2021年9月24日金曜日

パニック障害

 TWICEのメンバーが活動中断!パニック障害”とは

 先月、人気女性アイドルグループのTWICE(トゥワイス)のメンバー、ジョンヨンさんが「パニック障害および不安障害の症状」のため活動を中断し回復に専念されることが発表されました。ジョンヨンさんは昨年10月に不安症状を訴え、暫定的に活動を中断。休養に務め、今年2月より活動を再開していました。

 このパニック障害という病気、どのようなものなのでしょうか。

 実は、このパニック障害という病名は、近年使用されるようになったものです。それまで、長らく「不安神経症」と呼ばれていました。1990年代に「パニック障害」という用語が登場すると、そのキャッチーな響きが一般に広まり、短期間のうちに浸透したのです。

 パニック障害は「不安症」の分類の一つで、その症状は、身体的な異常がないにも関わらず、突然の動悸、呼吸困難、発汗、震え、眩暈などのパニック発作を繰り返す、というものです。最も頻度の高い身体的な症状は、動悸と息苦しさです。発作の際には、強い不安や恐怖感を伴います。パニック発作そのものは、数分から数十分で治まります。診察を受けても身体的な異常は見つかりません。それでも発作の最中は「このまま死んでしまうのではないか」「重大な病気にかかっているのではないか」と思うぐらい苦しいものだそうです。

 パニック障害の患者は、「また発作が起きるのではないか」という不安が強く、外出などの行動が制限されることもあります。これを「予期不安」といいます。

 パニック発作は多くの場合、特定の場所や状況で誘発されます。特に、電車や飛行機などの乗り物、エレベーターなどの閉鎖的な空間が誘因となりやすいのです。「パニックを起こしやすい状況」に対して不安を感じ、それを避けるために外出を控えるようになります。

 うつ病と同様に、パニック障害は、出現する頻度の高い一般的な疾患であり、多くの患者さんが存在しています。また、改善率、治癒率が良好で、比較的「良性」の疾患といえます。

 パニック障害に、先天的な要因がないわけではありません。遺伝的な素因が関与しているという報告がいくつもあります。しかし、原因らしいものがないのに発作を起こすこともありますし、ストレスがきっかけになることもあります。

「パブロフの犬」についての研究をご存じの人も多いでしょう。実は、パニック障害も同じような現象なのです。いうなれば「悪い学習」です。満員電車の中で、たまたま動悸と息苦しさが生じ、不安や恐怖感を覚えたとします。すると、「満員電車」と「動悸や息苦しさ、不安や恐怖感」という、本来は関係のない現象が結び付いてしまうのです。その結果、その人は電車に乗るだけで、または駅に近づくだけで、パニック発作を起こすようになるのです。


■パニック障害とその対策

 パニック障害の典型的な症状は、突然生じる「パニック発作」。そして、その発作の再発を恐れる「予期不安」。さらに長期化で、生活範囲を限定する「広場恐怖症」があります。

 パニック発作  パニック障害患者は、日常的にストレスを溜め込みやすい生活環境の人が多く、突然、強いストレスを覚え、動悸、めまいなどの自律神経症状と空間認知による強烈な不安感に襲われる。

 予期不安  パニック発作に強烈な恐怖を感じるため、発作が発生した場面を恐れ、また発作再発の不安を募らせていく。これを「予期不安」という。そして、神経質となりパニック発作を繰り返すようになる。

 広場恐怖症  「もし今何かが起きたら、ここから逃げられるだろうか?」と考えて、人の多い場所や、そこに人だかりのできることを恐れる。また、心の不安が激しくなったときに容易に逃げ出すことができないような場所に恐怖を感じるようになり、外出などを控えるようになる。

ストレス⇒CRH*↑⇒5-HT**↓⇒精神的自覚症状↑

【関連する疾患と症状】パニック障害、うつ病、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、緊張性頭痛、偏頭痛、不眠、睡眠障害、心因性多飲多食症、拒食症など。

*CRH:ストレスホルモン  **5-HT:セロトニン

 パニック障害の薬物療法としては、SSRI等の抗うつ作用と抗不安作用がある薬で、脳内神経伝達物質のノルアドレナリンやセロトニンに関する療法が行なわれます。しかし、SSRIでは、飲み忘れ等で服用を中止した数日後に起きる激しいめまい・頭痛などの離脱症状が問題となり、パニック障害に対する安全性・有用性に疑問も呈されています。

・・・・・・・・・・・・

 ストレスホルモンが放出されると、セロトニン放出が抑制されたり、微小循環の血流を低下させ生体反応が表れたりすることが考えられます。

 康復医学学会では、安全にセロトニン活性に影響を与える「ラフマ葉エキス」や、微小循環の血流に影響を与えることがわかっている「HM-3000(特系霊芝)」を推奨しています。さらに、体力の低下による"ストレス耐性"の強化に期待できる「コエンザイムQ10」を一緒に摂ることもおすすめです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿