2018年2月28日水曜日

睡眠薬

睡眠薬リスク 高齢者の転倒も

ベンゾジアゼピン系薬
都内の80代女性は、20年ほど前に寝付きにくくなり、睡眠薬を使い始めました。その後ベンゾジアゼピン(BZ)系薬を含め睡眠薬を2剤にまで増やしましたが、夜中に起きてトイレに行くたび転倒するようになりました。同居の娘さんから相談を受けたクリニックの主治医は「睡眠薬が影響しているのではないか」と考え、女性に減薬を勧めました。女性は医師の指導のもと、徐々に薬を減らしていきましたが、副作用も表れず食事や睡眠も取れていました。現在は夜眠れずつらい時だけ、BZ系薬でない睡眠薬を半錠使っています。心配されたトイレでの転倒もあまりしなくなったそうです。

BZ系薬の長期使用について、患者はメリットばかりでなく副作用などにも目を向けて考える必要があります。例えば、05年に英国医師会誌に掲載された論文によると、服用しても睡眠時間が平均25分しか延びず、夜起きる回数も減らず、転倒などの副作用が6人に1人の割合で起きているといいます。入院や死につながる交通事故、転倒、大腿骨頸部の骨折の発生率が、BZ系薬を使う患者では2倍という研究報告もあります。
 このため、米国の老年医学会では、高齢者の不眠や興奮、せん妄に対し、BZ系薬などは最初に選ぶべきではないと提言。その上で「高齢者や医療従事者らはこうした危険の可能性を知っておくべきだ」と訴えます。
 しかし、医療経済研究機構のチームが日本医療データセンターのレセプト(診療報酬明細書)などで分析すると、BZ系薬を使う65歳以上の高齢者は国内に約2割いて「ここ10年、利用者の割合に変化がない」そうです。BZ系薬の使用が減らない理由としては、①患者が強く求める ②医師が副作用を重篤と考えていない ③減薬や休薬を促す薬物療法以外の治療へのインセンティブがない――など様々です。

 海外では、BZ系薬の抑制策を取る国が多く、オランダでは催眠鎮静作用のためのBZ系薬処方を保険対象から外し、処方割合が睡眠障害では67%から59%に減少。フランスでは14年からBZ系薬の医療保険の償環率を65%から15%に抑えました。日本では、薬の承認審査を行う医薬品医療機器総合機構が17年にBZ系薬の長期使用による依存を防ぐため薬を適正に使うよう医師らに注意喚起しましたが、奥村氏は「効果は疑問。長期使用を抑制できるよう国が規制すべき」と指摘しています。

 一方、医療現場でBZ系薬を減らす動きもあります。東京女子医大では、患者らにBZ系薬に関するパンフレットを配布。医師らに講習会で広報したところ、処方された患者が約2割も減りました。薬剤師長は「長期使用を抑制する効果があり、大きなトラブルもない。医療関係者と患者がBZ系薬について理解を深めることが重要だ」と話しています。
(出典:https://mainichi.jp/) 

■睡眠薬(睡眠導入剤)

睡眠薬は現在5種類が処方されていますが、作用メカニズムの違いから2つに分類することができます。

①脳の機能を低下させて睡眠に導く薬
⇒ ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、バルビツール酸系
②自然な眠気を強めて睡眠に導く薬
⇒ メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬

 このうち、現在は主に①の脳の機能を低下させる睡眠薬が使われています。大脳辺縁系や脳幹網様体と呼ばれる部分の神経活動を抑えることで、催眠作用をもたらす薬です。
 それに対して近年は、自然な眠気を強くする睡眠薬が発売されています。私たちの睡眠・覚醒の周期に関係する生理的な物質の働きを調整し、睡眠状態に仕向けていく薬です。
 前者の薬の効き方は、「疲れきって寝てしまった」時のような形です。脳の機能を強制的に低下させるので、強引さのある効き方をします。それに対して後者は、本来の眠気を強める形になります。したがって、効果が人によっても異なります。

アルコールとの併用で「健忘症」「呼吸困難」の危機

アルコールと一緒に飲むことで、睡眠薬の薬理効果は数倍になるので注意が必要です。特にベンゾジアゼピン系睡眠薬は、主に大脳辺縁系を中心とする情動中枢に分布するベンゾジアゼピン受容体に結合して作用し、アルコールと同様、脳の活動を抑えます。つまり、アルコールとの併用は脳の活動が抑えられ過ぎてしまうのです。両者は似た薬理効果があるため、アルコール依存症の患者が睡眠薬に依存することも少なくありません。さらには「前向性健忘」といって、一時的な物忘れが起きることがあります。また、アルコールと一緒に摂取すると呼吸が抑制され、命にかかわる事態になりかねません。酷いケースになると、アルコールと睡眠薬の併用で幻覚や妄想が起きることすらあるのです。
 ベンゾジアゼピン系睡眠薬や抗不安薬を服用し始めたら、お酒は止めるべきです。

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睡眠薬に走る前に‥‥

現代の日本人の4人に1人が何らかの睡眠障害から睡眠不足に悩んでいます。大きな原因として自律神経のバランスが崩れて眠れない体質を作ってしまっていることがあります。

ラフマ
康復医学学会がお薦めするのは「ラフマ葉エキス」のサプリメントです。ラフマから抽出される特異成分のヒペロシド、イソクエルシトリンにはその生理作用として、鎮静、抗ストレス、睡眠改善、血圧安定などの効果があると言われています。同様の抗ストレスハーブである「セントジョーンズワート」などと比べ、ラフマには"薬物への相互作用が見られない"のが特長で、安全性も高く使いやすいため、近年研究者の間で大いに注目されています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

2018年2月21日水曜日

ケイシー療法と康復療法

再び注目を集める"ケイシー療法"

エドガー・ケイシー(1877~1945)は、催眠状態で人々からの相談や質問に答え、病気の診断や人生のアドバイスなどを行った人物として知られています。これは「リーディング」と呼ばれ、相談内容の多くは速記により記載されました。彼は46才から晩年までの間に、記録されているものだけで約14,000件のリーディングを行っています。そのうち、約9,000件で語られていたのが癒しとホリスティックな視点による身体の原理についてです。
 ケイシーは、人は肉体だけではなく、肉体の三位一体で人となり、この3つが調和することで、はじめて完全なる健康体になれると述べています。
 リーディングでは、病気の対処方法だけではなく、生き方、考え方、心の持ち方など、トータルにその人自身にアプローチしていきました。そのため、時には「貴方は何のために健康になりたいのか」ということを患者に考えるよう、促したこともあります。 病気になる前の不摂生な生活に戻るために健康になりたいのであれば、今のままでいるほうが良い、とさえ述べたことがあるそうです。

エドガー・ケイシー療法の基本は「C・A・R・E」

彼が唱える「ケイシー療法」の原理は、その頭文字をとって「CARE」と呼ばれます(図)
 ケイシーは、この4つの原理の中でも特に4番目の「排泄」を非常に重視し、体内に毒素(老廃物)が蓄積されることを病気の最大の原因と見なしています。
 体内に蓄積された毒素(老廃物)を排泄する方法として、ケイシーは食事による方法の他に、ひまし油温熱パック、リンゴダイエット、コロニクス(洗腸)などを勧めています。
 血行やリンパ液の循環を円滑にするものとして、ケイシーは各種のオイルマッサージ、サウナ(首出し)やスチームバスなどを勧めています。
 また健康を維持するには食事も重要な要素です。ケイシーは、毎日の食事をアルカリ性食品80%、酸性食品20%で構成し、水を1日7~8杯飲むようにとアドバイスしています。
(出典:https://edgarcayce.jp/)

■ケイシー療法は正に康復療法

康復医学の目的は、損傷したり衰えたりした身体機能を回復させ、患者の健康を質の高いレベルに到達させることにあります。従来のリハビリに加えて、居住地域の気候や特性(食習慣など)を踏まえた総合的な康復処置により、患者のQOL(生活の質)を改善し、実利的な健康回復と社会復帰を手助けする療法、それが康復療法です。

康復医学が重視する「健康の三本柱」

康復医学では、傷病治療後の社会復帰や日常生活の質の向上など、人間の身体を本来あるべき状態に回復させるためのポイントを、「血流 」「睡眠」「体力」の三本柱とし、重要視しています。そしてその内容は、ケイシー療法の基本原則と極めて類似しています。

1.血流改善:

当学会の会員の皆様はすでに「瘀血」(おけつ)という言葉をご存知のことと思います。東洋医学では大変重要な言葉です。血液の粘り気が強くなり、流れにくくなっているために起きる症状のことです。そもそも東洋医学において、病気は血液の流れに問題が生じたときに起き、病気の部位は必ず血流が滞っていると考えます。「駆瘀血」(=血流改善=微小循環の改善)は、康復医学においても最重要療法です。血流が滞れば、交換血管である微小循環血管に血液が届かず、全身の細胞にうまく酸素や栄養素を運ぶことができませんし、体内に生じた老廃物や二酸化炭素を回収して体の外に排出することもできません。
 康復療法の場合、主に生薬、特に「HM-3000(特系霊芝)」が血流改善に導きます。


2.睡眠改善:

睡眠には、心身の休息の他に大きな目的が存在します。一つは「代謝」です。人間の身体は眠っている間に、体のすべての臓器や骨格などを点検し、異常があれば修理・補修をしています。また、古い細胞や不要な細胞を捨て、新しい細胞に入れ替えます。これが新陳代謝です。寝ている時間は1日の生理リズムにおける「吸収と代謝」の時間です。
 さらに睡眠のもう一つの目的は、酸素を大量生産です。翌日の消化や代謝に備え、1日分の体内酸素をチャージしています。
 夜間なのに起きて活動すれば、体の修理も進まず、酸素も作れず、新陳代謝も滞ります。免疫機能の主役であるリンパ球も就寝中に作られるので、免疫力も低下します。
 康復療法では、質の良い睡眠と抗ストレス対策として「ラフマ葉エキス」を用いています。


3.体力保持(エネルギー産生):

全身の細胞は微小循環を通じて供給された酸素や栄養素を使って、細胞内の小器官「ミトコンドリア」でエネルギーを作り出しています。
 細胞のエネルギー産生に不可欠な要素が補酵素「コエンザイムQ10」。これがエネルギーの種であるATP産生を促します。心臓が一番多く必要とし、次いで肝臓、副腎、腎臓、精巣、卵巣、筋肉と続きます。加齢や偏った食生活で減少します。
 康復医学学会では、老化や傷病による体力低下の対応として、食生活の改善や適度な運動に加えて「還元型コエンザイムQ10」のサプリメントをおすすめしています。


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光・愛・感謝 村雨カレン

2018年2月14日水曜日

生薬と微小循環

漢方薬や鍼灸等 "伝統医療" WHOが認定へ

漢方薬や鍼灸など日本や中国の伝統医療が、今春にも開催される世界保健機関(WHO)の総会で認定される方針であることが、関係者への取材で分かりました。具体的には、国際的に統一した基準で定められた疾病分類である「国際疾病分類」(ICD)に、伝統的な東洋医学の章が追加されます。100年以上、西洋医学一辺倒だった世界の医療基準の転換点となるとともに、中国と異なり独自に発展してきた日本の伝統医療の再評価につながります。

 関係者によると、WHOが伝統医療に注目したのは、同機関で扱う医療の統計が西洋に偏り、伝統医学での治療に依存しているアジアなどでほとんど統計が取られていないとされる「情報格差」を埋めることが目的にあるといいます。

 国際疾病分類(ICD)は1900年(明治33年)に初めて国際会議で承認、日本でも同年に採用されました。約10年ごとに改訂され、現在は全22章から成りますが、日本や中国などに根差した「伝統医療」が新しい章として加わります。病名や患者の体質を示す「証(しょう)」が約300項目記載されるということです。

 ICDの作成にも携わった千葉大の並木隆雄診療教授(和漢診療学)は「WHOに公式に認められれば、日本の伝統医療の地位向上に役立つ。科学的な調査のもと、漢方の有効性も検討でき、成果は国民に大きく還元される」と話しています。

日本の漢方は古代中国に起源があるものの、西洋医学と融合し、中国とは運用方法や処方の作り方も異なるなど、独自の発展を遂げました。鍼灸も奈良時代に漢方とともに伝えられ、「日本の医療」として進化。特に中国はボールペンの芯ほどの太い鍼(はり)を使いますが、日本は髪の毛ほどの細い鍼を使うところに特徴があります。

 病気に対し狙いを絞って対処する西洋医学に対し、東洋医学では、病気は全身の体内バランスが崩れて起こるという考えを持ち、同じ症状でも患者の体質によって治療を変えます。日本では昭和51年に147種の漢方エキス製剤が医療保険に適用。漢方医学は平成13年から医学教育に、14年からは薬学教育にも導入されています。
(出典:http://www.sankeibiz.jp/) 

■生薬と微小循環、そして康復医学

 “生薬=漢方薬”ではありません。漢方薬は中国古典医学の理論に基づき、数種の生薬を調合する日本の複合薬です。生薬はCrude Drug(多種の成分を含む薬)であり、「多様性」があることをその特徴としています。人体の健康を単一成分で対応することは不可能です。まさに「多様性」を持って初めて対応可能となるのです。
 中国・明の医師、李時珍(1518~1593)は古典薬学書『本草綱目』において生薬を上薬、中薬、下薬の3段階に分けています。日本では、霊芝をはじめとする上薬(副作用がなく調整作用を持つアダプトゲン)は、薬として認可されていません。上薬は、本質的には基礎代謝の改善を主目的とするものです。

 伝統医学は予防医学、治療医学、康復医学に分けられ、中国においては「康復医学」は医学として大系づけられた“康復法”を持ち、それは地域性を有し、その内容は実用的な実践医学です。病院には必ず「康復科」が存在し、治療には現代医療、投薬の他、鍼灸、整体、気功も含まれます。また、栄養学ではなく医学としての「食療学」があります。病に対する目的は“健康回復”であり、まさに「康復医学」なのです。

 病の原因を抑えても、基礎的代謝や微小循環系の血流改善を前提としなければ、健康は回復しません。例えば糖尿病。血糖値だけにこだわるのであれば現代医学にはインスリンという特効薬があります。しかし、インスリンでは病は解決しません。後退性疾患の特徴として、時間がたつほど悪化するのです。

 予防、治療、康復の各医学は一連のものであり、このうちひとつを取り上げ「病に対応している」と考えることは傲慢です。まさに第3の医学として康復医学はあり、その中心をなすのが「生薬」なのです。そして、改善すべきは「微小循環」です。微小循環の主目的は生体内部環境の維持、すなわち全身の各組織細胞に対する「生活物質(酸素・栄養素)の供給」と「代謝産物(老廃物)の除去」にあります。その意味で、微小循環こそまさに循環系で最も本質的な部分であり、心臓や太い血管は微小循環に適切な血液を供給するた(参考『新生理化学大系第16巻循環の生理学』)

 全身の細胞の生活条件は微小循環によって直接規定されるのです。治療にあたりまず重要なのは、分子細胞生物学(生理学)に基づく微小循環の血流改善なのです。
めの補助装置であるとも言えます

 末梢血管まで正常に血液を流さずに改善する病はありません。康復医学と微小循環学なくして、病の根本的改善と健康回復は語れないのです。

 古典医学を“免疫”で解説されることがよくあります。しかし、古典医学書に「免疫」の言葉はなく、ここでは「瘀血(おけつ)(=微小循環の滞り)の改善を治療の中心においています。これは、まさに古典医学が本質を捉えている証であると考えられるのです。
(康復医学学会 理事長 森 昌夫)


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光・愛・感謝 村雨カレン

2018年2月7日水曜日

動脈硬化

細菌由来の脂質が動脈硬化の原因に

 食事に含まれる脂質が動脈硬化の原因となることはよく知られていますが、人の口の中や腸に住む細菌が作り出す脂質も動脈硬化を助長している恐れがあると、米・コネチカット大学のレーザ・ネマティ氏らが「脂質研究ジャーナル」(Journal of Lipid Res)で報告しました。歯周病がある人で心臓病や脳卒中のリスクが増加するのもそのためかもしれません。
 この研究が進めば、歯周疾患と心疾患との関連が解明される可能性があります。

ネマティ氏らは、アテローム動脈硬化の患者から採取したアテローマ*を解析したところ、アテローマに含有される脂質が、哺乳類が作り出すものとは異なる特定の細菌が作り出すものであることを発見しました。この特定の細菌とはバクテロイデス門**の細菌で、同細菌は特異な脂肪酸を大量に生成することが知られています。

 近年、アテローム動脈硬化症の成因として、免疫細胞と炎症の重要性が注目されています。ネマティ氏らは今回、バクテロイデス門由来の脂質の解析結果を踏まえ、次のような仮説を提示しました。

 アテローム動脈硬化症の形成過程では、血管壁に沈着した脂質を免疫細胞が異物と見なして取り除こうとするため、血管壁で炎症が生じる。一方、バクテロイデス門細菌由来の脂質については、人体に由来する脂質と化学的に異なるため、免疫細胞が異物の侵入と誤認してしまい、血管壁では二重に炎症反応が引き起こされることになる。

 バクテロイデス門細菌は、通常口腔内や胃腸内に存在し、条件がそろえば歯肉炎などを引き起こしますが、同細菌自体が血管内に侵入することはありません。しかし、同細菌が生成する脂質は容易に細胞壁を通過し血流に入っていきます。

 ネマティ氏らは今後の検討課題として、細菌由来の脂質が蓄積している部位を正確に特定する必要性を挙げています。「アテローム内には同細菌由来の脂質が蓄積されているが、正常な動脈壁には蓄積していないことが確認できれば、同細菌由来の脂質はアテロームの形成と関連しているという確証が得られる」としています。
(出典:https://medical-tribune.co.jp/)

*「アテローマ」はアテローム性動脈硬化(一般的な動脈硬化)の患者の血管に沈着するプラーク。 粥腫(じゅくしゅ)とも呼ばれる。
**「門」は生物分類のカテゴリーの1つ。 界 > 門 > 綱 > 目 > 科 > 属 > 種

■動脈硬化と一酸化窒素(NO)

心臓疾患には、心臓の冠動脈の血管が徐々に狭窄する「狭心症」、詰まってしまう「心筋梗塞」などがあり、その原因の大半が動脈硬化です。

血管内皮細胞の損傷→動脈硬化

血管の内側にある血管内皮細胞は、高血圧、高血糖、コレステロール、喫煙、ストレスなど様々な原因により損傷します。下図のように損傷した部分からは血液中の悪玉コレステロールなどの有害物質が侵入し、血管壁を厚くし血管が狭くなり、その結果動脈硬化となってしまいます。


血管内皮機能を調整しているNO

血管内皮細胞から産生される一酸化窒素(NO)には、中膜の筋肉層に働きかけ血管を柔らかくし拡張させる血管拡張作用や、血小板凝集抑制作用、単球などの白血球が血管内皮細胞に接着したり内皮細胞下組織に浸潤したりするのを防ぐ作用などがあります。しかし、血管内皮細胞が損傷すると、NOは減少し血管内皮細胞の機能が低下し動脈硬化も進行します。

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『霊芝研究1
(上海医科大学出版社刊)
血管内皮細胞は、微小循環をはじめとする毛細血管を円滑に維持しています。NOの産生が低下すると血管が収縮し、炎症を起こしやすく、動脈硬化になりやすい血管になります。また、生活習慣などの影響で、過剰になった活性酸素による酸化ストレスによって動脈硬化も進行します。

 康復医学学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」には、NOの産生促進に関するデータ、および抗酸化酵素GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)の産生促進、活性化に関するデータがあります。
(右:中文、英文、和文による霊芝の日中共同研究研究書籍)


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光・愛・感謝 村雨カレン