2025年11月19日水曜日

パン食の危険性

 パン食が危険だと言われる背景

 パン食には、いくつかの健康リスクが指摘されています。まず、日本で多く流通しているパンの多くは「精製小麦粉(白い小麦粉)」を使用しており、これは血糖値を急上昇させやすい高GI食品です。急激な血糖値の変動は、糖尿病肥満、さらには老化の促進にもつながります。また、食パンや菓子パンには砂糖やマーガリン、ショートニングなどの加工脂肪、食品添加物が多く含まれているものが多く、動脈硬化や心疾患のリスクを高めます。さらに、グルテンによる腸内環境の悪化やアレルギー反応も懸念されています。

 パン食が「体に良くない」と言われる根拠はいくつかあります。

(1)精製小麦の使用:

 多くのパンは「精製小麦粉(白い小麦粉)」から作られています。これは製造過程で表皮や胚芽が取り除かれ、食物繊維やビタミン、ミネラルが少ない状態です。

【問題点】●血糖値を急上昇させやすい(高GI食品)。●インスリンの過剰分泌を招き、糖尿病や肥満のリスクが高まる。●食後のエネルギー切れ・眠気・集中力低下などの原因に。

(2)トランス脂肪酸の含有:

 市販のパン(特に菓子パン・総菜パン)には、マーガリンやショートニングなどの加工油脂が使われていることがあります。

【問題点】●トランス脂肪酸は心疾患、動脈硬化、慢性炎症のリスクを高める。●欧米では使用が規制されている国も。

(3)添加物の多用:

 長持ちさせるための防腐剤や、風味・食感を良くするための乳化剤、膨張剤、香料などの食品添加物が多く使われていることがあります。

【問題点】●摂取の蓄積によって肝臓への負担やアレルギー反応、腸内環境の悪化などが懸念されている。

(4)グルテンの過剰摂取:

 小麦にはグルテンというたんぱく質が含まれており、これが消化しにくい人もいます。

【問題点】●過敏な人では腸の炎症やリーキーガット(腸漏れ症候群)を引き起こすことがある。●消化不良、疲労感、肌荒れなどの体調不良の原因になり得る。

(5)栄養バランスの偏り:

 パンだけで食事を済ませると、糖質過多で他の栄養素(たんぱく質、ビタミン、ミネラル)が不足しがちになります。

【問題点】●偏った食生活が慢性疾患の原因になりやすい。

 しかし「パンが好き」「どうしてもパンをやめられない」という人も少なくありません。そんな人へのアドバイスとして、まずは「パンの質」を見直すことです。白いパンよりも、全粒粉ライ麦など食物繊維が豊富なものを選べば血糖値の急上昇を抑えることができます。加えて、無添加・天然酵母のパンやオーガニック原料を使用したパンなら、添加物の摂取を減らすことができます。また、パンを食べる際には、たんぱく質や野菜を一緒に摂ることで栄養バランスを整え、血糖値の安定にもつながります。

 つまり、パンが危険なのは「何を、どのように食べるか」による部分が大きいのです。選び方と食べ方を工夫すれば、パンを楽しみつつ健康も守ることは十分可能です。


■パン食がやめられない人へ

 グルテンの含有などで健康リスクが指摘されているパン食ですが、“白くフワフワの甘いパンが食べたい”という人が多いのも事実です。今回ご紹介するのは、グルテンの害を最小限に抑え、健康リスクが激減する食材です。それは「黒コショウ(ブラックペッパー)」「ヒハツ(ロングペッパー)」です。これらコショウ科の香辛料には“ピペリン”という物質が含まれています。ピペリンはアルカロイドの一種で、辛味と同時に、他の栄養素の吸収を高める「バイオアベイラビリティ(生体利用率)」を促進する効果も注目されています。また、ピペリンは、健康食品やサプリメントの成分としても利用されています。

ピペリンの主な特徴と効果

【辛み成分】:黒コショウやヒハツの辛味の主成分。【バイオアベイラビリティ向上】:栄養素の吸収を促進します。特にクルクミンの吸収を高めることが知られています。【血流改善】:血管を拡張し、血流をスムーズにする効果が報告されています。【血圧への影響】:高めの血圧を改善し、正常な血圧を維持する効果が期待されています。【その他】:抗炎症作用、抗酸化作用、体温維持、脚のむくみ軽減などの効果も報告されています。

ピペリンに関する注意点:過剰に摂取すると、胃腸への刺激や、医薬品との相互作用が起こる可能性があること。また、コショウアレルギーの方は注意が必要です。また、妊娠中や授乳中の方は、摂取前に医師に相談することをおすすめします。

グルテンの健康リスクの一つ“リーキーガット症候群”

「リーキーガット症候群」とは、消化しきれなかったグルテンが腸の壁にへばりついてしまい、そこが炎症によって穴が開いてしまうという病気です。ここから悪玉菌が作り出すガスや毒素が血液中に漏れ出すことによって、全身に炎症が広がってしまうというのが、このリーキーガット症候群の恐ろしいところです。

ピペリンには、パンが持っているグルテン由来の炎症性サイトカインの過剰な活動を抑える働きがあることが報告されています。失われてしまった腸のバリア機能を回復させ、腸内から血管内への異物の侵入を防いでくれることまでわかっています。

 そのほかピペリンには、糖の吸収速度を遅らせるという働きもあります。

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 黒コショウの他、パン食のリスクを減らす食材には以下のようなものもあります。

 シナモン  : 糖質に関して、血糖値の安定化に役立ち、インスリンの働きを改善する効果が期待できます。

純ココア  : パン食による血糖値急上昇・脂質異常症⇒血管の詰まり(動脈硬化)の進行リスクを、純ココアの持つ抗酸化作用ダイエット効果血糖値の安定効果血管拡張効果などが減少させます。

 その他、無糖きなこエキストラバージンオリーブオイルアボカドギリシャヨーグルトなども、パン食が及ぼす健康リスクを減らすことが期待できます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年11月12日水曜日

糖尿病

 世界の8億人以上が糖尿病

 明後日11月14日は「世界糖尿病デー(World Diabetes Day)」。世界で糖尿病の成人の数は、2022年に8億2,800万人になり、1990年の1億9,800万に比べて4倍以上に増えています(医学誌「ランセット」より)。これには、世界的な人口増加と高齢化も影響しています。

 糖尿病の有病率は、1990~2022年の30年間に、男性は6.8%⇒14.3%に、女性は6.9%⇒13.9%にそれぞれ大幅に増加しています。

 糖尿病の成人が多い国トップ5は、インド(2億1,200万人)、中国(1億4,800万人)、アメリカ(4,200万人)、パキスタン(3,600万人)、インドネシア(2,500万人)、ブラジル(2,200万人)です。※日本は11位(1,100万人)

 30年間の糖尿病有病率の変化は、国によって大きく異なりますが、低・中所得国で増加の傾向が顕著です。そして、高所得先進国の中で有病率が最も高いのはアメリカです(男性 13.6%、女性 11.4%)。

 糖尿病は、空腹時血糖値が126mg/dL以上、1~2ヵ月の血糖値の平均が反映されるHbA1cが6.5%以上、あるいは糖尿病治療薬を使用していること、と定義されています。

「糖尿病は身体に障害を及ぼし、治療しないでいると、命を落とす可能性もある。健康的な食事と運動などの生活スタイルにより、糖尿病を予防・改善することは、健康状態をより良く保つために、世界中で必要不可欠になっている」(インド・マドラス糖尿病研究財団の専門家)。

「2型糖尿病の有病率の上昇に、国によって大きな差がある要因は、肥満と不健康な食生活だ。30年の間に肥満が蔓延し増えた地域では、糖尿病の有病率が既に高かったか、さらに上昇化した。一方、太平洋諸国や西ヨーロッパなどの高所得国では、肥満率と糖尿病率は上昇していない国も多く、上昇しても比較的わずかなものだ」としています。

 特に世界の低所得地域では、不健康な食品の制限や、健康的な食品を手頃な価格で入手できる仕組み、健康的な食事のための助成や無料の学校給食などを提供する措置、ウォーキングなどの運動を推奨する必要があるため、公共の公園やフィットネスセンターを整備するなど、より積極的な政策が求められています。

 糖尿病の治療・管理の世界的な不平等も拡大しています。有病率が急激に増加している低・中所得国の多くは、糖尿病の治療率は低水準で、2022年には世界の30歳以上の糖尿病有病者のうち、59%にあたる4億5,000万人が十分な治療を受けられていません。

「糖尿病をめぐる世界的な不平等が拡大し、糖尿病成人の数が急増している低・中所得国の治療率は停滞している。低所得国では若者が糖尿病を発症しており、適切な治療を受けないと、心臓病、腎臓病、視力喪失、足切断などの深刻な合併症を発症し、場合によっては早死のリスクがある」(英・インペリアル カレッジ ロンドンの研究者)

(出典:https://dm-net.co.jp/)


■糖尿病と霊芝

現在使用されている薬で糖尿病は治る?

 糖尿病の専門医は、「糖尿病は治りません。このクスリを一生飲み続けることですね」と言って血糖降下剤を患者に与えます。現在「糖尿病」は血糖値をはじめとする数値で判断され、病院でも数値を下げることが第一目標とされてしまっています。

 現代でいう糖尿病の治療薬にその価値はほとんどないといっても過言ではありません。血糖降下剤の一つ「スルホニル尿素剤(SU剤)」は、アメリカの臨床試験で、使用により心筋梗塞死のリスクが増すという結果が出ています。また「α-グルコシダーゼ阻害薬」も、合併症や寿命延長効果を認めた試験結果はありません。さらに「グリタゾン系薬剤」に関しても、心筋梗塞や心不全、骨粗しょう症、膀胱がんなどの増加が確認されています。つまり、すべてが数値を下げるための対症療法であり、遺伝性のいわゆる1型糖尿病におけるインスリン治療以外は、まったく無駄だといえるのが現実なのです。

糖尿病と微小循環

 高血糖状態が続くと血流や血管(特に微小循環)への負荷が高まります。血管内皮細胞は、微小循環をはじめとする血管を円滑に維持していますが、糖化タンパク質が増えると、その影響で血管内皮細胞が阻害され、NO(一酸化窒素)の産生が低下し、血管が収縮し炎症を起こしやすく、血栓が形成されやすい血管になってしまいます。

 糖尿病の合併症には網膜症・腎症・心筋梗塞や、脳卒中を起こす動脈硬化などがあります。境界型糖尿病でも10年以内の動脈硬化の発症リスクが正常型の2倍になることが分かっています。糖尿病治療の本来の目的は、"合併症への対処"です。それには、やはり末端の微小循環の血流の改善が基本となります。

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「HM-3000(特系霊芝)」による作用

 ヘモグロビンは酸素と結びついて細胞に酸素を届けますが、糖化したヘモグロビン(HbA1c)は酸素を寄せ付けなくなり、細胞に酸素が行き届かない状態になってしまいます。「HM-3000(特系霊芝)」は、酸素の供給量を高める作用のある物質「2,3-DPG(グリセリン2,3-リン酸)の産生促進に影響を与えます。また、2,3-DPGは、酸素を効率よく細胞に供給するだけではなく、HbA1c生成阻害作用も確認されています。

「糖尿病」というとインスリンを分泌する膵臓をまず思い浮べますが、血糖値を精密にコントロールしているのは実は"肝臓"です。そして、霊芝には、肝臓での糖新生を抑制するとともに解糖系およびグリコーゲン合成を活性化させ、さらに肝臓への糖の輸送能を亢進して血糖上昇を抑制する作用もあると言われています。

 HM-3000(特系霊芝)を活用しながら、体重を減らして、ヘルシーな食事、エクササイズに励めば、肝臓にも血糖コントロールにもいいということなのです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年11月5日水曜日

危ない疲れ

 “危ない疲れ” その症状や原因

“危ない疲れ”は、十分な休息や睡眠によって回復する一時的な疲労とは異なり、放置すると身体的・精神的な健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

“危ない疲れ”の主な症状

慢性的な疲労感 / 危ない疲れは長期間持続し、休息で改善しにくいのが特徴。身体がだるく、活力がわかない「慢性疲労」の状態が続く。

睡眠障害 / 疲労感があるにもかかわらず熟睡できず、逆に過眠状態が続くことがある。不眠や中途覚醒、早朝覚醒など、睡眠の質が低下し体の回復が妨げられる。

集中力・記憶力の低下 / 精神的な疲労が強い場合、注意力や集中力の著しい低下、記憶力の減退など認知機能の障害が起こることがあり、仕事や学業のパフォーマンスに影響を及ぼす。

体の痛み・不調 / 肩こり、頭痛、筋肉の痛み、胃腸の不調など身体の様々な部位に痛みや違和感が続くこともある。ストレスや疲労による自律神経の乱れが原因のことが多い。

精神的な症状 / 気分の落ち込み、不安感、イライラや情緒不安定、無力感など、うつ病や不安障害につながる可能性のある精神的な症状が出ることがある。

免疫力の低下 / 疲労が慢性化すると免疫機能が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなるなど、健康全般が損なわれることがある。

“危ない疲れ”の主な原因

 慢性的過労  長時間労働や過密日程が続くと、肉体的・精神的疲労が蓄積し重症化します。特に過労死や過労自殺の背景にもなる問題です。

 精神的ストレス :仕事・人間関係・家庭環境等での強いストレスは、疲労を増幅させる大きな要因。慢性的プレッシャーや不安は自律神経やホルモンバランスを乱し、危ない疲れを生みます。

 不規則な生活習慣 :睡眠不足や偏食生活、運動不足、不規則生活は体調を崩しやすく、疲労回復を妨げます。また、アルコールやカフェインの過剰摂取も良質な睡眠を妨げます。

 うつ病や適応障害など精神疾患の存在 :疲労感が強い場合、うつ病や適応障害などの精神疾患が隠れていることがあります。これらは専門的な診断と治療が重要です。

 身体疾患の可能性 :糖尿病、甲状腺機能異常、慢性疼痛、感染症、貧血、自律神経失調症などの病気が疲労感や体調不良の原因になることがあります。

 スマホ・PCの過剰な使用 :スマホ等の長時間使用による目の疲れや首肩の凝り、脳の過剰な刺激は心身の疲労増加につながります。特に睡眠前の使用は睡眠障害を引き起こします。

“危ない疲れ”は体と心が危機状態にあるサイン。症状が重い場合や長引く場合、本人が疲労を自覚していても無理を続けることで健康被害は深刻化します。生活習慣の見直し、ストレスマネジメント、適切な睡眠・栄養・運動の確保が“危ない疲れ”予防に欠かせません。疲れを侮らず、体と心のサインを見逃さないことが健康維持のポイントとなります。


■“危ない疲れ” チェックと対策

以下の7項目についてチェックしてみましょう。

□ 出勤時間ギリギリまで起きられない : いつもは朝食を食べてから出勤していたが、最近は起きられなくなって食事する時間がない。服装も髪のセットも手を抜くようになり、遅刻を連発するようになったら要注意。

□ 休日は普段よりも3時間以上寝過ごす : 平日の睡眠時間の不足している場合や、眠りが浅い場合が多い。リズムが崩れているため、長時間寝ても疲れは取れない。

□ 連休は一歩も外に出ない : 普段から活動的なタイプなら、たまには家でのんびり過ごすのもいいが、近所のコンビニに行くのも面倒くさいと感じるようになったら黄信号。散歩ぐらいはした方がいい。

□ 重要なスケジュールや頼まれ事を忘れる : 脳が疲れていると注意力が散漫になる。約束をすっぽかしたり、ダブルブッキングを連発したりするようになったら要注意。

□ 食べたいと思うものがない : それまで大好物だったものでも食べる気がしない、食べてもおいしいと感じない。「なんでもいいや」と、毎日カップ麺やファストフードで簡単に済ませる‥‥こうなると、うつだけでなく、生活習慣病にも注意が必要。

□ 酒の量が増えた : 眠れないからといって酒量が増える人は多いが、逆に睡眠の質は悪くなる。栄養ドリンクを毎日飲んでいる人も、疲労をごまかして無理を重ねている可能性が高い。

□ 通常でない疲労感があり、休んでも疲れが抜けない : 何となくダルい、何となく体が重い‥‥この「何となく」がくせもので、うつだけでなく、肝臓病や腎臓病などの重大な病気が隠れていることも。

チェックが5つ以上になった人は要注意です。全てを改善しようとするのは難しいので、1つでも2つでも、できることから改善を心がけましょう。

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 慢性的な疲労の原因は様々ですが、大きな要因のひとつは「ストレス」です。ストレスによって脳内のセロトニンなどの神経伝達物質の生合成が低下し、それらが減少することで脳内の情報がうまく伝わらなくなり、体のだるさや睡眠障害、集中力の低下などの症状として表れるのです。

 康復医学学会では“危ない疲れ”の対策として「ラフマ」をお勧めしています。ラフマ葉のエキスには、脳内セロトニンの分泌促進作用が確認されており、睡眠の改善、精神疲労の軽減が期待できます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年10月29日水曜日

糖化と老化

 “脂質”も糖化を進める共犯

 糖化に関わるのは糖質だけではありません。近年の研究で明らかになったのが「脂質」の関与です。

 脂質の摂り過ぎで体に中性脂肪をため込むと、脂肪が分解されて「脂肪酸」が増え、それが酸化することでもアルデヒドが発生します。ある報告では、マウスに高脂肪食を与えると、血液中に脂肪酸由来のアルデヒドが増えることが確認されたといいます。皮下脂肪は寒さや衝撃から体を守る大切な存在ですが、中性脂肪としてたまり過ぎるのは問題なのです。

 同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンター教授の米井嘉一氏はこう言います。

「脂肪酸由来のアルデヒドが新たなアルデヒドを生んだり、たんぱく質と結びついたりして糖化が進む」。

 つまり、糖質の摂り過ぎだけでなく、脂肪(油)の摂り過ぎも糖化を進めるのです。両方摂り過ぎの人はダブルパンチで糖化が加速するわけです。

 アルデヒドの暴走は、脂質の多い場所でも起こりやすくなります。例えば、約6割が脂質でできている「脳」です。脂肪酸由来のアルデヒドにより、アルツハイマー型認知症の原因物質とされる「アミロイドβ」が糖化され、排出されにくくなって認知症につながるという説があります。また、肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝」も、脂肪酸由来のアルデヒドが関与することが指摘されています。

 なお、アルデヒドは、お酒やタバコと切っても切れない関係があります。お酒の主成分であるエタノールが肝臓で代謝されると、アルデヒドの一種「アセトアルデヒド」が生成されます。また、ホルムアルデヒドなど、アルデヒドの仲間はタバコの蒸気にも含まれています。

 お酒やタバコとアルデヒドの関係は、細胞レベルで考えるとよく分かると米井氏は話します。細胞が分裂・増殖を繰り返すとき、遺伝子のコピーミスによってアルデヒドが発生するからです。

「アルデヒドは、生体内の細胞が分裂・増殖する過程でも発生する。ということは、アルデヒドの悪影響をダイレクトに受けるのは胎児だ。飲酒や喫煙がアルデヒドと関係すると述べたが、いずれも低出生体重児の原因でもある。過剰になれば人体に有害であることは間違いない」(米井氏)

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■体の糖化と老化の関係

 糖化(Glycation)とは、体内で糖(主にブドウ糖やフルクトース)とたんぱく質や脂質が非酵素的に結合し、最終的に「AGE(終末糖化産物)」を形成する現象を指します。これは体内の様々な組織や細胞で起こり、その蓄積が細胞機能の低下や組織の硬化をもたらします。

糖化と老化の関連

 体内のAGEは加齢とともに増加していきます。糖化は老化の促進因子の一つとして注目されており、そのメカニズムは以下のように考えられています。

(1)たんぱく質の機能障害:たんぱく質は体内で様々な役割を担いますが、糖が結びつくことでたんぱく質の立体構造が変化し、正常な機能を果たせなくなります。例えば、皮膚のコラーゲンも糖化されて硬くなり、弾力性が失われてシワやたるみの原因となります。

(2)細胞の酸化ストレスの増加:AGEが体内で酸化ストレスを誘発⇒ 活性酸素種(ROS)の生成を促進⇒ 細胞がダメージを受ける⇒ 遺伝子変異⇒ 細胞機能が低下。酸化ストレスは老化の根本的な原因の一つとされており、糖化はその一因となっています。

(3)慢性炎症の促進(炎症老化):AGEは「RAGE」という受容体と結合すると、炎症性サイトカイン(炎症を引き起こす物質)を大量に産生させ、慢性的な炎症状態を引き起こします。慢性炎症は動脈硬化、糖尿病、認知症など多くの老化関連疾患の背景にあり、「炎症老化(インフラメイジング)」という概念も近年注目されています。

(4)血管の硬化(動脈硬化):糖化によって血管壁のたんぱく質が変性すると、血管が硬くなり弾力性を失います。そして血管の機能が低下し、高血圧や心血管疾患のリスクが高まります。血管の老化は全身の老化を加速させる要因です。

糖化の原因と予防法

 糖化は加齢だけでなく、食事や生活習慣の影響も大きく、特に高血糖状態や糖質過多、加工食品・揚げ物などAGEを多く含む食事は糖化を促進します。

 高血糖状態の継続 糖尿病患者では糖化が著しく進行しやすいため、血糖値を適切にコントロールすることが重要。

 過剰な糖質摂取 特に精製された白砂糖や白米、パンなどの摂りすぎは血糖値の急上昇を招きやすい。

 調理法の影響 高温調理(揚げ物、焼き物など)は食品中のAGEを増加させる。


“糖化の予防法”としては以下が挙げられます。

バランスの良い食事 /低GI食品(血糖値の上昇が緩やかな食品)を選び、野菜や食物繊維を多く摂取すること。 

適度な運動 /運動は血糖値のコントロールや抗酸化酵素の活性化を促進し、糖化や酸化ストレスを軽減させます。 

禁煙と飲酒の節度 /タバコやアルコールは酸化ストレスを増やし、糖化を悪化させます。 

抗糖化作用を持つ栄養素の摂取 /ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどは抗酸化作用が強く、糖化の進行を抑制します。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年10月22日水曜日

廃用症候群

 寝たきりになったのに退院を迫られた

 入院する前よりも歩けなくなったのに、病院から「退院してほしい」と言われた――。こんな、患者の家族の戸惑いの声を聞くことがあります。「病院は治療して、患者が元の生活に戻れるようにする施設」と思われていますが、そうならないケースは珍しくありません。

 過去に脳梗塞を起こしたことがある70歳代の女性は、ある日、食事が取れなくなり、動けなくなってしまいました。「また脳梗塞を起こしてしまったのではないか」。家族はそう思い、救急車を呼びました。急性期病院に搬送されて検査を受けましたが、新たな脳梗塞の所見はなく、はっきりとした原因は分かりませんでした。ただ、家族の強い希望により入院となり、口から食べられないという理由で、鼻から管を入れて栄養を取ることにしました。

 入院中は、転倒リスクや安全管理の観点から歩行を制限されることがあります。寝たきりの生活が長引くと、筋肉や関節、内臓などの機能が著しく衰えてしまいます。「廃用症候群」と呼ばれ、たとえ病気の治療はうまくいっても、以前のように動けなくなってしまうのです。

 この女性は、入院中に 誤嚥性肺炎や尿路感染を繰り返し、その間に廃用が進み、ほぼ寝たきりとなってしまいました。管による栄養摂取が続き、ご家族は「この状態では、家では看病できない」と悩まれました。しかし、病状が落ち着いていることから、病院からは退院してほしいと言われたのです。

「入院が長引くほど筋力が落ちる」「病院は治療の場であって、生活を支える場ではない」という前提があります。しかし、家族は「入院すれば元気になる」「退院するときは元通りに近い状態であるはず」と考えていることが多く、そこに大きなギャップが生じています。

 この女性の病状はその後、安定したものの、「退院して自宅に戻るのは困難」と判断されて療養病棟に転院しました。

 急性期病院には、できるだけ早く退院してほしいという意図があったと思います。しかし、女性は様々な合併症を持っており、回復は想像以上に難しいものでした。だからこそ、入院中から「退院後の生活」を見据えた準備が必要です。医師、看護師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーなど、多職種が連携して退院支援を行い、必要に応じて在宅介護、施設入所、リハビリ入院、療養病棟などの選択肢を検討していくことが大切です。

 患者や家族も、「今の状態では家での生活が心配」「介護サービスについて知りたい」というのであれば、地域の行政機関や専門機関、医療関係者、民生委員などに相談しましょう。

「入院前より悪くなっている」と感じることは、とてもつらいことです。しかし、現実から目をそらさず、「どうすればこれからの日常を支えられるか」と考えていくことが、次の一歩につながります。

(出典:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/)


■廃用症候群

 廃用症候群(Disuse Syndrome)は、身体や精神の機能低下を起こす状態で、長期間にわたる身体的な活動や使用の減少・停止が要因です。特に、病気や怪我、手術、長期の臥床療養、または精神的な理由などにより、日常的な動作や活動を行う機会が制限されると発生しやすくなります。廃用症候群は、多岐にわたる臓器や機能に影響を及ぼし、結果としてQOL(生活の質)の低下、社会活動の制限、身体的な衰弱や合併症を引き起こします。

廃用症候群の主な特徴と兆候

 廃用症候群の兆候は、身体的、精神的、社会的側面にわたります。代表的な身体症状は、筋力低下や関節可動域の減少、筋萎縮です。長期臥床による筋肉委縮は、歩行や日常動作に支障をきたし、転倒や骨折リスクも高まります。さらに、関節が硬くなり、動きが制限されることもよくあります。精神面では、意欲や気力の低下、抑うつ状態、認知機能の低下など。これらは精神的な疎外感や孤立感を促進する結果となります。社会的な影響では、長期間の安静や身体的制約により、社会活動や趣味、仕事からの離脱、孤立感の深刻化などが生じます。

廃用症候群の発生メカニズム

 廃用症候群の発症には、身体・心理の両面からのメカニズムがあります。身体的には、運動不足により筋肉の萎縮や関節の硬化が進行し、血液循環の減少や骨密度の低下も促進されます。これらにより、リハビリテーションや身体活動への適応が困難になり、二次的な合併症を引き起こすこともあります。一方、心理的側面では、長期の療養や身体制約に伴うストレス、孤独感、意欲の低下が、身体活動の再開を妨げる悪循環を生み出します。精神的なストレスや不安は、交感神経系や免疫系のバランスを崩し、さらに身体機能の低下を助長します。

廃用症候群の予防と対策

 廃用症候群の予防・改善には、多角的なアプローチが重要です。まず、早期のリハビリと積極的な身体活動の促進は不可欠。特に長期臥床を余儀なくされる場合でも、患部の運動や、理学療法士の指導による関節や筋肉のストレッチ、筋トレが推奨されます。また、日常生活の活動量を増やす努力も重要です。杖や歩行器などの補助具を使った活用した歩行訓練や、座ったままできる体操も効果的です。併せて心理的ケアも行えば、モチベーションの維持や精神的なサポートが可能となります。さらに、栄養管理や適切な休息、睡眠の質向上も、身体と心の回復に寄与します。多職種連携による包括的なケア体制の整備が鍵でしょう。

廃用症候群の治療とリハビリテーション

 既に発症した場合の治療は、原因の除去とともに、身体的・精神的機能の回復を目指します。具体的には、段階的な身体活動の導入、理学療法や作業療法、リハビリテーションプログラムの実施、精神的支援や社会的支援を組み合わせて行います。早期の介入で、筋肉や関節の硬化を防ぎ、日常生活動作の回復が可能です。


2025年10月15日水曜日

健康な生活

 “座りっぱなし”は認知機能を低下?

 毎日身体活動をしていても、ソファで過ごす時間が長い高齢者はアルツハイマー病(AD)を発症しやすい可能性があるようです。

 新たな研究で、高齢者における長い座位時間は、認知機能の低下やADの発症に関連する脳領域の萎縮と関連していることが明らかになったのです。米ピッツバーグ大学神経学分野のマリッサ・ゴグニアット博士らによるこの研究結果は、学術誌『Alzheimer's & Dementia』に5月13日掲載されました。

 ゴグニアット博士氏らは、50歳以上の成人404人(平均年齢71±8歳、男性54%)を対象に、座位時間とADの関係を調査。試験参加者は、腕時計型の活動量計を7日間装着して活動量を測定したほか、神経心理検査と脳の3T MRI検査を受けました。試験開始時の活動量計での測定時には、79%の参加者で認知機能に障害は見られませんでした。また、87%が米疾病対策センター(CDC)が推奨する身体活動量(中~高強度の運動〔MVPA〕を1週間当たり150分以上)を満たしており、1日当たりのMVPAの時間は平均61分でした。

 横断解析(1時点のデータに基づく)の結果、座位時間が長いことは、嗅内皮質や中側頭皮質などのADに関連する脳領域の皮質厚の減少(ADシグネチャー)、およびエピソード記憶の低下と有意な関連を示しました。ただし、エピソード記憶との関連はMVPAで調整すると有意ではなくなりました。これらの関連は、ADの遺伝的リスク因子であるAPOE-e4の保有者において特に顕著でした。一方、縦断解析(長期追跡データに基づく)からは、座位時間が長いほど、記憶を司る海馬の体積の減少速度が速く、また、言葉を思い出す能力と情報を処理する能力の低下速度が速いことが明らかになりました。

 こうした結果を受けてゴグニアット博士は、「ADのリスクを減らすには、1日に1回の身体活動だけでは不十分だ。たとえ毎日、身体活動を行っていても、ADの発症リスクを抑制するには座位時間を最小限に抑えるべき」と話しています。

 加齢に伴うライフスタイルの選択とそれが脳の健康に及ぼす影響を研究することは非常に重要です。この研究は、座位時間を減らすことが、脳の神経変性とそれに続く認知機能低下を予防する有望な戦略となり得ることを示したものであり、特に、ADの遺伝的リスクが高い高齢者において、座位時間を減らすことの重要性が強調されています。

 日中に座って過ごす時間を減らして体を動かし、活動的な時間を増やすことは、脳の健康にとって非常に重要です。

(出典:HealthDay News)


■健康的な生活を送るために

 健康的な生活は、身体的・精神的な健康を維持・向上させるために不可欠なものであり、生活の質を高める基盤となります。健康的な生活を送るためには、適切な要素の取り入れ、日々のルーティーンの確立、そして避けるべき習慣を理解し実践することが重要です。

健康生活に欠かせない要素

 1. バランスの良い食事 :栄養素をバランスよく摂取することは、身体の機能維持や免疫向上に直結します。具体的には、野菜や果物、全粒穀物、良質なタンパク質(魚・鶏肉・豆類など)、良質な脂質(オメガ3脂肪酸を含む魚油やナッツ類)を適度に摂ることが大切です。一方で、加工食品や過剰な砂糖、塩分、飽和脂肪酸の摂取は控えましょう。また、水分補給も忘れずに。十分な水分摂取は代謝を助け、身体の老廃物を排出する役割を担います。

 2.  適度な運動 :WHO(世界保健機関)では、成人は週に最低150分の中強度有酸素運動、または75分の高強度有酸素運動を推奨しています。有酸素運動は心肺機能の向上や体脂肪の減少に寄与し、筋力トレーニングは筋肉量の維持・増加を促します。さらに、ストレッチやヨガも、ケガ防止やストレス軽減に役立ちます。運動は精神面にも好影響を与え、うつ症状の軽減にもつながります。

 3. 十分な睡眠 :睡眠は身体の修復や記憶の定着、ホルモンバランスの調整にとって重要です。成人の場合、7~9時間の睡眠が推奨されています。睡眠の質を高めるためには、毎日同じ時間に就寝・起床する規則正しい生活習慣を心掛け、寝る前のスマホやテレビの使用を控えることが効果的です。寝室は静かで暗く、適温に保つことも大切です。

4.  ストレス管理 :過度なストレスは免疫機能の低下、血圧上昇、消化不良など身体に悪影響を与えます。ストレス緩和のために瞑想や深呼吸、趣味の時間を持つことも有効です。人間関係を良好に保ち、感情を適切に表現・発散することもストレス管理に役立ちます。

避けるべき・止めるべき習慣

 健康的な生活を阻害する習慣の代表が「喫煙」です。タバコはがんや心臓病のリスクを大幅に高めます。禁煙は重要な健康改善策の一つです。また、「過度な飲酒」も肝臓疾患や各種健康問題を引き起こします。適量・節酒を心がけましょう。さらに「過食」「ジャンクフードの常習的摂取」も肥満や生活習慣病の原因となります。

 また、「座りっぱなし生活」も健康に悪影響を及ぼします。姿勢の悪化や筋力低下、代謝の低下を招くため、立ち上がって身体を動かす習慣を持つことが大切です。さらに、「睡眠不足」「不規則な生活」は免疫低下や精神的な不調を招きます。規則正しい生活を。

 総じて、健康的な生活は上記4つの健康要素を基本に意識しつつ、それらを日々のルーティーンに落とし込み、不健康な習慣を避けることによって築かれるのです。小さな習慣の積み重ねが大きな効果を生むため、無理なく継続できる取り組みを優先し、自身の生活環境や好みに合わせて調整していくことが、健康的な生活を長く維持する鍵となります。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年10月8日水曜日

喫煙のリスク

 膀胱がんの5割はたばこが関係

 たばことがんの関係というと、一般の方は肺がんを思い浮かべるかもしれません。肺もそうですが、実は、「膀胱」もたばこの影響を受けやすいことが知られています。

 韓国では、40歳以上の閉経女性約136万人を追跡したところ、たばこを吸わない人に比べて喫煙の"累積量"が多いほど膀胱がんリスクを高めることが明らかになりました。累積量とは1日の箱数と喫煙年数を掛けて算出する数値で、単位はパックイヤー。たとえば1日2箱で10年なら、20パックイヤーです。

 膀胱がんのリスクは10パックイヤーで1.5倍、20パックイヤーで2.3倍でした。現在は禁煙している人でも、吸っていた時の累積量が20パックイヤーならば、2.25倍と高止まりしたままでした。

 この調査は40歳以上の閉経女性が対象でしたが、50歳以前に膀胱がんを発症するのはそもそも稀ですから、喫煙は女性全体の膀胱がんリスクを高めることを意味しています。男性についても世界的に同様の結果となっています。国立がん研究センターの多目的コホート研究でも、累積量が40パックイヤー以上だと膀胱がん発症リスクは約2倍になっています。

 たばこに含まれる発がん物質は、肺胞で吸収されて血中に入ると、やがて腎臓から尿の中に排出されて膀胱へ。発がん物質は排尿されるまで膀胱の内壁を刺激するため、膀胱がんを発症しやすくなるのです。現在では、膀胱がん全体の5割は、喫煙が関係しているとされます。ですからスモーカーは要注意でしょう。

 昨年12月に膀胱がんで亡くなったキャスターの小倉智昭さん(享年77)は、闘病経験を発信するようになると、過去の喫煙歴に触れつつも、「たばこが(膀胱がんの)原因になることは意外に知らなかった」と語っています。もし現在まだ喫煙されている人は、なるべく早く禁煙することが最重要事項と言えます。

 
前述の国立がん研究センターの多目的コホート研究では、禁煙して「10年未満」の膀胱がん発症リスクは1.8倍。最も高リスクだった「累積量50パックイヤー以上」の2.2倍よりやや下がるもののあまり変わりません。

この多目的コホート研究では、「禁煙10~19年」で吸わない人の1を下回る結果が出ていますが、世界的には「禁煙10~15年」で約1.5倍、「禁煙20年以上」で約1.2~1.5倍ほど。大幅なリスク低下を期待するなら、20年以上の禁煙が必要とされていますから、早期の禁煙が大切です。

(出典:https://www.nikkan-gendai.com/)


■喫煙の体への悪影響と霊芝

喫煙は様々な病気の原因となり、寿命を縮めます。具体的には、肺がん、心臓病、脳卒中、糖尿病、歯周病など、多くの疾患のリスクを高めることがわかっています。また、妊娠中の喫煙は、早産や低体重児の出産、先天異常のリスクを高めます。

具体的健康リスク

 がん :肺がん、喉頭がん、口腔がん、食道がん、胃がん、膀胱がん、腎臓がん、膵臓がんなど、全身のがんの発症リスクを高めます。

 心臓病 :虚血性心疾患、冠動脈疾患、心筋梗塞、狭心症など、心臓に関する病気を引き起こしやすくなります。

 脳卒中 :脳出血、脳梗塞など、脳血管に関する病気を引き起こしやすくなります。

 呼吸器疾患 :慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、慢性気管支炎など、呼吸器に関する病気を引き起こしやすくなります。

 糖尿病 :喫煙はインスリン抵抗性を高め、糖尿病の発症リスクを高めます。

 歯周病 :口腔内の炎症や歯周組織の破壊を引き起こし、歯周病のリスクを高めます。

 その他の影響 :寿命が短くなる、妊娠中の影響(早産、低体重児、先天異常)、勃起障害、生殖機能の低下など、さまざまな影響が報告されています。

★受動喫煙:喫煙者の周囲で煙を吸い込むと、喘息の発作、呼吸器感染症、心臓病の発症リスクが高まる可能性があります。また、妊娠中の受動喫煙により、胎児の発育遅延、早産、低体重児、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを高めます。

喫煙者における霊芝の効能

 喫煙者は、霊芝の摂取により免疫力を高め、体内の酸化を防ぎ、血管や臓器の健康を保つ効果が期待できます。また、中枢神経の興奮を抑え、鎮痛効果もあります。霊芝には、多くの有効成分(200種以上の霊芝多糖類)や特異成分(ガノデリン酸など10種類以上)が含まれています。

免疫力向上:霊芝には、免疫細胞を活性化させ、免疫力を高める働きがあります。喫煙は免疫力を低下させるため、霊芝の摂取は喫煙者にとって特に有効です。

酸化防止:喫煙によって体内で活性酸素が大量に発生し、細胞やDNAを損傷させます。霊芝に含まれるポリサッカライドは、活性酸素を消去し、酸化を防ぐ働きがあります。

血管の健康:喫煙は血管を硬化させ、高血圧や動脈硬化のリスクを高めます。霊芝には血圧を下げる作用や、血管を柔軟にする作用があるため、喫煙者にとって血管の健康を保つ効果が期待できます。

臓器の保護:喫煙は肝臓や腎臓にも負担をかけており、霊芝には肝臓や腎臓の機能を保護する作用があるため、喫煙者にとって臓器の健康を保つ効果が期待できます。

神経系の安定:霊芝は中枢神経の興奮を抑え、鎮痛作用があるため、喫煙によって神経が高ぶっている喫煙者のリラックス効果が期待できます。


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愛・感謝 村雨カレン