2022年12月15日木曜日

冷えのぼせ

 手足は冷えても顔は熱い!?

 下半身や手足の先が冷えているのに、顔や頭はのぼせたように熱くなるのが「冷えのぼせ」です。冷え症の重い症状とされ、女性に目立ちます。

 冷えのぼせの人は、他にも様々な体の不調に悩むことが多い傾向にあります。最近の冷え症の患者の多くが冷えのぼせだという報告もあります。

 通常の冷えと同様に筋肉量の少ない女性に目立つといいます。冷えのぼせの人は、軽い運動の後などでも上半身が熱くなり、汗がどっと出るといった傾向があり、他にも、何もしていない時や、明け方目が覚めた時に大量の汗をかいているといったことが通常の冷え症の人よりも顕著です。

 医療関連機器販売会社が、20歳~59歳までの女性1万人を対象に冷えのぼせについて調査したことがあります。それによると全体の約64%の人が普段体の冷えを感じると回答し、うち冷えのぼせが疑われる人の割合はその約半分でした。冷えのぼせを起こすメカニズムは以下のように考えられています。

 最初は体を冷やすことで起こる一般的な血行不良型の冷えから始まります。血行不良の状態が続くと、代謝がうまく機能せず、静脈やリンパ管の流れが滞り、体の末端がむくんできます。血行が悪くなって冷えが進むと、交感神経と副交感神経は体温を一定に保とうとして通常より頻繁に働くのでバランスが崩れてきます。体は本能的に頭部の温度は下げないようにするため、冷えのぼせが起きやすくなるのです。

 この医療関連機器販売会社の調査では、冷えのぼせとみられる人は各年代とも5割前後ありました。特に50歳代が約57%と最も比率が高かったようです。50歳代は更年期症状が出やすく、ホルモンバランスが崩れる人が多いのです。次いで目立ったのは20歳代の約55%。若い世代は小さい頃からエアコンがある環境に慣れ、運動不足のうえに、肌を出すファッションも定着しているためだと考えられます。

 冷えのぼせの人は自律神経のバランスも崩れているので、一般的な冷え症の人よりも健康面の悩みを抱えていることが多いようです。特にイライラなどストレスに関する悩みを持つ人が多く、全体の約35%と、一般的な冷え症の人よりも15ポイントも高い結果でした。睡眠の悩みを抱えている人も多く、寝ている間も緊張して汗をかき、このために体を十分に温められずに冷えを招いている人もいるといいます。

(出典:http://www.nikkei.com/)


■"冷えのぼせ"の対策

「冷えのぼせ」はもともと冷えの重い症状です。日常生活を見直し、冷えそのものを改善することがとても重要です。

 日々の生活を細かく見直していけば、多くの人が冷えの改善効果をすぐに実感できるでしょう。しかし、長い期間冷えに苦しんできた人は、治るのに時間がかかることがあります。体質だからとあきらめずにじっくりと対処することが大切です。

冷えのぼせ、悪循環のメカニズム

 冷えのぼせの症状が出やすくなるのは、1日の温度差が大きく、気候が不安定になる季節です。激しい温度変化のせいで、自律神経が乱れて体調不良を感じる人が増えるのです。

また、日常のストレスなども「冷えのぼせ」の悪循環を進行させてしまいます。


ストレスによる自律神経の反応

 ストレスを受けると、生体反応は〔視床下部〕⇒〔自律神経系〕⇒〔交感神経〕⇒〔副腎髄質〕と伝播し、「ノルアドレナリン」や「アドレナリン」など脳内の神経伝達物質が血中に放出されます。すると血糖値の上昇、胃腸機能低下、心拍数の上昇、血圧上昇など循環機能が亢進し、冷えのぼせや、ほかにも肩こり・疲労などが発症します。

 また、ノルアドレナリン、アドレナリンは、細動脈の収縮から毛細血管への入口を収縮させて微小循環の血液が低下します。そのため、冷えをはじめとする様々な自覚症状を発症してしまうのです。

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 脳内の神経伝達物質のひとつ「セロトニン」には、細動脈の拡張・自律神経のバランスを整える働きがあることが確認されています。康復医学学会の研究素材「ラフマ葉エキス」には、セロトニン産生を促進し、セロトニン神経通過性を安定させるデータがあります。

 また、ストレスの影響で毛細血管の入口が収縮することにより、微小循環血流は低下してしまいます。毛細血管の入口拡張には、NO(一酸化窒素)が大きく関わっています。

 当学会が長年研究を続けている生薬「特系霊芝(HM-3000)」は、そのエビデンスとして、その血中NOの産生を促すデータを有しています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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