“危ない疲れ” その症状や原因
“危ない疲れ”は、十分な休息や睡眠によって回復する一時的な疲労とは異なり、放置すると身体的・精神的な健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
“危ない疲れ”の主な症状
●慢性的な疲労感 / 危ない疲れは長期間持続し、休息で改善しにくいのが特徴。身体がだるく、活力がわかない「慢性疲労」の状態が続く。
●睡眠障害 / 疲労感があるにもかかわらず熟睡できず、逆に過眠状態が続くことがある。不眠や中途覚醒、早朝覚醒など、睡眠の質が低下し体の回復が妨げられる。
●集中力・記憶力の低下 / 精神的な疲労が強い場合、注意力や集中力の著しい低下、記憶力の減退など認知機能の障害が起こることがあり、仕事や学業のパフォーマンスに影響を及ぼす。
●体の痛み・不調 / 肩こり、頭痛、筋肉の痛み、胃腸の不調など身体の様々な部位に痛みや違和感が続くこともある。ストレスや疲労による自律神経の乱れが原因のことが多い。
●精神的な症状 / 気分の落ち込み、不安感、イライラや情緒不安定、無力感など、うつ病や不安障害につながる可能性のある精神的な症状が出ることがある。
●免疫力の低下 / 疲労が慢性化すると免疫機能が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなるなど、健康全般が損なわれることがある。
“危ない疲れ”の主な原因
慢性的過労 長時間労働や過密日程が続くと、肉体的・精神的疲労が蓄積し重症化します。特に過労死や過労自殺の背景にもなる問題です。
精神的ストレス :仕事・人間関係・家庭環境等での強いストレスは、疲労を増幅させる大きな要因。慢性的プレッシャーや不安は自律神経やホルモンバランスを乱し、危ない疲れを生みます。
不規則な生活習慣 :睡眠不足や偏食生活、運動不足、不規則生活は体調を崩しやすく、疲労回復を妨げます。また、アルコールやカフェインの過剰摂取も良質な睡眠を妨げます。
うつ病や適応障害など精神疾患の存在 :疲労感が強い場合、うつ病や適応障害などの精神疾患が隠れていることがあります。これらは専門的な診断と治療が重要です。
身体疾患の可能性 :糖尿病、甲状腺機能異常、慢性疼痛、感染症、貧血、自律神経失調症などの病気が疲労感や体調不良の原因になることがあります。
スマホ・PCの過剰な使用 :スマホ等の長時間使用による目の疲れや首肩の凝り、脳の過剰な刺激は心身の疲労増加につながります。特に睡眠前の使用は睡眠障害を引き起こします。
“危ない疲れ”は体と心が危機状態にあるサイン。症状が重い場合や長引く場合、本人が疲労を自覚していても無理を続けることで健康被害は深刻化します。生活習慣の見直し、ストレスマネジメント、適切な睡眠・栄養・運動の確保が“危ない疲れ”予防に欠かせません。疲れを侮らず、体と心のサインを見逃さないことが健康維持のポイントとなります。
■“危ない疲れ” チェックと対策
以下の7項目についてチェックしてみましょう。
□ 出勤時間ギリギリまで起きられない : いつもは朝食を食べてから出勤していたが、最近は起きられなくなって食事する時間がない。服装も髪のセットも手を抜くようになり、遅刻を連発するようになったら要注意。
□ 休日は普段よりも3時間以上寝過ごす : 平日の睡眠時間の不足している場合や、眠りが浅い場合が多い。リズムが崩れているため、長時間寝ても疲れは取れない。
□ 連休は一歩も外に出ない : 普段から活動的なタイプなら、たまには家でのんびり過ごすのもいいが、近所のコンビニに行くのも面倒くさいと感じるようになったら黄信号。散歩ぐらいはした方がいい。
□ 重要なスケジュールや頼まれ事を忘れる : 脳が疲れていると注意力が散漫になる。約束をすっぽかしたり、ダブルブッキングを連発したりするようになったら要注意。
□ 食べたいと思うものがない : それまで大好物だったものでも食べる気がしない、食べてもおいしいと感じない。「なんでもいいや」と、毎日カップ麺やファストフードで簡単に済ませる‥‥こうなると、うつだけでなく、生活習慣病にも注意が必要。
□ 酒の量が増えた : 眠れないからといって酒量が増える人は多いが、逆に睡眠の質は悪くなる。栄養ドリンクを毎日飲んでいる人も、疲労をごまかして無理を重ねている可能性が高い。
□ 通常でない疲労感があり、休んでも疲れが抜けない : 何となくダルい、何となく体が重い‥‥この「何となく」がくせもので、うつだけでなく、肝臓病や腎臓病などの重大な病気が隠れていることも。
※チェックが5つ以上になった人は要注意です。全てを改善しようとするのは難しいので、1つでも2つでも、できることから改善を心がけましょう。
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慢性的な疲労の原因は様々ですが、大きな要因のひとつは「ストレス」です。ストレスによって脳内のセロトニンなどの神経伝達物質の生合成が低下し、それらが減少することで脳内の情報がうまく伝わらなくなり、体のだるさや睡眠障害、集中力の低下などの症状として表れるのです。
康復医学学会では“危ない疲れ”の対策として「ラフマ」をお勧めしています。ラフマ葉のエキスには、脳内セロトニンの分泌促進作用が確認されており、睡眠の改善、精神疲労の軽減が期待できます。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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