2021年12月23日木曜日

酵素と微小循環

 人間を“健康にする食品”

 巷にあふれる食品・食材‥‥。その中で健康になる食物の条件を挙げてみましょう。

 まずは、血液がサラサラと流れる「血流が良くなる食物」です。全身に栄養素も酸素も潤沢に送り届けられます。次に「腸内腐敗の少ない食物」です。腸内腐敗は病気の原因であり、微小循環も悪化させます。「便通をよくする食物」も腸内環境を整えます。また「抗酸化力や抗炎症作用の強い食物」も大事です。健康の大敵、活性酸素を除去します。これも人間が健康に生きていくのに必要な要素です。さらに、しっかりと「エネルギーを作り出す食物」であることも重要です。

 こうした条件にピッタリなのが、生野菜、果物、海藻、芋、豆、穀類、そして発酵食品です。中でも、発酵食品の黒酢と梅干しはお勧めです。生の野菜と果物には、体の健康を維持する栄養素が満載されています。食物繊維も、ビタミンも、ミネラルも、ファイトケミカルも、酵素もあります。

 人間の体を構成する元素は酸素、炭素、水素、窒素などですが、驚くことにその65%が酸素なのです。人間は酸素がなければ生きていけないことがよくわかります。また、人間の細胞を構成する要素は70%が水です。この組成が大きく変わることはありませんが、脂肪を摂りすぎると脂肪の比率がどんどん上がり、細胞自体も大きくなります。これが、肥満=太るということですが、その時も水の割合は変わりません。最も水を必要とする細胞は脳細胞で、なんと85%(図表参照)です。この水分が減ると人間はおかしくなります。84%くらいでもうボケてきますし、また命に支障も出ます。酵素も水がなければ働けません。それくらい人間に水は必要なのです。生の野菜や果物からは、この酸素をタップリと含んだ水を十分に摂収できます。

 このように、日常の食生活の中で、これら生のものをたくさん摂ることが健康への近道です。焼いたお肉や野菜の煮物、野菜炒めだけではダメなのです。


■酵素と微小循環

 酵素(エンザイム:enzyme)を多く含んだ食品を摂ると、なぜ体に良いのでしょう。まず一つは、消化が良く栄養素がスムーズに吸収できることです。そのために、食べたものがすぐにエネルギー源となり、行動力、活動力がアップします。体内酵素(潜在酵素)を消化に回す分が少なくて済むので、その分を代謝酵素に使えます(代謝がスムーズになります)。第二に、腸内腐敗を減らし「腸管免疫」の向上につながることです。免疫機能増強の最大ポイントである「短鎖脂肪酸」の生成を行なう力となります。

 そして特に強調したいことは、酵素を多く含む食品を摂ると血液がサラサラになり、微小循環(毛細血管の血流)に好影響を与えることです。この微小循環が良いことは、人間の健康にとても大きな意味を持ちます。


重要な役割を持つ血液と毛細血管

 血液は心・血管系の中を循環する液体で、生命の維持にきわめて重要です。その主な役割は、酸素や栄養素の「運搬」、pH・ホルモン・体温などを一定に保つ「緩衝」、そして病原体や異物などから体を守る「防御」です。人間の心臓から送り出された血液は、総延長なんと10万km(地球2周半)におよぶ血管の中を流れていきます。その気の遠くなるような距離を巡りながら、体中の細胞に酸素を供給し、アミノ酸・ブドウ糖・脂肪酸・ビタミン・ミネラル・酵素など大事な栄養物を送り込んでいきます。戻る時には、二酸化炭素や体内の老廃物を持ち帰ります。この大事な役目を担っている血管の93%が毛細血管です。この毛細血管=微小循環という組織こそが、細胞の代謝を支えているのです。


微小循環不良は万病のもと!

 血漿内が高たんぱく状態になったり、酸化油脂などの悪い油や糖化たんぱくが増えたりすると、赤血球の間にそれらの物質が入り込み、糊の役目をして、赤血球同士をつなげてしまいます。これをルロー(連銭形成)と言います(図参照)。赤血球は2個つながっただけでも極細血管には入れません。微小循環が悪化し全身に酸素も栄養素も回らないと、組織は飢餓状態になります。この微小循環不良は、病気を引き起こす原因の最終段階です。特に目、腎臓、脳、子宮、卵巣など血液循環が重要な臓器は、より大きなダメージを受けます。ほとんどの病気が微小循環不良から起こるといっても過言ではありません。がんもその一つです。がんは、まず酸素のないところに生じるのです。

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霊芝と酵素食品で微小循環の改善を

 赤血球のルローを解く力は酵素にしかありません。これは代謝酵素の役割ですが、実は食物酵素も体内で吸収され、血中でルローを解きます。微小循環を改善する薬はまだありません。現状唯一の方法は「HM-3000(特系霊芝)」です。そして“酵素を摂る食事”、つまり加熱していない「生」の食物と「発酵物」です。


いつもありがとうございます。愛・感謝 村雨カレン

2021年12月17日金曜日

貧血

 男性の貧血は要注意!

“女性の20%が貧血患者”と言われるほど、貧血は女性に多く、そのほとんどは体内の鉄分不足が原因の鉄欠乏性貧血です。一方、男性でも貧血になる人は多くいますが、男性は鉄欠乏性貧血患者は少なく、より重い病気のサインとなっているので注意が必要です。

 貧血は血液の赤血球の中にあるヘモグロビンという血色素が減少したために起こります。ヘモグロビンは身体の組織に酸素を運ぶなど、重要な役割を担っているため、減少すると様々な組織が酸欠状態になります。結果、「顔色が悪い」「全身倦怠感」「立ちくらみ」「胸痛」「動悸」「息切れ」などの症状を起こします。

 女性に貧血が多いのは、月経や婦人科系の病気(子宮筋腫、子宮内膜症など)で出血が多くなることがあるからです。そのため、前述のように女性の貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血ですが、ほかにも再生不良性貧血や溶血性貧血といった深刻なケースもあるので、貧血がよく起きるという方は、一度診断をしっかり受けましょう。

 男性が貧血になる場合は、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、大腸ポリープ、大腸がんなどの可能性が高く、それらによって体内で出血が起こると貧血を引き起こします。事実、大腸がん専門医が、貧血症状のある患者から大腸がんを発見することはかなりあるようです。ほかにも、貧血症状によって重い病気をダブルで発見したりするそうです。「“早期の胃がん患者を見つけた”と消化器内科医から患者を紹介されたので検査を進めたときのこと、その患者は貧血の度合いが強かったので、患者に了解を得て大腸の検査を加えた。すると、上行結腸に進行がんを発見した。『他臓器重複がん』だった」(大腸がん専門医)

 このようなことにならないためにも、貧血の症状がひどくなったという自覚がある人で、特に40歳以上の人は便潜血検査を受けましょう。40歳以上でなくても、便の色が変だったり、便に血が付着したりすることがある人は、すぐに内科を受診すべきです。変な便の色というのは「黒色の便」または「赤褐色から鮮紅色の便」です。

 黒色の便は食道、胃、十二指腸など上部消化管からの出血が考えられます。いわゆる、コールタール状のタール便です。血液が胃酸や消化酵素によって黒くなり、それが便とまざってタール便となって排せつされているのです。

 赤褐色から鮮紅色の便は大腸の、特に肛門に近いところからの出血が便にまざっていると考えられます。このようなとき、軽い病気や痔だと思い込もうとする傾向があるようですが、それでは重大な病気を見逃してしまいかねません。血便がでていると貧血の恐れもあります。必ず精密検査を受けましょう。

 男性は女性以上に“たかが貧血”と考える傾向がありますが、それは命とりになるので要注意です。 しっかり検査を受けることが、重大な病気の発見に結びつくのです。

(出典:https://www.healthcare.omron.co.jp/)


■赤血球に関わる貧血対策

 貧血は、鉄欠乏性貧血の他にも起ります。赤血球の数や質に異常が起こることでも貧血になります。赤血球の主要な構成物質であり、酸素運搬を担うヘモグロビンが、血液体積あたりで減少し、血液の酸素運搬能力が低下します。すると、多臓器・組織が低酸素状態に陥り、様々な諸症状や機能不全が現れます。


赤血球が減少する原因

 赤血球減少の原因は大別すると、「赤血球産生低下」または「赤血球の破壊・喪失」の進行が考えられます(両方が同時に起きることもあります)。

【赤血球産生の低下】 

● 造血細胞の減少:造血細胞の数が減少し赤血球産出能力が低下する。

● その他:造血因子の減少や低栄養(鉄欠乏性など造血細胞の意欲が低下)

【赤血球の喪失】 

● 出血:出血では赤血球と血漿(水分)を同時に失う。血漿量は短時間で回復するが赤血球の回復には時間がかかるので血液が薄くなる。

● 溶血:何らかの原因で赤血球が破壊される。(溶血性貧血など)


多能性造血幹細胞

 赤血球・白血球・血小板は、全て骨髄で造られます。これらの元になる細胞は骨髄中の多能性造血幹細胞です。まず初めに、多能性造血幹細胞が、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分化します。このうち骨髄系幹細胞が、赤血球・好中球・単球・好酸球・好塩基球の出発点となる各々の前駆細胞に分化し、増殖成熟過程を経てそれぞれの成熟した細胞の集団が形成されます。

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 康復医学学会の研究素材「黒米」を基に製品化された「黒米エキス加工食品」には、鉄分が豊富に含まれていますので、造血効果が期待できます。その他、黒米エキスは多くのミネラルも含み、糖質や脂質の代謝を助け、鉄分の利用効率を高めます。

 造血機能は加齢や様々な疾患、虚弱体質、投薬などによっても低下します。また、がんの末期などは、貧血を併発し酸欠状態をおこしてQOLを低下させてしまいます。康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、赤血球の柱になる造血前駆細胞に影響を与えるデータがあります。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2021年12月8日水曜日

認知症と微小循環

 認知症の前段階、MCI

「MCI(軽度認知障害)」とは「認知機能の低下は見られるが、認知症ではない」という状態で、本人や家族から記憶障害の訴えがあるものの、日常生活は自立している人を指します。日本では400万人いると考えられています。

 MCIには、アルツハイマー病など様々な病気が背景にありますが、そのまま認知症になってしまう人も、あまり悪化しない人もいます。

 2000年代に「アミロイドPET(陽電子放射断層撮影)」という検査法が開発され、脳内に溜まる異常なたんぱく質「アミロイドβ」の蓄積を調べられるようになりました。するとMCIの中にアミロイドβが溜まっている人と溜まっていない人がいました。さらに、アミロイドβが溜まっている人は症状が悪化しやすく、溜まっていない人は悪化しにくいことがわかったのです。日本では、アミロイドβが蓄積しているのは、MCI全体の約4割と考えられています。

 アミロイドβが蓄積しているMCIの人は、将来認知症になる可能性が極めて高いと言えます。逆にアミロイドβが蓄積していない人は認知症になる確率は低いのですが、蓄積していなくても2割程度の人は認知症に進行します。これはレビー小体型などアルツハイマー型以外の認知症である可能性が考えられます。

 フィンランドでMCIの人を対象とした2年間の「FINGER」という有名な研究調査(2015年発表)では、運動や食事、認知トレーニングなどに取り組んだMCIの人に認知機能などの改善が見られ、アミロイドβが蓄積している人でも改善効果が認められています。

 最近は、認知症を生活習慣病と同じように考えるようになってきました。例えば、糖尿病は診断された段階では、何の症状もないことが多いと思います。症状がない時は、本人は何も困ることはありませんが、放っておくと心筋梗塞や脳卒中を起こしたり、目が見えなくなったりして、取り返しがつかなくなります。高血圧もそうです。認知症に関しても、症状がなくても脳内に溜まる異常なたんぱく質、アミロイドβの蓄積がまだ少ない時から介入し、MCIにすらならないとか、MCIになる時期を大幅に遅らせることができるようになれば、メリットは大きいでしょう。そのような理由から、MCIや症状のない人たちに関する研究が増えているのです。

 今MCIと診断されたとしても、現段階では国内に治療薬はありません。「あなたはアルツハイマー病があるから何年か後に認知症になります」と言われても、「薬もないのに困るだけだ」と思う人もいるでしょう。本人が「どこまで知りたいか」も重要になります。

(出典:毎日新聞「くらしナビ」)


■米国が承認した認知症新薬

 6月、アルツハイマー型認知症の治療薬として米国で新薬「アデュカヌマブ」(製品名ADUHELM)が、十分なエビデンスが示されないまま承認され、波紋が広がっています。

 アデュカヌマブは、米・バイオジェン社がスイスNeurimmune社から導入し、アルツハイマー病を対象にエーザイと共同開発してきた抗アミロイドβモノクローナル抗体です。アルツハイマー病の発症機構は完全には解明されていないものの、認知症を発症する約20年前から脳内にアミロイドβやタウたんぱく質が蓄積され、脳神経が変性・脱落して認知機能の低下などを来す神経疾患です。アデュカヌマブはアミロイドβを標的とした抗体医薬で、静注で投与して脳内に蓄積したアミロイドβを除去することを企図して創製されました。

 患者や家族にとって、新しい薬への期待は非常に大きく、今回のような新薬の登場は素晴らしいことです。ただし、米国で承認されたアデュカヌマブが日本国内で承認されたとしても、現在、認知症の人の多くは対象とならない可能性が高いと言わざるを得ません。アデュカヌマブの対象は、MCIや軽度認知症の人だからです。今後、新しい薬が出てきても、同じように対象にはならないかもしれません。

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微小循環血流の改善で老廃物を回収する

 認知症の症状軽減や治癒には、脳血管血流を含めた全身の微小循環血管の機能改善が前提となります。全身の組織や末端の部位にまで酸素と栄養素を運び、不要な老廃物や二酸化炭素を回収するという血管内外の物質交換が起こるところは微小循環以外になく、微小循環血管が生理学的には「交換血管」とも呼ばれる所以です。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、微小循環の改善と認知症の症状軽減・機能改善に関わるさまざまな実証例とデータがあります。


認知機能障害改善用組成物
に関する特許症
認知症における康復医学学会の研究

 脳は脂質成分が多いため酸化されやすく、円滑な血流が必要な組織です。そのため、脳の酸化を抑え、血流を良くすることが、認知症予防につながります。

 当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」による脳血流の改善作用は、早くから認知症患者の症状改善の実証例を積み重ねてきました。2018年には、微小循環研究所の森昌夫所長(当学会理事長)が、長年研究してきた"認知症患者向けのサプリメント"に関わる特許を取得いたしました。この特許技術は、HM-3000を基に様々な成分を独自配合し、和漢生薬研究所によって製品化を実現しています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2021年12月2日木曜日

一酸化窒素(NO)

 日光が体重増加を遅らせる!?

 紫外線(UV)が健康へ及ぼす悪影響が明らかになり、現在では出来るだけ日光を避けるようにする人も増えてきました。しかし、常に日陰で過ごしている人よりも、太陽の光を好んでいる人のほうが大まかに見て長寿であることは、統計的に知られていることです。

 このところ、"日陰もの"の様相が強い日光ですが、西オーストラリア大学らによる研究によって、日光が「肥満」や「糖尿病」の予防に役立つ可能性が明らかになりました。

 この報告は、マウスによる実験に基づいたものです。食べ過ぎの状態にしたマウスに、紫外線を当てると、体重の増加が緩やかになり、更に糖尿病に関連するインスリン抵抗性や、血糖値の上昇も抑えられていたのです。

 研究によると、日光に反応して体が生成し、健康に良いと称賛されるビタミンDに関しては、サプリを使った実験でも、体重管理や糖尿病のリスク軽減を証明することが出来ませんでした。それでは、この効果はどのようにして生まれるのでしょうか?

 紫外線の有益な効果は、日光に晒された後に皮膚から放出される“一酸化窒素(NO)”と呼ばれる化合物に関連していました。

 マウスに一酸化窒素を含むクリームを塗ると、紫外線に晒されるのと同じ効果で体重増加が抑制され、糖尿病リスクも低くなることが発見されたのです。

 これまでの研究では、紫外線の照射によって放出される一酸化窒素が血圧を下げることがわかっていました。

 今回の結果はさらに、皮膚から放出される一酸化窒素の量が、心臓や血管だけでなく、私たちの体における代謝の調節にも有益な効果をもたらす可能性があることを示しています。このことは、適度に日光を浴びることが、たくさんの運動と健康的な食事とともに、子供の肥満の発症を防ぐのに役立つかもしれないことを示唆しているのでとても重要です。

 日光を求める人は日陰で生活する人よりも長生きすることは、疫学研究からもわかっていますが、このような研究は、日光が私たちにとってどのように良いかを理解するのに役立ちます。皮膚がんなど健康へ及ぼすデメリットだけではなく、おそらく日光を浴びることのメリットとのバランスをとって考えることが必要です。 

 研究チームは、「毛皮に覆われたマウスで見られた現象を、ヒトに対してそのまま当てはめるわけにはいかないものの、今後研究を進めて、生活習慣病の予防に役立てられるかを検証する価値は十分ある」としています。

 紫外線の害を過度に恐れることなく、適度にお日様のもとに出るようにすることが、健康管理に役立つかもしれません

(出典:http://www.qlifepro.com/)


■血管の老化 ⇒ 肥満や糖尿病を悪化

 2014年、新潟大学と千葉大学の共同研究で、高カロリー食投与によって引き起こされた血管老化が、骨格筋(筋肉)におけるエネルギー消費を阻害することが発見されています。

 通常筋肉では、血流から糖(グルコース)を取り込んで、細胞内のミトコンドリアと呼ばれる小器官でエネルギーを作り出します。しかし、高カロリーの食事を投与された糖尿病患者では、血管細胞が老化することで、筋肉への糖輸送や、筋肉におけるミトコンドリアの合成能が障害されることがわかりました。この障害によって余剰となったカロリーが内臓脂肪として蓄積し、肥満や糖尿病がさらに悪化すると考えられます。

 これまで、糖尿病で合併する血管障害は、糖尿病の病態の結果と考えられていましたが、血管の細胞老化によって肥満や糖尿病がさらに進行する悪循環を引き起こしている可能性があるのです。

 細胞は過度のストレスを受けると、細胞老化と呼ばれる増殖停止状態が誘導されます。この現象は、遺伝子が障害を受けて細胞ががん化することを防ぐためと考えられていますが、身体全体の老化にも影響し、様々な加齢関連疾患の発症にも関与しています。

 現代社会の生活習慣により、社会問題となりつつある糖尿病やメタボリックシンドロームは、心臓病や脳卒中・腎不全など多くの合併症を引き起こす疾患です。そして、これらの合併症の多くに血管病変が関与しています。血管病変に基づく糖尿病の合併症として、糖尿病網膜症や糖尿病腎症などがよく知られています。また、この血管病変において、血管の細胞が老化していることが近年分かってきました。そうした血管の細胞老化が肥満・糖尿病といった慢性の代謝性疾患に対し影響を及ぼしていたのです。

 これまで、一般に糖尿病でしばしば合併する血管障害は、糖尿病の病態の結果と考えられていました。しかし、血管の細胞老化が筋肉というほかの組織でのエネルギー代謝に作用して糖尿病を悪化させるのです。細胞老化の鍵因子p53はがん抑制遺伝子でもあるため、p53そのものを治療標的とすることは難しいですが、「血管老化から肥満や糖尿病の進行へ」という悪循環を断ち切るための新たな治療法開発に役立つ可能性があります。

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 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、血流の改善に大きく関わる一酸化窒素(NO)を産生・増加させる作用が確認されています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン