糖化ヘモグロビン(HbA1c)と2,3-DPG
酸素を運ぶ赤血球にとって、2,3-DPG(2,3-ジホスホグリセリン酸)は非常に重要な役割をもって赤血球にとって貴重なATP産生のエネルギー源だからです。さらに2,3-DPGにはヘモグロビンと酸素との親和性の調節という重要な役割があります。います。この2,3-DPGは,赤血球内では他の細胞に比べて高濃度で存在しています。なぜなら2,3-DPGは、ミトコンドリアを持たない
赤血球内にあるヘモグロビンは、肺で酸素と結合して身体の細胞すべてに酸素を運びます。2,3-DPGはそのヘモグロビンと酸素との親和性を低下させる(ヘモグロビンから酸素を切り離す)働きをします。そうすることによって各組織に酸素を供給しています。
高血糖により糖化したヘモグロビンHbA1cは、糖尿病のコントロールを知る指標としての意味はありますが、実は体には大変な悪影響を及ぼしています。HbA1cは酸素との結合に大きな特徴があります。HbA1cが多くなると酸素結合能を増加させてヘモグロビンから酸素を切離す働きが低下してしまい、末梢で酸素を放出しにくくなります。つまりは組織に酸素を供給する濃度が低下します。さらにこのHbA1cの多い赤血球は、毛細血管での血液の流れを悪くします。それは、赤血球の変形能が低下して粘着性が高くなり、微小循環の血流を阻害します。
2,3-DPGはこのHbA1cにも影響を与えるデータがあります。
最悪の老化物質「AGE」⑱
■対策:糖化ヘモグロビンHbA1C
ヘモグロビンは、酸素と結びついて細胞に酸素を届けます。高血糖で糖化したヘモグロビン(糖酸素をヘモグロビンから切離し、細胞へ効率よく供給するのが2,3-DPGという物質です。化ヘモグロビン:右図)は、酸素を寄せ付けなくなってしまい細胞に酸素が行き届かない状態になってしまいます。しかも、せっかく吸収した酸素も細胞に供給できない場合もあります。結果として酸素不足になってしまいます。その
霊芝のHbA1cに対する影響
2,3-DPGの非酵素的HbA1cの生成に及ぼす影響について(独協医科大ME部)
(抜粋)糖尿病患者さんで空腹時の血糖値が180~200なのにHbA1c含有が正常、またアルブミンに対して糖化は普通の糖尿病患者さんと同じであった。このことから異常なHbが存在するのではないかとの検索があった(省略)
【結果】明らかに患者さんのHbのHbA1cへの修飾(様々な変化)は、通常の赤血球に比べ修飾され難いことがわかった。これらのことから次のようなことが考えられる。1.グルコースの赤血球膜透過が悪く糖修飾が進まない。
2.赤血球内に入ったグルコースが速やかに代謝されてしまい糖化が遅い。
(省略)もう一つの糖代謝の指標として2,3-DPGの濃度を測定してみた。患者のDPG濃度はヘム濃度を基準として通常の血液と比較して1.2倍ほど高濃度であった。(省略)その結果、2,3-DPGのHbA1c生成阻害作用を確認することができた。
霊芝の2,3-DPGへの影響 (in vivo)
高血糖で糖化したヘモグロビン(HbA1c)は、寿命の間はずっと糖化反応した赤血球が体内を巡ることになり、AGEが溜まり続け、血管障害などを引き起こします。康復医学学会が研究する「霊芝」には上記のようにHbA1c生成阻害作用のある2,3-DPGの生成促進に影響を与えるデータがあります。
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光・愛・感謝 五月雨ジョージ