2017年8月9日水曜日

薬用炭

"炭"を食べる猿?

アフリカはタンザニア東海岸のインド洋上にあるザンジバル島。そんなザンジバル島の人里近くの木々でひっそりと暮らす猿がいます。白いお腹に黒い顔、背中は赤毛の猿、ザンジバルアカコロブスです。この猿はザンジバル島だけに暮らすアカコロブス科のサルで、背は50~60cmと小さめですが、尻尾が体よりも長くて、とってもすばしこいそうです。
 彼らは森林保護区などに30~50匹くらいの群れで暮らしていますが、森に住んでいる群れは警戒心が強くなかなか発見できません。一方、かなり人に慣れている群れは道路や民家の近くにも出没します。保護区に入るよりも村の道端や木の上を探したほうが見つけやすく、運が良ければ群れに近づいても逃げないとか。村人と仲の良いサルは人の近くで遊んだり、お尻を見せつけ求愛してきたりすることもあるそうです。

 彼らが人里近くに来る目的は、住民が育てているランブータンやレンブなどの果樹の葉。人間の食べる果実は食べません。コアラが毒のあるユーカリの葉ばかりを好んで食べることは有名ですが、ザンジバルアカコロブスも普段からモモタマナなど、植物毒(アルカロイド)を持った木の葉や花ばかりを食べています。彼らは植物の種類が少ない地域で暮らしているので、選んでいられず、毒のある植物を食べるようになったようです。
 そのせいで彼らの胃には毒が貯め込まれています。以前、テレビの動物番組で、犬がザンジバルアカコロブスの肉を食べたら死んでしまったという現地の人の証言とともに、恐ろしい毒ザルとして紹介されたこともあります。

 では、彼ら自身、どのように毒から身を守っているのでしょうか? 実は、毒が体に回らないように胃袋を4つも持っていて、バクテリアの力を借りて消化しているのです。しかし、それだけでは解毒が間に合わず、調子を崩してしまうことも多いようです。
 そんな暮らしの中、ザンジバルアカコロブスは長年の知恵で、毒から身を守る食べ物を見つけたのです。それが「炭」だったのです。山火事や落雷、人間が行う焼き畑・焚き火の後にできる炭。偶然の発見から彼らが身につけた健康食品でした。体の具合が悪くなったザンジバルアカコロブスは、植物の炭を探し出すと、一心不乱にむさぼります。
 人間風に言えば、炭を食べてみたら体の調子の良くなったことで、民間療法として広まり、ザンジバルアカコロブスの間に代々伝えられてきたというところでしょうか。

 私たち人間の間でも密かにデトックス効果が注目されている炭。炭を摂ると、分子サイズの小さな孔に毒素を吸着して、体の外に排出してくれると言われています。

■霊芝炭末(黒焼き霊芝)の効能

【薬用炭の歴史】 
 木炭を燃料や冶金以外に使用した歴史は古代エジプト時代にまでさかのぼります。紀元前1550年のエジプト医学文書には、各種炭素を医療用に用いることが記述されており、当時から医者は炭がある種の病気を治すことに大変な興味を持っていたことがうかがえます。
 日本における「黒焼き」(炭化物)の使用は古くから民間療法として普及し、中国から伝わった処方「漢方」に対して「和方」として伝承されました。イモリやサンショウウオの黒焼きは、媚薬やひきつけを起こした子供の治療薬などに使われてきました。

薬用炭のデドックス効果と副作用

現在、薬用炭(多孔質炭素)は腸内のガスや有毒物質を吸着する薬として認められています。下痢症や中毒の治療に使われており、薬事法にその使用方法が定められています。
薬用炭は腸内のガスや有毒物質を吸着して、体外へ排出させます。下痢症のほか、消化管内の異常発酵による生成ガスの吸着(おなかのゴロゴロ)や、自家中毒・薬物中毒における吸着及び解毒などに用いられます。
 但し、薬用炭は栄養素や薬の有効成分までも吸着してしまったり、長期間連用するとビタミン類及びミネラル等の吸着による栄養障害の恐れがあったりするので、注意が必要です。

薬用炭による治療方法

(1)経口治療

【外因性物質の吸着】
バルビツール酸系薬剤、農薬、睡眠薬、鎮静薬、抗うつ薬、鎮痛剤、心血管作動薬、抗生物質、抗癌薬、覚醒薬 
【内因性物質の吸着】
ビリルビン、胆汁酸、芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン)、エンドトキシン、アナフィラトキシン、クレアチン、尿酸、葉酸、ビタミンB12、グアニジン、エピネフリン、ノルエピネフリン、セロトニン、サイロキシン、PTH、フェノール化合物、インスリン、LDL、VLDL

(2)直接血液灌流治療

治療される病名:肝不全、腎不全、薬物中毒、劇症肝炎、肝硬変、肝胆手術の術後、薬剤性肝障害、溶血性疾患、家族性高コレステロール血症、閉塞性動脈硬化症、単状糸球体硬化症、抗A抗B抗体

====================================

独自開発の「霊芝炭末」 

霊芝炭末
 当学会で独自開発した「霊芝炭末(霊芝の黒焼き)」は、HM-3000(特系霊芝)を長時間にわたりほぼ無酸素状態で高温処理し炭化させ微粉末化しています。
 以前も紹介しましたが、その驚くべき特長は、他の生薬に微量の霊芝炭末を混ぜると、元の生薬自体の効能が増大したり、よみがえったりすることにあります。
 さらに霊芝炭が発する遠赤外線効果が体内のケイ素の活性化に影響を与えると考えられています。
 もちろん他の薬用炭と同様に吐瀉剤、整腸剤としてのデドックス効果も有することがわかっています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿