2018年9月27日木曜日

認知症薬が効かないのは

薬の到達を阻む"血液脳関門"

通常、点滴や錠剤などで血液中に溶け込んだ薬は、血流によって全身を巡り、その薬を必要とする臓器や部位に届きます。それを可能にしているのは、体内の微小循環血管(末梢組織の毛細血管)の壁にある"すき間"です。毛細血管の壁は一層の細胞でできていて、薬の成分が通ることができるほどの小さなすき間が開いています。
「血液脳関門」BBB(Blood Brain Barrier)とも呼ばれ、私たちの大切な脳へ有害な物質が入らないように調節する関所のような役割がありますが、その実態は脳毛細血管の内皮細胞です※血液脳関門は首あたりに1か所だけ関所のようにあるわけではありません。そして、脳毛細血管は厚い内皮細胞の壁で覆われていて、ほとんどすき間が存在しません
 そのため、血液から脳への栄養素などの供給と、脳から血液への老廃物の排出を、血液脳関門(内皮細胞)が厳密に制御しています。その制御は有害物質だけでなく、薬剤やウイルス、ホルモン、栄養素などの物質の出入りも調節しており、体内を循環している血液に含まれる全ての物質が脳へ到達するわけではありません。
 なぜ脳の血管だけに、この血液脳関門のような特殊な構造があるのでしょうか。血液脳関門研究の世界的権威、UCLAのウィリアム・パードリッジ名誉教授は、「それは、血液中を漂う様々な物質が無秩序に流れ込んで脳の働きに支障をきたさぬよう血管が進化してきたためだ。血液脳関門は、脳の働きを健全に保つうえで重要な役割を果たす一方、脳の中に薬を送り込んで病気を治そうとしても、これを阻んでしまう」と話します。
 血液脳関門が通す物質、通さない物質の全てが分かっているわけではありませんが、例えば、脳の働きに必要な酸素やブドウ糖、肝臓で脂肪酸から作られるケトン体、一部のアミノ酸やビタミンの他、アルコールなどは血液脳関門を通過でき、分子量が500以上の物質はほとんど通過できないようです。そんな中、インスリンはそのままでは血液脳関門を通過できないほど大きいのに、なぜか、血液を介して脳内に入り込むことが知られています。
 パードリッジ名誉教授は、インスリンが血液脳関門(内皮細胞)を突破する方法を突き止め、その仕組みを応用して、難病「ハーラー病」(脳神経細胞にムコ多糖が蓄積し、運動障害や認知障害を引き起こす病)の新薬を開発。脳内に届けることに成功したのです。
 パードリッジ名誉教授は、血液脳関門を突破する認知症治療薬がなかなか開発されなかった背景には医学会の教育問題があると指摘します。「アルツハイマー病に特化した研究室は世界におそらく1000は下らない。しかし、血液脳関門の研究室は世界に10もないのだ」
(出典:https://www.oist.jp/) 

■認知症改善に関する特許取得!

 微小循環研究所所長でもある、康復医学学会・森昌夫理事長は、このたび下記の通り、認知症改善に関する製品で配合特許を取得いたしました。9月25日には、これを記念して「特許取得報告会」(於:ロイヤルパークホテル)が行われました。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
  ●特許出願日:2016年11月30日 
  ●特許取得日:2018年8月10日
  ●特許権者 :森昌夫(微小循環研究所所長) 
  ●発明の名称:認知機能障害改善用組成物
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

ほとんどの病気は、血の巡りを良くすれば発症を防ぐことができ、治すこともできます。認知症においても脳血流を増やすことで、予防するだけではなく、認知症の進行を食い止めることが可能です。脳の血流量は、年齢とともに直線的に低下します(右図)。
 認知症は、アルツハイマー型、脳血管性、レビー小体型、前頭側頭型(FTD)の4つに分けられますが、いずれの場合も脳の末梢血管の流動性が低下していることにおいては共通しています。

微小循環血流の改善で老廃物を回収する

認知症の症状軽減や治癒には、脳血管血流を含めた全身の微小循環血管の機能改善が前提となります。全身の組織や末端の部位にまで酸素と栄養素を運び、不要な老廃物や二酸化炭素を回収するという血管内外の物質交換が起こるところは微小循環以外になく、微小循環血管が生理学的には「交換血管」とも呼ばれる所以です。
 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、微小循環の改善と認知症の症状軽減・機能改善に関わるさまざまな実証例とデータがあります。

認知症における康復医学学会の研究

脳は脂質成分が多いため酸化されやすく、円滑な血流が必要な組織です。そのため、脳の酸化を抑え、血流を良くすることが、認知症予防につながります。康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」による脳血流の改善作用は、早くから認知症患者の症状改善の実証例を作ってきました。今回の特許取得組成物(右画像)は、特系霊芝に加え、独自開発の霊芝炭ビール酵母オメガ3系脂肪酸(アマニ油・DHA・EPA)、そしてサバペプタイドを配合し、認知機能改善に特化しています。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿