2012年2月22日水曜日

酸素と血栓


「血液ドロドロ」のイメージの違い

 全国の消費生活センターには、消費者被害に関する相談が多く寄せられています。国民生活センターのホームページで見ることができます。

 被害に遭われるのは高齢者の方が多く、高齢者は「お金」「健康」「孤独」の3つの大きな不安を持っているといわれています。悪質業者は言葉巧みにこれらの不安をあおり、親切にして信用させ、年金・貯蓄などの大切な財産を狙います。高齢者は自宅にいることが多いため、訪問販売や電話勧誘販売による被害に遭いやすいのも特徴です。そして、視覚や聴覚機能の衰えによる事故など、危害や危険にあうことが多いという特徴もあるため、家庭内事故の割合が高くなっています。

 高齢者の消費者被害の事例の中には、「マグロの味見しませんか」等と言って、自宅に訪れた業者からマグロやカツオ等の魚介類を買わされた等の相談が増えているそうです。生鮮食料品の訪問販売は、平成21年12月より「特定商取引に関する法律」の規制対象となっています。販売業者名や連絡先が分からないため、被害回復が難しいトラブルがほとんどで、安易に購入しないよう消費者に注意を呼びかけいます。被害者の声の中には、「強引に押し売りされ傷んだ魚を買わされた」「味見したら包丁でまな板を叩かれ、怖かったので購入」「勝手に切り分けられ、購入を断ったら脅された」などがあったとのこと。

 そして、高齢者の消費者被害で多いのが、「足の痛みが治る」「血液がサラサラになる」「がんが治る」など、健康に不安を持つ高齢者の心理をたくみに突き、健康食品、電気治療器などを購入させる手口です。
「血液がサラサラ・ドロドロ」などの表現は定着している感がありますが、血液ドロドロの一般的な印象は、血液の血漿(血球以外の液体)に脂質などが溶けて血液がベタベタになっているイメージが多いようです。血液の成分は血漿(血漿成分は水分96%で、その他、血漿蛋白質や微量の脂肪、糖、無機塩類)と血球細胞(赤血球・白血球・血小板)とでできています。その比率は、およそ血漿11:血球細胞9です。そして、主に「ドロドロ」に関与しているのは血球細胞の方なのです





酸素と血栓
■赤血球レオロジー
※レオロジー:物質の変形および流動一般に関する学問分野。日本語では流動学とも言われています。

 血液の流れが悪くなると心配なのが、血管が詰まったり破裂したりする「血栓」です。血液の流れの悪い「血液ドロドロ」状態など、血液の流れに関与するのは、実は血液の赤血球なのです。

赤血球の機能低下が血流を低下させる!
 血液の血球細胞の大半を占める赤血球(赤血球中のたんぱく質・ヘモグロビンが赤いので血液は赤い)の役割は、肺でヘモグロビンに結合した酸素(O2)を全身に運び二酸化炭素(CO2)を回収してくることです。この機能が低下すると、赤血球自体に障害が起き、血流に大きく関わってきます。







赤血球の凝集と変形能
赤血球は、毛細血管でO2を組織細胞に供給しCO2を回収しますが、毛細血管は赤血球の直径より細く、赤血球は変形して通り抜けています。これが、赤血球の“変形能”です。また、赤血球の表面の細胞膜に粘度が生じると、赤血球どうしがくっつく“凝集”(左図)が起こります。赤血球の機能(O2の供給とCO2の回収)の活性が低下した赤血球は、変形能が低下し微小循環領域での血流低下、凝集した赤血球は、血流全体を低下させます。


 血栓が形成されるのは、血液の粘度(血漿粘度)が上がり血液の流動性の低下が原因とイメージされていますが、突き詰めると赤血球が大きく関わっている事があるのです。
 微小循環領域の毛細血管の流動性における赤血球の活性に期待できるのが「霊芝」です。霊芝には下記のような赤血球に対してのデータがあります。
  ●霊芝の赤血球膜の流動性への影響 
  ●霊芝の赤血球変形能への影響
  ●霊芝の赤血球凝集性への影響   
  ●霊芝の赤血球2.3-DPG産生への影響




いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ



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