2021年9月8日水曜日

COVID-19 霊芝への期待

 キノコ素材コロナ禍で需要拡大

 新型コロナ禍で、免疫素材の代名詞とも言えるキノコに注目が集まっています。昨年2月下旬以降、原料サプライヤーへの問い合わせが増加。一昨年より海外でスーパーフードとして人気が高まり、国内でも徐々に再評価されていたキノコ素材にさらなる追い風が吹いています。機能性研究も活発化しており、免疫賦活のほか、コレステロール低下、整腸、血圧抑制、抗酸化、脳機能改善、抗アレルギー、抗ロコモ、抗腫瘍に関するエビデンスが蓄積されています。中でも「エルゴチオネイン」には、国内外から注目が集まっています。また新たな機能性表示食品も登場。免疫分野での届出にも期待が高まります。

 日本では、2000年代初頭のアガリクスショック以降、健食市場でのキノコ素材には逆風が吹いていましたが、海外でのスーパーフードとしての人気に後押しされ、近年市場が回復傾向にありました。こうした中、巻き起こった今回の新型コロナ騒動です。キノコ素材を取り扱う原料サプライヤーには、免疫サポート用途での問い合わせが急増しており、「前年同月130%以上の伸び」「免役対策で商品化を急ぐメーカーからの問い合わせが増えた」「数種類のキノコを組み合わせたプレミックス原料の採用が進んだ」などの声も。ハナビラタケやヤマブシタケなど女性サポート、美肌、脳機能改善分野で近年、利用が進んだキノコ素材も免疫対応素材として再評価されています。国民のセルフメディケーションの意識が急激に高まる現在、免疫賦活作用に関するエビデンスが豊富なキノコ素材への注目が増していることがうかがえます。

 キノコは、β-グルカン、ビタミンD、食物繊維、アミノ酸、多糖類などを豊富に含みます。古くから健康維持を目的に漢方素材として活用され、現在は、サプリメント、健康茶、ふりかけ、ソバなど健康食品から一般加工食品まで幅広く利用されています。一口にキノコといってもその種類は膨大で、日本に生息するキノコは5,000種以上。そのうち約200種が食用キノコとして区分されます。健食用途では、冬虫夏草、霊芝、アガリクス、メシマコブ、タモギダケ、ヤマブシタケ、ハナビラタケ、ベニクスノキタケなどが流通し、大学研究機関、健康食品メーカーが機能性研究に注力しています。免疫賦活をはじめ、コレステロール低下、整腸、血圧抑制、抗酸化、脳機能改善、抗腫瘍―など様々な有用性が明らかとなっています。

 最新の学術研究では、エルゴチオネインに注目が集まっています。東洋大学・加藤和則教授の最新研究では、免疫制御分子の産生抑制効果について、キノコの免疫賦活成分としてよく知られているβ-グルカンとは異なる作用メカニズムが確認され注目を集めました。この研究成果は、今年6 月のアメリカ癌学会でのポスター発表として採択されており、国内外で注目を集めています。エルゴチオネインは免疫賦活作用のほか、認知症改善、美肌などに関する研究も進展しています。

(出典:https://www.kenko-media.com/)


■新興感染症対策、"霊芝"への期待

 2021年8月15日、アメリカの科学誌『米国アカデミー紀要(PNAS)』に一つの研究論文が掲載されました。その内容は「新型コロナウイルスの活性を抑制する潜在力を持つ薬物5種類を発見した」というもので、発表したのは台湾の最高学術研究機関である中央研究院。

 この薬物とは、抗マラリア剤の一つであるメフロキン(Mefloquine)抗HIV(エイズ)薬のネルフィナビル(Nelfinavir)漢方の「霊芝」から抽出した多糖体RF3ミントエキスシソエキスの5つ。研究チームによると、そのうちメフロキンはウイルスの量を10分の1に減らすことができ、その他も60~80%減らすことが分かったそうです。


 一方、中国栄養食品協会は、新型コロナウイルスの予防・治療効果が期待できるものとして、12種類の栄養補助食品を公表しましたが、そのうちの一つに免疫機能を調整する効果が認められている「霊芝」が含まれています。


早くから着目されていた霊芝の抗ウイルス作用

 さかのぼること6年前(2015年)には、九州大学の研究グループが「霊芝から抗インフルエンザ成分を発見」しています。ここでは霊芝に含まれる31種類の化合物(トリテルペノイド類)の中のガノデリン酸TQ及びガノデリン酸TRが、インフルエンザウイルスの増殖抑制に、タミフルの1.5倍の効果があることがわかりました。このことでタミフルが効かないインフルエンザウイルスへの対応にも期待が持たれているのです。


霊芝の免疫の双方向調節作用

 免疫が低すぎると、ウイルスに「侵入」されやすく様々な病気のリスクが高まります。また、免疫機能が高すぎると、体外の物質によって体内の組織細胞に過剰反応を引き起こす可能性があります ⇒ アトピー、アレルギー症、自己免疫疾患(リウマチ・膠原病・SARS・甲状腺機能異常、劇症肝炎 …)、糖尿病など。

 霊芝の持つ免疫の双方向性作用により免疫が改善されると、体の免疫を正常なレベルに戻し、抵抗力を高めて健康を維持します。


2つの強力な抗酸化物質(エイジングケア成分)

 さらに、霊芝が話題の理由は、含まれている抗酸化物質にもあります。霊芝には、特に肌にとって最も強力な抗酸化物質の2つが含まれています。活性酸素消去作用が高い還元型グルタチオンと、さらにその3~30倍の抗酸化作用を持つエルゴチオネインです。高いエイジングケア効果が期待できるとともに、新型コロナウイルス感染患者の20.4%(イタリア:88名中18名)に見られる肌のトラブル("みずぼうそう"の様な皮膚症状)の予防や緩和の効果も期待されています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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