論争! 新健康基準
健康診断や人間ドックの信用が揺らいでいます。日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が発表した「新基準」の数値が、従来の基準よりも緩くなったことで、「これまで私たちが信じてきた健康診断、人間ドックの基準値は何だったのか」との疑問が噴出しています。このたび発表された新基準値は、どれも従来の基準値から大幅に緩和されている点が、騒動の理由となっています。
血圧を例に「緩すぎる」と答えた東京医科大学病院総合診療科臨床教授は言います。
「日本の高血圧学会が定めている現行の基準、上140に従うべき。この値以上になると、長年にわたる大規模調査によって、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが上がることが明らかになっているからです」
科学的根拠を元にした意見が大半を占めています。
一方で「もっと緩くていい」とした意見には、検査するときの状況や一日の数値の変動などを考慮すべきという指摘が多いほか、年齢による変化、さらには数値が上がる必然的な「理由」があることを忘れてはいけないという声が目立っています。
「年を取るにつれて血管は細く硬くなるため、脳に充分な血液を送り届けるのに高い血圧が必要となります。コレステロール値、血糖値などにも同じことが言える。それらすべては、人の生命現象にとって不可欠な物質で、検査で知ることのできる値は、体が必要だと思って調整した結果なのです」(近藤誠がん研究所所長・近藤誠医師)
血糖値は、空腹時血糖ではなくHbA1cを基本的な目安にするという医師が多かったのですが、空腹時血糖でみると、もっとも厳しいのが100mg/dl、もっとも緩いのが220mg/dlという値でした。こんな見解もありました。
「血圧は、もし高くなるようならその原因を探り、ストレスを避け、充分な睡眠をとれば解消します。血糖値も、糖質制限を実施すると値は下がる。ほとんどの場合、クスリは不要です」(医薬ビジランスセンター理事長・浜六郎医師)
浜医師は、どの値が大幅に超えたとしても「クスリは使わない」と断言しています。
■新基準に対する現場医師の見解
医療の現場で実際に患者へクスリを処方する際の目安としている基準値については、学会が決めた値ではなく、医師が自らの知識と経験を元に判断している「本当の数値」と言えます。具体的な数字を挙げた医師によってずいぶん数値に開きがある結果となりました。血圧では、もっとも厳しい数値が上130mmHg、もっとも緩い数値が上200mmHgでした。「高血圧は、頭痛などの症状がない限りクスリを飲んでも寿命は延びず、副作用で苦しみ、寿命を縮める危険かある(とくに脳梗塞とボケのリスクが高まる)」(近藤誠医師)
(出典:週刊現代5月31日号)
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新基準に関しては、現場の医師の見解が様々であることが見て取れます。通常、生活習慣の問題や基礎疾患が無い場合、動脈硬化や高血圧は、老化と同じ「加齢現象」であって病気ではありません。血圧に関しては、特に高齢者の場合、無理に薬で下げようとすると、脳や手足の先に充分に血が回らないようになり、ふらふらして転倒し、骨折してしまうというケースがあります。
また、薬で血圧を下げていた人のほうが認知症になりやすいということが知られています。血圧を下げるという本来の目的がQOL(生活の質)を低下させてしまっては問題です。
康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」の血圧を下げるしくみは、微小循環の環境と血流の改善に直接関連しているため、降圧剤のように下がりすぎることもなく、服用中の降圧剤を減薬できるメリットもあります。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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