暑熱順化で熱中症予防
「暑熱順化(しょねつじゅんか)」とは、身体が暑い環境に適応するためのプロセスを指します。このプロセスにより、体温調節機能が向上し、汗の分泌が増え、心臓血管系の反応が改善されるため、熱中症のリスクが減少します。具体的には、暑熱順化を行うことで、身体がより効率的に熱を放散し、暑さに対する耐性が向上します。
暑熱順化の方法
徐々に暑さに慣れる :
●急激な温度変化に晒されるのではなく、徐々に暑い環境での活動を増やすことが重要です。最初は短時間の軽い運動から始め、徐々に運動時間と強度を増やしていきます。●例えば、初日は20~30分程度の軽い散歩から始め、1週間かけて1時間のウォーキングや軽いジョギングに増やすと良いでしょう。
日中の暑い時間帯を避ける :
●特に暑い時間帯(10時~16時)に無理な運動や作業を避けることが推奨されます。この時間帯は日差しが強く、気温も高いため、熱中症のリスクが高まります。
●早朝や夕方の涼しい時間帯に活動することで、体への負担を軽減できます。
適切な水分補給 :
●暑熱順化中は特にこまめな水分補給が重要です。汗をかくことで体内の水分と塩分が失われるため、水分と電解質をバランスよく補給する必要があります。
●水だけでなく、スポーツドリンクなどの電解質を含む飲料を摂取することが効果的です。
適切な服装 :
●通気性の良い、軽い服装を選ぶことが重要です。吸湿性と速乾性に優れた素材の服を着ることで、汗を効果的に蒸発させ、体温を下げる手助けをします。
●また、帽子やサングラスを着用し、日差しを防ぐことも有効です。
栄養バランスの取れた食事 :
●暑さに対する耐性を高めるためには、栄養バランスの取れた食事も重要です。特にビタミンやミネラルを含む食品を積極的に摂取することで、体調を整え、暑さに対する適応力を高めます。
休息をしっかりとる :
●暑熱順化中は、体が多くのエネルギーを使います。そのため、十分な休息と睡眠をとることで、体を回復させ、適応を促進します。
●適度に休憩を挟みながら活動することが重要です。
これらの方法を実践することで、体が暑さに順応しやすくなり、熱中症のリスクを大幅に減らすことができます。暑熱順化は一朝一夕には達成できないため、日々の継続的な努力が必要です。
(出典:https://www.city.ashiya.lg.jp/他)
■熱中症:自律神経と体温調節
体温を一定に保つことは人体の重要機能のひとつです。体内で生産された熱と、体外へ放出される熱のバランスがうまく取れていないと体温を一定に保つことはできません。重要なのは体温を調節するシステムです。
体温調節の要「自律神経」
通常は、体内で作られた熱で血液の温度が上昇し、温まった血液が体表を通るときに皮膚から熱を放散して体温を下げます。
しかし、猛暑の夏など、体表からの熱の放散だけでは間に合わない場合、皮膚に分布する汗腺からどんどん汗を出し、皮膚の表面を濡らすことにより温度を下げる働きをします。汗腺も自律神経に支配されており、発汗を促進するのも交感神経の役割です。
熱中症とチアノーゼ
血液中の酸素濃度が低下して、唇や爪の色が紫色になるチアノーゼですが、通常、健康な人の血液では、酸素とヘモグロビンが結合していて、それが血液の赤い色を作っています。しかし、熱中症で体温調節が限界を超えると、皮膚血管が拡張して皮膚に血液が集中し、発汗などのため血液粘度も上昇し血流障害を起こします。重症の場合、〔心負担〕⇒〔血圧低下〕⇒〔チアノーゼ〕という経過をたどり、虚脱状態や意識障害などを引き起こします。普段からの良好な血流の維持が大切
現代人が汗をかけない原因の一つに、東洋医学でいうところの「?血(おけつ)」の問題があります。つまり、"微小循環血流の滞り"です。血液は酸素や栄養素とともに体内の熱を運ぶ役割も持っていますから、微小循環血流を改善し、血流を良好に維持すれば、体温調節システムも効率よく働くのです。
当学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」の微小循環の改善作用と、「ラフマエキス」の自律神経調整作用が、熱中症の予防にも役立ちます。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン
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