2015年10月30日金曜日

子供の受動喫煙

子ども同乗の車内喫煙を禁止、違反者に罰金(英国) 

英・イングランドとウェールズで10月1日、子どもが同乗している車内での喫煙を禁止する新法が発効しました。もっとも英国警察関係者は、取り締まりの徹底は「非常に困難」との見方を示しています。

 新法では、“18歳未満”の同乗者がいる車内で喫煙しているのが見つかった場合、窓を開けていたとしても罰金50ポンド(約9,000円)の対象となります。子どもを受動喫煙から守ることを目的としているため、同乗者の喫煙を許した運転手も罰金の対象となるそうです。
 また、スコットランド議会も来年、同様の法律の導入を検討しています。

 新法の施行前に行われた英・ニューカッスル大学の実験では、同乗者がタバコを吸うと、窓を開けていても、危険な化学物質のレベルが推奨されている安全指針の100倍を超えたとのこと。この実験を再現した20分間のドライブでは、窓を閉めて空調を入れたところ、人体に有害な微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が安全指標の200倍に達したということです。【10月2日AFP】

 世界では「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」に示されているように、受動喫煙の健康被害は明白なものとして、分煙ではなく全面禁煙化が進んでいます。先進国で屋内が全面禁煙でないのは日本だけです。
 海外の状況に比較して、日本は喫煙対策「後進国」とたびたび揶揄されています。


■喫煙が子どもに及ぼす影響

喫煙は、がん、循環器疾患などの生活習慣病の重要な危険因子であり、喫煙者だけでなく、周りの子供や非喫煙者の健康にも被害を及ぼします。喫煙が健康を脅かす大きな社会悪になってきていることを自覚し、児童虐待や傷害の加害者とならないよう気を付けましょう。

副流煙は主流煙より刺激性が強い

タバコの煙には、喫煙者が直接吸い込む主流煙と、点火部から立ち上る副流煙があります。有害成分は低温の不完全燃焼時により多く発生するため、副流煙は主流煙よりも、一酸化炭素が4.7倍ニコチン2.8倍カドミウム1.5倍アンモニア147倍(国際がん研究機関(IARC)データ)にもなり、多量の有害物質を含むことが知られています。

北京の環境問題どころじゃないPM2.5

タバコの煙はPM2.5の塊で、私たちが一番身近に接するPM2.5は、タバコの煙なのです。
 問題になっている北京はいまも400μg/立方メートルくらいの「危険水準」を超えていますが、喫煙中の室内はそれ以上の場合があります。
 たとえば、クルマの中。車内は狭いので、1本タバコに火をつけると窓を開けていても1000μg/立方メートル、窓を閉めていると3000μg/立方メートルになることがあります。
 保育園で外遊びが中止されても、親御さんが送り迎えの車内でタバコを吸ったらそれどころではありません。居酒屋などにも連れて行くべきではありません。

子どもの害はさらに大きい!

子どもへの受動喫煙の影響には、肺炎や気管支炎、気管支喘息の発病と悪化などがあります。母親が喫煙者の3歳児が喘息様気管支炎になる割合は、非喫煙者の場合の4.3倍にもなります。
 ニコチンには血管を細くする作用があり、皮膚の血行が悪くなり、皮膚温が低下します。屋外でタバコを吸う家庭の子どもの尿中ニコチン濃度を測定すると、非喫煙家庭の子どもの7倍検出されたとの報告があります。
 また、タバコの煙に含まれる高濃度の鉛が子どもの脳細胞を傷つけ、知能の発達に影響を与えることがわかっています(米・ハーバード大とボストン小児病院の共同研究)。
 ベランダやキッチンの換気扇の下で喫煙していても、移動と共に有害物質は付いてくることも確認されており、影響は周囲の人に及ぶのです。

子どもの体に溜まった“毒素”を出す

親御さんの禁煙が前提ですが、血液を効率よく流すことで、体内に溜まった有害物質を徐々に排出することが可能です。

 康復医学学会のメイン研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」抹消血管血流を改善し、酸素・栄養素を送り届け老廃物の回収を促進させます。お子様への安全性も確認されています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月28日水曜日

がん対策

がんが再発するのは“原因”に手を打たないから

 西洋医学では、がんは時間とともにどんどん悪化するという概念が前提にあるため、早期発見、早期治療が決め手といわれます。しかし、がんは正常細胞に発がん要因が毎日作用し、10年から30年かかってやっと顕在化します。最新の医療技術で発見できるがんは、最小でも大豆の大きさ(約1g)で、がん細胞が約10億個も集まった状態です。つまり、どんなに早期の発見でも、生物学的にがんの誕生・増殖を見るとすでに末期の段階だといえるのです。

 がん以外の病気で亡くなった60歳以上の方を解剖すると、かなりの確率で体内のどこかに早期がんが見つかるそうです。微小がんは誰にでも潜んでいるのです。
 ただし、これが腫瘍にまで発展するかどうかは免疫機能にかかっています。いかに免疫機能が有効に働くかが、がんから逃れるポイントになります。

 全ての進行がんが末期がんになるわけではありません。放置して何年間も同じ大きさのまま進行しないことがありますし、退縮・消滅してしまう場合もあります。無症状のがんが健診などで見つかり早期治療したところ、かえって体調が悪化して亡くなってしまったという例はいくらでもあります。

 手術・抗がん剤・放射線が、西洋医学における現代の三大療法です。
 しかし、手術は「元通り直す」という意味の“治す”ことからはほど遠い行為です。
 また抗がん剤は、第一次世界大戦時、ドイツ軍が使った毒ガス兵器のナイトロジェンマスタード(マスタードガス)を起源とする細胞毒ですし、放射線は広島と長崎で数十万人の命を奪ったことを思えば、どんなものかは想像がつきます。
 がん細胞は正常細胞より抗がん剤や放射能に弱いことを利用していますが、免疫の働きが弱っている正常細胞への影響も避けられません。

 そもそも自然医学的に見れば、がんは「血液の汚れ*」という原因があって、その結果作られた“浄血装置”といえます。がん細胞を殺しても根本原因である血液の汚れに何の対策も講じないのでは、再発転移して新しい浄血装置が作られるだけです。
 こうした現状で考えると、現代の三大療法以外にも、様々な代替医療を積極的にとり入れ、「経過観察」や「無治療」という療法も選択肢に入れてよいのではないでしょうか。がんを予防し、治すための唯一の方法は、「血液を浄化する」ことにあるのですから。

*血液の汚れ」:東洋医学では二千年以上も昔から、病気の原因を「万病一元、(瘀血:おけつ、血液の汚れ)から生ず」と簡潔に説明しています。

出典:http://gainground.xsrv.jp/

■がん対策 ~血液を浄化するために~

“食べ過ぎ”が血液をドロドロにする原因に

食べ過ぎによる栄養過多でコレステロールや中性脂肪、血糖などが余剰物となり、乳酸、尿酸、ピルビン酸などの老廃物が溜まり、血液がドロドロになって、血液が滞ります。肉食や高脂肪の食べ物が増え、動脈硬化高血圧がんなどが増えています。

運動で「体温上昇」と「血液浄化」を

運動不足は血液の汚れの大きな原因となります。運動することにより体温が上昇、血液中の脂肪や糖などの余剰物、尿酸や乳酸などの老廃物が燃焼されます。さらに運動で、白血球の処理能力(老廃物や余剰物を貪食する能力)が高まり、血液浄化作用が促進します。

低体温を好み高温に弱い性質を知れば怖くない!

健康な人の体温は36.5℃ですが、現代日本人の体温は35.5℃にまで下がっています。この低体温化が日本人のがん発症率の増加の大きな要因になっています。
 がん細胞は、体温が35.5℃以下で最も活発に増殖し、その反対に、39.6℃で死滅する性質をもっています。がん患者が肺炎や、丹毒、バセドー病などで高熱を出した後に、がん細胞が自然退縮していた例も多くみられます。常に動いて熱を出している心臓や高温の臓器には、がんは発生しません。外界とつながっていて温度が低くなりがちな肺、食道、胃、大腸、子宮、乳房などはがんが発生しやすいので、冷えないように体温を上げ、血流を良くするようにしましょう。

========================================

“瘀血”の状態を改善する「HM-3000(特系霊芝)」

特系霊芝は群馬県の嬬恋農場
で作られています。
“瘀血”(血液の汚れ)は、以下のような状態を生じます。
 ●血液がドロドロになって血流が滞り、体の隅々の細胞まで必要な栄養素や酸素を届けることができなくなる。
 ●細胞の新陳代謝がうまく行えなくなる。
 ●細胞が壊死する。
 ●遺伝子を傷つけられて新しい細胞を作れなくなる。
 ●免疫系の働きが低下して、病気にかかりやすくなる。

 当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、がんに対して主に次の7つの働きがあります。

① 微小循環の血流改善:がんで生じた悪液質を改善、転移・浸潤の可能性を減らす。

② 免疫調整作用:免疫系に対して調整的な双向性があるため、免疫バランスを保ち生体機能恒常性の維持などに有効。

③ 酸素供給量の増進:酸素供給量を高める物質「2,3-DPG」の産生を促進。がんは嫌気性細胞であり酸素供給が滞ると増殖する。

④ 血栓の抑制:がんのストレスや終末期に起こる血栓による副作用を防ぐ。

⑤ 貧血対策:治療過程で造血系に影響が出るため貧血に陥り、細胞の低酸素状態を招く。霊芝の造血前駆物質活性化作用が貧血改善に働く。

⑥ 抗酸化作用:強い抗酸化作用を持つ酵素「GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)」の活性を促し、がんの転移や進行を抑える。

⑦ 抗がん剤の副作用対策:抗がん剤との併用により、抗がん剤の副作用を抑え、患者の抗がん剤への耐性を高めて、抗がん剤の薬効をより発揮させる。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月23日金曜日

中途覚醒

40代以上の過半数が「夜中に何度も目が覚める‥‥」 

某製薬会社が「中高年の不眠に関する意識と実態調査」の結果を発表しました。全国の40~70代の男女8,000人を対象とした調査です。

 調査の結果、40代以上の55.0%が、朝まで睡眠を維持できない「睡眠維持力の低下」による不眠を自覚していると判明。不眠症状には、寝つきが悪い「入眠困難」と、夜中に目が覚める「中途覚醒」、目が覚める時間が早すぎる「早朝覚醒」の3種ありますが、40代以上の約5人に1人の割合(18.1%)で、すべての症状を有していました。

 不眠症状が一つでもあると答えた人に、眠りたいのに眠れない原因について聞くと、「不安や興奮、緊張やストレス、考え事などで眠れない」(50.8%)が最も多く、「日中、十分に活動していないため疲れておらず、眠れない」(17.6%)や「生活のリズムが不規則で眠れない」(15.7%)などは20%以下でした。

このように、中高年の不眠症状がある人が眠れない原因は「精神面」の影響が大きいようです。そして近年、この不安や興奮などの感情が大きく動く時に、“オレキシン”という覚醒物質の分泌が増えることが解明されました。オレキシンは本来、目覚めている事が必要な時に多く分泌され、適切な覚醒状態が維持されます。眠る時にはオレキシン分泌が少なくなるため覚醒状態を維持できなくなり、自然に眠ることができます。しかし、入眠時に不安や興奮などでオレキシンが分泌され、脳が覚醒状態となってしまうことがあり、その状態が続くことにより、不眠症に陥りやすくなっていると指摘されています。

 そこで、オレキシンの覚醒作用をブロックすることで、眠りたいときの過度な脳の覚醒状態を抑える治療薬として、2014年に「ベルソムラ」(一般名:スボレキサント)が登場。ベルソムラは「寝つき」と「睡眠の持続」の両方に効果が期待されていますが、東京慈恵会医科大学葛飾医療センター院長で睡眠学会理事長を務める伊藤洋氏は、「不眠症治療薬における治療は、漫然と治療薬を服用するのではなく、出口を見据えた治療が基本です」とコメントし、服薬中の場合には主治医と相談の上、自身の症状に合った治療を選ぶようすすめています。
出典:http://www.j-cast.com/trend/

■中途覚醒のメカニズムと対策


「昔はぐっすり朝まで眠れたのに、最近は夜中に何度も目がさめてしまう」、これは『中途覚醒』と呼ばれている不眠症です。一般的には「夜中に2回以上目が覚める日が、週に3日以上ある」という場合、中途覚醒と判断されます。
 寝ている最中に目が覚めるということは、睡眠時間が削られることを意味します。脳や身体の疲労が完全には回復できなくなり、その影響は日中の眠気という形で現れます。
 また、中途覚醒は自覚しやすい不眠症なので「どうして何度も目が覚めてしまうんだろう‥‥」と悩み、それが精神的ストレスになってさらに眠りが阻害されるケースも少なくありません。

中途覚醒が起きるメカニズム

中途覚醒は、ある一定のタイミング「眠りについてから3時間後か4時間半後」で発生することが多く、これには睡眠のサイクルが関係しています(図参照)。
 中途覚醒が発生しやすいのは睡眠が浅くなるとき。そして、人間の眠りは90分周期で浅くなるタイミングがあるので、それに合わせて目が覚めやすいのです。
 ただし、睡眠の周期には個人差があり、80分周期や100分周期の人もいます。また、その日の体調でも睡眠リズムは変わります(1時間ごとに目が覚める、2時間ごとに起きてしまう、という人もいます)。

==================================

中途覚醒の原因と対策

【原因】中途覚醒の原因は多岐にわたりますが、以下が代表的なものです。
①年齢を重ねたことによる影響  ②特定の生活習慣の影響  ③首や肩、腰などの痛み  ④睡眠時無呼吸症候群  ⑤周期性四肢運動障害

【対策】対策としてはそれぞれ、
①睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を増やす  ②お酒と食事の時間帯に気をくばるようにする  ③敷布団の硬さや枕の素材・形状を変えてみる  ④⑤睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動障害はしっかり治療する
――などが大切です。

 康復医学学会の研究素材「ラフマ」には、メラトニンの原料である脳内の「セロトニン」の産生を促進させるデータがあります。
 また、人は眠りに入るときに深部体温が1度ほど低下することが知られています。当学会開発商品『甘みストレスフリー』(販売:和漢生薬研究所)は、深部体温の低下を促し、熟眠障害の改善に作用するアミノ酸の一種「グリシン」が主成分です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月21日水曜日

座りっぱなし症候群

“貧乏ゆすり”が女性の死亡リスクを減らす!?

落ち着きがない、イライラしやすいなど、ネガティブなイメージを持たれやすい「貧乏ゆすり」。
 最近の研究では貧乏ゆすりもストレス解消手段の一つであることがわかってきています。足元からの刺激が中枢神経に伝わり、イライラや緊張感を緩和させます。貧乏ゆすりは品が悪いというイメージがありますが、実はストレスの緩和に一役買っていたのです。
 貧乏ゆすりだけでなく、机を指でトントン叩く行動や爪を噛んでしまう行動などは、「転移行動」と呼ばれています。これらも何らかのストレスを受けており、それを緩和させるための行動です。

 そんな「貧乏ゆすり」に、なんと命を救う可能性が――。英・リーズ大学の研究者らが、女性の前向き観察研究「英国女性コホート研究(UKWCS)」の解析結果から明らかにしました。
 これまでも、座っている時間の長さが、糖尿病や心血管疾患、全死亡リスクの上昇に影響することは報告されていました。これらの関連は運動レベルとは独立して見られますが、今回研究者らは、よりエネルギー消費が少ないばかりか、神経質さや落ち着きのなさと結びつけられやすい貧乏ゆすりとの関連に着目しました。

 前向き観察研究UKWCSの二次調査(1999~2002年)に参加した女性のうち、1日当たりの平均座位時間や貧乏ゆすりの程度(1「全くしない」~10「常にする」の10レベルで評価)、運動、食事や喫煙・飲酒などの関連因子の情報が入手できた1万2,778例(37~78歳)の座位時間、貧乏ゆすりの程度と全死亡リスクの関連を解析しました。

 1日の坐位時間が5時間未満の群に比べ、7時間以上かつ貧乏ゆすりをほとんどしない群(レベル1または2)では、全死亡の調整後ハザード比(AHR)は1.30に上昇していました。
 一方、座位時間が5~6時間、あるいは7時間以上でも貧乏ゆすりをある程度する(レベル3~4)、またはかなりする(レベル5以上)群の死亡リスクは上昇しませんでした。
 さらに1日の座位時間が5~6時間かつ貧乏ゆすりをかなりする群の死亡リスクは有意に減少していました(AHR 0.63)。

 研究者らは、「貧乏ゆすりが長い座位時間に関連する全死亡リスクを減少させる可能性が示唆された」と結論。
 今回の調査では座位、立位の姿勢に関係なく貧乏ゆすりの程度を聞き取っていたことから、座位での貧乏ゆすりとの関連を含め、より詳しい検討が必要と述べています。
年齢、慢性疾患、身体活動レベル、座位時間、学歴、職業階層、退職状況、喫煙、飲酒、果物・野菜の摂取状況、睡眠時間で調整
出典:https://medical-tribune.co.jp/


■「座りっぱなし症候群」

座りっぱなしによる2つの危険性!

ふくらはぎはよく“第二の心臓”と言われます。それはふくらはぎの筋肉が収縮することで、下半身の血液を心臓に送り戻すポンプ機能を担っているからです。座りっぱなしだとふくらはぎの筋肉を使う機会も減り、下半身に血流が滞ってしまうのです。また座りっぱなしの状態はヒザ裏を圧迫していることが多く、血流が悪くなりやすいのです。
 最悪の場合、急性肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)になります。個人差はありますが、一般的には5時間以上座りっぱなしの状態が続くと危険と言われます。
 むくみというのは血流が滞っている結果ですから、いかに座りっぱなしが足の血流循環に悪影響を与えているのかが分かります。
 また、座りっぱなしの状態が続くことでがん、糖尿病、心疾患などの命に関わる病気を引き起こすリスクが高まるという英国の研究もあります。
 そして1日4時間未満と1日11時間以上座りっぱなしを比較すると、3年以内に死亡するリスクが40%増加するそうです。

 もう一つの健康上のリスクとして気をつけたいのが、徐々に進行する「脱水」です。座り続けていると、実は喉の渇きに気付かないまま脱水がおこっていることがあり、安静時でも500~600m?程度(体重の1%)の脱水は起こり得ます。自分で意識的に水分補給をしないと、脱水状態に陥りやすいのです。

康復医学学会が勧める座りっぱなし症候群の予防法

 「貧乏ゆすり」も意識的にやると効果的ですが、1時間の座位による血管障害は10分の散歩で解消されることが確認されています(ミズーリ医科大学)。

 当学会でも、少しで効果があって部屋の中でも実践できる歩き方「SFTフットグラッピング」をお勧めしています。これは、足の指で地面をつかむことを意識しながら歩く方法です(靴の中でもできます)。足を地面(床)から離すときに指を大きく開き、着地するときに地面をつかむように歩きます。外出時には、駅まで、スーパーまで、次の曲がり角まで‥‥と目標を決めて、10分(1000歩)を目安に試してみてください。効率よく足腰の強化ができ、普通の歩き方以上にふくらはぎを動かすので全身の血流をよくします。
 さらに、普段から全身の“血の巡り”を良好に保つために、当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」をお役立てください。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月16日金曜日

がん減少と和食

なぜ、アメリカが“がん減少”に成功しているのか

栄養学が発達し、食物中の成分が栄養としてどう役立っているかが解明されるに伴って、たんぱく質、炭水化物、脂肪の三大栄養素を中心に、それに見合うビタミンやミネラルなどの微量栄養素を摂りさえすればよいという考え方が定着しました。
 しかしヨーロッパで生まれたこの栄養学を短略的にとり入れ、「食の欧米化」を進めた結果、日本人の間でがん・脳梗塞・心臓病など、「病気の欧米化」も急速に進んでしまったと断言できます。

 戦後の日本では肺や大腸、乳・卵巣・子宮、前立腺、すい臓などの欧米型がんが急激に増え、高度経済成長を始めた1960年代以降は特にその傾向が顕著になりました。
 1950年以前から比べると、現在は肉、牛乳、乳製品の摂取量が10~20倍と増え、米、ジャガイモ、サツマイモなどはそれぞれ0.65倍、0.4倍、0.07倍と激減しています。社会が豊かになるにつれ、油脂の摂取量増加と食物の精白化が進むのは多くの先進国の歴史が証明していますが、同時にがんを筆頭とする“生活習慣病”の増加もこれらの国に共通して起こっています。

「dietary goals for the united states」
ただ、先進国の中で唯一アメリカだけはがんを減らすことに成功しています。
 きっかけは、1977年に米上院の「栄養改善委員会」がまとめた5,000ページにも及ぶ報告書『Dietary Goals(栄養の目標)』でした。2年がかりの疫学調査に基づき、報告書はアメリカ人の食生活と病気の関係を綿密に分析しています。
 それを読んだマクガバン上院議員は、「我々はバカだった。これまで“造病食”“殺人食”を食べていた」と涙ながらに発表しました。
 そして、「果物、野菜、未精白穀物(玄麦・玄米・トウモロコシなど)、鶏肉、魚、スキムミルク、植物性油を多く摂ること」「全乳・肉・卵・バター・砂糖を多く含む食品、塩分、脂肪類を減らすこと」という食生活の指針が全米国民に提示されたのです。

 高カロリー・高たんぱくの食生活を見直した結果、アメリカでは1977年から2011年までの間にがんによる死亡率が17%減、しかも死囚のトップであった心筋梗塞による死亡率が58%も減りました
 一方、最近の日本では、さらに“食の欧米化”が進み、米飯からパン食・肉食中心、ファストフード中心になっています。日本とアメリカはまったく逆の道を進み、一方ではがん患者が増え、もう一方では減っているというわけです。

出典:『なぜ、「おなかをすかせる」と病気にならないのか?』(石原結實著)

■アメリカのがん死亡者を減らした和食!

『Dietary Goals(栄養の目標)』の主旨要約

1977年に、アメリカ上院の「栄養改善委員会」がまとめた報告書『Dietary Goals(栄養の目標)』の主旨を要約すると、以下のようなものです。

(1)1日のエネルギー摂取量の55~60%を炭水化物にする 
(2)1日のエネルギー摂取量の30%まで、脂肪摂取を減らす 
(3)飽和脂肪酸(バター、ラードなど動物の脂)と不飽和脂肪酸(魚油、植物油などの油)の摂取量の比率を同等にする 
(4)コレステロールの摂取量を1日30mgまでに減らす 
(5)砂糖の摂取量を40%減らす 
(6)塩の摂取量を1日3gまでに減らす――

 そして次のようにまとめています。
 「具体的には、果物、野菜、未精白の穀物、鶏肉、魚、スキムミルク、植物油の摂取を増やし、牛乳、肉、卵、バター、砂糖・塩・脂肪の多い食物の摂取を減らすことによって、この目標は達成されなければならない‥‥」

「食事ピラミッド」

1980年代にはアメリカ農務省が食事のバランスをアメリカ国民にわかりやすく示すために、「食事ピラミッド(Food Guide Pyramid)」(右図)を作りました。食べ物をいくつかの食品群に分けて、食生活全体での各食品群の重要度や摂取比率をピラミッドにして表したものです。
 以来現在まで、アメリカ人は「和食こそ世界一の健康食」*であることを理解し、ふだんの食生活でも米や豆腐・味噌などの豆製品、魚介類を多く摂るようになりました。その結果、先進国のG7加盟国としては、唯一がん死亡者が減っている国になったのです。
*但し、具体的には「元禄時代の和食」を指しています。

====================================

和食を支える“だし文化”

日本の食文化の根底を支える「だし」には、油脂に匹敵する高度な美味しさがあります。生理学的に第5の基本味として認められた「うま味」成分には、単に美味しいだけでなく、健康や美容にとっても必要不可欠な要素を数多く含んでいます。
 昆布やトマトのグルタミン酸、鰹節・鮪節や煮干のイノシン酸、干し椎茸に多く含まれるグアニル酸を合わせると相乗効果が生まれ、うま味は5~10倍もアップします。
 日本人の体に昔から穏やかに生きる知恵が染み付いているのは、自然の恵みの素材の味を生かしてだしを使い、刺激が少なくやさしい食生活を続けてきたことにあります。
 康復医学学会がメーカーと共同開発した『薬膳の素』(和漢生薬研究所)は、日々の食事バランスを整える“うま味成分の三種混合天然だし”としてお使いいただけます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月14日水曜日

大腸がん

増える大腸がん、食生活や飲酒が影響 

40代から発症者が増える大腸がん。5月には俳優の今井雅之さん(享年54)が大腸がんで亡くなりました。大腸がん患者は増加しています。

 国立がん研究センターの予測によると、今年新たに大腸がんと診断される人は13万5,800人。これまでは胃がんや肺がんが多かったのですが、今年初めてすべてのがんの中で大腸がんが最多になる見通しです。
 「この傾向はしばらく続くでしょう」と国立がん研究センター中央病院大腸外科・志田大医長。
 大腸がんで死亡する人も、女性で1位、男性も肺、胃に次いで3位になるといいます。日本人の大腸がんは50年前と比べ約8倍になりました。

 主な原因は、欧米化した食生活高齢化とされ、「生活習慣病の一つと言っても過言ではない」(志田医長)。
 世界がん研究基金などの報告によると、大腸がんと食事との関連は深く、基本は食べ過ぎ飲み過ぎです。
 リスクを確実に高めるのは、牛や豚などの「赤身肉」と呼ばれるものや、ソーセージやハムなどの加工肉。飲酒は1日ビール900ミリリットル(大瓶約1本半)、またはワイン400ミリリットル(グラス約2杯)を飲む人は発症リスクが2倍に。さらにその2倍を飲むような人は、発症リスクが3倍に跳ね上がります。喫煙、肥満もリスク因子です。やせ過ぎもよくありません。

予防に確実に良いとされているのは適切な運動です。1日1時間のウォーキングと、息がきれるぐらいの運動を週に2日、30分ずつするのが理想です。

 ただ、生活習慣を整えても発症することはあります。進行がんでも症状があまりないことが多いため、40歳以上は血便を調べる便潜血検査(検便)が早期発見の近道です。検便は受診率が低い上、陽性となった人の6~7割しか精密検査をしていないことも課題となっています。
 「日本の便検査は非常に鋭敏。痔(による出血)のある人でも軽く考えず、陽性になったら毎回必ず精密検査を受けて」と志田医長は言います。
 精密検査は、肛門から内視鏡を入れる内視鏡検査となります。最近は、大腸のコンピューター断層撮影(CT)である「CTコロノグラフィー」など比較的楽な検査もありますが、病変が疑われるとこれらの検査では診断できず、あらためて内視鏡検査が必要になります。

 志田医長は、「大腸がんは早期発見がすべて。なるべく検査を受けてほしい」としつつ、「今は様々な治療があり、がん宣告を受けても終わりじゃない。見守る周りの人も抱え込まないで」と呼び掛けています。

■大腸がんと霊芝の効果

大腸は、食物の消化吸収を行う消化管の最後の部位です。
 大腸は右下腹部にある盲腸から始まり、次が腹部右上に向かう部分である上行結腸、その次が腹部右上から左上に向かう横行結腸、その次が左上から左下に向かう下行結腸、さらに左下からSの字の形を描くS状結腸、S状結腸と直腸の間の直腸S状部、大腸の最後の部分である直腸Sという順に食物は大腸を通過していき、最後に肛門から便となって排泄されます。
 大腸は軟らかい管状の臓器で、内視鏡検査の時に折りたたんでいくと肛門から盲腸まで約70cmで到達しますが、空気を入れて引き伸ばすと2mにもなります。

大腸がんの発生場所

大腸がんが最も多く発生するのは直腸S状結腸で、次いで上行結腸です。
 2005年3月から2009年12月までの約5年間にがん研有明病院で外科手術を受けた初発大腸がんの患者2,822名をみると、盲腸がん7%、上行結腸がん14%、横行結腸がん8%、下行結腸がん4%、S状結腸がん26%、直腸S状部がん12%、直腸がん29%となっています。

ポリープがん化説の崩壊

大腸にはポリープ(良性の隆起性病変)が頻繁に見られます。このポリープががん化して早期がん(粘膜内がん)になり、さらに周囲組織に浸潤し、やがて進行がんに‥‥とこれまで考えられてきました。このポリープがん化説はいまだに欧米を中心に根強い支持があり、早期手術によって削除する方法が多いようです。
 しかし2006年、日本の研究者が、一見正常に見える平坦な大腸粘膜の中に、やはり平坦で正常粘膜と区別しがたい早期がんが生じ、それが急に進行がんになることを報じ、状況は一変。現在日本では、進行大腸がんのほとんどがこのルートを通ると考える説が有力になり、ポリープ段階での手術は減少しています。

============================================

霊芝の大腸がん予防効果

2010年に、霊芝の菌糸から抽出したエキスに大腸がんの予防効果があることが広島大大学院医歯薬学総合研究科のグループによる試験で確認されています。これは、2004年から広島大病院で、内視鏡検査で大腸がんに進む恐れがある腫瘍があった40歳以上の患者に、抽出物0.75gを1日2回飲んでもらい行った試験です。1年間抽出物を飲んだ96人の平均腫瘍数は2.29個から1.87個に減少し、腫瘍の大きさも縮小しました。一方、服用しなかった102人の平均腫瘍数は1.52個から2.18個に増加しました。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」でも、多くの大腸がん患者に対して腫瘍縮小の変化が確認されています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月9日金曜日

慢性腎臓病

子どももかかる慢性腎臓病ってどんな病気? 

大人に比べて子どもが慢性腎臓病(CKD)にかかる確率はかなり低く、子ども特有の原因が主です。先天性腎尿路異常によるものがほとんどですが、他にも遺伝子異常が考えられています。
 しかしまだ不明な点も多く、症状がみられないために見過ごされてしまった結果、子ども特有の合併症が起きたり、症状が進行して腎不全になったりする危険性もはらんでいます。

 CKDの疑いは、3歳児検診や学校での尿検査の結果で明らかになります。さらに医療機関での詳しい尿検査、血液検査の結果と画像、年齢に見合う筋肉量かどうかなどによって診断されます。腎臓の一部を採取して検査する場合もあります。あるいは体のむくみや血尿、尿路感染症にかかった際などに発見されるケースも存在します。

 初期の頃はほとんど症状が表れず気づかないほどですが、蛋白尿血尿が続く、喉が渇きやすいおしっこの量が増えるなどの様子が見られます。
 さらに病気が進行すると、低体重や低身長などの成長への障害、発達障害、高血圧、貧血や電解質異常など様々な症状が合併症として起きます。
 また動悸息切れ体のだるさなどの自覚症状も表れます。心臓や循環器などへの合併症が明らかな場合は、命を脅かす危険性も否めません。

 症状がどの程度進んでいるかによって、あるいは引き起こしている原因によって治療方法は異なります。蛋白尿が多量に出ている場合には、激しい運動をしないように気を付けて過ごします。
 病状が少し進んで、高血圧、高カリウム血症などの電解質異常や貧血などを併発している場合は、塩分やカリウムを控えた食事指導が加わります。激しい運動でなければ適度な運動も推奨されます。
 さらに病状が進み、腎臓が自力では機能できなくなると透析か腎臓移植が必要になります。透析には血液透析、腹膜透析がありますが、子供の就学時間を考慮して通院時間が少ない腹膜透析の選択が多いです。
 両親からの腎移植も多く、その場合の透析治療は移植手術までの橋渡しとして行われます。

 CKDは残念ながら現代の医療では完治できません。しかし、早期発見で透析になるのを遅らせることができます。CKDは尿検査で発見されやすいため、異常があれば早めに病院を受診するようにしましょう。
 慢性腎臓病の診断を受けても病院で出された薬をきちんと服用し、食事に気を付け、規則正しい生活を送れるよう子どもをサポートしてあげることが大切です。
出典:イクシル http://ixil.info/

■腎臓病に対する霊芝の働き

腎臓のしくみとその働き

腎臓は、背中側の腰の高さに左右一つずつあるこぶし大の大きさの臓器で、血液中の老廃物をろ過して尿をつくる、からだの「排水処理場」です。
 腎臓には、心臓が1回の拍動で送り出される血液の4分の1が送り込まれ、約150~180リットルもの尿のもと(原尿)がつくられ、ろ過が繰り返されます。そうして最終的に約1.5リットルまで減って尿として排出されます。
 腎臓の主な働きには、①尿をつくりだす ②血圧を調整する(血圧を上げる物質と下げる物質の両方をつくりだす) ③赤血球をつくる ④カルシウムの吸収を促進させるビタミンD3を活性化する‥‥などがあります。

つらい腎臓病の治療

腎臓は、肝臓と同じように一度弱ってしまったら、根本的に治す薬のない臓器です。急性腎炎が慢性腎炎になり、腎臓の働きが10%以下になって人工透析を行うはめになったり、免疫異常が起こったりします。人工透析を行うようになってしまうと、その時間的拘束だけでなく、厳しい食事制限につらい副作用、年間数百万円かかる費用(そのほとんどが税金で賄われますが)に加えて、腎臓機能は悪化の一途をたどります。
 この地獄のような治療に、日本だけで毎年新たに1万人ずつ患者が増えていっているのです。

===================================

腎臓を元気にする霊芝

HM-3000のエキス原末商品秀真』(和漢研)
血流が良くなり、血液がきれいになると、肝臓や腎臓などの臓器にきれいな血液がたくさん流れるようになります。そうすると、徐々にそれぞれの臓器は元気になっていきます。仕組みは単純ですが、臓器の働きがよくなることで病気の予防になります。

 腎臓に関して言えば、いまだ医薬品でも特効薬がない中、当学会の「HM-3000(特系霊芝)」は、腎臓の機能を回復させる根本的解決という点で、非常に期待できる生薬の一つであることは間違いありません。人工透析を行っている人であっても、まだ少しでも尿が出ている(腎臓の機能が残っている)状態であれば、HM-3000によって回復の可能性があります。
 そして、病気が進行していくにつれて免疫異常を併発してくるケースが多いため、“免疫力正常化作用”を持つHM-3000が役立つのです。
 また、HM-3000は子供に対しても副作用は認められていませんので、小児慢性腎臓病(小児CKD)に対しても期待できます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン


2015年10月7日水曜日

白内障、緑内障

目の病気、白内障や緑内障はすぐに手術をすべき?

年をとると老眼だけでなく、多くの人は目の病気が身近になります。

 「白内障」は、目の“水晶体”と呼ばれる部分が白く濁ることによって、目がかすんだり、ぼやけて見えたりする病気です。治すためには手術しかないと言われますが、白内障だからといってすぐに手術をしなくてはいけないというわけではないようです。多くの人が加齢とともに白内障になると言われ、日常の生活に特に問題がなければ様子を見た方が良いといいます。

 米国眼科学会は、白内障手術は、以下の4つの質問に当てはまる場合に行うと良いとしています。迷った時は参考になるかもしれません。

白内障で、日常生活や職業上の活動に支障を来すことがあるか。
白内障で、夜間、安全に車を運転する能力に影響があるか。
白内障で、屋外での活動に支障があるか。
白内障を偏光サングラスなど他の方法でコントロールすることができるか。

 「緑内障」は何らかの原因で眼圧が変化することにより、目の信号を脳に送る視神経が圧迫されてしまう病気です。進行すると失明の恐れもあるため、専用の目薬を使用し続ける必要があります。しかし、多くの人は目薬を忘れたりして悪化させてしまうといいます。
 そんな中、これまでの目薬の100分の1の量で緑内障を治療できるという効果的な薬が研究されています。この新しい治療法は、マイクロニードルと呼ばれる特殊なとても細い注射針を使用して、直接眼に注入する方法です。これなら薬を忘れることもなく、手間も少なくなるかもしれません。

 また、緑内障や白内障など目の病気があると転倒しやすくなるそうです。緑内障では、そうでない人の3倍も転倒しやすいというので注意が必要です。そんな危険な転倒を防ぐための研究も進んでいます。米国の研究グループによれば、バーチャル・リアリティのゴーグルでよりリアルな仮想現実の映像を映し出し、バランス感覚を検査することによって、これまでの静的な視野検査では分からなかった、転倒の危険性が高い人を見つけ出すことができるといいます。

 「テレスコピック・コンタクトレンズ」という緑内障や白内障、加齢黄班変性にも役立つ特殊コンタクトレンズも開発されています。コンタクトレンズの中に、いわば望遠鏡が内蔵されているというものです。瞬きに反応して拡大したり戻したりができるそうです。もう少し改良が必要とのことですが、実用化されれば画期的なものとなりそうです。

■白内障、緑内障の解説と対策

白内障の原因は「糖化」「紫外線」「喫煙」

 白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気です。
 水晶体は主にタンパク質と水でできています。眼球の水晶体の1/3~1/2を占めるタンパク質は「クリスタリン」と呼ばれるタンパク質です。このクリスタリンもひざなどの関節内軟骨組織と同じように、生まれてから死ぬまで一度も入れ替わることはありません。加齢によるAGE(終末糖化産物)の蓄積や、長年にわたる紫外線曝露や喫煙などの影響を受けて、クリスタリンの構造が変化していき透明感を失っていくのです。
 特に白内障で最も多い「加齢性白内障」の発生には、AGEが深く関わっており、網膜症、白内障、緑内障が糖尿病の合併症でも表れるのです。事実、糖質摂取量が日本の3倍もあるミャンマーは、白内障による失明率が世界一になっています(ミャンマーはタバコも安く、喫煙者も多い国でもありますが‥‥)。

緑内障は血流改善がポイント

目の中を循環する液体「房水」によって、ほぼ一定の圧力(眼圧)が眼内に発生し眼球の形状が保たれます。しかし、房水の過剰産出や、排出部分の閉塞・目詰まりにより眼圧が高い状態になると、目の信号を脳に送る視神経が圧迫されてしまい、視野障害を起こしてしまうのです。我が国における失明原因の第1位が緑内障です。
 緑内障の予防・改善には目の毛細血管を良好な状態に保つことが大切です。網膜では常に、映像の情報を処理するために、大量の酸素や栄養素が消費されています。その酸素や栄養素を運ぶのが、網膜に流れる毛細血管と、中を流れる血液です。

=================================

 体の「老化」「糖化」「酸化」をくい止めることが様々な眼病の予防になるポイントです。目の結膜(上眼瞼結膜、下眼瞼結膜、眼球結膜)および目の周囲には毛細血管が多数存在しています。
 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、目の毛細血管の血流をも改善して緑内障の予防に効果的です。また、「HM-3000(特系霊芝)」は抗酸化酵素GSH-Pxの産生を促して活性酸素・フリーラジカルの病理的作用から身を守りますので、目の病気予防にも好影響を与えるのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2015年10月2日金曜日

清涼飲料水ケトーシス(ペットボトル症候群)

若い人に多い〝ペットボトル症候群〟?

「ペットボトル症候群」というソフトドリンクの飲み過ぎが原因の病気があります。この病気の恐ろしいところは、それまで健康だと思っていた10~30代の若い人でも突然発症し得るところです。小学生が発症することもあり、「予防できる病気なのに、知識が十分に広まっていないために毎年患者が出続ける」として、医療界でも問題視されている病気の一つになっています。

 ペットボトル症候群、正式には「清涼飲料水ケトーシス」と呼ばれるこの病気は、糖分を過剰摂取してしまうことに起因し、吐き気、腹痛、意識がもうろうとする、といった症状が表れます。若年者に特に多いことも特徴の一つです。
 糖尿病と深く関連がある病気で、それまで糖尿病と診断されていなくても、その傾向がある人に発症することが多い病態です。過剰摂取した糖分を体が処理しきれなくなってしまうことが原因で、様々な症状が引き起こされます。

 一般的なソフトドリンク1本(500ミリリットル)には、50~70グラム程度の糖分が含まれており、これは角砂糖15個分の糖分に相当します。一杯の紅茶が150ミリリットルだとするとそこに角砂糖5個を入れた分の甘さになりますが、特に炭酸飲料の場合にはその甘さを実感しづらいために沢山飲んでしまうのです。
 ペットボトル症候群を発症する人の中には、習慣的にソフトドリンクを脇に置いて、毎日数リットルの量を飲んでいる人がいます。これが2リットルだと角砂糖60個相当ですから、およそ1,000キロカロリー、1日の必要カロリーの半分に及びます。食事量が1,000キロカロリー増えたら「食べ過ぎかな‥‥」と感じますが、飲料の場合には自分で気付きにくいという点が問題です。
 そして、これほどのカロリーを純粋に糖分だけから摂取すると、その糖分を体が処理しきれなくなり、「ケトアシドーシス」という状態に陥ってしまうのです。

 ペットボトル症候群は、糖分の摂り過ぎが原因の病気です。しかしこの病気の怖い点は、

①ソフトドリンクを飲む→ 血糖値が上がる → のどが渇く → 余計にドリンクを飲む
②血糖値が上がる → インスリンが働かなくなる → 余計に血糖値が上がる

という2つの悪循環が隠れているところにあります。

 ドリンクを水やお茶に変えることで、血糖値の上昇を防いでペットボトル症候群を予防することができます。2リットルなど大きなサイズのペットボトルを机に置いての作業や勉強が習慣化してしまっている方、周囲にいませんか?
出典:http://medley.life/news/

■清涼飲料水ケトーシスとその対策

清涼飲料水ケトーシス(ペットボトル症候群)とは


インスリン分泌がほとんどない1型糖尿病の患者は、インスリンを注射しないと血糖が上昇し「ケトアシドーシス」を起こします。脱水と意識障害を伴う危険な病態です。
 2型糖尿病ではある程度インスリンが分泌されているので、普通はケトアシドーシスは起こりません。ところが最近、清涼飲料水の多飲が原因でケトアシドーシスを起こして緊急入院になる2型糖尿病患者が少なくありません。それが「清涼飲料水ケトーシス」(ペットボトル症候群)の患者です。
 日本人の肥満男性に多い病態で、欧米の白人にはほとんど見られません。

清涼飲料水ケトーシスのメカニズム

人間の体は、糖質、脂質、タンパク質の3つがエネルギー源です。食事から摂取した糖質を燃やすとき、体はインスリンを分泌するのですが、あまりにも過剰な糖質(=血糖値が高くなりすぎる)状態が続くと、2つの悪影響が生じます。

①インスリンが十分に分泌できなくなる。
②分泌したインスリンの効き目も悪くなる。

 これら2つは血糖値が高くなればなるほど増大して、更にまた血糖値が高くなるという悪循環に陥ってしまうのです。

ケトン体が起こす症状「ケトアシドーシス」

糖質が処理しきれなくなると、体はエネルギーを得るために脂質とタンパク質を使うしかありません。筋肉として体に蓄えられたタンパク質を分解・利用するよりは、体内の余分な脂肪分を分解・利用しようとします。
 脂肪を燃焼するだけなら良いことのようですが、脂肪燃焼時の途中で作られる「ケトン体」という物質が問題です。通常ケトン体は害になる物質ではなく、むしろ糖質の摂取が不足した場合、ブドウ糖に代わって脳のエネルギーとして使われています。しかし、糖質がうまく処理できずにエネルギーの大半を脂肪でまかなおうとする特殊な状況では話が変わります。酸性物質のケトン体が極端に体内に過剰に溜まることで血液が酸性になって、吐き気、腹痛、意識障害などの症状を引き起こすのが、この「ケトアシドーシス」という状態であり、清涼飲料水ケトーシスの人に起きていることなのです。

=================================

 清涼飲料水の過剰摂取の悪影響は、清涼飲料水ケトーシスにとどまりません。体内に最悪の老化物質「AGE(終末糖化産物)」を生成・蓄積し、がんやアルツハイマー病をはじめ、あらゆる病気のリスクを高めます。
 まずは飲み物を水やお茶に変えることが基本です。そして甘みが欲しい人には、康復医学学会の開発商品、新アミノ酸系甘味料『甘みストレスフリー』(和漢生薬研究所)をおすすめします。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン