2017年6月8日木曜日

ステロイド剤

アトピーにステロイド剤は必須?

アトピー性皮膚炎の治療はステロイド外用剤を塗るのが標準的な治療法。大阪府の医師ら8人がステロイドを使用しなくても同程度の効果があるとの臨床研究結果を論文にまとめました。ステロイドを使いたくない親がいるだけに、改めて使用の是非に一石を投じた形です。
 臨床研究をまとめたのは、佐藤小児科の佐藤医師や元国立名古屋病院の深谷医師ら8人。2015年、アトピー性皮膚炎の患者300人を対象に6カ月、ステロイド剤を使用せずに経過を観察し、症状の変化を調べました。
 患者は乳幼児(0~1歳)118人、小児(2~12歳)80人、思春期以降(13歳以上)102人の3群。その結果、「症状がよくなった」か「完治した」改善率は乳幼児75%、小児52%、成人80%でした。特に乳幼児では28人が完治しています。
 一方、ステロイド外用剤使用の効果を調べた九州大・古江教授らの研究報告(03年)では、改善率は乳幼児36%、小児40%、成人37%でした。
「ステロイド外用剤を使っても使わなくても大差はないといえる。他に比べる論文がなく確実なことが言える段階ではないが、少なくとも乳幼児ではステロイド剤を使わなくても自然によくなるケースが多い」(佐藤医師)。
 佐藤医師が発表した近畿小児科学会で、会場の医師からは「ステロイド剤を使用せずに自然に治ったなら、アトピー性皮膚炎ではなかったのでは」「結果に大差がないならば、使ったほうがよく眠れたり、皮膚をかきむしったりすることが少ないので、むしろ使ったほうがよい」などの意見が出ました。
 こうした議論は、今も皮膚科医師の間で続いています。佐藤医師は「ステロイド剤の使用自体を否定するわけではない。ただ、ステロイドを使いたくないという親が少なからずいるので、そういう親の気持ちをくんだ治療法も考えてほしい」と学会で訴えました。
 佐藤医師も単に放置するわけではなく、皮膚の再生を促すためにたんぱく質をしっかりと摂るように指導しています。かゆいときは、かき過ぎない程度にかかせます。
 アトピー性皮膚炎の1歳10カ月の息子を佐藤小児科に診せていた母親は「ステロイドも保湿剤も使わず、約1年でよくなった。夜にかゆくて泣いたが、気にせずに放置したら泣かなくなった」と話します。乳幼児の場合は、湿疹を重大なものと思わず、焦らず、気長に待つ気持ちが大切のようです。
 一方で炎症の悪化時に医師がそのまま放置するのは難しい事情もあります。「ステロイドの適切な使用が有効な治療法というのが専門家のコンセンサス。しかし、ガイドラインの示す治療が全てでもなく、医療現場で患者の気持ちに合わせて治療するのも医師の技量です」(大阪赤十字病院・住本副院長)。 
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■ステロイド剤と免疫機能

ステロイド外用剤とは、ステロイド(合成副腎皮質ホルモン)という薬効成分を配合した湿疹・皮膚炎の治療などに用いられる免疫抑制系の薬のことです。
 副腎皮質ホルモンは、体内の副腎でコレステロールから造られますが、ステロイド骨格という共通の骨格を持つため、ステロイドホルモンとも呼ばれます。副腎皮質ホルモンは、血糖値や気分の抑揚を調整する働きなどに加え、もう一つ大切な役割を担っています。それは、炎症を起こすたんぱく質の生産を抑えつつ、炎症を抑えるたんぱく質を生む働き。つまり、副腎皮質ホルモンのおかげで、炎症の流れを食い止めることができるというわけです。

ステロイド剤の副作用

 ステロイド外用剤は石油から作られた薬です。このような現代薬は脂溶性毒として脂肪や細胞膜や脳の中に蓄積され、長く留まって慢性毒性を発揮します。またホルモンに直接影響を与えるため人体のホルモン産生を狂わせます。ステロイドを使っていると体はステロイドが十分だと勘違いし、ステロイド産生を抑えてしまいます。ステロイドの強力な作用は臓器の疲労や萎縮をもたらし、最初は効いたフリをしますが、結局身体は薬漬けに‥‥!
 さらにステロイドには糖尿病・感染症・メタボ・骨粗鬆症・潰瘍・網膜剥離などを招く作用があり、さまざまな弊害をもたらします。よくステロイドの軟膏や吸入は少量だから大丈夫と言う医者がたくさんいます。しかし、少量でもしっかり作用するからこそその量にしているわけですし、一日だけでその使用が終わるわけではないので結局、臓器疲労の弊害をもたらしてしまうのです。ステロイド剤でその免疫機能を抑制し続けると、依存性を誘導し、皮膚自体がステロイドなしではいられない状況に変化、耐性を獲得していきます。また、ステロイド剤は癌の発生率を増すことが証明されており、米国FDAも発癌性を指摘しています。
 確かにステロイド外用剤を塗ると、一時的に炎症は抑えられ肌はきれいになります。しかし、原因に目を向けず無理やり抑え込んでいるだけなので、ステロイド剤を塗らなくなると劇的に悪くなるのです。だからステロイドが悪いとわかっても、すぐにやめてはいけません。いきなり薬をやめると猛烈に悪くなります。これがいわゆるリバウンドです。言い方を変えれば精神薬やドラッグと同じ「禁断症状」です。これらの薬をやめたいと思った場合、薬の減量の仕方だけにこだわってもまず成功しません。ステロイドなどを一気に止めるとリバウンドが出るので、減量や指導をしっかりできる医師と相談の上で行ってください。
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「HM-3000(特系霊芝)」は、免疫系に対して調整的双方向性があるため、以下の病態の改善に期待できます。
【免疫機能亢進】アトピー、アレルギー症、自己免疫疾患(リウマチ・膠原病・甲状腺機能異常・劇症肝炎・SARS・SLEなど)、糖尿病など 
【免疫機能低下】細菌・ウイルスによる感染症・伝染病、傷口治癒の慢性化、エイズ、腫瘍の発生など。


いつもありがとうございます。光・愛・感謝 村雨カレン

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