2014年12月19日金曜日

冷えのぼせ

手足は冷えても顔は熱い?

下半身や手足の先が冷えているのに顔や頭はのぼせたように熱くなることを「冷えのぼせ」といいます。冷え症の重い症状とされ、女性に目立ちます。冷えのぼせの人は他にも様々な体の不調に悩むことが多いようです。

 「最近クリニックに来る冷え症の患者さんの多くは冷えのぼせですね」
こう話すのは内科医で漢方専門医の目黒西口クリニック・南雲久美子院長。冷えと同様に筋肉量の少ない女性に目立つといいます。
 冷えのぼせの人は軽い運動の後などでも上半身が熱くなり汗がどっと出るといった傾向があります。ほかにも、何もしていない時や、明け方目が覚めた時に大汗をかいているといったことが一般的な冷え症の人よりもはっきりみられます。

 南雲院長が協力し、医療関連機器販売会社のピップが6月、20歳~59歳までの女性1万人(東京都、大阪府、愛知県に在住)を対象に冷えのぼせについて調査しました。それによると全体の63.6%の人が普段体の冷えを感じると回答し、うち冷えのぼせが疑われる人の割合はその約半分でした。

●血行不良が一因

冷えのぼせを起こすメカニズムは以下のように考えられています。

 最初は体を冷やすことで起こる一般的な血行不良型の冷えから始まる。血行不良の状態が続くと、代謝がうまくいかず静脈やリンパ管の流れが滞り体の末端がむくんでくる。
 血行が悪くなり、冷えが進むと交感神経と副交感神経は体温を一定に保とうとして通常より頻繁に働こうとしてバランスが崩れてくる。体は本能的に頭部の温度は下げないようにするため冷えのぼせが起きやすくなる。

 ピップの調査では冷えのぼせとみられる人は各年代とも5割前後ありました。特に50歳代が56.8%と最も比率が高かったとのこと。50歳代は更年期症状が出やすくホルモンバランスが崩れる人が多いのです。
 次いで目立ったのは20歳代の53.7%。若い世代は小さい頃からエアコンがある環境に慣れ、運動不足のうえに肌が出るファッションも一般的なためかもしれません。

 自律神経のバランスが崩れている冷えのぼせの人は、一般的な冷え症の人よりも健康面の悩みを抱えていることが多いようです。特にイライラなどストレスに関する悩みを持つ人が多く、全体の34.5%と、一般的な冷え症の人よりも15ポイントも高い結果でした。

 睡眠の悩みを抱えている人も多くいます。寝ている間も緊張して汗をかき、このために体を十分に温められずに冷えを招いている人もいるといいます。

■「冷えのぼせ」対策

冷えのぼせはもともと冷えの重い症状です。日常生活を見直し、冷えそのものを改善することが重要です。女性の心身の悩み解決を目指す健康情報ネットワーク「ウーマンウェルネス研究会」のメンバーで東京有明医療大学の川嶋朗教授は「冷え症克服には日常生活で以下の3つのポイントを改めて確認してほしい」と話しています。

(1) 38度から40度のお湯にゆっくりつかるなど、体を外から温める
(2) 食べ物などで体の内から温める。なるべく常温または温めたものを食べ、食材も体を冷やすものは避ける
(3) 適度な運動を心がける。少し息がきれるくらいを目安にする

 日々の生活を細かく見直していけば多くの人が冷えの改善効果をすぐに実感できるでしょう。しかし、長い期間冷えに苦しんできた人は治るのに時間がかかることがあります。
 体質だからとあきらめずにじっくりと対処することが大切です。

冷えのぼせ、悪循環のメカニズム


 冷えのぼせは、1日の温度差が大きく気候が不安定になる季節に症状が出やすくなります。激しい温度変化のせいで自律神経が乱れて体調不良を感じる人が増えるのです。また、日常のストレスなども冷えのぼせの悪循環を進行させてしまいます。

ストレスによる自律神経の反応

ストレスを受けると生体反応は、視床下部→自律神経系→交感神経→副腎髄質と伝播し、ノルアドレナリン・アドレナリンなどが血中に放出されます。すると血糖値の上昇・胃腸機能低下・心拍数の上昇・血圧上昇などの循環機能が亢進し、冷えのぼせやほかにも肩こり疲労などが発症します。
 また、ノルアドレナリン、アドレナリンは、細動脈の収縮から毛細血管への入口を収縮させて微小循環の血液が低下します。そのため、冷えをはじめとする様々な自覚症状を発症します。
(参照記事:日経プラスワン)

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 神経伝達物質のセロトニンには、細動脈の拡張・自律神経のバランスを整える働きがあることが確認されています。康復医学学会の研究素材「ラフマ」にはセロトニン産生を促進するデータがあります。
 また、ストレスの影響で毛細血管の入口が収縮することにより、微小循環血流は低下してしまいます。毛細血管の入口拡張には、一酸化窒素(NO)が大きく関わっています。同学会が長年研究を続けている「特系霊芝(HM-3000)」には、その血中一酸化窒素の産生を促すデータがあります。冷えのぼせ対策にお勧めです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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