脂質異常症、LDL140超は危険!
生活習慣病の一つ「脂質異常症」は、コレステロール値と中性脂肪で診断基準が確立されています。しかし、中には「コレステロール値は高くて良い」という医師もいて、理解しづらいものです。コレステロールと中性脂肪は、脂質の仲間です。中性脂肪がエネルギー源になるのに対し、コレステロールは細胞膜やホルモンなどの材料になります。
悪玉コレステロールといわれるLDL(Low Density Lipoprotein=低比重リポタンパク))はコレステロールを運びます。善玉コレステロールのHDL(High Density Lipoprotein=高比重リポタンパク)は余分なコレステロールを除去する働きがあって、どちらも必要不可欠なものです。そのため、「コレステロール値は高くてもいい」といった話も横行しています。
では、LDLコレステロール値が140(単位:mg/dl)以上になると、どんなことが起るのでしょうか。
日本動脈硬化学会「脂質異常症治療ガイド2013年版」の作成委員長を務めた「寺本内科歯科クリニック」(東京都文京区)の寺本民生内科院長は説明します。
「LDLが体内で増えすぎると、変性して血管壁を破壊します。それが、心筋梗塞や脳梗塞などの病気に結びつくのです。1980年にスタートした疫学調査『NIPPON DATA80』などの長期的な研究で、LDL値が140以上で高ければ高いほど、心筋梗塞などで亡くなるリスクは上がることが明らかにされています。高血圧や糖尿病など別のリスクを加味すれば、さらに死亡率は高くなるのです」
身体に必要なLDLですが、多過ぎれば悪影響を及ぼします。その目安が「140」以上というわけです。体内で増えすぎたLDLは変性して酸化され、それが血管にダメージを与え、動脈硬化と深く関係しています。
「LDL140以上に加えて、中性脂肪が150以上の場合、小さい粒子のLDLが増えて、より酸化されやすくなります。これを『超悪玉コレステロール』(small dense LDL-Cholesterol:sdLDL-C)といいます。つまり、LDLと中性脂肪が高いと、血管がダメージを受けて動脈硬化を起こしやすいのです」(寺本院長)
全身に広がる血管は、どこで動脈硬化による血栓や狭窄を起こすかわかりません。しかも、2つの値が高いからといってすぐに薬の治療が始まるわけではありませんので、予防策を早急に講じることが大切です。
■脂質異常症
血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質が溶け込んでいます。コレステロールは、体内で細胞やホルモンの材料となる重要なものですが、血液中の脂質、具体的にはコレステロールや中性脂肪の数値が高くなる病気が脂質異常症です。脂質異常症~動脈硬化
脂質異常症になると、血液粘度が高くなり、血流の低下や酸化ストレスなどで血管壁をもろくし、動脈硬化を引き起こします。とくに問題となるのは、LDLコレステロールです。LDLが増えると血液中のコレステロールの全体量も増加し、動脈硬化のリスクが高くなります。【脂質異常症の診断基準(単位:mg/dl 空腹時採血)】
〔LDLコレステロール〕 140以上 :高コレステロール血症120~139 :境界域高コレステロール血症
〔HDLコレステロール〕 40未満 :低HDLコレステロール血症
〔中性脂肪〕 150以上 :高トリグリセライド血症
※日本動脈硬化学会「脂質異常症治療ガイド2013年版」より抜粋
【LDL値が異常な場合に疑われる病気】
高値‥‥脂質異常症、動脈硬化、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群低値‥‥肝硬変、甲状腺機能亢進症
ストレスとLDL
病気に大きく影響していることが知られているストレスですが、もちろん、コレステロールにも大きく影響します。強いストレスがかかると、交感神経が刺激され、副腎皮質ホルモンの分泌が活発になります。この副腎皮質ホルモンは血液中の遊離脂肪酸の量を増やす働きがあり、最終的に血液中のLDLコレステロールを増やします。
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いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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