現在では第4位(男性3位、女性4位)となっていますが、半身麻痺や言語障害、認知症などの重い後遺症が残ることが多く、寝たきりや「要介護」となる大きな原因となっています。ある日突然発症することの多い脳卒中に対しては、予防を心がけること、そして、発症してしまったらできるだけ早く治療を受けることが何より大切です。
脳卒中の主な要因として、次にあげる5つが知られています。
● 高血圧:脳卒中に最も関連する危険因子。減塩や適切な降圧治療が大切です。
● 糖尿病:糖尿病があると脳卒中が起こりやすくなることが知られています。
● 脂質異常症:特にLDLコレステロールの値が高い人は注意が必要です。
● 不整脈(心房細動):心臓でできた血栓が脳に飛び、脳の動脈を塞ぐことがあります。
● 喫煙:喫煙によって血管が収縮し、血圧が上がりやすくなったり、動脈硬化を促進したりすることがあります。
(資料:国立循環器病研究センター/循環器病情報サービス「脳卒中」)
中でも関係が深いのは"高血圧"で、寒さの厳しい冬季にはとくに気を配りたいものです。屋内と屋外との気温差はもちろん、屋内でも暖房の効いた居室と、浴室、トイレなどに温度差がある場合、血管が収縮して血圧が急上昇しやすくなります。外出時には十分に防寒し、屋内でも部屋や場所による温度差が少なくなるよう暖房や着衣に配慮しましょう。
また、糖尿病や脂質異常症があればそのケアも忘れず、生活習慣の改善を心がけて脳卒中の予防につなげていきましょう。
(出典:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/)
■早期発見・治療が回復のカギ
脳卒中を発症した場合、いかに早く適切な治療を受けられるかどうかが、その後の回復のカギとなります。
※日本脳卒中協会HPより |
脳卒中の症状は多様で、ほかにも次のようなものがあります。▼顔や手足のしびれ ▼他人の言うことが理解できない ▼力はあるのに立てない、歩けない、フラフラする ▼片方の目が見えない、物が2つに見える、視野の半分が欠ける ▼片方の目にカーテンがかかったように突然一時的に見えなくなる ▼経験したことのない激しい頭痛 など。
FASTの図にある症状が1つでもある場合には、できれば周囲の人の助けを借り、軽症でもためらわずに救急車を要請してください。また、脳への血流を保つため、横になって救急車の到着を待ちましょう。
東洋医学では、高血圧・高脂血症・糖尿病などは血液の病気に分類され、「瘀血」(おけつ:血液の粘り気が強くなり、流れにくくなるために起きる諸症状)という血行障害と判断されます。そこで、この瘀血を解消するような生薬を組み合わせて治療します。
その中でも特に注目を集めているのが「霊芝」です。コレステロールを分解して体外に排出する働きのある有機ゲルマニウムや、血栓の生成を抑制するヌクレオチド(抗血栓作用)までも豊富に含有しています。また、高脂血症を抑制する作用(血液中のコレステロールを低下させる強力な働き)があることも確認されています。
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いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン