2013年3月20日水曜日

最悪の老化物質「AGE」⑦


糖質を制限すると脂肪が燃えやすい身体になる!

身体がエネルギー源として利用できるは、脂質・たんぱく質・糖質の3大栄養素です。このうちたんぱく質は、筋肉などからだそのものをつくる材料としての役割が大きいので、エネルギー源としては脂質と糖質が使われることになります。
 では、脂質と糖質のどちらがメインのエネルギー源になるのでしょう? 本来であれば、脂質です。脂質と糖質の両者を比べてみると、その根拠がわかります。脂質は糖質に比べて、効率よくエネルギーを蓄えることができます。数値的には、脂質が1gあたり蓄えられるエネルギーは9kcal。一方の糖質は1gあたり4kcalと脂質の半分以下です。脂質は体脂肪として十数キロと大量にからだに蓄えることもできるので、本来のメインのエネルギーとなるのは、脂肪なのです。ブドウ糖は、脳・赤血球・網膜などの特殊な細胞のエネルギー源です。しかし、心筋・骨格筋など多くの体細胞においては、ブドウ糖は予備エネルギー源で、瞬時に使うエネルギー(解糖系:短距離走とか格闘など)という位置づけです。しかし、現代人は糖質を頻繁に・大量に摂取する食生活を続けているので、ブドウ糖をエネルギー源として優先的に使うようになってしまっているのです。これが脂肪を効率的に使えないからだの正体です。常に瞬発用のエネルギー(ブドウ糖)を使い、もともとのエネルギー(脂肪)は保存しているので、非効率なのです。
 また、加齢とともに、解糖系のエネルギー産生機能も低下するので、糖の消費も低下します。しかも糖質の摂取が多いと、二重の意味で太りやすくなります。ひとつは、からだの脂肪が燃えにくくなる。もうひとつは、摂り過ぎたぶんの糖質が脂肪になってしまうのです。炭水化物などの糖質は、体内で消化され、ブドウ糖などになって腸で吸収されます。これらは血液に乗って全身に運ばれエネルギー源となりますが、使われなかった分は肝臓や脂肪細胞で中性脂肪となります。ですから、糖質を制限すれば、この状態は改善されます。本来のエネルギー源である脂肪が優先的に使われるようになると1日中、脂肪が燃えるようになるため、太ること自体が難しくなってきます。


最悪の老化物質「AGE」⑦

AGEが含まれる食品もある!

AGEは高血糖によって体の中だけで作られるだけではありません。AGEが含まれる食べ物を食べることで外からも摂り込まれてしまいます。摂取した食べ物に含まれるAGEの7~10%が最終的に人間の体内に蓄積されます。

「体内で生成されるAGE」+「食品のAGE」


AGEは、こんな食品に含まれる!
 AGEはたんぱく質と糖との酵素によらない反応によって最終的に生み出される物質です。高温で加熱調理したもの、つまり「メイラード反応(糖化反応)」の結果、AGEがたくさん生成されるのです。以下のような食べ物に多く含まれます。
○電子レンジで二度、三度と加熱した食品 ○揚げ直した揚げ物
○電子レンジで10分以上加熱した食品   ○肉や魚の焦げた部分
○マヨネーズが酸化して変色した部分
○空気や紫外線にさらされながら保存されたもの(干物など)
 AGEは、フライドチキンやフライドポテトなどに多量に含まれていることが知られています。老化が怖いなら、ファストフードには近づくべきではありません。また、ジャンクフードと呼ばれるポテトチップスやスナック類も控えましょう。特に危険なのはタバコです。タバコの葉は高温で乾燥するためAGEが多く含まれているのに加え、一服するだけで30分後には体内にAGEが生成することがわかっています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ



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