2025年3月26日水曜日

難聴と認知症

 難聴は認知症に直結!

 最近、テレビの音が聞こえづらくなったなぁと思っている方、実は聴力は認知症に直結することがわかっています。「加齢性難聴は、大体の人がなる。男性も女性も40代~50代でなることが多い。大規模な調査で、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、糖尿病など生活習慣病がある人は、難聴が早く起こりやすいことが分かった。生活習慣病の放置は、難聴の進行を促すという結果も出ている」(JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長、石井正則氏)

 耳は外側から、大きく外耳、中耳、内耳に分かれています。このうち、脳に音を伝える器官、蝸牛(かぎゅう)がある内耳の周りには細い動脈がとぐろを巻いています。生活習慣病になると動脈硬化が起こりやすく、その動脈硬化の影響で蝸牛の中にある細胞に栄養が行き渡らなくなり、結果として細胞の機能が落ちて、高い音から聞こえづらくなっていきます。

 蝸牛の中の細胞は毛が生えている有毛細胞で、音が入ってきてこの毛が振動することで脳に音が伝わります。有毛細胞に栄養が届かないと、この毛がどんどんと抜けていきます。それで聞こえづらくなっていくのです。しかもこの毛は、一度抜けたら生えてきません。

 この毛が抜けないようにするには、生活習慣病の改善が大事です。血流を良くするには、心地よく汗をかく有酸素運動が決め手になります(但し、ホットヨガのように強制的に汗をかくとよくないという結果も出ています)。あくまでも“心地よく”汗をかく有酸素運動を心がけましょう。

 自分はどれくらいの難聴なのかを判断するのに、「指こすりテスト」というチェック法があります。腕を横に伸ばした状態で、乾いた親指、人さし指、中指の3本の指先をこすり合わせます。このカサカサという音は約1000~3000(平均2000)ヘルツで、この音が聞こえなければ、軽度の難聴と考えられます。次に、腕を曲げて耳から、大体50cmぐらいの位置で同じようにこすります。ここで聞こえなければ中等度の難聴の可能性があります。

 そして、軽度でも診察を受けることをお勧めします。それは難聴が認知症につながる危険因子の第1位になっているから。

「耳から入る情報が減ると、脳の中で情報伝達のために作られる“シナプス”という構造も減少し、これが認知症の発症に影響することが明らかになっており、国際アルツハイマー病会議でも報告されている。聞こえづらいと人と会話をするのも億劫になり、外出する機会も減る。孤独は認知症につながる。聞こえづらくなったら補聴器を使ってください」(石井氏)

 補聴器は抵抗がある、という方も多いかもしれません。

「G7(先進7カ国)の中で、日本は補聴器の装用率が桁違いに低い。年寄りに見える、恥ずかしい、などと考える方が多いようだ。補聴器を使うと認知症になりにくいというデータも出ている。補聴器は安くはないが、補助を出している自治体もあるし、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定の補聴器相談医を受診して作れば、医療費控除の対象にもなる」(同氏)

(出典:https://mainichi.jp/)


■難聴と血流

 難聴には血流が大きく関係しており、血流障害や動脈硬化などが原因となる場合があります。難聴と血流の関係について、次のようなことが知られています。

●動脈硬化が進行すると、蝸牛神経を養っている毛細血管の血流が途絶え、難聴が進行する。

●内耳血管で血栓や出血、麻痺などが起こり、内耳の血流が妨げられると突発性難聴が起こることがある。

●疲れやストレスで自律神経のバランスが崩れ、血流が悪くなることで突発性難聴を発症しやすくなる。

●内耳や神経の老化、血管の年齢的変化などにより、50歳位から難聴をきたす加齢性難聴(老人性難聴)になることがある。

 難聴の治療では、血流改善薬と共にビタミンB12が投与されることもあります。ビタミンB12には、難聴を引き起こす傷ついた末梢神経を修復させる働きがあると言われています。

 また、内耳の血流を良くするには、以下のような方法もあります。

◆耳の後ろにあるツボ(完骨)の辺りにホットタオルを当てる ◆寒くなる時期は日頃から耳を冷やさないようにして、イヤーマフや帽子などで防寒対策を心がける ◆耳のマッサージを行う ◆亜鉛を多く含む食材や、葉酸を含む食材を積極的に摂る

脳の血流と認知症の関係

 難聴は認知症の発症リスクを増大すると言われており、それにも脳の血流が大きく関わっています。認知症と脳の血流には次のような関係があります。

 慢性的な血流低下⇒認知機能障害のリスクUP :脳の血流が低下すると、脳に十分な酸素や栄養が行き届かなくなり、認知機能障害の発症や病態の悪化につながる。

 脳の血管の障害⇒認知症が発症 :脳の血管が詰まる、破れる、収縮することで脳への血流が制限され、認知機能が低下。この状態が長期間続くと、認知症が発症する。

 アルツハイマー病の初期に代謝・血流が低下する :アルツハイマー病の初期には、大脳皮質連合野の代謝や血流が低下する。

 脳血管が詰まる、破れる、収縮することで脳への血流が制限され、認知機能も低下します。脳血管障害(脳卒中)によって脳の血管が詰まったり、出血したりすることで起こる認知症を「血管性認知症」といいます。認知症全体の約2割を占めており、高血圧や糖尿病、不整脈、高脂血症などの生活習慣に起因するものが大半です。

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 脳の血流や脳の血管の機能維持・改善に期待できるのが「HM-3000(特系霊芝)」です。HM-3000の連続使用により、認知症患者の症状が改善したという多くの実証例があります。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年3月19日水曜日

自律神経とセロトニン

 自律神経の乱れで起こる体の変化

 自律神経が乱れると、体にはどのような変化が起きるのでしょうか。自律神経の研究で知られる順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏によると「まず、呼吸が浅くなって血流が悪くなる。すると、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡りにくくなるため、首や肩のこり、腰痛、冷え、頭痛、疲れが抜けない、だるいなど、様々な不調が生じてくる」とのこと。

 脳にも酸素や栄養が運ばれにくくなるので、冷静な判断ができなくなったり集中力を欠いたり、感情のコントロールが利かなくなったりします。その結果、仕事のパフォーマンスが落ちて、ミスが増えるようにもなります。そうなると、 事が思うようにはかどらない  ⇒ イライラ  ⇒  時間がなくなって焦りが生じる  ⇒  自律神経はいっそう乱れる ‥‥

「また、イライラや焦りから余計なことを言ってしまうリスクも高まる。つい口走ってしまって『言わなければよかった』と落ち込むと、自律神経はさらにいっそう乱れることに。まさに"悪い流れ"に乗ってしまった状態で、やっかいなことに、一度ハマるとなかなか抜け出せない」(小林氏)

 通常、心身の調子が悪ければペースを落としたり、ゆっくり休もうと思うものですが、自律神経が乱れていると、交感神経が優位になったままで副交感神経が十分に上がらず、リラックスして休むことができません。その結果、睡眠の質が悪くなって、翌日も"悪い流れ"を引きずってしまうのです。

 小林氏は「人の体は『流れに乗る』のは得意だが、『流れを変える』のはあまり得意ではない」と言います。

 では、悪い流れを断ち切るにはどうすればいいのでしょうか。

「今、私たちが意識すべきは"戻す"ではなく『新たに始める』ことで新しい生活をつくっていく、という考え方にシフトすべき。新しい生活をつくるには、今までやったことがないことを始める必要がある。なぜなら、心身の調子が下がっている状態だと、今までと同じようなことをしてもインパクトに欠けて、自律神経をリセットできないからだ」(小林氏)

 サッカーや野球でも、悪い流れを断ち切るのは目が覚めるようなファインプレーです。人生も同じで、流れを変えるには、今までやらなかったことをやる必要があります。「例えば、不規則な生活をしている人なら、夜は10時に寝て朝は5時に起きる。運動不足の人なら、通勤時には1駅前で降りて歩くようにしたり、会社内の移動はエレベーターを使わずに階段を使ったりする。食生活に気を使ってこなかったのなら、朝起きたら白湯を一杯飲む、とにかくよく噛む、ということでもいい」(小林氏)

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■セロトニンの増加で及ぼす効果

「セロトニン」は、ストレスに対して効能のある脳内物質です。セロトニンの分泌を促すことによりメンタル不調の予防が期待できます。脳内セロトニンを生成する能力は、男性は女性に比べて約52%高く、セロトニンの分泌は女性ホルモンとも連動しています。

日光とセロトニン

 日光を浴びると、私たちの脳内では神経伝達物質セロトニンが分泌されます。セロトニンは、精神の安定や安心感や平常心、頭の回転を良くして直観力を上げるなど、脳を活発に働かせるカギとなる脳内物質です。特にストレスに対して効能があり、精神安定剤とよく似た分子構造をしています。日光を浴びるタイミングとしては、起床直後から30分までが重要です。一日15分~30分ほど日光浴することを意識しましょう。

セロトニンの分泌を促すには

 セロトニンは日光浴のほか、様々な方法で分泌を促進できます。その一つが、リズミカルな運動。基本的なリズム運動には、歩行運動、食事の咀嚼、意識的な呼吸などがあります。一定のリズム運動は、セロトニン神経を刺激して覚醒状態を高める効果があります。また、人との触れ合い(グルーミング)も効果的です。

食事もセロトニンの分泌に大きく影響します。その栄養素はトリプトファン(必須アミノ酸の一種)です。体内では生成できないので食事から摂る必要があります。トリプトファンを含む食品としては、魚類、乳製品、大豆製品、ナッツ類やバナナなど。また、ビタミンB6、マグネシウム、ナイアシンを含む食品もセロトニン生成に関わります。ただし、心身の健康には、これらの栄養素だけに偏ることなくバランスのよい食事が基本となります。

 実はセロトニンの大部分は消化管に存在しています。腸は「第2の脳」とも言われ、精神状態と大きな関係があるのです。腸の働きは自律神経によってコントロールされており、ストレスの多い現代社会では、自律神経の働きが乱れやすくなっています。腸管免疫は体で最大の免疫器官で、体内のセロトニンの90%が消化管にあります。

 また、睡眠もセロトニンに大きく影響します。脳は、複雑で高度な活動を行う器官ですので、定期的にしっかりと休むことが重要です。寝不足が続くと、些細なことでイライラしたり、気分が晴れなかったりするように、脳の機能も低下してしまうのです。

 日中にセロトニンを作られず不足すると、夜に分泌量が増える睡眠ホルモンのメラトニンも減少するため、睡眠障害や、睡眠の質の低下などの弊害が出てきます。

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 康復医学学会のお勧めする「ラフマ葉エキス」には、脳内セロトニンを増やしセロトニン神経の通過性を安定させるエビデンスがあります。したがって、自律神経のバランスを調整・活性化に影響すると考えられています。睡眠の改善や精神疲労の改善に役立ちます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年3月12日水曜日

インスリン様成長因子

 高身長は“がん”のリスクが高い

 中国・復旦大学付属上海市第5人民病院の研究調査によると、身長が高い人は、がんになるリスクが高いといいます(『Cancer Epidemiology誌』2024年10月号に掲載)。中国人の特定集団を一定期間にわたり追跡調査した結果、身長の高い人は、がん全体、肺がん、食道がん、乳がん、子宮頚がんのリスクが有意に関連していました。さらに、中国、日本、韓国のデータを用いて解析した結果、東アジア人は、高身長が、肺がんおよび胃がんのリスク因子となる可能性があるそうです。研究チームは「身長とがんのリスクとの関連性は多くの研究で示されているが、こうした研究の大半は西洋人を対象としている。本研究では東アジア人におけるこの関連性を評価することを目的とした」としています。

 身長と病気との関係については、日本の「国立がん研究センター」も調査結果を発表しています(2018)。調査結果によると、身長が高い成人は男女ともに脳血管疾患で死亡するリスクは低いが、身長の高い男性はがんの死亡リスクが高くなっています。この研究は40~69歳の男女10万7794人を対象とし、長期間(平均約19年)追跡調査したもの。身長は自己申告で、身長別に4群に分け、全死因、がん、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患などを調べています。その結果、男性の低身長(160cm未満)と、高身長(168cm以上)との間には差があり、脳血管疾患の死亡リスクは高身長の方が17%低くなりました。また、呼吸器疾患死亡リスクも16%低かった一方、全がん死亡率は低身長の人に比べて、高身長の方が17%高くなっています。女性の場合は、脳血管疾患死亡リスクで差が出ました。高身長の女性(156cm以上)は、低身長(149cm未満)より脳血管疾患の死亡リスクが16%低くなっています。

 すでに欧米などの研究では、高身長ほどがんによる死亡リスクが高く、循環器疾患(心疾患や脳血管疾患)による死亡リスクが低いことが報告されています。

 では、なぜ高身長だとがんのリスクが高くなり、循環器疾患のリスクが低くなるのか。

「“高身長の人はがんリスクが高い”というのは欧米では一致した意見になっている。がんリスクが高まるメカニズムは、まだ明らかにされていない。ただ、高身長の人ほど発がんに関連する『インスリン様成長因子(IGF)』のレベルが高いことが関係している可能性は考えられる。IGFレベルが高いと細胞分裂が促され体も大きくなるが、がん細胞も増殖してしまう。もっとも、がんになるのはいくつも要因があり、高身長が及ぼす影響は微々たるものだろう。一方、高身長の人の循環器疾患のリスクが低くなるというのは、高身長の人のリスクが低いのではなく、低身長の人のリスクが高い、ということかも知れない。一般的に低身長の人は、幼少期に低栄養だった可能性があり、血管がもろく、循環器疾患のリスクが高くなるとも考えられる」(医療ガバナンス研究所理事長、内科医・上昌広氏)

 身長と病気との関係について研究が進み、予防や治療に役立つことが期待されます。

(出典:https://www.nikkan-gendai.com/)


■インスリン様成長因子(IGF)とは

「インスリン様成長因子(IGF)」とは、インスリンに非常に似た構造を持つペプタイドホルモン(増殖因子)で、細胞の成長や分化、生存、代謝の調節など様々な役割を担っており、成長ホルモンにより肝臓や他の組織(骨格筋など)で産生されます。

 成長ホルモン(GH)の作用の多くはIGF-1を介したものです。ただ、脂肪を積極的に代謝する作用や、抗インスリン作用による耐糖能低下などは、成長ホルモンによる直接の作用であり、IGF-1にはありません。一方、IGF-1はインスリンと類似した作用を持っています。

 インスリンは細胞膜にあるインスリン受容体に結合し、IGF-1は1型IGF受容体に結合して、細胞内にシグナルを伝達します。糖尿病の患者ではこの2種類の受容体がハイブリッドを形成して、インスリン抵抗性の一つの原因になりますが、IGF-1はこのハイブリッド受容体とも強く結合し、その作用を発揮できる優れた点を持っています。

 以前はIGF-1とインスリンの比較をした文献が多く見られ、それらをたんぱく代謝、糖運搬、グリコーゲンやトリグリセリド合成などの面から比較検討していましたが、近年では、IGF-1の持つ筋合成、筋分化、加齢、筋損傷、筋疾患に対する作用に注目した文献も増えてきました。

 IGFの主な役割は次のとおりです。

◆新しい細胞の生成や損傷した細胞の再生を促進する。

◆代謝の調節や老化の抑制を行う。

◆肌のハリや潤いを保つために必要なヒアルロン酸の生成に関わる。

◆皮膚の構造と機能の維持に重要な役割を担う。

◆生活習慣病の予防や認知機能の改善、抗うつ効果、育毛効果などがある。

 IGFは成長ホルモン(GH)によって肝臓や骨格筋などの組織で産生されます。GHの作用の多くはIGF-1を介して行われます。

 インスリンとIGFは似た構造ですが、それぞれ異なる受容体に結合しています。インスリンは血糖値を下げる作用を持つたんぱく質です。

 インスリン様成長因子(IGF)とインスリンは、構造が似ていますが、作用や分泌のタイミング、結合する受容体などが異なります(右表)

 IGFは、成長ホルモンによって肝臓や骨格筋などの組織で産生されます。また、インスリンは糖や脂質などの物質代謝を調節する役割を担っています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年3月5日水曜日

ストレスと心血管系

 “騒音”は心臓に悪影響を及ぼす?

「騒音」は心臓にとって大敵になる──。そんな新たな研究が、2024年8月、欧州心臓病学会年次総会で発表されました。

 ドイツのブレーメン心臓血管研究所に急性心筋梗塞で入院した50歳以下の患者430人の居住地の騒音レベルを調べたところ、同地域の一般住民よりも高レベルの騒音に暴露していることがわかったそうです。若年で心血管疾患リスクが低い人でも、騒音の悪影響によって急性心筋梗塞のリスクがアップした可能性が示されたのです。

 またフランスの別の研究では、急性心筋梗塞で入院して28日以上生存していた患者864人を追跡調査。入院から1年後の時点で19%の患者に主要心血管イベント(心臓突然死、心筋梗塞の再発、狭心症など)が発生していて、夜間の騒音レベルが10dB(デシベル)増加するごとにリスクが25%増加することが明らかになったといいます。

 騒音と心臓疾患との関係は数多くの研究が行われています。マサチューセッツ総合病院の研究では、幹線道路沿いや空港周辺などの騒音レベルが高い環境に長期で暴露され続けた人は、騒音レベルが低かった人に比べて心血管疾患の発症リスクが3倍以上でした。健康な成人男女499人を対象に脳と全身の動脈のPET/CT画像を撮影、米国運輸省の騒音データに照らし合わせて騒音レベルを評価。騒音レベルが高い環境に住む人は情緒管理機能中枢である脳の扁桃体の活動レベルが高く、動脈の炎症レベルも高いことがわかったのです。

 他にも、115dB以上の環境で20年以上耳栓なしで生活した場合、心筋梗塞が最大で1.6倍に増えると報告されていますし、WHO(世界保健機関)も1日平均65~70dBの騒音は心臓疾患を増加させるとしています。

 騒音が心臓疾患リスクを高める原因については、「ストレス」と「ホルモン」の関与が考えられています。騒音は、脳のストレス検知部位である扁桃体の活動を活発にさせます。扁桃体は、外からの刺激に反応して自分にとって有益=快なのか、害悪=不快なのかを判断する役割があり、害悪の場合は活性化し、副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコールアミン、皮質からはストレスホルモンのコルチゾンを分泌させるのです。これらは心拍数を増加させ、血流を増して血管を収縮させるため血圧が上昇します。それだけ、心臓や血管の負担が増大することになります。さらに、ストレスによって炎症細胞が放出され、動脈硬化性のマクロファージが炎症反応を増強するため、プラークができたり、動脈瘤を形成したりすることなどもわかっています。騒音が不快な音の刺激として扁桃体を過剰に活動させることが、心血管疾患リスクをアップさせるのです。

 もちろん、騒音によって生じる睡眠不足や活動量の低下、難聴なども心臓に悪影響を与え、心臓疾患リスクを高めますから、騒音は考えている以上に心臓にとって大敵といえます。

(出典:https://www.nikkan-gendai.com/)


■ストレスによる心血管系への影響

 ストレスによる生体反応を見てみましょう。ストレスの刺激(物理的或は心理的)を受けると、生体反応が起こり、主に精神神経系・心臓血管系・内分泌代謝系・筋肉運動系・消化器系・生殖系など、自覚症状や疾病があらわれるのがわかっています。

 ストレスが心臓に与える影響は次のとおりです。

交感神経の働きが高まり、脈が速くなり血圧が上昇する 

血管が収縮するため、心臓と血管に大きな負荷がかかる 

神経伝達物質が増え、血栓ができやすくなる 

血液の粘りが強くなり、冠動脈の硬化や閉塞が起こる 

心臓の筋肉が収縮しにくくなり、正常に血液を送り出せなくなる(たこつぼ心筋症)

 ストレスによる心臓の違和感は、ズキズキ・チクチクといった痛みで、長時間持続することがあります。また、強い不安感や不眠などの精神的な症状を伴うこともあります。

【ストレスが心臓血管系に及ぼす影響】

ストレス ストレスホルモンCRH(コルチコトロピン放出ホルモン)ノルアドレナリン・アドレナリン 交感神経興奮 細動脈収縮 血圧・心拍数 心臓負担 

【関連する疾患と症状】

高血圧、狭心症、不整脈、神経性狭心症、血圧不安定など。 

ノルアドレナリン・アドレナリンが血小板凝集を促進

 ストレスは血圧や血糖値を上げ、消化器系の働きを抑制し、血清コレステロール値を急上昇させたりします。そして、ノルアドレナリン・アドレナリンは、血小板凝集を促進させ、正常な血液の流れを妨げ、血栓症を起こします。血栓ができると、動脈硬化症で狭窄した動脈に重い閉塞を招きかねません。

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対策ポイント:神経伝達物質のバランスと微小循環の血流改善

 ストレス状態が続くとストレスホルモンが放出されセロトニン放出が抑制され、アドレナリをはじめとする神経伝達物質のバランスを崩します。そして、微小循環の血流を低下させ、血小板凝集の促進~血栓~伴う疾病が表れることが考えられます。

 康復医学学会が長年研究を続けている「活性ラフマ」は、脳内のセロトニンを活性させます。脳内セロトニンの増加、セロトニンの神経通過性の改善により、ノルアドレナリン及びアドレナリンの働きを安定化させます。また、「HM-3000(特系霊芝)」は微小循環の血流改善に働くため、ストレスによる脳・心臓血管系対策に期待が持てます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン