2012年2月2日木曜日

冷え性と微小循環③


自分では気づかない「冷え」

 「冷え性」はどんな人? 多くの方が若い女性やスリムな人、高齢者をイメージするのではないでしょうか。しかし、実は若い男性や働き盛りの男性も、そして子供もメタボな人の中にも冷えを感じている人は多く、しかもその数は増加傾向にあるそうです。
 もともと日本人は冷えやすい体質をしています。平和的で、闘争心よりも協調性が強い日本人は、瞬発力より持久力に恵まれ、食べ物の消化が遅く、肌は水分と油分が豊かな傾向がみられます。また、農耕民族であることや周囲を海に囲まれた湿潤な気候も影響しているようです。

自分は冷え性ではないと思っている人でも、実は冷え性だったりすることがあります。冷え性になると、体の特定の部分が冷たく感じますが、そのほかにも冷え性の症状には様々なものがあります。「冬でも足や体全体がほてる」、「足元は冷たいのに上半身はポッポと熱く、顔がのぼせる」・・・これらはすべて冷え症の症状です。ほんとうは冷えているのに、冷えに慣れてしまって冷えを感じないまま過すと、進みすぎた冷えを解消し体温を戻すために発熱が起こり、そのためにほてることがあるのです。

 また「冷えのぼせ」という症状があり、下半身(特に足首から先)が低温で、上半身が温かい状態になります。これは相対的なもので、いくら足を温めても、上半身がそれ以上に熱ければ「冷え」なのだということです。
 また、気づかない典型は、メタボな人です。太って脂肪がつくと、人は冷えを感じにくくなります。脂肪組織は冷たいのですが、その脂肪組織で体が覆われると、体内の熱が閉じ込められて、本人は「熱い」と感じられてしまうのです。こういったタイプの人は、冷えているという自覚がないので「熱い」「体の中を冷やしたい」と感じ、一日中、冷たい飲み物ばかり飲んで悪化の一途をたどってしまうのです。

 冷えに関しては年齢問わず増加傾向にあり、原因は、生活習慣ストレスなどで冷えを感じる皮膚機能自体に問題が表れているからなのです。つまり、一般的に体を温めるといわれる食品等を食べても機能性までは戻らないのです。


■冷え性と微小循環③

 人間は恒温動物です。寒いところでも暑いところでも、体温を一定に保つ機能が身体に備わっています。もちろん、マイナス30℃などという場所は無理ですが、通常であれば自力で体温を維持できるといわれています。

皮膚による体温調節
 人は、代謝によって体内で作り出される熱を体外に放出することによって、体温を一定に保っています。体温が上昇しているときには、毛細血管に流れる血流量を増やして体表から熱の放散を増やすだけでなく、汗の分泌を促し、汗の水分が気化していく際に熱(気化熱)が奪われることによって体表の温度を下げ、体内からの熱の放出がより効果的に行われるようになっています。
 逆に外の気温が低く体温が下がらないように維持する必要がある場合は、熱の放出を抑えるように血流を調節します。

温度感知センサーの不調
体温調節が有効に機能するのは、熱や寒さを感じる温・冷受容器(上図)のセンサーの働きです。現代社会で冷え性が増えているのは、このセンサーの機能が鈍くなっていることが考えられます。
 冷暖房完備の現代社会においては、夏も冬も屋内と屋外の温度差が激しく、そこを出入りする生活を続けているために、気温の変化を感じる神経が鈍くなってしまっていることが一因です。夏のみならず冬でもビールやジュースなどの冷たい飲み物や食べ物をとるため、内臓内の温度調節機能も鈍くなってきています。
 そして、社会生活や家庭などで生じる“ストレス”も原因の一つです。ストレス型の冷え性の対策としてはやはり「ラフマ」でしょう。感知センサー不調による微小循環の血流の低下に対して、ラフマの自律神経系への影響には大いに期待が持てるのです。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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