2022年6月23日木曜日

ミトコンドリア活性

 身体活動とエネルギー代謝

 人の総エネルギー消費量(24時間)は、基礎代謝量(約60%)・食事誘発性熱産生(約10%)・身体活動量(約30%)の3つで構成されています。そのうち、基礎代謝量は体格に依存し、食事誘発性熱産生は食事摂取量に依存するため、個人内での変動はあまり大きくありません。総エネルギー消費量が多いか少ないかは、身体活動量によって決まります。

 身体活動量は、大きく2つに分けることができます。「運動」によるものと、家事などの「日常生活活動」によるものです。身体活動量に占める両者の割合は、運動を習慣的に行っているかどうかによります。ただし運動を習慣的に行っていなくても、畑仕事や家事などによる身体活動が多い場合もありますので、一概に運動を習慣化している人のほうが身体活動量が多いとは言い切れません。

 近年では、家事などの日常生活活動=非運動性身体活動によるエネルギー消費(別名NEAT;non-exercise activity thermogenesis)と肥満との関連が注目されています。

 肥満者と非肥満者を比べると、肥満者は歩行なども含めた立位による活動時間が、平均で1日約150分も少なかったとの報告もあります(右図)。つまりなるべく座位行動を減らして、家事などの日常生活活動を積極的に行うことも、肥満予防のキーポイントといえます。

 1回の身体活動で消費されるエネルギー量は、体格・活動強度・活動時間によって決まります。つまり「体格の大きい人が」「高い強度で」「長時間行う」ほど、エネルギー消費量は多くなります。

 また身体活動中にエネルギー源として使われる糖と脂肪の割合は強度によって変化し、強度が低いと脂肪を使う割合が増え、強度が高いと糖を使う割合が増えます。ただし活動後も身体を回復させるために代謝亢進は続いています。その際に高い強度で身体活動を行った後は、活動中に使われた糖を肝臓や筋肉に補填するため、より多くの脂肪が使われています。身体活動によってどのくらい脂肪を燃焼したかは、活動中だけでなくその後の回復時にどのくらい使われたのかもあわせて考える必要があります。

(出典:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)


■代謝を上げるミトコンドリア活性

 基礎代謝は、年齢を重ねるにつれて下がります。右図のように、年齢別基礎代謝量の数値を見ると、男女とも10代後半以降、ずっと下がっていく傾向があることが分かります。基礎代謝が低下すると言われるとカロリーを気にしますが、カロリー制限は、重要な筋肉も落としてしまいます。とくに体重減ばかりに気をとられていると、こうした失敗に陥ります。筋肉が減少すると基礎代謝率も低下する(筋肉にはミトコンドリアが多い)ので、リバウンドしやすい、太りやすく痩せにくい体質になります。また、下記の項目*があてはまるような生活習慣の人は、ミトコンドリア自体の活性の低下が考えられますので基礎代謝の低下に拍車をかけることになります。


ミトコンドリアの活性が低い人

よく車で移動している 運動習慣がない 手足が冷たい ストレスをためている 甘いものや炭水化物、脂肪をたくさん摂っている お腹がすく前に食べている


身体の中で起こる種々の化学反応に利用される栄養素

 ミトコンドリアで作られるエネルギー(ATP;アデノシン三リン酸)の基になる栄養素は、たんぱく質、糖質、脂肪などですが、体に吸収された後、そのまま利用されることはほとんどなく、たいていの場合、化学反応を受けて代謝されます。たとえば、糖質や脂肪は連続した一連の化学反応(解糖系やTCA回路)を経てエネルギーを産生します。化学反応自体を行うのは酵素と呼ばれるたんぱく質ですが、酵素の働きを円滑に行うためには、補酵素やビタミン、ミネラルが必要なのです。

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 筋肉に必要なアミノ酸の中でも分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、筋たんぱく質を作り出しやすく壊れにくくする働きがあることが知られています。康復医学学会も奨めている「三種混合だし」は、アミノ酸スコアが100で、吸収力が高いコラーゲンペプチドの理想的なBCAA補給源です。また、ミトコンドリアによるエネルギー代謝に不可欠な栄養成分は、ビタミン類などの他に、当学会の研究素材のひとつ、「コエンザイムQ10」が必須です。コエンザイムQ10は、栄養素を細胞内でエネルギーに変えるために働き、ミトコンドリアそのものを活性させます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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