食べる漢方薬、七味唐辛子
今日7月3日は「七味」の日でもあります。大阪の向井珍味堂が【しち(7)み(3)】の語呂合わせにちなんで7月3日に記念日を制定しています。
七味唐辛子の歴史
薬研 |
江戸で流行した「七味唐辛子」は、大阪、京都の関西にも広まり、京都の清水寺の参道や長野の善光寺の参道などでも独自の配合で売り出すお店などが現れました。
お店によって使っている種類や配合が違い、今では、同じ七味唐辛子でもお料理によって使い分けが出来る程種類やバリエーションも豊かになり、どのご家庭にも常備してあると言っても過言ではない程、浸透しています。
お寺の門前に出来た理由として、「体の不調が治るように」とか「健康で過ごせるようにお参りした帰り道、薬効成分のある物を買って帰る」という事があったそうです。
江戸時代から愛されてやまない組み合わせ、「そば+七味唐辛子」は鉄板ですが、麺類との相性は抜群! うどん、焼きそば、焼きうどん、パスタはどれもお勧めです。特にパスタは、トマト系にもクリーム系にもオイル系どれに合わせても意外なおいしさでクセになる人も多いようです。乳製品との相性も良いので、ピザやグラタン、ラザニア、ポタージュスープ、などにも相性が良いそうです。
美味しいし、体にも良い!ときたら、使わない手はありません。皆様も固定観念にとらわれず、様々なお料理に振りかけて、新たな味との出会いを楽しんでみて下さい。
(出典:https://allabout.co.jp/)
■カプサイシンの効用
「カプサイシン」は唐辛子の辛みとなっている成分です。カプサイシンは油やお酒、酢に唐辛子を浸けると溶け出しやすいですが、水には溶け出しにくいという性質もあります。唐辛子を生の状態で食べても吸収率が悪く、10%程度しか吸収されません。しかし、茹でたり油と一緒に摂取すると吸収率は30~70%に上がります。効率よく摂取したいのなら、ラー油や豆板醤などの調味料を利用するといいでしょう。
※誤解されやすいですが、唐辛子の赤い色素成分はカプサイシンではありません。「カプサンチン」という別の色素成分です。
血圧・コレステロール値を下げる
マウス実験ではカプサイシン添加のエサを与え続けたところ、5カ月目に血圧が低下したという結果を得ており、高血圧の治療法として注目されています。また、カプサイシンには副腎皮質からアドレナリンを出させる働きがあります。アドレナリンは脂肪燃焼効果のあるリパーゼを出したりしますが、血圧を下げる効果も期待できます。カプサイシンには血管を拡張させる作用があるので、唐辛子を香辛料・薬味として使うぐらいの量ならば血圧を下げることにつながります。
また、カプサイシンはコレステロール値を下げる作用もあるので、コレステロールが血管壁に付着するのを防ぐ効果も期待できます。
カプサイシンには体温を上げて発汗を促し、脂肪を燃焼させるという効果が期待できますが、これはすなわち代謝をよくすることにつながるということです。代謝がよくなれば消費されるカロリーも増えることになり、血圧も減少していきます。
カプサイシンのその他の働き
●冷え性・便秘の改善、疲労回復効果、整腸作用:カプサイシンは末梢血管まで血流を良くしてくれる働きがあるので、冷え性の改善が期待できます。新陳代謝が活発になることで血行が改善し老廃物の排出を促すことにより、疲労回復効果も見込めます。カプサイシンの持つ辛みは唾液や胃液の分泌を盛んにするため食欲を回復させる効果ももたらします。胃液の分泌により胃が保護され、必要な栄養をしっかりと吸収します。さらにカプサイシンには整腸作用があり、便を排出するためのぜん動運動を促進、便通改善にも役立ってくれます。
●鎮痛作用:カプサイシンの鎮痛作用は、湿布やクリームの成分に使われています。
●胃粘膜保護作用:胃潰瘍を発症しにくくする。ただし、カプサイシンを大量摂取すると保護作用がなくなるので注意が必要。
●育毛効果:代謝改善や血行促進により皮脂の過剰分泌を抑え、毛穴の詰まりが解消します。
さら唐辛子にはビタミンCやビタミンEがたくさん含まれており、肌の細胞の老化防止にも役立ってくれアンチエイジングのためにも利用したい香辛料です。ただし、カプサイシンの摂り過ぎは健康被害をもたらすこともあります。気を付けましょう。
(※1回の食事量での摂取目安:体重1kgに対して5mg/日。体重60kgの人の場合、300mg/日)
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン
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