2022年9月29日木曜日

老化と睡眠

 なぜ高齢者は早寝早起きになる?

「定年になったらゆっくり寝たい、と思っていたが、朝早くに目が覚める。仕方がないので、早朝散歩するようにしている」こんなお年寄りが多いと思います。

 年を取ると元気な高齢者でも睡眠が浅くなり、夜中に起きたり、朝早く目が覚めたりします。理由のひとつは、加齢により体内時計が変化するからです。ヒトは地球の自転によって24時間周期で昼と夜が来るのに合わせて体内環境を変化させる仕組みがあります。

 実際、体温やホルモン分泌などは約24時間のリズムを刻みます。これを"概日リズム"といい、それをつかさどる機構が体内時計です。高齢になるとこの体内時計が変化して、血圧や体温やホルモン分泌など睡眠を支える生体機能の周期が前倒しになります。その結果、朝早くに起きるようになると考えられています。

 2つ目の理由は睡眠が浅くなるためです。睡眠には深いノンレム睡眠と浅いレム睡眠がありますが、高齢になるとノンレム睡眠が減少してレム睡眠が増えることが脳波の測定などでわかっています。つまり、高齢な方は睡眠中でもちょっとした物音で起きてしまうのです。

 なぜ、高齢になると睡眠が浅くなるのでしょうか? それは基礎代謝が減るからです。基礎代謝とは呼吸や体温など生きていくうえで欠かすことのできない必要最小限のエネルギー消費量をいい、睡眠時間と相関関係にあることがわかっています。若い人の睡眠時間が高齢者よりも長いのは基礎代謝が高いからです。

 ですから、高齢者がよく眠れないのは"日常の活動量が少ない"からというよりも、筋肉量が減るなどして基礎代謝が落ちるからです。ならば、筋トレをして筋肉をつけて基礎代謝を上げれば若い頃のように眠れるかといえば必ずしもそうではありません。そもそも高齢になると筋肉が簡単にはつきませんし、基礎代謝は筋肉だけで決まるものではありません。ただし、睡眠時間が長くなることはなくても、良質な深い眠りが期待できます。

 また、夜早く寝るようになるのは朝早くから動くために活動時間が長くなって疲れるからと思っている方が多いようですが、むしろ問題は太陽光です。

 屋外の強い光は、24時間より少し長い周期で刻まれている人の生体リズムを、24時間リズムにリセットする働きがあります。早朝散歩をすることはそれだけ早く、強烈な太陽を目の中に浴びて生体リズムがリセットされて1日が始まるのですから、そのぶんだけ眠気が早く来るというわけです。

 なお、「朝起きたら光を浴びて体内時計をリセットしましょう」というのは若者へのアドバイスです。若者は夜遅くまでスマホを見るなど夜に光を浴びることが多く夜型生活になっているからです。

(出典:https://hc.nikkan-gendai.com/)


■良質な睡眠が血管の老化を防ぐ

 血管のためにも、ぐっすり眠りたいものです。とはいえ、現代は「眠れない」という人が少なくありません。特に30~40代は、忙しさから睡眠時間があまりとれず、平均睡眠時間は2~3時間という方も多くみられます。睡眠不足が血管によくないことはわかっていますので、意識して睡眠時間をとるようにすることが大切です。

"寝てる間に"修復される血管メンテナンスのメカニズム

 私たちは睡眠をとることで脳や体を休ませています。血管の修復やメンテナンスには、「成長ホルモン」と「メラトニン」というホルモンが大きく関わっています。寝ている間にこの2つのホルモンが分泌されることで、血管の修復・メンテナンスが行われます。

 睡眠直後から3時間ほど分泌されるという「成長ホルモン」は、実は、睡眠中に血管も修復しているのです。成長ホルモンは、寝入りばなに多く分泌され、体内の新陳代謝を促して、体が受けたダメージを修復します(傷んだ毛細血管の修復や、老化や劣化の予防など)。

 眠気を誘うことで知られている「メラトニン」には、とても強い抗酸化作用があり、細胞の新陳代謝を促したり、活性酸素からのダメージを軽減して血管の老化を防いでくれます。そんな効果を期待できるメラトニンですが、朝日を浴びてから15時間後に分泌されるため、その時間に寝る準備が整っていることが大切になります。

 睡眠中は「副交感神経」が優位になって、心身ともにリラックスした状態です。心拍数が下がり、血圧も下がるため、血管への負担が減ります。つまり、ぐっすり眠ることが"血管力"を高め、若々しい体と脳を保つことにつながります。睡眠時間が短いと交感神経の緊張を招くため、血管にはよくありません。寝不足が続くと、ほぼ例外無く血圧が上昇します。

 また、睡眠不足は食生活にも悪影響を及ぼします。満腹感を得にくくなり、また食欲を促すホルモンを放出するので、睡眠不足だと普段より食べてしまうのです。深夜になるとお腹がすいてくるのはそのせいです。また、睡眠時間は、短過ぎても長過ぎてもよくありません。6~7時間くらいが脂肪率の低い睡眠時間と言われています。

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 血管・血流の改善効果が期待される「HM-3000(特系霊芝)」を日常的に摂り、メラトニンの材料である脳内セロトニンの増加が期待できる「ラフマ葉エキス」を夕方に摂ることをお勧めします。睡眠中の血管力強化、睡眠の質の改善が期待できます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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