2023年1月25日水曜日

コラーゲン

 コラーゲンの日(1月26日)

 それまで一般的に「水に溶けない‥‥」とされていたコラーゲンでしたが、1960(昭和35)年1月26日、日本皮革(現:ニッピ)の研究員だった西原富雄氏が、コラーゲンの可溶化に成功し、特許を出願したことにちなんで制定された記念日です。

 コラーゲンの可溶化によって、食品、飲料、化粧品などへの利用が容易になり、今日では「美容業界にとってはなくてはならないもの」になるなど、コラーゲンが可溶化されたことにより飛躍的に用途が増えることとなりました。

 肌だけでなく髪や爪、関節部分など身体の様々な部分に存在するコラーゲン。中でも最もコラーゲンが多いのは皮膚です(水分を除くと約70%がコラーゲン)。

人間の皮膚は、肌表面から、表皮・真皮・皮下組織の3つの層があります。この中の真皮の主成分がコラーゲンです。真皮はコラーゲン、エラスチン、細胞外マトリックスという3つの成分で構成されており、コラーゲンやエラスチンで作られた網状構造の隙間をヒアルロン酸が埋めています。真皮は肌の弾力を保ち、表皮を支える土台になっているだけでなく、毛細血管により栄養と酸素を肌の隅々まで届けるという働きもあります。

 この真皮の機能を保持できるかどうかが肌の抗老化に最も関わってくるので、そのまま見た目の若さの維持につながるのです。その真皮の約70%を占めるコラーゲン。若々しくハリのある肌を保つためには、コラーゲンをいかに保持していくかが大切だということです。

 骨がもろくなる「骨粗鬆症」という病気は、少し前まで骨の中のミネラル不足と考えられてきましたが、最新の研究では、コラーゲンの側の問題で骨が弱くなるタイプもあることがわかってきました。

 骨の架橋に必要なコラーゲン分子は、AGE(終末糖化産物)でも影響を受けて骨の柔軟性を低下させてしまいます。外部から骨へ伝わる力の吸収を低下させるため、骨折などの骨障害の原因にもなっています。過去、骨の健康度は骨密度が重要視されてきましたが、近年は鉄筋の役割をしている骨質(架橋)の大切さが重視されています。


■コラーゲンは量より質が大事!

 コラーゲンは3本の鎖状の繊維がらせん状に絡み合った構造をしており、復元力と強度があります。この構造によって肌は弾力をキープできるのであって、コラーゲンが減少、変性してしまえばピンとしたハリを保てなくなり、シワやたるみが目立つようになります。

 よく商品の広告では「コラーゲンは年齢とともにどんどん減っていく」と説明していますが、実際は20歳と60歳ではコラーゲンは10%程度しか減少しません。加齢とともに目立ってくるシワやたるみの原因は、実はコラーゲン量の減少ではなく、コラーゲンの"変性・劣化"なのです。つまり、量ではなく質が低下したということ。

 糖化や紫外線、ストレス、活性酸素の影響でAGE(終末糖化産物)が蓄積されることで、真皮層のコラーゲンはダメージを受け変性・劣化します。ダメージを受けたコラーゲンもすぐに新しく入れ替わればよいのですが、真皮は表皮のように新しく生まれ変わることはありません。ただ、コラーゲンは繊維芽細胞で合成・分解されているので代謝は行われています。

 しかし、そのスピードは非常に遅く数年かかります。そのため真皮層が傷つきダメージが蓄積されると、コラーゲンはどんどん老化&劣化してしまうのです。


低分子コラーゲンならコラーゲンを"作る力"を活性化

 近年、低分子のコラーゲンペプタイドに注目が集まっています。分子量の大きなコラーゲンを細かく分解し吸収しやすくしたもので、食品素材として使われています。

 低分子コラーゲンを摂取しても、前述のコラーゲンのようにバラバラに分解されるだけなので特別な効果は期待できないともいわれていましたが、実は最近の研究で、一部の低分子コラーゲンはそのまま吸収される場合があること、コラーゲンを"作る力"を活性化する可能性があることがわかってきました。実際に、低分子コラーゲンを摂取することで、関節の状態が改善したというヒト臨床試験の報告も出てきています。

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 当学会ではコラーゲンの研究から、魚由来の良質なコラーゲンペプタイド製品を、また、特許技術を活用して鶏冠を酵素分解した低分子化製品を開発し、メーカーで商品化しています。いずれもコラーゲンの働きを助ける成分を含んでおり、明らかな効果が得られています。

 またこの商品には、一緒に摂ると肌のキメの強化が期待できるといわれるアミノ酸の一種・クレアチンと真珠粉も配合し、高品質のコラーゲン商品を実現しています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2023年1月19日木曜日

血栓

 血栓予防月間(1月20日~2月19日)

 日本ナットウキナーゼ協会では、血栓症で亡くなる方の最も多い1月(厚生労働省 人口動態調査より)に「20=ツーマル=詰まる」の語呂合わせから1月20日を「血栓予防の日」と制定。この日から1カ月間を「血栓予防月間」とし、血栓の予防を積極的に啓蒙しています。

 血栓症とは、血管が血栓で詰まることにより臓器に血流が流れなくなることを言います。その結果、末梢臓器の細胞が死ぬことを梗塞と言い、血栓が詰まる場所により、脳梗塞や心筋梗塞と分類されます。飛行機に乗っている際、狭い機内で長時間同じ姿勢でいることによって起こる深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)も血栓症の一つです。

 この血栓症、35歳以上の方は特に注意が必要です。厚生労働省の調査によると、35歳以上で発症者数が急増しています(右表参照)。

 また、現在、日本人の死因の第1位はがん(26.5%)ですが、第2位心筋梗塞などの心疾患(14.9%)、第3位は老衰(10.6)、第4位脳梗塞などの脳血管疾患(7.3%)になっています(令和3年厚生労働省 人口動態統計より)。つまり、日本人の10人に2人以上が「血管がつまる・破裂する」ことにより死亡しているのです。

 食生活や生活習慣の変化により、現代人は高齢者に限らず若年層でも血液成分のバランスが崩れ、コレステロールや中性脂肪値の多いドロドロ血が増えています。不健康な血液では、血栓ができやすく、血栓を溶かす"線溶系"の働きも弱まります。つまり、現代人は血栓ができやすく、しかもできてしまった血栓が溶けにくい体質になっているのです。

 心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症は、血液中にできた血栓が血管を詰まらせることにより起こる病気です。血栓症は多くの場合、自覚症状の無いまま突然発症し、その症状は急速に悪化します。たとえ命を取り留めたとしても再発の恐れや重大な障害をもたらします。

 ある日突然襲ってくる血栓症に対し、何よりも大切なのが"予防"です。血栓を作らず、できてしまった血栓を溶かす体質になるためには、運動や食事による生活習慣の改善が必要です。                        

(出典:http://j-nattokinase.org/)


■血栓の形成要因

 ウィルヒョウの三要素 

 ルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョウはドイツ人の医師で、白血病の発見者として知られています。彼の研究により、静脈血栓症の形成に関する三つの要因(血管の障害・血流のうっ滞・血液性状の変化)が突き止められました。これは、彼の名を冠して「ウィルヒョウの三要素」と呼ばれています。


血栓の形成の三大要因

1)血管内皮細胞の損害:

 高脂血症、高血圧、肥満、糖尿病、喫煙やストレスなどが原因で血管内皮細胞が傷つき内皮細胞の機能が低下し、そこから血栓が生じる。

2)血流の緩慢

 動脈瘤、静脈瘤、心臓内など血流が渦巻く場所や心房細動により血栓が生じやすくなる。ギプス固定や長時間の同じ姿勢による血管の圧迫による血流の緩慢など。

3)血液性状の変化(粘稠度の増加、繊維素溶解活性低下、血液凝固因子の増加

 赤血球の凝集、変形能の低下や妊娠・出産時、老齢などでは血液成分が変化しているため血栓が生じやすい。


血管内皮細胞とNO

 血管内皮細胞は、微小循環の血流を円滑に維持しています。高血圧や中性脂肪・酸化ストレスの増加は、血管内皮細胞を阻害し、一酸化窒素(NO)などの産生が低下します。すると、血管が収縮、炎症を起こし易くなり、血栓が形成され易い血管になってしまいます。


内皮細胞によい運動の種類と目安

 内皮細胞の機能を改善させる運動は、少し汗ばむ、中程度の運動が効果的であると言われています。右表のような運動を、週3回以上、合計で週180分以上を目標としましょう。

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NOの産生を促進する「HM-3000(特系霊芝)」

 NOは血管の拡張だけではなく、血小板凝集の抑制、酸化ストレスによる内皮障害の抑制、白血球の内皮細胞への接着の抑制など、重要な役割があります。当学会では血管内皮細胞の保護とNOの産生促進には「HM-3000(特系霊芝)」をお勧めしています。その効果に期待がもてます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2023年1月12日木曜日

生活習慣病

 一無、二少、三多で生活習慣病を予防

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。


 1月23日は「一無、二少、三多」(いちむ にしょう さんた)の日。今年はこの「一、二、三」を常に心掛けて、生活習慣病を遠ざけていきましょう! 

 生活習慣病は長い時間をかけて進み、病気として自覚しにくいという問題があります。それを防ぐには、日頃の体調、身体の些細な変化など、つねに自分自身の健康に目を向ける必要があります。そして、中高年になってからではなく、若い頃から、適正な生活習慣を獲得し、維持することが大切です。

★「一無、二少、三多」は、日本生活習慣病予防協会が普及啓発に努めている健康標語です。


 一無 〔無煙・禁煙のすすめ〕

 たばこは万病のもと~喫煙は単独で最大の予防可能な死因です。さらに、新型コロナウイルス感染症との関係では、喫煙者は重症化しやすく、またワクチンを接種しても抗体価が上昇しにくいこともわかっています。たばこの煙には7,000種の化学物質、250種の有害成分が含まれており、その内の70種以上には発がん性が確認されています。

 二少 〔少食・少酒のすすめ〕

「腹八分目に医者いらず」という格言があります。お腹いっぱい(満腹)まで食べる習慣をやめ、腹七~八分目でやめるよう心がけ、偏食をせず、よく噛んで、三食を規則正しく食べましょう。また、飲酒は少量をたしなみ、ほどほどに。さまざまな生活習慣病がアルコールと密接に関わっていて、過度の飲酒を長く続けると、多くの病気が誘発されるリスクが高まります。

 三多 〔多動・多休・多接のすすめ〕

 日常生活の中で身体活動量を増やしましょう。座りっぱなしは避け、身体活動をできるだけ多くして、しっかり毎日の生活の中で維持していくことが大切です。快適な睡眠時間は標準的には6~8時間といわれますが、「快適」には個人差があります。個々の活動量に応じた適正な睡眠時間をとるように心がけましょう。「睡眠」に限らず、「休憩」や「休日」、「休暇」も含めて、心身ともにリフレッシュする機会をもつことが大切です。また、多くの人と交流し、さまざまな事・物に好奇心をもって接し、創造性豊かな生活を送りましょう。社会や人とのつながりが途絶えると身体的・精神的な健康障害が起こりやすことが科学的に検証されています。

(出典:https://seikatsusyukanbyo.com/)


■生活習慣病と認知症

 食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足、喫煙など、良いとは言えない生活習慣から起こる病気(糖尿病・脂質異常症・高血圧・脳卒中・肥満など)を生活習慣病と言います。日本人の死亡原因の3分の2は生活習慣病によるものです。そして近年は、高齢者の生活習慣病も増え続けており、認知症の発症と大きく関連していることも分かってきました。


生活習慣病が脳に及ぼす影響

 脳の血管に障害が起きると、脳血管性認知症が発症しやすくなります。

【糖尿病】: 生活習慣によってインスリンの分泌が低下したり、インスリンに対して抵抗性が表れたりすることで、血液中のブドウ糖を処理し切れず、血糖値が高いままになって糖尿病になります。糖尿病は、脳血管や脳神経の障害を起こりやすくしてしまいます。

【脂質異常症】: 血液中の中性脂肪やコレステロールが多くなり、血管内に溜まって動脈硬化を起こします。すると血管内が狭くなるため、血流が悪くなり、血管がもろくなります。その結果、心疾患や、脳梗塞、脳出血などが起きやすくなります。

【高血圧】: 血圧が高いという状態は、血管が大きく引き伸ばされる状態が続く事です。その結果、血管が傷み、動脈硬化が起こりやすくなり、脳卒中などのリスクになります。

【肥満】: BMI(肥満指数)の値が25以上を肥満と言います。肥満になるような生活習慣を続けていることが様々な病気を引き起こす元になります。糖尿病や脂質異常症などは、肥満と無関係ではありません。また、肥満は無呼吸症候群になりやすく、脳へ送る酸素が少なくなるため、脳に障害を引き起こす原因にもなると言われています。


糖尿病患者はアルツハイマーの発症リスクが4.6倍に

 九州大学で行われていた研究の結果、2型糖尿病と関係する高インスリン血症状態が、アルツハイマー型の原因と言われているアミロイドβたんぱくを分解出来なくすることがわかりました。また、アミロイドβたんぱくと同じく、アルツハイマー型の原因と考えられているタウたんぱくの変質促進にも関わっているとされています。そして糖尿病の人のアルツハイマー型認知症の発症リスクは、血糖値が正常な人より約4.6倍も高くなっている事も明らかになっています。

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認知症を予防するにも、まず生活習慣の改善から

 生活習慣病は、そのほとんどが「HM-3000(特系霊芝)」によって改善できることがわかっています。微小循環血流の滞りと体の酸化に霊芝の効能・効果が発揮されるのです。治療薬とは異なり体質を改善する穏やかな効果が期待できます。当学会の研究協力により製品化された認知機能障害改善用サプリメントの主要成分もHM-3000(特系霊芝)です。サプリ利用者の多くに認知機能の改善が見られていますが、特筆すべきは、多くの人がそれまで持病として持っていた何らかの生活習慣病も同時に改善されたことです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン