2012年9月8日土曜日

抗老化・抗肥満②


カロリー制限よりも燃焼効率が重要!

日本人には、脂肪として蓄える遺伝子の他に、“倹約遺伝子”というカロリーを節約し飢餓に対処する遺伝子も受け継がれているそうです。この倹約遺伝子の働きは、エネルギー消費のためにホルモンが分泌され信号を出しても、受容体が受け取る信号の感度を鈍くしてエネルギーを使わないようにするというものです。この倹約遺伝子を持っている人と持っていない人を比較してみると、1日の基礎代謝量が200kcal(ご飯一膳が約240kcal)も違うことがわかっています。

肥満には男女にも違いがあり、女性は元々女性ホルモンの関係で“皮下脂肪”がつきやすくなっています。しかし、女性ホルモンには抗酸化作用があるので、活性酸素から細胞を守り、がん抑制効果もあると考えられています。
 男性の方はというと、男性ホルモンによって、“内臓脂肪”が貯まりやすく動脈硬化にもなりやすい傾向にあります。男性の内臓脂肪量は10~70才代で増えていくのに対し、女性の内臓脂肪量は女性ホルモンが激減する閉経後に急増していることが分かっています。
 こうなると、どうしてもカロリーを制限しなくては! ということになりがちですが、カロリーを制限するダイエットが、体重の低下やその維持を逆に難しくしている可能性があります。

 摂取カロリーを減らすと、ストレスホルモンであるコルチゾールの産生が活発化し、腹部脂肪の増加につながることが研究で示され、これは医学誌「Psychosomatic Medicine」のオンライン版に掲載されています。米カリフォルニア大学サンフランシスコ校・ジャネット冨山教授は、「カロリーをどのように制限するかは問題ではなく、自己流やダイエットプログラムを利用してもコルチゾールの増大がもたらされると抗肥満にはならない」と述べています。

 米国では成人の47%が常にダイエットに取り組んでいますが、うち64%は元の体重以上にリバウンドしてしまうそうです。体重減少は、摂取するよりも多くのカロリーを燃焼することでもたらされ、厳格なカロリー制限、気まぐれなダイエット、薬によるダイエット、デトックスなどの減量法はうまくいかず、体重が減ったとしてもリバウンドしてしまうことが多いと指摘しています。米エール大学医学部予防研究センターのDavid L. Katz博士は、「概して食事制限そのものはそれほど有用ではない」と述べ、「正しく食べ、体を動かすことが大切。栄養価の高い食品を摂れば、少ないカロリーで満足感を得られ、喪失感もなく、健康を増進できる」と助言しています。

 まずミトコンドリア活性を考えることが、カロリー燃焼につながることになります。これが、抗肥満の本質です。スリムになって元気になるのが本質です。


抗老化・抗肥満とは②

■理屈がわかれば簡単に痩せられる

「×××を食べれば後は何を食べてもいい」というダイエット法がよくあります。食事に対する制限がないのが流行する理由ですが、食事を抜いたり、カロリー制限、低カロリーのダイエット食などばかり食べる‥‥などのダイエットは、我慢によるストレスが脳に影響し対抗するために分泌されるホルモンが、食欲を増したり、血糖値を上げるといった方向に作用します。

逆効果! 食事制限のダイエットストレス

食事制限により栄養素が減ると、体は盛んに吸収・蓄積をしますが、栄養不足で代謝が低下するので脂肪も蓄積されていきます。また、「ダイエット」という言葉自体のイメージが、精神的な喪失感、飢餓、惨めさ、不快感をもたらすとも言われ、そのストレスが脳に影響を与えるので、結果的に減量の失敗にもつながってしまいます。

【ダイエットストレス対策】

康復医学学会も奨めている三種混合だし『薬膳の素』(和漢生薬研究所)は、アミノ酸スコア100の食品。吸収力が高いコラーゲンペプチドの理想的な必須アミノ酸のBCAA補給源です。BCAAは筋タンパク質を作り出しやすく壊れにくくする働きがあることが知られています。BCAAは体内で合成できず、体外から取込む必要があります。
 『薬膳の素』は、脂肪分が非常に少なく、うま味成分を豊富に含むため満腹感を得られ、過食予防にも期待できます。
 また、エネルギー代謝に不可欠な栄養成分は、ビタミン類などの他に、霊芝・コエンザイムQ10・αリポ酸・L-カルニチンです。これら4つの成分は、炭水化物(ブドウ糖)や脂肪などの栄養素を細胞内でエネルギーに変えるために働き、蓄積した脂肪の代謝にも期待が持てます。
 次回からは、ミトコンドリア活性についてお送りいたします。
 ※参考:『康復医学大綱』114p(微小循環研究所刊)

いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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