2017年10月25日水曜日

酵素食と微小循環

人間は消化したもので生きている!

消化とは、食物の中にある三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)を、小腸で吸収できる分子レベルまで小さくすることです。消化管の粘膜は目がとても細かく、大きなものはそのままでは通れません(分子の小さなビタミンやミネラルはそのまま吸収されます)。つまり、三大栄養素を体に吸収できるように小さく分解することが消化なのです。

 炭水化物とタンパク質は、単糖(ブドウ糖、果糖、ガラクトースなど)やアミノ酸をひとつの玉だと仮定すると、その玉が数多くネックレス状につながってできています。

 炭水化物のデンプンは、単糖のブドウ糖(グルコース)が少ないもので数百個、大きいものは数万個がつながっています。数個から数十個つながったオリゴ糖や、2個だけの麦芽糖などがありますが、それらの違いは数の差だけです。

 タンパク質も、アミノ酸の玉が100個以上連なったものです。アミノ酸が1万個以上連なるタンパク質もあります。アミノ酸1個はモノペプタイド、2個連結はジペプタイド、3個はトリペプタイド、10個程度つながったものはオリゴペプタイドと呼ばれます。そして100個以上つながったものをタンパク質と呼ぶのです。
 これらは一度に分解できません。唾液、胃液、膵液、腸液と段階を踏んで、つながった玉を少しずつていねいに切り離し、アミノ酸の玉、ブドウ糖の玉と分けていくのが正しい消化作用です。このハサミの役割を担うのが、アミラーゼやプロテアーゼなどの「酵素」です。

 脂質は少し異なり、図のようにグリセロールに3つの脂肪酸が引っ掛かった形状をしています。酵素で留め金を外すことが消化となります。

 このように、消化とは、食物を酵素というハサミで切ったり、外したりして、分子レベルの微細な形に分解することです。脂っこい食物は腹持ちがいいと言われますが、それは糖質やタンパク質主体の食品と比べ、脂質の消化の始まりが遅く、吸収に時間がかかるからです。
人間は食べ物をそのままでは吸収できません。フランスの文豪アレクサンドル・デュマいわく、「人は食べたもので生きているのではない。消化したもので生きているのだ」。名言です。

■酵素を摂る食事と、微小循環

心血管系を循環する液体(=血液)は、生命の維持に極めて重要です。血液の主な役割は、(1)酸素や栄養素の「運搬」(戻るときは二酸化炭素や老廃物を持ち帰る)、(2)pH、ホルモン、体温などを一定にする「緩衝」、(3)そして病原体や異物などから体を守る「防御」です。これらの大事な役目を担っているのが、血管の93~98%を占めると言われている「毛細血管とその血流」(微小循環)です。

 ところが、血漿内が高タンパク状態になったり、酸化油脂などの悪い油や糖化タンパクが増えると、赤血球の間にそれらの物質が入り込み、糊の役目をしてコインのようにつなげてしまいます(ルロー=連銭形成)。赤血球は2個つながっただけでも極細血管には入れません。微小循環が悪化し、全身に酸素も栄養素も回らないと、組織は飢餓状態になります。

 この微小循環不良が、病気を引き起こす最終段階です。特に目、腎臓、脳、子宮、卵巣など血液循環が必要な臓器は、より大きなダメージを受けます。卵巣嚢腫や子宮筋腫、腎臓病、眼疾患、下肢静脈瘤、脳梗塞などは、この微小循環不良から起こるのです。痔や手足の冷え性などもそうです。その他、あらゆる病気がこの微小循環不良から起こるといっても過言ではありません。
 ほとんど60兆個すべての細胞にリアルタイムで休むことなく影響を与え続けているのが微小循環なのです。

 がんもその一つです。組織が飢餓状態や酸素不足になると出現するのが活性酸素です。活性酸素が細胞核の中のDNAを傷つけたり破壊したりして突然変異を起こします。そして、細胞のがん化へと発展するのです。「がんは、まず酸素のない所に生じる」と、ノーベル生理学・医学賞を受賞したワールブルグ博士(ドイツ)も指摘しています。

 赤血球のルローをほどく力は、酵素にしかありません。この仕事をするのは代謝酵素ですが、食物酵素も体内で吸収され、血中でルローをほどくことがわかっています。

 微小循環をよくする一つの方策として、酵素の入った食事を摂ることがあげられます。
 酵素の入った食事とは「生の物」「発酵物」です。


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 血液(ヘモグロビン)によって全身の隅々に酸素を効率的に届けるには、消化酵素の力を借りてルローをほどき粘性を減らすと同時に、運搬した酸素を必要なところで切り離すことが重要です。
 そのカッタ―の役割をするのが酸素親和性を調節する物質「2,3-DPG」です。この2,3-DPGには糖化ヘモグロビン(HbA1c)の生成阻害作用もあります。

「HM-3000(特系霊芝)」には、2,3-DPGの産生及び増加作用があります。また、毛細血管の血流改善に有効な「一酸化窒素(NO)」や、強い抗酸化作用で活性酸素除去機能を持つ酵素「GSH-Px(グルタチオンベルオキシダーゼ)」の産生を促すこともわかっています。
 だからこそ、微小循環の改善にはHM-3000(特系霊芝)をお勧めしているのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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