2013年4月18日木曜日

最悪の疲労物質「AGE」⑮


アルツハイマーは“第三の糖尿病”?

アルツハイマー病で医療機関を受診した人は、平成20年は24万人、そして平成23年には36万6
千人と、たった3年で1.5倍に増えています。

 最近、治療法がないといわれてきたこの厄介な病気・アルツハイマーを「脳の糖尿病」だとする研究成果が発表されました。
 米ペンシルバニア大学医学部精神医学・神経学のスティーブン・アーノルド教授らの研究チームによるもので、「これまで糖尿病は、インスリンがまったく分泌できない1型糖尿病と、インスリンの効きが悪くなる2型糖尿病とに分類されてきたが、アルツハイマー病は“3型糖尿病”と呼ばれるべき証拠が得られた」という内容です。脳の中で記憶を司っているのは、大脳辺縁系の海馬と呼ばれる部分です。同教授らがこの脳の神経細胞におけるインスリン抵抗性を調べた結果、アルツハイマー病を発症するとこの海馬に「老人斑(シミ)」が現れることが分かったのです。これは海馬の神経細胞が死滅して、記憶障害を起こしている状態です。教授らの研究チームは、糖尿病ではないアルツハイマー病患者の脳の海馬を調べました。すると、糖尿病ではないのに脳内のインスリンの効きが悪く、神経細胞がグルコース(ブドウ糖)を使えなくなっていることがわかったのです。すなわち、“脳の糖尿病”といえる状態でした。インスリンの効きが悪いのは、高血糖の継続によるものです。
 また、アルツハイマー病の老人班からAGEが多く検出されていることもよく知られています。


最悪の疲労物質「AGE」⑮

 ここまで連載してきました「最悪の老化物質AGE」では、身近に潜んでいるAGEとはどんな物で、その危険性は何か…などをお送りしてきました。今回より、AGEに対する対応策などを中心にご紹介していきます。

■基本は“糖質の摂取”に注意すること!

糖質の摂取で注意したいのは、食品パッケージなどに書いてある「糖類ゼロ」という表記には注意が必要です。「糖類ゼロ」と表記してあっても、「糖質ゼロ」ではありません。
(詳しくは3月1日号「最悪の老化物質「AGE」②」をご覧ください)

 また、ノンシュガー商品・人工甘味料商品も、還元麦芽糖(マルチトース等)を使っていると血糖値を上げてしまいます。よく使われる人工甘味料の「ソルビトール」「マルチトール」「キシリトール」「還元水飴」なども血糖値を上げますので注意が必要です。

人工甘味料は糖分以外にも注意が必要!

人工甘味料は、糖分以外にも注意が必要です。さまざまなメディアで宣伝されている影響で、多くの人が未だに体に良いと信じている「カロリーゼロ商品」ですが、実はこれらに使われている人工甘味料には有害性が指摘されているものも少なくありません。

安全に安心して摂取できる甘み

毎日の生活で少しずつ体内に溜まっていくAGE。これを少しでも溜めないようにするには、糖質の
摂取に気をつけなければなりません。しかし、“甘み”に対する制限は、逆にストレスを生じ、ひいては「睡眠の質の低下」~血糖値の上昇にもつながりかねません。

 康復医学学会の推奨している甘味調味料商品『甘みストレスフリー』(和漢生薬研究所)の原料はアミノ酸で、人工甘味料特有の有害性がないので安心・安全です。しかも十分な甘みがあり、“ホッとしたいとき”にはお薦めです。しかも炭水化物ゼロ(=糖質ゼロ)なので、無理なく糖質制限ができます。AGE対策には“とっておきの甘み”と言えるでしょう。


『最悪の老化物質AGE』(康復医学通信・別冊)が発行されました!
 現在、連載中の「最悪物質AGE」の別冊「最悪の老化物質AGE」が康復医学学会より発行されました。1冊400円+税で微小循環研究所出版局が発売しています。AGEをより詳しく解説した専門書ともいえる小冊子です。詳細、ご希望の方は康復医学学会のホームページをご覧ください。
(康復医学学会HP ⇒ http://www.koufukuigaku.org)


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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