2021年9月24日金曜日

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

 騒音もCOPDのリスク因子!?

英語の頭文字をとって「COPD」
 大気汚染は慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクとされています。大気汚染といっても色々なものがありますが、基本的に空気中に漂っているモノは大体アウトという印象です。

 さて、大気汚染だけでなく、“騒音”も健康被害を起こすことが分かっています。騒音ストレスというのは、精神的な影響だけでなく、身体的な影響も大きいとされており、その最たるものが心血管系疾患なのです。また、騒音の高曝露地域では高血圧のリスクが低曝露地域と比較して高いと推測されています。

 では、騒音は呼吸器系に一体どのような影響を及ぼすのでしょうか。一説として、ストレスホルモンとしてコルチゾールが分泌され、これが呼吸器疾患発症の引き金になるというものがあります。

 デンマーク看護師コホート*は、44歳以上の2万8731人の女性看護師を登録した大規模コホートです。ベースライン時の質問票で、喫煙歴、食生活、教育水準、その他生活スタイルなどを調査しました。ICDコード**でCOPDを発症した看護師を抽出し、居住地域の大気汚染(PM2.5、NO2、NOx)、騒音レベル(0-35dB)をリンクさせました。

*コホート:共通した因子を持ち、観察対象となる集団  ** ICDコード:国際疾病分類でアルファベットと数字を用いたコード

 調査対象となった2万4538人のうち平均追跡期間18.6年において、COPDを発症したのは977人でした(粗罹患率10万人年当たり214.4症例)。解析の結果、COPDを発症した人において大気汚染や騒音レベルが有意に高かったという結果でした。ハザード比は、PM2.5 が6.26μg/m3上昇するごとに1.19(95%信頼区間[CI]1.01-1.41)、NO2が8.19μg/m3上昇するごとに1.13(95%CI 1.05-1.20)、時間帯補正等価騒音レベルが10dB上昇するごとに1.15(95%CI 1.06-1.41)上昇しました。相互調整すると、NO2と時間帯補正等価騒音レベルの関連は減衰しましたが、PM2.5で補正しても頑健性がありました。

 これらの結果から、交通に関連したNO2大気汚染と騒音レベルはCOPD発症に独立して関連していることが分かりました。

 この論文の考察では、「騒音により酸化ストレスが誘導され、肺に炎症が引き起こされる可能性がある」と書かれています。また、騒音により睡眠障害になり、これによって身体活動性が低下し、体重増加や肥満を助長し、これが結果的にCOPDのリスクにつながるのではとも書かれています。いずれのストーリーも推察にすぎないとは思いますが、とにもかくにも、騒音がCOPDのリスク因子としてこれから注目されていくかもしれません。

(出典:https://medical.nikkeibp.co.jp/)


■COPDの治療法と対策

一度破壊され変化を起こした肺は元に戻らない!

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)で肺胞が壊れ、細気管支に炎症を起こすと肺機能が低下します。残念ながら、一度破壊され変化を起こした肺を元に戻すことはできません。しかし、症状を和らげたり、病気の進行を抑制したりすることは可能です。


6つの治療管理目標

 COPD 治療の管理目標は以下の6項目です。

① 症状とQOL(生活の質)を改善する 

② 運動能力や身体能力の向上させるまたは維持する 

③ 増悪を予防する 

④ 疾患の進行を抑制する 

⑤ 全身併存症や肺合併症を予防する 

⑥ 寿命を延長する

 COPDが進行すると呼吸困難の症状により、運動能力やQOLが低下します。このような状態を改善するために、薬物療法に加えて、運動療法や栄養療法、在宅酸素療法、日常生活の管理などを総合的に行うことになります。このような包括的な治療は「呼吸リハビリテーション」と呼ばれています。COPD は慢性の病気なので、治療は長期間に及びます。患者自身が病気と向き合い、病気とうまく付き合う能力を身につけ(セルフマネジメント)、生涯治療を続けていくことが必要になります。


対策・治療には"完全な禁煙"が必要

 COPD 患者は、症状の急激な悪化(増悪)が命にかかわることがありますので、普段から増悪を起こさない対策が重要です。喫煙は呼吸機能の低下だけでなく増悪を起こす危険や肺がんになる可能性が高いので、すぐに禁煙をする必要があります。

・・・・・・・・・・・・

 人は、肺の中にある3億個の肺胞とその周りに網のように絡みつく毛細血管との間で行われるガス交換によって酸素を得ています。COPD患者の肺は肺胞壁が壊れてガス交換できない肺胞(肺胞死腔)があり、通常の呼吸だけでは全身組織への酸素量が足りなくなります。在宅酸素療法により酸素量を増やす必要があるのです。しかし、体内の血液と血流の働きが正常でなければ酸素が末端の細胞まで届かないのは同じこと。康復医学学会が長年研究を続けている生薬「HM-3000(特系霊芝)」には血液循環に対する様々な作用が認められています。肺胞と毛細血管とのガス交換、および全身への酸素の運搬・配送の改善を促すことも大いなるメリットの一つです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿