2012年1月19日木曜日

冬の脳血管障害


要注意、冬の温泉

日本人の死亡原因の第3位、寝たきりになる原因では第1位の疾病、脳血管障害はその約75%が、脳の血管が詰まって神経細胞が壊死する脳梗塞です。

脳梗塞の一種「一過性脳虚血発作」(TIA=Transient Ischemic Attack)は、頸動脈など太い血管にできた血の塊の一部が血流で押し流され、脳内の細い血管に詰まることで発症します。舌がもつれ言葉が一時的に出なくなったり、片側の腕の力が抜けたり、視界が暗くなったりというのが代表的な症状です。血栓は自然に溶けて血流が再開するため、症状は数分~十数分で消えますが、依然プラークは残るため、その後再び脳の血管が詰まり、3カ月以内に15~20%の人が、さらにその半数が48時間以内に脳梗塞を発症してしまいます。この発作については1960年代から知られていましたが、すぐ元に戻るため、医師の間でも「鎮痛薬を処方しておけば大丈夫」と考えられていたそうです。


現在では“脳梗塞の前兆”という認識が広がり、日本でも09年に改訂された「脳卒中治療ガイドライン」で「脳梗塞発症予防のための治療を直ちに開始しなくてはならない」という記述が加えられたそうです。

冬の寒いこの時期、温泉地などで懸念されているのも脳梗塞です。温泉の湯の温度が高いと、血小板が活性化されて血管内に血栓ができやすく、脳梗塞などにつながるのです。そして“お酒と温泉”です。お酒と入浴は血管拡張と利尿の2つの作用が重なり、血圧が下がり血液が濃縮されます。すると脳の血流が弱まり血液が固まりやすくなって非常に危険になります。また、旅館に着いてすぐに風呂に入るケースも脱水状態になりやすく、血栓症の引き金になる場合があります。さらに朝風呂も要注意です。午前4時から8時の間は、人間にとって一番弱い時間帯で温泉街では救急車の出動も多いそうです。この時間帯に高い温度のお湯や水圧などの負荷をかけるのは良くありません。睡眠から覚醒にスイッチするまで、起きて1時間くらいはボーッとして、それから入浴するのがいいでしょう。

 冬の露天風呂――情緒はありますが注意が必要です。


■冬の血管障害:脳卒中
脳血管障害は、脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血に代表される脳の病気の総称で脳卒中ともいいます。他に、モヤモヤ病、慢性硬膜下血腫等も脳血管障害に分類されます。

脳血栓と脳塞栓
脳の血管が詰まる脳梗塞の原因には、脳血栓と脳塞栓があります。大別すると、脳の血管に血栓ができる「脳血栓」と心臓にできた血栓が脳血管に詰まる「脳塞栓」に分けられます。脳梗塞の場合、ほとんどは「脳血栓」です。

くも膜下出血
脳は表面のくも膜(くもの巣のような網状)の膜腔には、血管と神経が入っています。このくも膜の下の動脈が破れて出血すると、バットで頭を殴られたような激痛や、嘔吐、痙攣、首筋が硬くなる頚部硬直などが起こります。これが、くも膜下出血特有の症状で、発症後の死亡率は40%と大変高いのです。

脳の血管障害が原因! 
               アルツハイマー型認知症
認知症全体の56%を占める「アルツハイマー型認知症」は、脳内でさまざまな変化がおこり、脳の神経細胞が減ってしまい、脳が萎縮して高度の知能低下や人格の崩壊、運動機能障害などがおこる認知症です。脳内の神経細胞に張り巡らされている微小循環の血流低下や、血管の損傷などで、神経細胞の機能を低下させる説もあり、まさに脳血管障害のひとつともいえます。

【脳血管障害の対策】
 脳血管障害は、血栓塞栓の他に動脈硬化なども原因のひとつです。脳内の微小循環は、中枢神経組織の毛細血管内皮細胞自体が特殊な生理的機能があり繊細にできています。
脳血管障害の対策としては、血流の改善、血管内皮細胞の保護、修復などが有効です。そして、これらに期待できるデータが霊芝にはあります。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

0 件のコメント:

コメントを投稿