2025年12月17日水曜日

大腸がん

 大腸粘膜が荒れるのは、便秘か下痢か

 下痢や便秘などのお腹の症状は、誰もが経験するありふれた症状です。軽症であれば、日常生活に大きな支障が出ることはありません。一方で、大腸がんのように、症状がないままひそかに進行する病気もあります。大腸ポリープや大腸憩室(けいしつ)など、大腸粘膜の病変も、気づかないうちに出来上がっていきます。

 皮膚の湿疹やイボのような目に見えるものと違って、大腸の中の異変は自分で見ることはできません。だからこそ、大腸に異常がないか、定期的に調べることが大切です。その手段として有効なのが大腸内視鏡検査です。これは肛門から内視鏡を挿入し、大腸の内部を直接カメラで調べていく検査です。大腸の中を内視鏡でのぞいたら、きっと若い人ほどきれいなピンク色の粘膜をしていて、高齢になるとくすんでシミだらけに違いない――。こんなふうに想像する人が多いのではないでしょうか。

 大腸内視鏡のエキスパート、水上健氏(国立病院機構久里浜医療センター)によると、大腸の中で年齢が現れやすいのは、出口に近い肛門の「機能」なのだそうです。高齢になると肛門の機能が低下し、排便をコントロールする神経や筋肉が弱って便が漏れたりすることもあります。肛門の機能に関しては、寄る年波の影響が避けられません。しかし、大腸粘膜の「見た目」は、加齢に伴って老化するわけではないそうです。

「大腸粘膜には老いも若きも関係ない。高齢でも、大腸粘膜がきれいなピンク色をしている人はたくさんいる。炎症などで粘膜が傷んだとしても、回復することは可能だ」(水上氏)

 では、お腹の症状がある人の大腸粘膜はどうなのでしょうか。宿便をため込むほどの便秘であれば、大腸の中はさぞ荒れ果てているのではないかと思ってしまいますが、実際は違うそうです。水上氏は「意外かもしれないが、便秘の人は大腸の粘膜がきれいだ」と話します。

 便をため込んでいても、それが理由で粘膜の炎症は起きにくく、下痢がちな人のほうが粘膜の炎症を起こしていて、見た目で荒れていることが分かるそうです。一説によると、一般の人に比べて便秘の人のほうが大腸がんが少ないとも言われています。

 ただし、便秘でも大腸粘膜の炎症を起こすことはあります。注意が必要なのは、下剤の使い方です。センナや大黄などの生薬を含む、「刺激性下剤」と呼ばれる種類の下剤は、一時的に使うなら問題もなく有効な薬ですが、長期間連用すると大腸の粘膜が真っ黒に着色することもあります。「大腸黒皮症(偽大腸メラノーシス)」と呼ばれ、大腸ポリープや大腸がんに発展しかねない病変です。

 刺激性下剤を週2回以上使用する人は、大腸がんの発症リスクが約3倍に増えるとも言われているので注意が必要です。そのようなケースを除けば、便秘と大腸がんはあまり関係しないと考えられるようになってきているようです。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■"大腸がん"とは

 大腸がんは、大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、腺腫という良性のポリープががん化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。日本人に多いのはS状結腸がんと直腸がんです。

 大腸の粘膜に発生した大腸がんは次第に大腸の壁に深く侵入し、やがて大腸の壁の外まで広がり腹腔内に散らばったり、あるいは大腸の壁の中のリンパ液や血液の流れに乗って、リンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移したりします。

■発生要因:

 大腸がんの発生は、生活習慣と関わりがあるとされています。赤肉(牛、豚、羊など)や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)の摂取、飲酒、喫煙により大腸がんの発生する危険性が高まります。そして、体脂肪の過多、腹部の肥満、高身長といった身体的特徴をもつ人で、大腸がんを発生する危険性が高いといわれています。

 また、家族の病歴との関わりもあるとされています。特に家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の家系では、近親者に大腸がんの発生が多くみられます。

■症状:

 早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。症状としては、血便、下血、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあります。

 最も頻度が高い血便、下血は、痔などの良性の病気でもみられるため、放っておいてがんが進行してしまうことがあります。早期発見のために早めに受診することが大切です。

 がんが進行すると、慢性的な出血による貧血や、腸が狭くなること(狭窄)による便秘や下痢、おなかが張るなどの症状が出ることがあります。さらに進行すると腸閉塞となり、便は出なくなり、腹痛、嘔吐などの症状が出ます。大腸がんの転移が、肺や肝臓の腫瘤として先に発見されることもあります。

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「HM-3000(特系霊芝)」の含有成分である水不溶性多糖類をマウスに投与した結果、顕著な抗腫瘍効果が認められたという研究結果も報告されています。

 また、HM-3000(特系霊芝)の特異成分・ガノデリン酸類には、抗腫瘍効果抗ヒスタミン作用があるとされています。さらに霊芝には、抗がん剤によるリンパ球抑制作用の緩和など、抗がん剤の毒性に対する内臓への保護作用があることがわかっています。


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愛・感謝 村雨カレン

2025年12月10日水曜日

胃の病気

 胃の不調を感じた人は5割弱

 12月13日は「胃に胃散の日」です。これは(株)太田胃散が制定した記念日で、12月13日を“胃に(12)胃散(13)”と読む語呂合わせからきています。この日は、胃腸を酷使する12月に、身体と特に胃腸を大切にしてもらうことを目的としています。

 また、12月11日は「胃腸の日」(日本OTC医薬品協会が制定)で、“胃に(12)いい(11)”という語呂合わせと、1年の締めくくりに胃腸を労わるという意味が込められています。

 さて、直近1年間に5割弱の人が胃の不調を感じている、という調査結果がありました(2025年1月1日~7日インターネット調査)。「ときどき感じる」は40.8%、女性10~40代では5割前後となっています。

 症状としては(複数回答)、「胃もたれ、胃が重い、膨満感・圧迫感」が47.1%、「なんとなく胃が不快」「胃から胃酸(酸っぱい液)が逆流する、胸やけ」「胃が痛い」が各20%台です。

 男性50~70代では、「胃もたれ、胃が重い、膨満感・圧迫感」「胃から胃酸(酸っぱい液)が逆流する、胸やけ」が上位2位となっています。「なんとなく胃が不快」「胃がむかむかする、吐き気」は、若年層で高い傾向です。

 胃の不調を感じた人に、原因と思われるものを聞いたところ(複数回答)、「一時的な食べ過ぎ・飲みすぎ、暴飲暴食」が39.0%、「疲れ、体調不良」「加齢による」が3割前後、「ストレスを感じる、不安・悩み事がある」が24.4%でした。

 胃の不調を慢性的に感じる人では、「疲れ、体調不良」「加齢による」「ストレスを感じる、不安・悩み事がある」が上位3位です。

 胃の不調の症状で『胃が痛い』と回答した人では、「ストレスを感じる、不安・悩み事がある」が最も多くなっています。

 直近1年間に胃の不調を感じた人の対処法は(複数回答)、「市販の胃薬や漢方薬を飲む」が43.5%、そして「消化によいものを飲食する」「休養する」「腹八分目を心掛ける、食べ過ぎない」が各2割弱で続きます。

「消化によいものを飲食する」「お腹や体を温める」は、女性で比率が高くなっています。

「何も食べず胃を休ませる」は若年層でやや高い傾向です。

 胃の不調を慢性的に感じる人では、「病院に行く・医師に相談する、処方薬を飲む」の比率が高くなっています。

 直近1年間に胃の不調を感じた人に、胃の不調が普段の生活に影響があるかを聞きました。

 影響がある人は、「影響がある」「やや影響がある」を合わせて4割です。女性10・20代で6割強、男性30代や女性30~50代で各5割弱となっています。

 胃の症状で『胃の不快感で食欲がない』と回答した人では、7割弱と高くなっています。

(出典:https://prtimes.jp/)


■主な胃の病気

 ピロリ感染症

●ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は主に口から侵入し、幼少期に感染すると言われています。自然界にはほとんど存在せず、感染者の胃の中にだけ存在するため、何らかの形(口移しの食事や嘔吐等)で経口感染することが推測されます。感染すると組織学的な胃の炎症が起こります。炎症が持続すると胃や十二指腸の潰瘍、胃がんが発症しやすくなります。●保険診療で除菌ができ、抗菌薬2種類と胃酸を抑える薬の3剤を1週間服用します。新薬の登場で成功率は1次除菌が90%、失敗すると2次除菌を行います(成功率95~99%)。●除菌の薬で副作用が出ることも。軟便、下痢、味覚異常など比較的軽い副作用が多いのですが、出血性腸炎等を引き起こすこともあります。

 胃がん

●胃がんは、胃の粘膜にある細胞が、何らかの原因でがん化して発生します。がんの種類別の死亡者数は男性で第3位、女性で第5位と報告されています(2023年)。胃がんは早期に見つかれば95%以上が治癒すると言われている治療成績のよいがんでもあります。●早期の段階では自覚症状は出にくいので、早期発見、早期治療のためには、たとえ症状がなくても定期的に内視鏡検査を受けることが非常に重要です。●病期は、胃がんが胃の壁の中にどのくらい深くもぐっているのか(深達度)、リンパ節や他の臓器への転移があるかどうかによって決まり、それによって治療法が決まります。●早期に発見できれば内視鏡治療が行われます。お腹を切らずに治療するため入院期間は短く、体への負担は少なくすみます。

機能性ディスペプシア

●機能性ディスペプシア(functional dyspepsia:FD)は、内視鏡査を受けても胃、十二指腸潰瘍の病気がないのにも関わらず胃が痛い、胃がもたれるなど様々な胃の症状を訴える病気です。●原因については、胃の運動機能異常、内臓の知覚過敏、胃酸の分泌異常、ピロリ感染、精神的ストレス、不規則な食事など様々な要因が考えられます。●治療は胃酸分泌抑制薬、胃の運動機能改善薬、抗不安薬、漢方薬等を使用します。また最近は機能性ディスペプシアそのものに保険適応のある薬剤も登場しています。またピロリ菌の除菌で改善することもあります。●FDは、様々な要因が関与しているためそれらを考慮しながら個々に応じた治療がされます。


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愛・感謝 村雨カレン

2025年12月3日水曜日

血液・血流・血管

 アンチエイジングのポイント=血管

 アンチエイジングにおいて、血液と血管の健康は非常に重要です。血管は全身の細胞に酸素や栄養を運び、老廃物を回収するパイプラインのような役割を果たしており、その機能が低下すると、全身の老化を促進する可能性があります。そのため、血管の健康を意識した生活習慣が、若々しさを保つために重要です。

血管のアンチエイジングが重要な理由

(1)全身の細胞に栄養を届ける:血管は、動脈、静脈、毛細血管を通じて、全身の細胞に酸素や栄養を運びます。血管の機能が低下すると、細胞に必要な栄養が届かず、老化を早める可能性があります。

(2)老廃物の回収:血管には、細胞から出た老廃物を回収し、体外へ排出する役割もあります。血管の機能が低下すると、老廃物が体内に蓄積し、老化を促進する原因となります。

(3)見た目の若さにも影響 :血管の健康は、肌のハリやツヤ、髪の健康など、見た目の若々しさにも影響します。血管が老化すると、肌の老化や髪の衰えにつながる可能性があります。

 血管のアンチエイジングのためには、以下のような生活習慣の改善が重要です。

【バランスの取れた食事】コレステロールや中性脂肪をコントロールし、血管を詰まらせないように注意しましょう。

【適度な運動】軽い運動でも、血流を促進し、血管を若々しく保つ効果があります。

【禁煙】喫煙は血管を収縮させ、老化を早めるため、禁煙を心がけましょう。

【ストレスを溜めない】ストレスは血管を収縮させ、老化を促進する可能性があります。

【睡眠をしっかりとる】睡眠不足は、血管の老化を促進する可能性があります。

【定期的な血管年齢のチェック】血管年齢を測定することで、血管の老化状況を把握し、早期に対策を講じることができます。

 その他、血管のアンチエイジングには血管を柔らかくする物質「NO(一酸化窒素)」も重要です。NOには、血管を柔らかく保つ働きがあります。NOの産生を促す食材(肉、魚、鶏肉、豆類、ナッツ類、高カカオチョコレート、ビーツ‥‥など)の摂取や運動を心がけましょう。

 さらに重要なのが毛細血管です。毛細血管は、血管全体の9割以上を占めており、その健康が全身の健康に大きく影響します。毛細血管のゴースト化を防ぐことが、アンチエイジングの鍵となります。

 血管のアンチエイジングは、健康寿命を延ばし、若々しさを保つために非常に重要です。今日から血管を意識した生活を始めましょう。


■血液・血流・血管が老化を左右する!

肌や体の組織を養う血液

 貧血になると、顔がくすむほか、爪が割れやすくなり、また、シワができやすくなるという報告があります。鉄はコラーゲンを作るのにも必要なミネラルで、不足すると血管の壁ももろくなります。つい食べ過ぎる人は、悪い油の摂り過ぎに注意しましょう。

 実年齢より老けて見えるグループと、若く見えるグループに分けて比較したところ、老けて見えるグループは、肌の明度や透明度が低いことが分かりました。また、血液中のヘモグロビン酸素飽和度(赤血球中のヘモグロビンのうち、酸素と結合している割合)も有意に低く、くすんで見える要因になっていることが分かりました。(資生堂:60~70代の女性130人対象)

熱を運び老廃物を回収する血流

 皮膚表層部の血流が滞ると、目元や唇のまわりが黒っぽく見えます。肌に栄養や酸素が届かず、老廃物も回収されにくいため、肌荒れしやすくなります。

 また、女性に多い“むくみ”や“冷え”は、手足の末端などに血液が十分に流れないことによって起こります。クマが目立つ人と、クマが目立たない人の、目のまわりの血液量を調査した結果、クマが目立つ人のほうが、目立たない人よりも滞留した血液の量が多く、クマの部分とそのまわりの肌の明るさ、色の差も大きかったという報告があります。

血液の流れをコントロールする血管

 動脈硬化の初期段階では、血管内皮に傷がつき、強力な血管収縮作用を持つ生理活性物質・エンドセリン1の産生が上がります。このエンドセリン1は、皮膚ではメラノサイトを刺激してシミをつくる指令を出す物質でもあります。

 頚動脈の壁の厚さを測定する頚動脈エコーで血管年齢を算出して分析し、実年齢よりも若く見える人と老けて見える人を近似直線にすると、見た目年齢と血管年齢が強く関連していることがわかっています。エンドセリン1を介して、動脈硬化はシミ発生のメカニズムにも関連する可能性があるのです。

 人の美肌や見た目に関しては、紫外線対策や抗酸化対策が主流でしたが、今回のように血液と血流、血管が重要だということです。

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HM-3000(特系霊芝)と血液循環

「HM-3000(特系霊芝)」は、血液・血流・血管の老化に関して、数多くのエビデンスに基づく様々な作用が認められています。

●赤血球変形性(柔軟性)の改善 ●集合性の低下 ●血栓形成の予防 ●毛細血管口径と密度の調整 ●血漿粘度の低下 ●2,3-DPの産生促進(組織への酸素供給の向上) ●一酸化窒素(NO)の産生・増加(血管内皮細胞増殖の促進) ●血圧の低下 ●血糖値の降下‥‥等


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愛・感謝 村雨カレン