2020年1月23日木曜日

更年期と高血圧

女性の更年期、なぜ血圧が上がる?

 高血圧というと太った男性のもので、痩せている人は低血圧ぎみ、というイメージを持ってはいませんか? 特に女性は「私は痩せているし、高血圧にはならないだろう」と根拠なく思っている人も少なくありません。しかし、実は痩せている人ほど高血圧になりやすいのです。 なぜなら、筋肉量が少ないからです。

 血液は、心臓のポンプ力によって全身に運ばれます。様々な要因で血液の流れが悪くなれば、当然心臓はより強い力を必要とするようになり、血圧は高くなっていきます。
 しかし血液は、心臓だけの力で全身の隅々まで送り届けられているわけではありません。心臓から遠い場所になると、当然血流は弱まります。そこで心臓ポンプのサポート役を務めているのが"筋肉"です。足が「第二の心臓」と言われている理由はそこにあるのです。痩せている人は筋肉量が少ないですから、心臓を助ける力が弱く、その結果、心臓は非常に強い力を必要とし、血圧が高くなります。

 女性は更年期の時期に血圧が高くなるということがありますが、これはホルモンの作用によるものです。女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があり、だいたい25~38日周期で、それぞれのホルモン分泌を繰り返しています。閉経が近くなる更年期に差しかかると、このうち卵胞ホルモンの分泌が急激に減少します。すると脳は卵胞ホルモンを分泌させようと体に指令を発します。その結果、自律神経が乱れ様々な不調が起こる‥‥というのが更年期です。

 更年期の症状として代表的なものに、ホットフラッシュ(のぼせ)があります。のぼせるということは、体温が上がり血流もアップしていますから、心臓も激しく血液を押し出しているということ。当然、血圧は高くなります。そのため更年期の頃は高血圧になりやすいのですが、これはホルモン分泌の乱れによる一時的なもの。ホルモン分泌の減少に体が慣れてしまえばホットフラッシュも治まり、血圧も自然と元に戻っていきます。過度の心配はいりませんし、ましてや薬で血圧を下げるなんてもってのほか!
 とは言うものの、運動は行うようにしましょう。というのも閉経後は、筋肉量がガクンと減るからです。そのため慢性的に血圧が上がりやすい状態になるのです。
 また閉経後はエストロゲンの分泌も大幅に減ります。エストロゲンは、妊娠の準備のためのホルモンである以外に、肌や髪に潤いを与え、骨も丈夫にしてくれます。さらに、血管若返り物質であるNO(一酸化窒素)の分泌を増やしてくれる作用もあるのです。このことからも、閉経後の女性は血圧が高くなりやすいということが言えるのです。

 何より、閉経後は「生理」のサインを失うことで、体の不調に気づきにくくなっています。女性はこれまで、体の不調は、生理のリズムや状態が狂うことで教えてもらっていました。閉経というのは、そのサインが消えてしまうということ。変わりに体調の変化を教えてくれるのが、血圧というわけです。
(出典:http://news.kodansha.co.jp/)

■更年期高血圧から本態性高血圧へ

乱高下を繰り返す更年期高血圧も、更年期が終われば自然に落ち着きます。しかし、問題はその後なのです、本格的な高血圧へと移行する場合があるのです。
自治医科大学循環器内科部門教授の苅尾教授は、「更年期のうちに血圧に良い生活を始めれば、その後の血圧上昇をゆるやかにすることも可能」と話します。

高血圧へのリスクと進行

血圧はよほど高くならないと頭痛などの症状は表れず、基本的に無症状。測って初めて高いことに気づく人がほとんど。「体質」や「交感神経の緊張」なども高血圧を招くリスクになるのでご用心。

 生活習慣や血管の老化、それにホルモンの減少が加わって、女性は更年期に血圧が上下しやすい「更年期高血圧」の状態になり、放置すると右図のように本格的な高血圧に進行します。

睡眠とストレス対策で予防を

■ 睡眠 :睡眠不足になると交感神経が興奮して血管が縮み、血圧を上げるストレスホルモンの分泌も増えるので、6時間以上の睡眠を心がけます。また、寝不足は"食塩感受性"を上げることが知られています。

■ ストレス対策 :ちょっとした緊張などのストレスは交感神経が乱れ、血圧が上がります。そんなときは腹式呼吸なども効果があります。お腹をへこませながら口から長く息を吐き、吐ききったら、お腹を膨らませながら息を吸う、を繰り返します。

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 更年期高血圧対策に最も効果が期待できるのが、血管内皮細胞が作り出すNO(一酸化窒素)です。NOには血管拡張効果があり、血液がスムーズに流れ血圧が下がります。
 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」にはNOの産生を促すエビデンスがあります。また、対処が難しいストレス対策・睡眠障害には、神経伝達物質のバランスを整える効果が期待できる「ラフマ」があります。
 血圧をこまめに測り、自分がどんなときに血圧が高くなるのかを把握して、生活習慣を見直し、改善することも大事です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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