2020年3月11日水曜日

首:大切な器官が集中!

スマホ首に注意 神経圧迫し不調続く

スマートフォンを長時間使い続けることで首がこる「スマホ首」は、痛みの他にも様々な不調を引き起こします。仕組みや症状、対策を知っておくことが大切です。

「スマホを長く見ていたら、首に負担がかかるのは当然です」福岡市博多区にある「ネッククリニック福岡」の診察室。脳神経外科医の松井孝嘉先生が、スマホを見る姿勢を再現して見せてくれました。たいていの人は目線より低い位置に持ち、うつむいた姿勢になります。
 成人の頭の重さは平均約6キロでスイカほどです。直立時には首の骨で支えていますが、うつむいた姿勢だと、骨でうまく支えられず、首の後ろ側の筋肉に直立時の約3倍もの負担がかかるといいます。このため首の血流が悪くなり、こりが生じる原因となるそうです。

 松井先生は東京脳外科神経センターの理事長を務め、同センターの医師が福岡、大阪、名古屋に開設するするクリニックで定期的に診療に当たっています。約40年にわたって首の治療や研究を続け、学術誌や学会で発表。外傷や悪い姿勢などが原因で首の筋肉がこると様々な症状が表れることを解明し、頸性神経筋症候群(首こり病)と名付けました。近年はスマホが原因の患者が目立つため、首こり病は「スマホ首病」とも呼ばれています。

 首には、内臓や血管、呼吸器などをコントロールする副交感神経が通っています。
 こりが副交感神経を圧迫すると働きが鈍り、頭痛、めまい、多汗、不眠などを招きます。重症化すると、うつや自殺願望といった深刻な状態につながりかねないといいます。

 風邪やストレスが原因と思っていた体調不良(不定愁訴)が首の凝りに起因していることもあります。松井先生は、首こり病をセルフチェックできる問診表(30項目:右表)を開発し、東京脳神経センターのホームページで公開。
「スマホを使う時間が長くて不調が続く人は、一度『首こり病』を疑ってみてほしい」と呼び掛けています。

(出典:読売新聞 西部版)

■首には大切な器官が集中している

首の大切さを実感していただくためには、首の構造に関する知識もある程度必要です。

 首の骨格は「頸椎」と呼ばれる7つの骨から成り立っていて、頭に近いほうから「第一頸椎」「第二頸椎」のように名前がつけられています。
 頸椎は「脊椎」という背骨の一部分です。参考までに言うと、脊椎は、「頸椎(首)」「胸椎(胸)」「腰椎(腰)」の3つのパートから構成されています。
 この頸椎をサポートしている組織が、柔性のある軟骨組織の「椎間板」や頸椎の後方にある「椎間関節」、そしてこれらを支える「靱帯」の3つです。
 椎間板は「繊維軟骨」と呼ばれる軟骨組織でできており、頸椎と頸椎の間にあるクッションのような役割を果たしています。これがあることで骨への衝撃を和らげ、首の骨の可動性をある程度高めてくれています。
 椎間関節も軟骨からできていますが、こちらは椎間板とは異なる「硝子様軟骨」でできています。軟骨組織のタイプは違うものの、その役割は椎間板同様、頸椎と頸椎とをつなぎ、首の自由でスムーズな動きを可能にします。
 頸椎を支えるもう一つのパート靱帯は繊維質でできており、首の前側にある「前縦靱帯」と後ろ側にある「後縦靱帯」に分かれます。靱帯の役目は、椎間板の周りをしっかり保護し、椎間板がはみ出したり不均一になったりしないようにカバーすることです。
 この3つのパートがしっかりタッグを組むことで頸椎は守られているのです。半面、どれか一つにでも不具合が生じると、首の調子は途端に悪くなってしまいます。
 特に椎間板や椎間関節は組織が柔らかい分、すり減っったり、消耗したり、形が変わったりしやすくなります。さらに、首に不具合があると、その影響は首の動作だけに留まらず、全身の機能やメンタルヘルスにまで及びます。
 神経の束である大変重要な器官「脊髄」、脳に血液を届ける「血管」、吸い込んだ空気を肺に送る「気管」、食べたものを胃に送る「食道」、交感神経と関係の深い甲状腺ホルモンを分泌する「甲状腺」もまた、首にあるからです。

 なぜ「首」という1ヵ所が悪くなると、全身にまで影響が及んでしまうのか‥‥。
 その答えは明白です。私たちの生命を司る大切な器官が、首という細い場所に集中しているからにほかなりません。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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