薬の排泄には肝臓が活躍
飲んだ薬の全部が効力を発揮するわけではありません。内用薬は、主に小腸で吸収された後肝臓に入り、薬の一部または大半が効能のない物質に変えられ、多くは腎臓から排出されます。病気を治すための薬ですが、通常は体に存在しない"異物"です。体外へ排出できず体内に留まっていたら、それはそれで問題です。
肝臓は、栄養成分からエネルギーを産生、体を作る成分に変換、異物である薬や有害物質の処理などを行う体の中の化学工場です。内用薬の場合、肝臓を通過し、血液にのって全身を巡る薬の量は、小腸での吸収量よりも少なくなります。そのため薬の使用量は、この"目減り"の量を考えて決められます。肝臓を通過せずに血中に入る注射薬や外用薬は、この目減りを避けて体を巡ります。肝臓で失効・効力低下する薬は、内用薬ではなく舌下剤、噴霧剤、坐剤として使うのはこのためです。役目を終えた薬は、主に肝臓の酵素の働きで、排出されやすい性質へと変えられます(薬の「代謝」)。その後、腎臓に送られ、尿と一緒に体外へ排出されます。一部の薬は、胆汁と一緒に消化管へ入り、便とともに排出されます。量的には多くないものの、だ液や汗、吐く息、母乳から排出される薬もあります。
大人の薬が使えるのは15歳から。15歳未満は子供とみなします。子供は、薬の代謝や排出に関わる肝臓や腎臓、そして薬の影響を受けやすい脳が未発達です。「体が小さいから、薬も半分でいい」という単純な計算は、必ずしも成り立たちません。大人用の薬には、子供での有効性や安全性が確立されていないものもあります。子供用と大人用とでは、成分量だけではなく成分そのものが異なる場合もあります。市販薬も、「小児用」「ジュニア」と書いてある薬を選び、保護者と相談しながら使うことが重要です。高齢者では、肝臓での代謝や腎臓からの排出機能が低下するため、薬が効き過ぎることがあります。特に肝臓や腎臓の病気を持っている場合、副作用の危険性が高くなります。複数の病気にかかり、使う薬が増えればますます肝臓や腎臓に負担をかけることになります。高齢者は、生活習慣病のような慢性的な病気が多いので、薬を使う期間も長くなりがちです。量を変える、より安全な薬に変える、などの検討が必要になってきます。
重要なのはもちろん「狙い通りに効くこと」ですが、薬の役目を終えたら「速やかに代謝、排出されること」も同じくらい大切なのです。
(出典:https://www.sumitomo-pharma.co.jp/)
■肝臓病と霊芝
肝炎などの障害が生じると、肝細胞が破壊され、血液中にGOT、GPTが流れ出します。これら"肝臓の機能を評価する血液検査の指標"の数値が高いことは多くの肝臓の細胞が壊れていることを意味します。高値は急性肝炎・慢性肝炎などが疑われます。GOT、GPTは同じくらいの数値になることが多いのですが、GOTの方が高い場合は肝炎の急性期やアルコール性肝障害の疑いが高くなります。
GOT、GPT、特にGPTは他の臓器にあまり含まれていないため、その血液中の数値の高さは肝障害を反映することになります。また、細胞膜の障害程度も反映します。
健康な肝臓には、3%を少し超える程度の脂肪(中性脂肪・コレステロール・リン脂質など)が含まれています。しかし、10%を超えると細胞の中に脂肪滴という泡状のものが現れるようになります。この脂肪滴が、肝細胞の小さな集合体である肝小葉の中の肝細胞の3分の1以上に現れるようになった状態を「脂肪肝」といいます。
脂肪肝の分類
(1)過栄養性脂肪肝 (2)栄養欠乏性脂肪肝 (3)アルコール性脂肪肝 (4)薬物性・中毒性脂肪肝 (5)非アルコール性脂肪肝炎(NASH) (6)急性妊娠脂肪肝
ほとんどの薬剤は肝臓にて肝臓酵素によって分解、解毒され、腎臓にて排出されます。長期間に薬を服用している場合、肝臓の負担は重くなり、肝細胞の仕事限度を超えると肝細胞にダメージを与える事になり、肝臓障害を引き起こします。例えば、高血圧薬、高脂血症薬、心臓病薬、血流改善薬、鎮痛剤、睡眠導入剤などがあります。また短期間でも薬剤の毒性が強ければ、肝臓障害をもたらす薬もあります。例えば、抗癌剤、免疫抑制剤(自己免疫疾病―リウマチなど)、ホルモン剤、精神神経系薬などがあります。
HM-3000(特系霊芝)の肝機能への保護作用
■肝機能の低下は、ストレスに対抗する体の力(ストレス耐性)を低下させます。肝機能の低下は、メタボ、飲酒などの生活習慣なども原因のひとつです。「HM-3000(特系霊芝)」は、肝臓を保護し肝機能低下の予防に期待が持てます。
■右の霊芝のデータは、肝臓代謝性障害(脂肪肝・アルコール性肝炎を含む)に顕著な保護作用があるというエビデンスです。■抗癌剤だけではなく、一般的な薬も肝臓に負担をかけます。そして、活性酸素やフリーラジカルは、さまざまな病気の原因や老化、美肌などに影響を与えます。霊芝には、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)、GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)という生体内最も重要な二つ抗酸化酵素の活性を促すというエビデンスがあります。活性酸素やフリーラジカルによる損傷から組織細胞を守る働きがあることが認められています。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン