2022年9月1日木曜日

心臓病

夏の心臓病

 夏は血圧が低下する季節。気温の上昇によって体内にこもった熱を放散しようと血管が拡張します。また、汗をたくさんかくと血管内の水分と塩分が失われ、血液量が減少します。こうしたことから血圧が下がりやすくなるのです。

 血圧が低いことは、高血圧のように他の病気には直接つながりませんが、軽く考えてはいけません。めまい、立ちくらみ、頭痛、全身の倦怠感といった症状が生じ、失神して命に関わるような大きな事故につながるリスクがあるのです。

 低血圧の明確な基準はありませんが、世界保健機関(WHO)では、安静時「収縮期血圧100㎜/Hg以下/拡張期血圧60㎜/Hg以下」としています。私たちの体は、血圧が下がって血流量が少なくなると、優先的に脳、心臓、腎臓に血液を送ろうとするため、ほかの臓器への血流が減って影響が出るのです。低血圧が続き、脳への血流が減ると意識消失を招きます。動脈硬化が進んでいる高齢者は急激な血圧低下を起こすことがあるので注意が必要です。

 夏場は「起立性低血圧」にも注意。急な立ち上がり、長時間の立ち続けで生じます。座ったり横になっていたりする状態から立ち上がるとき、血液は重力によって下半身に移動して溜まります。すると心臓に戻る血液量が一時的に減り、心拍出量が低下して血圧も下がります。通常は交感神経が働いて血管を収縮させ、速やかに血圧を正常化しますが、人工透析や糖尿病の患者さんは、交感神経がうまく働かなくなっているため、血圧が下がったままの状態になってしまいます。

 起立性低血圧で最も危険なのは、基礎疾患として大動脈弁狭窄症や、心房細動性の徐脈(1分間の脈拍が60回未満)がある人。急な血圧の低下でさらに脈拍が減るため、ショック状態になって心臓が止まる危険があります。

 ほかにも、女性で生理が重い女性、運動習慣があって大量の汗をかくのに水分補給が少ない人など、循環血液量が変化する要因がある場合は起立性低血圧に注意しましょう。また、高齢者で「サルコペニア」の人は、水分貯蔵庫である筋肉の量が減っているため、脱水や熱中症リスクが高くなります。サルコペニアの人は脱水や熱中症になると、脳保護のために血圧が一時的にバーンと上がります。その状態で急に立ち上がると、今度は血圧が一気に下がるため、そのまま意識を失い命にかかわる事態が起こりかねません。日本人は、サルコペニアの人も含めて処方されてた降圧剤をきちんと飲む人がほとんどのため、ただでさえ血圧が下がる夏は降圧剤が効きすぎて血圧が必要以上に下がってしまう恐れがあります。

 糖尿病や高血圧などの基礎疾患がある人、心臓や腎臓の異常を指摘されている人、高齢者で筋肉量が落ちている人などは、1日の水分摂取が少ないなと感じたらしっかり補給したうえで、横になっている姿勢から急に立ち上がることは避けるよう意識しましょう。

(出典:https://hc.nikkan-gendai.com/)


■心臓病を遠ざける生活習慣を

 心臓病の多くが動脈硬化に起因します。4つの危険因子を遠ざける生活習慣を実践して動脈硬化を予防しましょう。

(1)高血圧を防ぐ

 高血圧の最大の原因は塩分の過剰摂取だと言われます。味付けは塩だけに頼らず、香辛料やだし・酢などを上手に使って、減塩を心がけましょう。

(2)脂質異常を防ぐ

 肉の脂身や動物性生クリームなどの乳製品などに多く含まれる飽和脂肪酸は、中性脂肪やコレステロールを増やすので摂り過ぎに注意が必要です。一方、オリーブ油やゴマ油、魚の油に多く含まれる不飽和脂肪酸は、これらを減らす働きがありますので、良質の脂質を選び、必要な量だけを摂るように心がけましょう。新鮮な生のアジやイワシなどの背が青い魚には不飽和脂肪酸が豊富で、血液の流れを改善する効果もあります。

(3)高血糖を防ぐ

 食事は腹八分目を心がけ、栄養バランスを考えて摂りましょう。間食(甘いお菓子)やアルコールにも注意が必要です。

(4)禁煙を徹底する

 喫煙は心臓病だけでなく、多くの生活習慣病を招く危険因子です。喫煙者のみならず、身近な家族の健康も害します。「今すぐ禁煙」を実行しましょう。


康復医学における心臓病対応

 康復医学においては、「心臓は筋肉であり、血管はコラーゲンチューブである」と認識して、下記の改善項目に対し、生薬・補酵素で対処します。


●微小循環の血流改善

→ 当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」がよい働きをします。虚血性の心疾患の場合、霊芝は、微小循環の血流改善、酸素の供給量の促進、そして、血栓の形成抑制に影響を与えます。その他、霊芝には心機能に影響し改善に導く数々のデータがあります。また霊芝には、動脈硬化の要因となる物質(「ICAM」などの接着因子)の発生を抑える性質があることが発見されています。


●ストレスによる心負担を改善

「ラフマ葉エキス」で対処します。ストレスはストレスホルモンの上昇によりノルアドレナリン、アドレナリンの分泌が促進され細動脈収縮を起こします。そして血圧が上昇し心拍数も上がり、結果として心臓負担が増えます。ラフマ葉エキスはセロトニン分泌を促進させ、ノルアドレナリン、アドレナリンの分泌を抑制します。


●心筋機能を改善

→これには「コエンザイムQ10」(Co-Q10)をお勧めします。現在、食品として扱うことができるようになったCo-Q10は、それまで代謝性強心剤としてうっ血性心不全症などの治療に用いられてきました。Co-Q10は細胞内のミトコンドリアに存在しますが、そのミトコンドリアがより多く存在するのが心臓の細胞です。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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