この時期、注意すべきは熱中症だけではない!
熱中症で病院に運ばれる人が増える時期を前に、7月1日から「熱中症予防強化月間」が始まりました。これは7月は、梅雨明けの時期の暑さに体が慣れず、毎年、熱中症で病院に運ばれる人が増えるため、政府が定めたものです。総務省消防庁によりますと、昨年(2013年)6~9月に熱中症で病院に運ばれた人は5万8,000人余りと現在の方法で調査を始めてから最も多くなり、このうち7月は全体のおよそ40%を占めています。しかし、この時期に注意しなければいけないのは熱中症だけではありません。冬に多いイメージがありますが、実は「脳梗塞」の発症数はこの時期にも多いのです。かつて、厚生労働省の研究班が全国156の病院を対象に「脳梗塞発症者数」を調べたところ、6~8月が最も多かったのです。汗をかき体内の水分が減少、血栓ができやすくなるからといわれますが、高齢者、糖尿病、高血圧の人などは心臓の働きのチェックが大事だといいます。なぜか。東邦大医療センター佐倉病院循環器科の東丸貴信教授は次のように話します。
「脳梗塞には、脳の細い血管が詰まって起こる〔ラクナ梗塞(小梗塞)〕、太い血管が詰まる〔アテローム血栓性脳梗塞〕といった脳の動脈に血栓ができるタイプ、さらに心臓にできた血栓が脳の太い血管を詰まらせるタイプの〔心原性脳塞栓症〕があります。このうち、一番怖いのが心原性脳塞栓症で、別名ノックアウト型脳梗塞とも呼ばれています」
実際、脳梗塞の3割を占める心原性脳塞栓症は、10%近くが突然死し、半分が寝たきりになるといわれています。まさに死を招く脳梗塞なのです。
「ノックアウト型脳梗塞はもともと冬に多いといわれ、気温が高く汗を大量にかく夏は、血液から水分が抜けて固まりやすくなり、脳の動脈に血栓ができるタイプの脳梗塞が多いといわれてきました。しかし、最近の猛暑と気温の急激な変化が、夏でもノックアウト型脳梗塞のリスクを高めている可能性があります。欧州の研究でも、猛暑による心房細動の増加が証明されているのです」
では、この恐ろしい脳梗塞は、どんなタイプの人に起きやすいのでしょうか?
「突然、動悸や息切れがしたり、意識がフッと遠のいたりする人は要注意です。一般的な不整脈なら問題ありませんが、心房が細かく震えることによって起こる不整脈は心房細動といい、非常に危険です。ノックアウト型脳梗塞の3分の2が心房細動が原因だからです。心臓の中で血液がよどみ、血の塊ができて、それが脳に飛び、脳細胞に大きな損傷を与えるのです」
■致死率が高い心原性脳塞栓
心原性脳塞栓は、不整脈の一種「心房細動」が起り、心臓の中で血液がよどんで固まりやすく血栓になり、脳へ移動して脳の動脈が詰まってしまうため、脳梗塞の中では最も重症になりやすく、症状も急激にあらわれます。小さな血栓が心臓で巨大化する!
心原性の血栓は、心臓だけでできる場合もありますが、他の動脈などでできた小さな血栓が不整脈の心臓で巨大化することもあります。通常、動脈では血管の内膜である血管内皮(①)が血栓の予防や血管の収縮に関わっていますが、高血圧や動脈硬化などで血管内皮細胞の機能が低下すると、血管内皮がもろくなり損傷します。損傷を修復するために血小板(②)が働きます。
次に網目状の物質「フェブリン」(③)が血小板など他の血液成分をからめ取り、本来は傷ができたときに固まって止血する役割を持っていますが、フィブリンが網目状になって固まってしまい、これが離れ血中に流れ血栓(④)になり心房細動の心臓で巨大化することもあります。
また、血管内皮細胞の機能が低下しているとフェブリンができやすく、フェブリンが心臓内で血栓になることもあります。
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心原性脳塞栓は不整脈の心房細動が一因ですが、高血圧や糖尿病、動脈硬化などがある場合は発症率は上がります。
対策としては、康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」がお勧めです。HM-3000には、高血圧はもちろん、血栓ができやすい血管内皮細胞機能の促進、血栓形成の抑制、微小循環の血流・環境の改善に対するエビデンスがあります。
★康復医学学会 ⇒ http://www.koufukuigaku.org/
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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