2016年5月12日木曜日

認知症への取り組み

認知症への向精神薬使用の危険性 

「認知症 抗精神病薬〝慎重な投与が必要〟
 4月11日のニュースで、認知症患者への向精神薬の危険性に関する研究発表が報道されました。

 認知症患者の向精神薬の影響を調べる上で、認知症患者を

 ① 研究開始前からずっと飲んでいる人 
 ② 向精神薬を飲んでいない人 
 ③ 研究開始後新規に処方を受けた85症例
 
の3グループに分けて調べたところ、③の短期間(半年)の死亡率が②に比べてとても高い(2.5倍)という内容です。①と②に差はないので薬を飲むことが絶対悪ではありません。

 死亡率上昇の理由として、嚥下障害からくる食事摂取不良、誤嚥性肺炎の影響をあげていました。つまり副作用管理を含めて初期の投薬後の対応がうまくできていないということです。エビデンスレベルは85例という症例数を含めてそれほど高いものではありませんが、欧米からの報告を含めて納得はできるものです。現在やむを得ず使用する場合は少量から始め、長期の使用は避けるなど医師に対し慎重な投与が求められています。 
 認知症に出現するBPSD(周辺症状)に対してこの薬は適応外ですが、よく医療、介護の現場を含めて投与されています。また入院中に発生したせん妄という認知症ではない状態に対して、医療行為の安全という名目での患者をおとなしくさせるためにも使われています。そして精神症状が悪化してしまうこともよくあります。薬の作用か、自然の経過なのか区別が難しいことは事実です。

 入院治療によって認知症様症状が悪化することは高齢者によくあります。そのまま体の状態も悪化し亡くなる方もいれば、ある程度治ったが追加の治療を困難と諦め退院したら、認知症と思われていたせん妄が改善し元気になったという患者も実はいます。

 NHKの「クローズアップ現代」でも認知症患者の介護の仕方としてユマニチュードを提示されていました。(見つめて 触れて 語りかけて ~認知症ケア“ユマニチュード”~)つまり薬に頼らない治療の提示です。この治療を実践するには、教育を行うこと、そのためには人手を増やすこと、つまり介護、医療の現場の人数を増やすことが必要です。それができていない今の日本の状況では、いっぱい人手がいる欧米と異なり、薬の短期使用はやむをえないのかと現場は感じているでしょう。例示された女性に対して向精神薬を投与し続ける医療者が悪いと思いますが、環境を変えていくことが先に必要です。
出典:http://blogos.com/

■認知症に対する康復医学学会の取り組み

微小循環血流の改善で老廃物を回収する

認知症の症状軽減や治癒には、脳血管血流を含めた全身の微小循環血管の機能改善が前提となります。

 全身の組織や部位に酸素と栄養素を運び、不要な老廃物や二酸化炭素を回収するという血管内外の物質交換が起こるところは微小循環以外になく、ゆえに微小循環血管は生理学的には「交換血管」とも呼ばれるのです。

 康復医学学会の研究する主要生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、微小循環の改善と認知症の症状軽減に関するさまざまな実証例とデータがあります。

認知症改善に影響する運動療法

認知症の予防や改善には運動療法が欠かせないことはわかっています。しかし、認知症患者の方に定まった運動を続けていただくのはなかなか難しいと言わざるを得ません。

 運動療法の基本もやはり筋肉や骨、神経の刺激によって血流を効率よく流し、脳機能を活性化させることがポイントです。当学会では、独自に研究開発した指圧代用器(特許第4124463号)を使って、患者自身に認知症の予防・改善のツボ及びその周辺を軽くトントンと叩くことを勧めています。これは中国の「拍打(パイタ)」(=叩けば気と血が流れる)という叩く気功を応用したものです。

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「認知症ゼロの町」構想がスタートしています

世界的には2050年に1億3000万人が認知症を発症すると予測されており、日本でも10年後に約800万人の認知症患者を抱えるとみられています。認知症対策は日本の国家戦略の基本の一つとなっています。

 康復医学学会では数年前より、独自栽培の「HM-3000(特系霊芝)」を原材料の中心に、認知症に対してより有効に働くサプリメントの研究開発を進めており、ほぼ完成の域に達しています。

 現在、当学会を中心に、自治体と協力して「認知症ゼロの町」構想の実現に向けてプロジェクトがスタートしています。ご期待ください。

“早すぎる準備はない!”


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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