2015年11月4日水曜日

WHOの指摘が世界中で大問題に

“加工肉の発がん性” WHO組織が正式に認定 

世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)はこのほど、ハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉を、「人に対して発がん性がある」とする「グループ1」として正式に指定しました。また、牛や豚、羊などの赤肉も、「人に対しておそらく発がん性がある」とする「グループ2A」に分類しました。

 この結論は、800件を超える疫学調査の分析を、22人の専門家でつくる委員会が審査して得られたもので、結果は『Lancet Oncology(腫瘍学)』誌で発表されました。分析には、さまざまな国や民族、食生活にわたるデータが含まれているため、「偶然や偏り、混同などで説明されるとは考えにくい」とされています。

 関連性が最も顕著に表れているのは、「加工肉の消費量」と「結腸がん」との関連ですが、加工肉は胃がんとも関連付けられています。
 これを裏付ける証拠のひとつとして、委員会では2011年のメタ分析結果を引用しています。これは、日常的に摂取する加工肉を50g増やすごとに、人が結腸がんになる相対リスクは18%高くなると結論付けたものです。
 さらにこの調査では、日常的に摂取する赤肉を100g増やすごとに、人が結腸がんになる相対リスクが17%高くなることもわかっています。証拠が限られているため、赤肉とがんとの相関性に関する委員会の結論は、「おそらく」発がん性があるという表現にとどまっています。ただし、結腸がんのほかに、膵臓がんや前立腺がんとも相関性があることがわかっています。

 肉とがんとの関係については、そのメカニズムに関する強力なデータがあります。塩漬けや燻製などの肉の加工方法によって、ニトロソ化合物多環芳香族炭化水素などの発がん性化学物質が形成されるのです。焼く、揚げるなど高温で赤肉を調理した場合も、ヘテロサイクリック芳香族アミンなどの既知の発がん性物質や、その疑いがある物質が形成されます。

 「ガンを作る食物群の中でも、最も避けるべきは、動物性タンパク質の『肉』『牛乳』『卵』です。この三つは、腸の中に腐敗菌などの有害な細菌を繁殖させてしまいます。有害な細菌が繁殖すれば、さまざまな毒素が発生し、それが血液の中に取り込まれ、体中をかけめぐり、ガンや他の病気も発生させることになります」(『ガンは食事で治す』森下敬一著から抜粋)
出典:https://wired.jp/

■赤肉や加工肉は本当に悪いのか!?

がんの死亡リスクから見るとWHOの発表ではありますが、ここは慎重に考えなければならない話題です。“がんの死亡リスク”をWHOの統計で見てみると、日本は30%以上あり、肉食中心の欧米諸国の方が低くなっています。イタリアやドイツでも25%強です。今回のWHOの発表は、IARCががんのリスクを認め、「喫煙」や「アスベスト」、「ヒ素」、「放射性物質」と同じに分類され、世界的な医学誌「Lancet(ランセット)」に発表されています。実際大腸がんは増えていますし、あらゆるデータが肉食との相関関係を示しているのは間違いありません。

考えたい近代日本の食肉事情

では肉やソーセージという食材自体が悪いかというと、実は違うのではないかと思われるのです。ここはやはり生物原則に着目する必要があります。
 昔から保存肉をよく食べていた欧米人も、ネイティブアメリカンやイヌイットなど先住民も、がんなどは全くといっていいほど存在しないからです。昔の肉や保存食でもニトロソ化合物や多環芳香族などは生じますが、同時の多くの栄養も摂取しており、生活習慣や人間の生存機能構造によって相殺できると推測できるのです。

 では、何が問題かというと、まず“肉の質”が悪いことです。食肉用として育てられる動物の餌はGMO(遺伝子組み換え作物)ですし、レンダリングプラント(動物性脂肪精製工場)やケージ飼いなどの弊害、ホルモン剤や抗生物質、ワクチンの影響、そして加工時の添加物及びその添加物に火が入った場合の影響、それらを完全に考慮して研究するのは不可能です。

 なので、消費者は商品を選ぶ力を養うことがポイントです。私たち一人一人が情報を判断し、勉強しなければならない時代になってきました。“本物”の肉やソーセージやハムを食べることが重要なのです。

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 動物性食品を摂らないとどうしても不足する栄養素もあります(特にアミノ酸ビタミンB群)。
 しかし、医学の祖・ヒポクラテスは、「火食(加熱食)は過食に通ず」と言っています。過食が病気に通じるのは現代では周知の事実ですが、“火食”もまた病気に通じています。なぜなら、最も大事な栄養素の一つである「酵素」が火で失われてしまうからです。
 お肉を食べるときは、生の野菜や果物など消化を助ける体外酵素も一緒に摂ることを忘れずに。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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