2017年2月2日木曜日

大脳白質病変

高齢者の運転事故の要因、白質病変?


 世界でも有数の長寿国である日本。年々高齢化が進む中、高齢者による運転事故が深刻化しています。警視庁の調べによると、平成26年度の交通事故死亡者の半数以上が高齢者。死亡事故全体の数は減っているものの、高齢者の事故の割合は増加傾向にあります。

高齢者の運転事故は、若者の運転事故とは内容や種類が異なり、加齢による衰えが要因となっているケースが多いのが特徴です。視野の狭まりや運動能力の低下のほか、「白質病変」による情報処理能力の低下が要因となることもあります。
 高齢者の情報処理能力の低下や認知機能の低下による事故は大きな問題となっており、2017年3月には、75歳以上の運転者に認知機能検査が義務化されることが決まっています。

 では、情報処理能力の低下を引き起こす白質病変とはいったい何なのでしょう。白質病変とは、老化による動脈硬化が進行して脳の血流が悪くなる脳の循環障害のことを言います。

 白質病変があると複雑な動作が苦手になる傾向があり、交通状況を把握しながらハンドルやブレーキを操作する自動車の運転に支障をきたすことがあると考えられています。実際に、高知大学が行った研究によると、左右の脳にわずかでも白質病変がある人は、ない人に比べ、交差点での運転事故を起こすリスクがおよそ3・4倍にも高まることがわかっています。
(参考:大脳に「白質病変」ある人、交通事故リスク大 高知工科大が確認
⇒ http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130222133929360)

 白質病変は、軽度であれば自覚症状はありません。しかし、実際には健康な中高年の約30%にはこの白質病変があるとされています。そして、ボストン大学で行われた調査によると、この白質病変と「コリン」の摂取の間に関連性があることが言及されています
 「コリン」とは神経伝達物質であるアセチルコリンのもととなるビタミン様物質。ボストン大学の調査では、日常生活においてコリンを十分に摂取していたグループと、そうでないグループのMRI画像を解析しています。その結果、コリンを十分摂れていなかったグループには、白質病変が多く見られたのです。
 コリンは体内でもつくられますが、体内で生成される量はごくわずか。そのため、コリン不足を防ぐには、食事からコリンを摂るのがよいとされています。コリンを多く含む食品としては、卵黄やレバー、大豆が代表的です。これらの食品を意識して摂ることでコリンを効率的に摂取することができます。ただし、卵やレバーはコレステロールが高いため、高脂血症や肥満気味の人にはあまりおすすめはできません。摂るのであれば、コレステロールを含まない大豆がおすすめ。豆腐や納豆などの大豆製品を献立に取り入れましょう。
(出典:https://info.ninchisho.net/)


■大脳白質病変とその対策

 「大脳白質病変」とは加齢や動脈硬化などにより、大脳の白質内の微細な血管が消失してできた隙間で、血の流れが不十分な部位と考えられています。程度が強くなると、認知機能の低下やパーキンソニズムといった症状が生じ脳梗塞を起こしやすくなります。

白質病変の危険因子と予防・対応

糖尿病高血圧高脂血症メタボリック症候群のほか、喫煙習慣のある人に伴う病変として知られています。

○高血圧(最大の因子) 
 : 積極的な血圧管理が必要です。
○メタボリックシンドローム 
 : 生活習慣病の管理(糖尿病・高脂血症の管理、適度な運動)
○喫煙歴 
 : 禁煙しましょう(受動喫煙も気を付けてください)
○高度な脱水 
 : 質の良い水分を十分に摂りましょう(2016.10.26号参照)
○加齢 
 : 一定の年齢になると誰でも多少出現します(健康な中高年の約30%)。


白質病変の増加が脳血管性認知症の要因

認知症の予防研究に積極的な国立長寿医療研究センター(長寿研)もの忘れセンターによると、血管性認知症の原因は脳内の白質病変の増加であるとしています。脳内の血管が硬くなり血流が滞ることから白質病変が発生し、認知機能障害の出現を促すのです。

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『光華』(認知症改善サポート日本協会)
にも「HM-3000(特系霊芝)」
が使用されています。

対策は血管と血流の改善から

認知症を調べると、単に認知機能が障害を受けているだけという患者は皆無です。皆、何らかの既往症(持病)が確認されており、そのほとんどが生活習慣病です。生活習慣を見直して、血管と血流の働きを改善することで既往症を治せば、認知症リスクは激減します。

 普段から「HM-3000(特系霊芝)」を愛用し、生活習慣病の予防・改善を心掛けている人が認知症になりにくい理由は、血管と血流の健康にあったことがよくわかります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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