2014年11月1日土曜日

飲酒による危険な病気

飲酒に潜む意外な病気!? 

お酒が好きな人の心配ごとというと「アルコール依存症」や「肝臓」「膵臓」の病気のイメージが強いですが、あまり聞きなれない「アルコール性心筋症」「突発性大腿骨頭壊死症」という病気もあります。


「アルコール性心筋症」は、お酒を10年以上飲み続けている人がなりやすく、心臓が大きくはれて心機能に障害が起こります。サラリーマンの病気に詳しい弘邦医院の林雅之院長は言います。
 「アルコール性心筋症とは、長い間多くのお酒を飲んでいる人がかかる、心臓の筋肉の病気のことです。心筋が薄くなり、心臓の収縮力が弱くなって、心臓の内腔が異常に拡大します。そのことで、血液を十分押し出せなくなり、心不全を起こすのです。疲れやすい、だるい、動悸がするなどの症状が起きます。また、血液を送り出す力が弱くなるため、血液が各部に滞り、むくみなどが起こります」
 心筋症の場合、肥大型とか拡張型や原因の分からない特発性などがあります。心筋症の原因がアルコールということがはっきりしているので、アルコール性心筋症という診断名がつきます。そして、心臓の収縮力低下から血流が弱くなることで血栓が形成されやすくなり、脳卒中や心筋梗塞が起こる可能性も高くなります。

 次に「突発性大腿骨頭壊死症」ですが、これはアルコールが原因の血流障害から起こる病気です。
 「股関節と膝関節の間の太い骨(大腿骨)の球状の関節面を大腿骨頭と呼びます。軟骨に覆われている大腿骨頭はただでさえ血管が少なく、血流障害を起こすと、骨の壊死が始まる。その結果、体重を支えられなくなり、大腿骨の一部が陥没変形するのです。そのことで痛みが走ります」(林院長)
 大酒飲みの人で股関節が痛い、という人はこの病気の可能性があるので注意が必要です。
 「日本では年間2000人が発症する、難病指定の病気です。初期では杖を使ったり、局所の安静等で治まることが多いのですが、ひどい場合は人工関節に替える手術が必要になります」(林院長)

 百薬の長といわれるお酒ですが、その量によっては健康被害をもたらします。日頃お酒を飲まれる方は「多量のお酒は血流障害を起こす」ことを肝に銘じて、適量をお楽しみください。


■アルコールによる健康への影響

アルコールは、心臓の働きを強めたり弱めたりすることがあり、血管を収縮させて血圧を上げたり、反対に拡張させて血圧を下げたりすることもあります。こうした変化とその程度は、長年飲んでいるかどうか、毎日かそれとも時々か、1回の量、体質(感受性)の差などによっても異なります。

アルコールと高血圧

アルコールは血圧を一時的に下げることもありますが、長い間、飲み続けると、血圧を上げ、高血圧症の原因になると考えられています。多くの研究で、日々の飲酒量が多いほど血圧の平均値が上がって、高血圧症になるリスクも高まることがはっきりしてきました。

 アルコールで血圧が上がる理由については、血管の収縮反応が高まるほか、心臓の拍動を速める交感神経の活動、腎臓からマグネシウムやカルシウムが失われるため、などと考えられています。アルコール飲料に含まれるカロリーにより体重が増えることや、塩辛いつまみをとることも関係するでしょう。

アルコールと不整脈、虚血性心疾患

お酒を飲み過ぎた翌日、大きな心臓の拍動を感じたり、心臓が空回りをするように落ち着かない感じは不整脈です。アルコールが心筋の自動能(心筋は自発的に興奮)を亢進し、上室性頻拍や一過性心房細動、非持続型心室頻拍といった頻脈性不整脈をおこすと考えられています。
 そして、不整脈が原因で心臓で血栓が形成される心原性脳塞栓のリスクが高まります。また、飲酒が原因でLDL(悪玉コレステロール)や中性脂肪が上昇すると、血管壁に付着して血管を詰まらせたり、血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができ、虚血性心疾患の原因になります。

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 飲酒の習慣は一朝一夕に改善することが難しい問題ですが、「飲酒は血流の低下や心臓に負担がかかる」と認識しての対策が必要です。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、血流の改善微小循環の環境改善に関するエビデンスがあります。
 また、飲酒により心臓の負担が増加してうっ血傾向にある人の場合は、特に心臓に戻る静脈血が滞りやすくなるので心機能を高めることが大切です。当学会では補酵素「コエンザイムQ10」をお勧めしています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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