2022年11月24日木曜日

怒り

 “怒り”が健康に及ぼす悪影響

 今年も残すところあと2ヵ月弱。コロナ疲れや慌ただしい世相に飲み込まれて、ついイライラすることが多くなっていませんか? 怒るとそれからしばらくの間、調子が出ない、ずっとイライラを引きずる‥‥ということがありますが、これは科学的にも明らかになっていて、実は“怒り”には自分の体を傷つけてしまう強力なパワーがあるのです。

 では“怒り”は私たちの体にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。

【ストレス】

 ストレスは諸悪の根源です。怒りの感情が心の中に生まれるとそれがストレスになり、肥満、鬱、高血圧などの症状につながる場合もあります。また怒りを自分の中に閉じ込めるのもストレスの大きな要因になります。

【心臓病】

 怒りが原因の不整脈や動悸もあります。すぐにキレやすい人は、多くの循環器系の疾患リスクがあると意識した方がよいでしょう。心臓病の人が「なるべく怒らない様にして下さい」と言われるのはこのためです。

【睡眠障害】

 怒りは、体中のホルモンバランスを大きく崩し、結果として睡眠障害を起こします。体が休まらないと、他の病気にもかかりやすくなり、精神状態も不安定になります。

【高血圧】

 怒っていると一時的に血圧が上昇し、心臓に大きな負担をかけます。

【呼吸器系の問題】

 喘息などの持病がある人は、怒っていると呼吸がしにくくなったりします。怒りは喘息発作の引き金を引いてしまうこともあるので、注意しましょう。

【脳卒中】

 脳内の1つ、もしくは複数の血管が破裂すると、脳卒中になります。これは怒りが血圧を急上昇させる事によっても起こります。脳卒中は命を奪いかねないだけでなく、命を取り留めても麻痺などが残る場合もあります。

 そのほか、便秘になりやすい(怒っている時は交感神経が優位の状態。消化管の動きが悪くなり、腸内環境が乱れる)、〇血液ドロドロ(激怒した前後では身体は全く別の状態になっている。血液も色が暗赤色になって、粘り気が増す)、〇集中力の低下・やる気の消失(怒るとドーパミンやノルアドレナリンが放出され興奮状態に。しかし、これらの物質が過剰になっていることを感知すると、分泌を止めてしまい必要な時に分泌されない状態になる)、〇風邪やインフルエンザにかかりやすい(怒りで自律神経が乱れると免疫力が低下、逆に副交感神経が過剰になるとアレルギー疾患にかかりやすくなる)、〇酸化&糖化で老けやすい(怒りは大量の活性酸素が発生し続けて、身体が錆びていく状態に。また怒りでアドレナリンが増えているときは、血糖値が下がりにくくなって、糖化が進行)

‥‥等の症状が表れます。


 怒りは他の誰でもなく、自分自身の体を傷付けている事をどうぞお忘れなく!

(出典:https://www.angermanagement.co.jp/)


■"怒り"のメカニズムと予防システム

 怒りには「衝動的怒り」と「戦略的怒り」の2つのタイプがあります。

●衝動的怒り‥‥すべての動物に組み込まれた危機に対する本能。危険を感じると命を守るため相手に攻撃を仕掛けます。興奮状態が恐怖心を取り除き実際に攻撃に移させます。

●戦略的怒り‥‥冷静な判断をした結果生じる怒りで、以下の4種類に分けられます。

①防衛回避:自分の正当性を相手に訴えるために怒り。②強制:上下関係を強調・維持し、自分の正当性を相手に認めさせるための怒り。③制裁・報復:社会的な間違いや、信頼関係の破綻を感じた時の怒り。④自己表現:プライドを傷つけられた時の怒り。相手には悪意はなくても怒りをかう場合も多い。実はこの怒りが最も激しく"キレる"原因となりやすい。


キレやすい人とキレにくい人の違い

 実は以下のような原因が関係しています。

低血糖症:血糖値を正常な数値に上げようと、副腎からアドレナリンを分泌。

現代型栄養失調:グルタミン酸・ビタミン・カルシウムが不足している状態。

成長過程における様々な経験やストレス:脳が形成される過程で様々な経験をしないと、我慢の仕方や解決法が見つけられません。経験の幅が少ない人は感情のコントロールができず、キレやすい人間になってしまうのです。実は現代の子供達は、ストレスに対する免疫力が低下しており、キレる子供が増えています。兄弟の数が減り生活の中での競争がなくなったり、一人でゲームに費やす時間が増加して他人とのコミュニケーションが足りなかったりと、人格形成に必要なストレスが減少しているのです。


怒りを鎮め、キレることを防ぐシステム

 人間には怒りに対するブレーキシステムがあります。一つは脳内物質「セロトニン」です。ドーパミン(覚醒・快感)、ノルアドレナリン(覚醒・怒り)、アドレナリン(恐怖・驚き)といった感情を作る脳内物質を抑制し、興奮した神経が暴走しないようにコントロールしているのがセロトニンです。

 動物の場合、本能を制御するのはセロトニンだけですが、人間には、より強い制御システムがあります。人間だけが著しく発達した「大脳新皮質」です。ここは本能以外の複雑な情報処理や想像力など、人間だけが持つ高度な知能を司る場所です。そして、この大脳新皮質で造られた“理性”こそが、人がキレることを防ぐ第2のブレーキなのです。理性のない動物の場合、怒りに任せて相手の命を奪うまで攻撃します。しかし、他人との共同社会を営む人間の場合、感情剥き出しでは成立しません。そこで、大脳新皮質が“理性”という第2のブレーキを造り出したのです。

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 日常的にストレスや精神疲労を感じている怒りっぽい方には、「ラフマ葉エキス」をお勧めします。脳内セロトニンの増加セロトニン神経通過性の向上に影響を与えます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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