2023年11月29日水曜日

“うつ”と認知症

 高齢者の異変、うつも疑う

 身近な日課をこなせなくなるなど普段と様子が異なると認知症を疑いますが、それはうつ病かもしれません。高齢者には脳の変化や人生の転機、喪失体験などによる固有のうつ病のリスクがあるのです。身体症状も伴って判断しにくいものの、兆しをとらえ、適切な治療につなぐことが欠かせません。

 うつ病は年齢を問わず発症しますが、高齢者に多くみられる症状と要因があります。多くの高齢者は日常的に胃の不調や頭痛などを抱え、身体症状を訴える例も少なくありません。うつ病の身体症状か、元からの不調なのかを判断しにくいのです。専門医は「身体疾患からうつ症状が生じることもある」と指摘します。

 高齢者のうつの特徴として、不安や焦燥感が前面に出てじっとしていられなくなることが多いそうです。重症化すると、うろうろと歩き回り、休むこともできずにつらくなる場合があるといいます。

 高齢者のうつ病の主因は何か――。専門家は「加齢自体がうつを起こしやすい要因だ」と指摘します。脳の機能が低下し、変化への柔軟な対応に必要な「流動性知能」が50歳前後から衰えるからだと言います。

 柔軟な対応が難しくなる年代の高齢者は生活の変化に見舞われやすくなります。喪失体験が増え、体力の衰えなど健康面のほか、友人の死などによる心理的喪失や、プライドや経済面など社会的喪失もあります。コロナ禍で交友関係が希薄になった影響や、女性の場合は夫の定年退職後の生活リズムの変化や、経済面の不安によってうつ病に至る例もあります。

 うつ病と認知症は似た症状がありますが、相違点もあります。認知症の患者が知的能力の低下を認めたがらないのに対し、うつ病の場合は本人が訴えるほど記憶力や知的能力は低下していません。さらにうつ病は発症時期が特定しやすいことが多いのです。うつ病と認知症の鑑別は難しい上に併発も多く、うつ病治療の専門家は「まずはうつ病の治療を優先する」といいます。無気力症候群(アパシー)と見分けることも重要です。うつは休養が必要なのに対し、アパシーはリハビリや投薬で行動活性化を促すなど治療の方向性が異なります。

 同時多発的に身体症状が起きたり、内科で「異常なし」といわれたのに症状が続いたりするなら、「加齢による衰えだろう」と放置せず、医師に相談した方がよいでしょう。本人から「眠れない」との訴えがあれば、精神科や心療内科の受診を勧めやすくなります。

 抗うつ薬による治療は、若い人より効果が出るのに時間を要するうえ、副作用が出やすくなります。専門家によるカウンセリングを用いた支持的精神療法や過去を振り返る回想療法などの心理的治療が有効だと言われています。

(出典:https://www.nikkei.com/)


■認知症と誤解されやすい高齢者うつ

 うつ病も認知症も精神疾患に含まれ、現状では、他の病気のように何らかの検査の数値で明確に判別できるものではありません。あくまで、ご本人の訴えや周囲に見える症状から判断しなければならないので、難しいのです。

 うつ病の症状には、抑うつ気分、意欲の低下、不安、焦燥、妄想、自律神経症状(不眠、食欲低下など)などが含まれますが、うつ病かどうか判断するときには、多くの方が、抑うつ気分や意欲の低下に注目することでしょう。

 若齢者のうつ病の場合には、仕事や学業に支障が生じることで気づくことが多く、明確な抑うつ気分や意欲の低下の兆候がほとんどなので、鑑別するのは比較的容易です。しかし、高齢になると、うつ病でも、抑うつ気分や意欲の低下が目立たなくなり、どうしても「老化→認知症」という思い込みがあるため、認知症と誤診されることがあるのです。

うつ病が原因で、本当の認知症を生じるケースも

 うつ病なら、薬物治療が可能です。抗うつ薬の服用で症状を抑えることができるだけでなく、長期的な治療によって感知する例もみられます。しかし、認知症と誤診されると、適切なうつ病の治療を受けられなくなってしまいます。さらに問題なのは、うつ病の治療を行わず放置すると、本当の認知症になってしまうことがあることです。

 栄養状態の悪化や脱水症状に陥ると、それらが認知症の誘因になります。意欲の低下によって、物事に取り組まなくなり、頭を使わなくなることで脳機能低下が進むこともあります。若齢でも、意欲の低下から活動度が落ちて、日常的に脳を使わない暮らしが続けば、脳機能低下が加速化し、認知症を発症するリスクが高まる可能性があります。うつ病は、認知症予防の点から、早期発見・早期治療が大切です。

うつ病と認知症の見分け方・チェックポイント

 うつ病は、感情障害が主で、認知症に含まれる「記憶障害」「見当識障害」「判断実行機能障害」「失語・失行・失認」などはありません。

 医師からの質問で、見当識や記憶力、計算力、言語力などが試される認知症の「ミニメンタルステート検査(MMSE)」では、うつ病の人は、時間制限を設けると得点が低くなる傾向にありますが、十分に時間をかければ高得点を示します。反応が遅いだけで、本質的な認知・記憶障害はないのです。うつ病の方が物忘れをしたとしても、それは注意力や集中力の低下によって起きているだけで、認知・記憶障害によるものではないのです。

 うつ病と認知症を見分けるには、単に物忘れや失敗が増えたことにとらわれず、それが感情障害によるものなのか、明らかな記憶障害によって起きているのかに注意しましょう。

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 康復医学学会では、「ラフマ葉」⇒うつ症状の軽減及び仮性認知症予防、そして「HM-3000(特系霊芝)」⇒脳血管血流の改善による認知症の発症抑制――に関するデータを有しています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2023年11月22日水曜日

帯状疱疹

 帯状疱疹…発症したら脳神経科?

「これって帯状疱疹かな?」と疑ったなら、何科を受診しようと考えるでしょうか。おそらく多くの方が皮膚科を訪れるのではないかと思います。

 実際、日本では皮膚科に行く人が圧倒的に多いのですが、実は海外では神経疾患であるとの考え方が周知されていることから、脳神経専門の医師が診ることも多い病気です。

「片頭痛の予兆として、顔や頭皮がピリピリとする異痛症(アロディニア)が起きる人がいる。これらの人の帯状疱疹ウイルスの抗体価を調べてみると、片頭痛の発作が起こるタイミングで、帯状疱疹ウイルスの抗体価も上昇傾向になっていることが判明。片頭痛発症前は免疫力が低下し、帯状疱疹ウイルスが活性化するせいで、顔面や頭皮がピリピリするアロディニアが起きるとともに片頭痛も悪化していると考えられる」と、東京女子医大脳神経外科客員教授の清水俊彦氏は言います。

 片頭痛持ちで治療薬であるトリプタン製剤を月に4回ほど服薬していた40代女性がある日、左三叉神経第2枝領域に帯状疱疹を発症。患者いわく「1週間ほど前から、アロディニアがあり、片頭痛も悪化していた」とのこと。

 医師はすぐに抗ウイルス薬を処方し、服用したことで帯状疱疹は改善したのですが、その約3カ月後に帯状疱疹が発症していた側と同じ左の後頭部に、まるで何かに刺されているような強い神経痛が出て、1週間ほど続いたのです。その後、痛みの性質は変わり鈍痛が持続しているとのことで、すぐに病院へ行き頭部MRI検査を行いました。結果、左椎骨動脈に脳血管解離と脳動脈瘤の形成があることを発見。

 この女性の場合は経過観察で自然修復・治癒となりましたが、このように帯状疱疹と脳血管障害との関連をうかがわせる例は多いようです。

 これは海外のデータになりますが「顔面に帯状疱疹が出た人は、1年以内に脳卒中を起こす率が高い」という研究結果も出ています。

 帯状疱疹を発症した人で、片頭痛持ちの人は、できれば脳神経内科・外科を受診することが大切です。ピリピリすると感じたら、我慢や様子見をせずに、すぐに受診するようにしましょう。

 なお、「帯状疱疹は一度なったら、もうならない」という都市伝説みたいなものがあるようですが、それは間違いです。罹患後の免疫の獲得には個人差があるため、人によっては何度でもかかりますが、一度罹患すると抗体価がしばらくは高い状態となるので、すぐに再発することはありません。免疫持続期間は人それぞれなので油断は禁物です。免疫力を落とさないよう規則正しい生活や十分な睡眠を心掛けましょう。

(出典:https://hc.nikkan-gendai.com/)


■疲労やストレスでウイルスが活性

 帯状疱疹は、「背中から胸にかけての半身」、「背中・腰からお腹にかけての半身」、「目の上から頭にかけて」に出る場合がほとんどで、半数以上の人は胴体部分です。皮膚症状の前に神経痛が出ることが多く、きちんと治療しないと、皮膚症状が治った後も神経痛だけが残ることがあるので注意が必要です。

帯状疱疹の初期症状は、「チクチクする」など感覚に頼ることになるので、初めて感じるときには、「この感覚は何だろう?」と半信半疑になってしまうかもしれません。チクチクの感覚とともに湿疹が出たときは、病院で早めに治療することをお勧めします。

 帯状疱疹が出るきっかけは、加齢や過労、ストレスなどによる免疫機能の低下です。そのため、50代以上の発症例が多くなっています。ただ、過労やストレスによる場合は、20~40代の人も発症しますので、症状が出ているときは、早めに病院で診察を受けましょう。


帯状疱疹の症状と合併症

 帯状疱疹は、他の人に帯状疱疹としてうつることはありませんが、帯状疱疹の患者から、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児などに、水ぼうそうとしてうつる場合があります。

 神経に沿って帯状にやや盛り上がった赤い斑点が現れ、その後、水ぶくれができます。水ぶくれの大きさは粟粒大~小豆大で、ウイルスが原因となる水ぶくれの特徴として中央部にくぼみがみられます。皮膚と神経の両方でウイルスが増殖して炎症が起こっているため、皮膚症状だけでなく強い痛みが生じます。

 一般的な合併症として、発熱や頭痛がみられることがあります。また、顔面の帯状疱疹では、角膜炎や結膜炎などを起こすことがあります。その他の合併症として、まれに耳鳴りや難聴、顔面神経麻痺などが生じることがあります。これをハント症候群と呼びます。

 通常、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、その後もピリピリするような痛みが持続することがあります。これを帯状疱疹後神経痛といいます。これは急性期の炎症によって神経に強い損傷が生じたことによって起こります。 


病院での治療 ――"痛みの軽減"

 病院での治療は、原因となっているウイルスを抑える抗ウイルス薬と、痛みに対する痛み止めが中心となります。帯状疱疹の痛みは発疹とともに現れる痛みと、その後、神経が損傷されることにより長く続く痛みに分けられ、それぞれに合った痛み止めが使われます。必要に応じて、消炎鎮痛薬が使われたり、夜も眠れないほどの強い痛みが続く場合には、神経ブロックと呼ばれる治療が行われることもあります。

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 康復医学学会では、帯状疱疹を含むウイルス系疾患に対して「霊芝エキス(HM-3000)」「ルチン成分」との組合せによる回復対応をお勧めしています。ルチン成分がウイルスを不活化させるとともに、霊芝がウイルスへの防衛機能を高めて身体を正常化に導きます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2023年11月15日水曜日

酵素

 どんな食事も消化酵素しだい?

 私たちにとって大事な三大栄養素は、口から胃や小腸に至るまで、それぞれの場所で異なる消化活動によって分解・消化されていきます。数多い消化酵素のうち、代表的な三大栄養素の消化役は、炭水化物のアミラーゼ、たんぱく質のプロテアーゼ、脂質のリパーゼです。これら3つはそれぞれ総称で、体内で働く消化酵素群は、このほかにもたくさんあります。

 私たちは食物を口にすると、唾液によって分泌されるアミラーゼの一種プチアリン(唾液アミラーゼ)という消化酵素を用いて、その食物に含まれている炭水化物を消化することから作業を始めます。この酵素は、よく噛むことで多く分泌されます。ゆっくり食べる、よく噛むことの重要性がこのことでよくわかります。

 食道を通過できるほどのサイズまで砕かれた食物は胃に到達し、胃酸とペプシンという酵素でたんぱく質を消化していきます。ここで食物は「キーマ」と呼ばれる混合された状態まで分解され、小腸に向かいます。

 小腸では、膵臓から分泌されるたんぱく質分解酵素のトリプシンやキモトリプシン、炭水化物分解酵素のアミラーゼ、脂肪分解酵素のリパーゼなどの消化酵素により、ほとんどの栄養素は分子レベルまで分解・変換され、小腸の微細な穴(栄養吸収細胞)から体内に吸収されていきます。

 概ね消化された食物は、その後大腸へ移動し、ここで水分や電解質の吸収が行われ、排泄されることになります。これが消化の流れです。

 要は、どれほど栄養価の高い食物を食べても、糖質は単糖類に、たんぱく質はジペプチドやアミノ酸に、脂質はグリセリンと脂肪酸に分解されなければ、体内に吸収もされず、栄養にはなりません。消化酵素の働きがあってはじめて、適正な栄養素を獲得できるのです。

 小腸に分泌される膵液のトリプシンなどは、1時間で300gのたんぱく質を消化、膵液や腸液からのリパーゼは、1時間で175gグラムの脂質を消化、膵アミラーゼや腸液のスクラーゼやマルターゼは1日に300gの炭水化物を消化します。

 栄養補給には三大栄養素を中心に、体内で合成されない9種類のアミノ酸、13種類のビタミン、19種類のミネラルが必要とされています。

 毎日の食生活でこれらの栄養素を取り入れていくことが大事なのです。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■微小循環と、酵素を摂る食事

 心血管系を循環する液体(血液)は、生命の維持に極めて重要です。血液の主な役割は、以下の3つ。 酸素や栄養素の「運搬」(戻るときは二酸化炭素や老廃物を持ち帰る) pH、ホルモン、体温などを一定にする「緩衝」 病原体や異物などから体を守る「防御」

 そして、これらの大事な役目を担っているのが、血管の93~98%を占めると言われている「毛細血管とその血流」(=微小循環)です。

 ところが、血漿内が高たんぱく状態になったり、酸化油脂などの悪い油や糖化たんぱくが増えると、赤血球の間にそれらの物質が入り込み、糊の役目をしてコインのようにつなげてしまいます(ルロー=連銭形成)。赤血球は2個つながっただけでも極細血管には入れません。微小循環が悪化し、全身に酸素も栄養素も回らなければ、組織は飢餓状態になります。この微小循環不良が、病気を引き起こす最終段階です。特に目、腎臓、脳、子宮、卵巣など血液循環が必要な臓器は、より大きなダメージを受けます。卵巣嚢腫や子宮筋腫、腎臓病、眼疾患、下肢静脈瘤、脳梗塞などは、この微小循環不良から起こるのです。痔や手足の冷え性などもそうです。その他、「あらゆる病気がこの微小循環不良から起こる」といっても過言ではありません。全身の37兆2000億個すべての細胞に、リアルタイムでほとんど休むことなく影響を与え続けているのが微小循環なのです。

 がんもその一つです。組織が飢餓状態や酸素不足になると出現するのが活性酸素。その活性酸素が細胞核の中のDNAを傷つけたり破壊したりして突然変異を起こします。そして、細胞のがん化へと発展するのです。ノーベル生理学・医学賞の受賞者、ワールブルグ博士(ドイツ)も「がんは、まず酸素のない所に生じる」と、指摘しています。

 赤血球のルローをほどく力は、「酵素」にしかありません。この仕事をするのは主に代謝酵素ですが、食物酵素も体内で吸収され、血中でルローをほどくことがわかっています。

 微小循環を改善する一つの方策として、"酵素の入った食事を摂ること"があげられます。酵素の入った食事とは「生の物」「発酵物」です。

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 血液(ヘモグロビン)によって全身の隅々に酸素を効率的に届けるには、消化酵素の力を借りてルローをほどき粘性を減らすと同時に、運搬した酸素を必要なところで切り離すことが重要です。そのカッタ―の役割をするのが酸素親和性を調節する物質「2,3-DPG」です。この2,3-DPGには糖化ヘモグロビン(HbA1c)の生成阻害作用もあります。

「HM-3000(特系霊芝)」には、2,3-DPGの産生及び増加作用があります。また、毛細血管の血流改善に有効な「一酸化窒素(NO)」や、強い抗酸化作用で活性酸素除去機能を持つ酵素「GSH-Px(グルタチオンベルオキシダーゼ)」の産生を促すこともわかっています。だからこそ、微小循環の改善に寄与するHM-3000(特系霊芝)をお勧めしているのです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2023年11月9日木曜日

エルゴチオネインの健康効果

 米麹がストレスによる症状を軽減! 

 新潟大学は10月17日、八海醸造、新潟県農業総合研究所との産官学連携による研究で、米麹から抽出されたエキスが、心理身体的ストレスが引き起こす不安や痛みを軽減することを、モデル動物および培養細胞モデルを用いて解明したと発表しました(詳細は、栄養学に関する全般を扱うオープンアクセスジャーナル「Nutrients」に掲載)。

※新潟大学の研究については以下をご覧ください

⇒ chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2023/10/231017rs2.pdf

 現代社会ではさまざまなストレスが存在し、時に過度なストレスが心身の健康障害を引き起こすこともあります。そのため日々のストレスを解消するには、生活習慣の工夫によって対処することが必要です。中でも食習慣は、ストレス軽減のみならず健康生活を維持するためにも重要となります。

 そこで研究チームは、甘酒や日本酒などの原料となる米麹に着目。日本国内では奈良時代から摂取されてきた米発酵食品の代表的な存在であり、多くの栄養素を含むことから健康食として親しまれてきた米麹については、近年の研究で、ストレス軽減効果のある機能性成分を含んでいることが解明されていました。しかし、日常的な米麹の摂取がストレスの軽減に関与するか否かについては、明らかになっていませんでした。

 研究チームはまず、八海醸造より供与された米麹エキス、または米麹エキスに含まれることが示されている「エルゴチオネイン」を、心理身体的ストレス状態のマウスに連日経口投与した。なおエルゴチオネインは、麹菌を含む真菌類などの一部の微生物のみが産生できる抗酸化能を有した天然物で、ヒトが取り込むためには麹菌発酵食品やキノコ類から摂取するほかない物質です。

 この研究では、ストレス誘発性の不安や痛みに関連する行動が軽減することが確認されたとしています。そしてそのメカニズムを詳細に探ったところ、視床下部や延髄の大縫線核、腰髄など、不安や痛みの情報を処理する領域に存在する神経細胞の興奮性の改善によることが示唆されたとのことでした。

 また、ヒトの神経細胞様細胞を用いた実験では、米麹エキスまたはエルゴチオネインが、神経栄養因子であるBDNFの発現を調整するなど、細胞レベルでの機能発現に影響を与えることも明らかになったといいます。

 これらの結果から研究チームは、日常的な米麹の摂取がストレスを軽減できることが示唆されたのに加えて、日本古来の食習慣が健康増進に有益であることの事例を、科学的に説明することになるとします。そして今後は、米麹に加え、新潟県の看板食品ともいえる酒粕などの米発酵食品によるストレス軽減作用を検討することで、より安全性が高く簡便なストレス軽減法の開発を目指すとしています。

(出典:https://news.mynavi.jp/)


■エルゴチオネインの健康効果

「エルゴチオネイン」は私たちの体中に広く分布するアミノ酸の一種ですが、年齢を重ねるに従って減少することが実証されています。エルゴチオネインは主にキノコや麹などの菌類に含有されており、食品由来のアミノ酸は、還元成分であり体を保護することで長期間健康をサポートすると考えられています。


キノコの特有成分に脚光 機能性表示受理も

「菌」という漢字の訓読みが"きのこ"又は"くさびら"だと知らない人は意外と多いです。

 霊芝、アガリクス、タモギダケ、冬虫夏草、ヤマブシタケ、ハナビラタケなど、健食・サプリに活用されるキノコは多種多様です。キノコにはβ-グルカンをはじめ、食物繊維、ビタミンD が豊富で、免疫賦活、整腸、美肌などが訴求されています。そして近年、エルゴチオネインの特有成分に着目した研究が進展。脳機能、フェムケア分野でのエビデンスを蓄積し、他素材と差別化した提案が加速しています。機能性表示食品分野でもキノコ由来成分の活用が進み、脳機能改善、肝機能改善、整腸、体脂肪減少などの届出が受理されています。

 エルゴチオネインはキノコなどの菌類や一部細菌のみが生成できる強い抗酸化作用を持つアミノ酸の一種。過剰な活性酸素は細胞にダメージを与え、老化や疲労、生活習慣病を引き起こす原因になっています。近年は腸内フローラへの注目の高まりから「菌活」がブームとなりました。また、インフォーマグループの米業界紙NBJが発表した「2022年のトレンド予測」にも機能性キノコが入っています。


エルゴチオネインで認知症予防、健康長寿!

 活性酸素は認知症のリスクを高めるとも言われており、強い抗酸化力を持つエルゴチオネインは、各種動物試験や心象試験で認知症予防に対する効果も認められてきています。

 また、老化と共に血中のエルゴチオネイン濃度が低下するため、キノコで菌活による積極的かつ日常的なエルゴチオネインを補給することがお勧めです。

 スウェーデンでの調査では、エルゴチオネインの血中濃度が高い人は、心血管疾患リスクと死亡リスクが低かったという研究報告もあります。エルゴチオネインは健康に長生きするために役立つ可能性があります。

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 エルゴチオネインは体内では作ることができないため、食品の摂取が必要です。また、エルゴチオネインは体内に長期間蓄積が可能な成分のため、毎日少しずつ摂取して常に十分な量を体内に蓄えることで、日々の健康づくりにつながります。

 菌類に特異的に含まれるエルゴチオネイン。中でも、特に食用キノコでは「ヒラタケ属(霜降りひらたけ、エリンギなど)」に、薬用キノコでは「霊芝」に多く含まれていることが分かっています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2023年11月2日木曜日

脳機能の老化

 脳の老化に関連する3つの部位

 ある年代になると、固有名詞が思い出せない、集中力が低下したように感じるなど、脳の老化が心配になってきます。老化しやすい代表的な部位は「前頭前野」「海馬」です。

 前頭前野は、額の後ろあたりにあり、記憶や学習、感情、言語などを制御する司令塔の役割を果たしています。一方、海馬は短期記憶(新しい記憶)の保存や取り出しの作業をする部位です。前頭前野や海馬の働きが低下してくると、「あれ」「これ」「それ」が増え、「瞬間的に覚えて瞬間的に対応する」といった、ややこしい作業が苦手になってきます。ある目的があって動いたのに「何をしようとしていたんだっけ」ということが起こりやすくなります。

 一方で、脳内部にある「線条体」は、40、50歳あたりに最も充実することが分かってきました。線条体は、経験の蓄積をエサにして活性化しやすくなるという側面があり、「やる気の中核」とも言われる部位で、快感に関わるドーパミン神経と強くつながっています。ですから、仕事に対するやる気は、むしろ中高年世代のほうが高まりやすいのです。

 経験を重ねることによって「この仕事で使ったロジックやノウハウが、あの仕事でも生かせる」というメタ認知(自分の認知活動を客観的に捉えること)が得意になってきます。これとあれはつながってるな、と発見することで仕事の面白みも増しますし、40、50歳ぐらいになると、仕事そのものを自分の人生観とのつながりで理解することも増えてくる。それが仕事の醍醐味や、やりがい、価値になっていくというわけです。

 つまり、年を重ねても脳は衰える一方というわけではないのです。ただ、前頭前野と海馬は衰えやすくなる。前頭前野や海馬は、「流動性知性」に関係する部位です。

 知能研究の草分けであるレイモンド・キャッテル(英・心理学者)とジョン・ホーン(米・心理学者)は、知性を以下のように区分しています。

【流動性知性】:その場その場で何かを覚えて対処する能力。脳トレで鍛えようとするのがこの知性。 

【統括性知性】:現状把握、企画、意思決定などを担う、企業で言えば管理職に求められる知性。

【結晶性知性】:知識や経験に裏打ちされる知性。経験が結びつき、結晶化するように伸びていく。

 流動性知性というのは、記憶力がその代表。18~25歳をピークに低下していきます。とはいえ、その部分はそれこそスマホやインターネットが補ってくれます。統括性知性は、40代以降、伸びる人と低下する人に二極化する可能性が指摘されていますが、50代ごろがピークといわれます。「鍛えようがある」知性といえます。そして、結晶性知性は、知識や経験や知恵が結びつきを強めることで、人生観、仕事観、社会観などを形成していく、まさに年の功、年を取らないと伸びていきにくい知性なのです。3つの知性の中で、統括性知性と結晶性知性は、年を取っても伸びていく可能性があるのです。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■記憶の引き出しを鍛えるコツ

 仕事のパフォーマンスを高めたい時やウォーキングや筋トレを続ける時には、「線条体」の働きが重要です。実は線条体も工夫次第でその働きを高めることができるといいます。

■オノマトペで行動を表す

 線条体は、新たな行動を始めるときに活性化される部位。まずは始めること。すると線条体は発火し、やる気が生まれ、その行動は維持されます。

 仕事を「やりたくない」のも自分の脳、「やりたい」のも自分の脳。そこで、「やりたくない」脳を「5分だけやろう」「伝票の整理だけしよう」などと軽くだましつつ、「このくらいなら始められる」ことに仕事を分解して始めるといいでしょう。

 このとき、オノマトペ(擬声語、擬態語)を使うと脳活動が強くなるといいます。その結果、線条体の活動もさらに高まりやすくなります。(例)「パッと立ち上がり、ダダッと歩いて、スッと座って、ガバッと資料を開いて、バリバリ片付けるぞ!」

 線条体は、行動と快感を結びつける部位なので、だまされやすい一面もあります。筋トレをしながら「筋肉が喜んでる!」と言うのも線条体の活性にはプラスになります。

■行動している自分を映像で思い描く

 線条体の活動を高めるには「行動イメージを具体的に思い浮かべる」という方法も効果的です。「やらなきゃ」と言っているうちは、発話や聴覚に関わる部位の脳しか活性化しません。つまり、言葉だけの空回状態で、行動につながる線条体は活性化していません。そこで、ビデオカメラで引いて見るように実際に行動している自分を思い描いてみることです。

(例)ジョギングしたいがやる気が出ない⇒颯爽と走る自分をリアルにイメージしてみる。

■こまめに休憩して体を動かす/脳をクールダウン

 人間の集中力は長く続くようにはできていません。計算課題などで脳活動を調べると、集中力は開始15~20秒ほどがピーク、7分もすればダレてきます。そして10~15分ぐらいで切れてしまいます。10~15分で休憩をしたほうが線条体の活動は維持されやすいのです。休憩時には深呼吸を。副交感神経が優位になり、集中しやすくなります。トイレに立つなど体を少し動かすと線条体が発火しやすくなります。また、脳のクールダウンも有効。冷たい水を飲む、首を冷やす、などにより脳の働きがクリアになります。

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■霊芝で脳機能を高める

 インドのパンジャーブ大学の研究(2017年)で、「霊芝エキス」はアセチルコリンエステラーゼの活性化を低下させ、脳の酸化ストレスを軽減することによって、認知症や記憶力の対価を防げ、脳神経を護る効果があることがわかりました。

※過激なアセチルコリンエステラーゼ(高濃度化や異常な活性化)と酸化ストレスは、アルツハイマー病などの認知症を引き起こす主な原因になると認められています。

 また、国内の某化粧品メーカーは、「霊芝エキス」が血液脳関門の働きを高め、脳の機能(記憶・思考・理解など)を高める効果が期待できることを発表しています(2019年)。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン